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向井蘭の社長は労働法をこう使え
法律の下で展開されるビジネスの世界
ポッドキャスト 社長は労働法をこう使えは
弁護士の向井蘭が経営者の立場に立って
経営者が知っておくべき労働法の基礎だけでなく
ビジネスに関する法律の問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤克樹です。
向井蘭の社長は労働法をこう使え
向井先生、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、今日も行きたいと思いますが
今日ちょっと質問長いので早速行かせてください。
はい。
今日はですね、社労士事務所の経営者の
30歳の方ですね、ご質問いただいております。
ただ、さすが専門家だけあって
ちょっと私には理解できない難しい内容なので
早速行きたいと思います。
向井先生、初めまして。
東京都で社労士事務所を開業している者です。
向井先生のポッドキャストを第1回から聞かせていただき
いつも勉強させていただいております。
特に、第223回と258回の
労働組合の脱退のお話の件は
企業が若手社員の労務管理を行っていく上での
非常に重要な論点であると思い
今後の自身の業務に活かしていきたいと思いました。
これからもポッドキャストの更新を頑張ってください。
さあ、ここから質問ですね。
今回、向井先生にご質問させていただきたいのは
この4月から始まった派遣業の
同一労働同一賃金制度の派遣先への取り締まりの件です。
顧問先の派遣会社が
長年製造業の派遣先で業務をもらっていたのですが
この4月1日から
労使協定方式による
労働者派遣契約を締結しました。
厚労省の統計や通達を使いながら
自社の賃金テーブルや就業規則を整備し
派遣元の社員に適切な評価を行った給与が
支給できるよう配慮した
派遣料金を算出し
派遣先と契約交渉に挑みました。
するとその派遣先は
うちの会社で払える派遣料金は決まっているから
こんなに高い派遣料金は払えない
他の派遣会社に頼むからもういいよ
と言われたとのことです。
派遣先は長いお付き合いもあり
新型コロナでの営業の先行きも見えなかったことから
今回は派遣元としての利益が
あまり担保できないような契約を
派遣先と締結したそうです。
今回の労働者派遣法の改正では
派遣先は派遣料金の交渉に関しては
派遣元に配慮するとしてありますが
本事項に関して派遣先には罰則がなく
あくまで厚労省や労働局の指導対象となるのみで
結局はお仕事をもらう方の派遣元が
泣き寝入りするしかないのでしょうか。
厚生取引委員会の相談窓口にも
駆け込もうとしたのですが
基本的には実名公表となるとのことから
今後の派遣先との関係も含めて
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踏みとどまっているとのことです。
何か対策があれば
向井先生のご知恵をいただければ幸いと思い
今回メールさせていただきました。
長文、大変失礼いたしました。
よろしくお願いいたします。
はい。
いやーすごい。
これもう分かりやすく
よくまとめられましたね。
いやいやいや、そうですよね。
なのでちょっとこれ一回
法律の内容のご説明の背景を
ちょっといただいてから
入っていきましょうか。
えーとですね
同一労働同一人って
聞いたことあると思います。
もうこの番組聞いてればね。
もう耳がタコができるほど。
日本の場合派遣にも
それを適用しようとしてまして
ところが派遣社員と言いますのは
派遣先じゃなく派遣元に
雇われてますから
働いてる場所と
雇われてる会社が違うんですね。
はい。そうすると
比較するのは
派遣先の職場の同僚
正社員なんですけど
雇われてるのは派遣会社なんで
雇い主と
職場がずれてますから
比較するのは難しいって
今まで言われてたんですね。
指揮命令権と仕様が
分離してる的な話ですかね。
で、かつ
正社員の給料って
分かんないじゃないですか。
同じ職場の。
派遣元からしたらってことですね。
派遣元からしたら
分かんないですよね。
なので
無理じゃないかと思われてたんですが
今回大改正をしまして
派遣先の
要するに派遣社員を使っている会社は
派遣会社に
必要な情報を
正社員の給料情報とかを
提供しないといけないと
ところがプライバシーに
関わるじゃないですか。
正社員の給料情報とか
教えたくないんですね。
教えたくないと思うのが
まあ普通ですよね。
派遣先の
人たちからすればそうですよね。
そうなんですよ。
めんどくさい。
しかも書くこと結構いっぱいあるのよ。
そのシートがあるんですけど。
あるんですね。
めんどくさい。
なので派遣会社は
当然気を使って
いいですと提供はと。
改正法はもう一個
やり方を用意していまして
公私協定方式と言いましてですね。
派遣会社の中で
話し合いをして
話し合いによる
賃金テーブルとか
賃金水準
国が発表する賃金
平均的な賃金水準を
クリアしてればいいよと。
その平均的な賃金率は
すごく高いんですよ。
それは国の方が
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この業種業界はこのぐらいと
出してるんですか?
出してるのよ。
すごい細かいデータを出してて。
別に採掘してるわけではないんですけど
高いですね。
一般的には。
それを賃金テーブル派遣会社が作って
決められたやり方に従って
派遣社員の給料を上げて
働かせなさいっていう改正が
行われて
4月から始まったんですよ。
なんだけどコロナがちょうどぶつかりまして
多くの派遣の仕事がなくなっちゃったんですね。
なのでまだ社会問題になってないんですけど
失業率も今上がってますから
まだ社会問題になってないんですけど
派遣料金は一節には
2割3割上がったと言われてます。
何?睡眠化実態では?
そう。
そうなんですね。
2割3割ですよ。
本来コロナなかったら
結構バンバンニュース出てたかもしれない。
バンバンニュース出てましたね。
2割3割ですから。
なんで2割3割かってと
もう書いてあるんですよ。
計算方法が。
退職金を払ってなければ給料に上乗せしろとか
交通費払ってなければこのぐらい払えとか
1個1個足していくと
2割3割上乗せになっちゃうんですよ。
なるほど。
それを誰が負担するかって言ったら
当然お客さんにも負担してもらわないと無理じゃないですか。
値上げを派遣元先でどう分配するかの交渉ってことですよね。
そう。
大変ですね。
ところが派遣先からしたら
そんなの知ったこっちゃねえと。
オタクの問題でしょと。
うちはこんな料金払えないから
他の派遣会社使うよって
言われちゃうじゃないかって言われてたんですね。
なるほど。
実際にこういうことが起きちゃってるわけですね。
今回の質問にあるように。
なんとこのユーザーである派遣先に罰則ないんですよ。
派遣会社にはなんとですね
最悪派遣業の許可取り消しまでなんですよ。
守ってないと。
なるほど。
事業停止じゃないですか。
そんなことは普通はすぐは起きないんだけど
指導入るんですね。
入るんですよ。
なんで派遣会社は去年の夏に発表されたんですけど
この概要が。
大騒ぎになって
残念ながら僕ら弁護士には相談は来なくて
役所の説明会とか役所の電話窓口に何回も行って
派遣会社の方が
なるほど。
僕らも分かんないから。
一旦まだ行政上の問題で留まってるんですね。
どう読んでも2、3割上げないと無理なんですね。
もう給料が高い。
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例えば設計技術者の派遣とか
それは高いのでそんなに困らないんですけど
専門的な知識がそこまでいらない仕事とか
そういうお仕事は逆に値上がりしたんですね。
なるほど。
例えばどういう
要は一般的な事務とか
そうかそうか。
派遣ってそういう仕事も派遣か。
派遣ってそうですよね。
医者から看護師とか専門もあれば
一般事務の方もいれば本当に幅広いのか。
それでこういうことが起きるんじゃないかって言われたら
案の定起きてるんですね。
これもまた法律相談を半分超えてるような気がしますけど
確かに。
取引先によっては払ってるんですよちゃんと。
値上げにも応じて分かってるから事情が。
大手は値上げしてます。
大手の派遣会社は。
大手と付き合ってるような派遣先会社は
しょうがないと思って払ってますね。
なるほど。
だから何が言いたいかというと
いずれどこの派遣会社も取り締まりがきますから値上げしますよ。
こうやって裏でズルしてる会社はバレます。
何でかというと派遣社員が気づくから。
派遣社員が私の給料安いままだとおかしいと。
昔の派遣社員の同僚に聞いたら値上げしたって
今二十何万で手取りでやってるって聞いて
これって改正ちゃんと対応してるの?うちの会社って。
そこまで考える人いると思うなーっていうのは
派遣社員の人は派遣会社に愛車精神とかあんまりない感じするんですよ。
いいところあればどんどん移籍しちゃうから
いいとこ行くじゃないですか。
同じ仕事しててね同じような派遣先で。
今ちょっと我慢してまた言ってくると思う。
人足りなくなったら。
あのさーってごめんと去年断ったんだけど
もう一回ちょっと話聞いてもらえる?とか
コロナ収まったらもう全然人来なくなっちゃってとか始まります。
そこの来るタイミングに合わせてちゃんと対応しておいた方が。
感情的にならないとは思いますけど
うちはこの値段じゃできないってバシッと言いつつも
いつでもまたいろいろご相談くださいと
機会あったらお願いしますみたいな言えば
お客さんはいい加減なもんでまた来ると思いますよ。
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今我慢の時ですよね。
真面目にやらないと派遣会社はどんどん廃業する時代になってるから
こうやって真面目にきっちりなさってるお客様は
生き残ると思います。
今いい加減にしてるとこは
いずれ付を払うことになって廃業するんじゃないかと思いますね。
あの前回ですかね雇用調整助成金を取得するときの条件
開戸条件とかその開戸するともらえなくなっちゃうし
みたいなところをどう判断するかは結構バランスだな
時間軸使わなきゃなって話ありましたが
今回こちらの派遣業法に対する
ドイツ労働、ドイツ賃金の改正においては
結構ズバリ的なところがありましたね。
大きな理解で言うと
派遣先側の社員さんたちの賃金をちゃんと教えてもらったり
調べてそこにちゃんと合わせるような賃金にするか
そうじゃないんだったら国が出しているガイドラインに沿ったような
金銭に合わせていってねっていう
どっちか選びましょうみたいな。
そうですおっしゃる通りです。
これをどっちかやってないと
そのうち派遣元の方が指導入りますよという状況になっていると
なので今はズルしてる会社の方が当然安く出せるんですけど
派遣社員もそういう会社に長くいないと思うから
確かにね
今我慢ですね。いずれ戻ってくるんじゃないかと思います。
どう変えていくかを前提にどうやって考えていくかということをやった方がいいですかね
なるほど多分これ相当聞きたかった方々も多かったんじゃないかなと思うので
大したアドバイスじゃないけど
ここ皆さんと一緒に事例とかをもらいながら考えていきましょうっていうところですよね
もうなかなか当たり前のアドバイスしかできないですけど
派遣社員が逃げちゃうと思いますね
いい加減なことやってる同業他社は
情報もね派遣社員の方々に入りますからね
すぐ分かりますよね
ぜひ向井先生運送業も当時3年前だったら全然違う考え方から
今はフルコミッションだというかね話の解決策に至ったりしているので
ぜひいろいろ情報いただけると向井先生も一緒になって皆さんと考えられると思いますので
ぜひ今回の派遣のドイツ料とドイツ賃金情報ありましたら質問お待ちしております
というわけで向井先生ありがとうございました
本日の番組はいかがでしたか
番組では向井蘭への質問を受け付けております
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