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2016-09-29 16:16

第60回「時事ネタ:なぜイマドキの社員は定時で即帰ってしまうのか」

第60回「時事ネタ:なぜイマドキの社員は定時で即帰ってしまうのか」
弁護士の向井蘭が、経営者の立場に立って、労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説する番組です。
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向井蘭の社長は労働法をこう使え 法律のもとで展開されるビジネスの世界
ポッドキャスト社長は労働法をこう使えば、弁護士の向井蘭が経営者の立場に立って、経営者が知っておくべき労働法の基礎だけでなく、
ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。 向井蘭の社長は労働法をこう使え、向井さん本日もよろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ今日は、時事ネタということで、 向井さんの気になった時事ネタを取り扱っていきたいと思うんですが、
今日のテーマを教えてください。
なぜ今時、新入社員は定時で即帰ってしまうのかという記事がインターネット上にありまして、
それは見ましたよ。ヤフーニュースで、いわゆるバズったって感じの記事ですよね。
方向的には、レビューは批判されまくっていた内容だったように記憶してますけど。
批判されまくってますね、かなりね。
何を軽く要約していただくと、どんな感じでしたっけ?
やっぱりこの必社の方は、会社への帰属意識が足りないと、会社が居場所になってないから、
定時で帰ってしまうと。
帰属意識があれば、自分も仕事を手伝いましょうか、とか、
自分も何々させてくださいとか、自圧的な発言が出るんじゃないかと。
そういう記載内容があったね。
テーマとしては、なぜ今時、新入社員は定時で即帰ってしまうのかというのに対して、
その原因は、会社側が社員に対しての帰属意識を持たせられるような環境を作ってないからみたいな感じなわけですね。
それに対しての批判は、
何だこの昭和的な記事は、残業なんてそもそもするもんじゃないだろうとか、
定時になったら帰るのは当たり前だろう、むしろ上司が定時で帰るべきだとか、
そういうすごい量の記事レビューですね。そういう批判が多いですね。
という中で、この記事を労働法の法律から抑えて、
反文庫の観音的なこともされている向井先生はどう捉えるのかと。
いややっぱり、もう時代が変わったということでしょうね。
変わってどうなんですか、この帰属意識?
っていう発想がもう受け入れられないということでしょうね。
じゃあ若干批判側なわけですね。
批判側ですね。
否定派というか。
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それはちょっと論理的に否定していただいて。
まず労働法上は就業時間が決まっているわけだから、
残業は原則として普通はしないんだということとされてますから、
定時で帰るのは当たり前というのはその通りですよね。
労働法上はね。
強いですね、法律前提で言うね。
まず法律上という点においては。
今こういう法律の理屈は、
昔って法律はそうだけど現状は違うでしょうとか、
言って通った時代ですけど、
今このネットの書き込みを見ていると、
法律はこうだからこうでしょうと言って、
ものすごく炎上しちゃうんですよね。
実態と法律が昔は乖離してた。
乖離しててそれは当たり前で、
それは法律は法律と、
そんなものは全然関係ないんだという世界だったんだけど、
今はすごく書いてるのを読むと、
定時で帰るのは当たり前でしょうと、
という世界になってますね。
ネットって広がったことで情報が溢れるので、
弱者って言い方は分からないですけど、
権利を守る側の人たちの情報がワーッと出回る。
そっちの権利主張って、
法律をベースにした形で思いっきり蔓延しちゃいますよね。
そうです。
そうすると法律が合法、当たり前ですけど、
合法をベースに皆さんの意見を構築していくんで、
こういう議論が起きちゃう。
昔じゃなかなか起きなそうですもんね。
起きないですね。
今の特徴ですよね。
だんだん少数派が多数派になるっていうか、
結構重要ですよね、インターネットの考え方も。
という中で、法律上はそうですけども、
その他の観点からするといかがですかね。
やっぱりこの問題設定、わざとやってると思うんですけども、
まずそもそも定時で帰るか帰れないかを、
問題にすること自体が間違ってますよね。
会社側に立ったとしても。
工場の製造ラインに立ってて、
1分間あたり何工程こなすとか、
そういう世界だったらいいんですけど、
おそらくそうじゃないですね、この問題提起してる業界は。
時間で然るっていうのは、
ちょっと時代遅れで、
新入社員の人は自分の仕事は終わった、
今日はやることないと思って帰ってるわけですよね。
で、この怒ってる人は、
いやお前の仕事はやってないだろうと、
まだあるだろうと、
もしくは自分から手を挙げるべきだろうとか、
手伝うべきだろうと、そういう考えですよね。
なるほどなるほど。
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で、今までは社員の方が、
いや手伝いましょうかとか、
率先して、
自分からどんどん仕事をやっていくっていうことだと思いますけど、
そういう精神って、
すごく世界的に見て異常で、
やっぱりほとんどの中国なんか特にそうですけど、
この発想で社会が成り立ってますよね。
やっぱりそれは、
会社側もかなり問題があって、
自分は仕事したんだと思わせてる方が問題ですよね。
うんうんうん。
してないでしょと。
こういう仕事は君の仕事で、
今の脳機能の進捗度合いからすると、
脳機は守れないでしょと。
でしょと。
で、これとこれは今日やってくださいと。
これめんどくさいんですけど、
日本人ってめんどくさくてその阿吽の呼吸で、
指示しますけども、
そんなのは通用しないから、
普通は世界的には、
外国人の人なんかは、
で、今やっぱりそのゆとり世代の人なんかも、
ちょっと外国人ぽくなってるんだと思うんですよね。
それは全然おかしなことじゃなくて、
やっぱり会社が悪いですよ。
うーん。
指示しないでやるなんていう人材は、
それは素晴らしいし、
会社にとっていいんだけど、
あんまりもう期待できない。
もっと話し合って、
こういう時はこうやってやるんだよと、
これを評価しない。
昇給はしない。
ボーナスも減る。
で、こうしたらボーナス上がる。
これが苦手で世界的に日本人は、
中国でもそうなんですけど、
外国人がするとなんだと、
これどうして私給料上がらないんですかと、
突然怒られるわけですよ。
やってると思ってるから。
日本人はそれはやってない、
内心で判断しても、
揉めたり、
めんどくさいじゃないですか。
だから表情とか、
雰囲気で示してるつもりなんだけど、
そんなの通用するわけないじゃないですか。
もっとはっきり、
意地表示しないと、
ダメですよね。
うちはこれだと評価しないよと、
これだと評価するよと、
こうしたらいいことあるよって、
言わないとダメですよね。
なるほどですね。
そうすると、貴族ということを
あえて乗っかるのであれば、
会社という組織に対して、
社員を帰属させるということで、
マネジメントしようみたいな話の主張じゃないですか。
向井先生的に言うと、
あえて帰属に乗っかるのであれば、
何に対して社員を帰属させるといい、
みたいな考えなんですか。
これなんでこの人が、
帰属帰属っていうかというと、
今までの日本人って、
帰属することで給料をもらえたんですよ。
会社に帰属する。
正社員ですと。
何でもやります。
どこでも働きます。
何時間でも働きます。
09:00
丁寧まで働きます。
人生を帰属してますからね。
帰属することでリタイアしたじゃないですか。
だから一定の世代までの人は、
会社精神足りない、
帰属意識足りないって言うけども、
もう今帰属に対してお金払えないじゃないですか。
日本は余裕なくて。
65?70?
同じ会社で帰属して
お金もらえるとは限らないですよね。
ゆとり世代とかの人は、
わかってるわけですよ。肌で。
だって生まれた時から不景気ですから。
今は新卒採用とか
すごく売り手市場ですけど、
将来見えてるわけですよ。
帰属してリタイアをどのぐらい
やるんですかと僕に。
あなたは約束できるんですかと。
できないくせに言わないでくださいと。
これがおそらくそうだと思いますよ。
そうですよね。
だからすごくズレがあって、
昔はうまくいったビジネスに
帰属ビジネスモデルで
日本の場合は
それで国家全員
駐留して帰属しやがるぞという
ところがもう成り立たないって
薄々肌で気付いてるから
反発するわけですよ。
だからこっちも
働いてる人に合わせて
帰属なんかしなくていいよと。
仕事に対して、生涯に対して
お金払うと。
いつまで会社いるかわからないよなと。
俺だってそうだと。
だから
自分にキャリアが身につくように
お前は自分のために頑張れ。
これが普通のやり方です。
僕もそうやってるから。
そうですね。以前の回の時に
社員の子たちが
独立をすることを支援するぐらいの
スタンスで
彼らをマネジメントしてるみたいな
そうじゃないと人生の大事な時期を
同じ会社に
貴重な時間を費やすなんてことは
したくないわけですよ。
なるほど。やっぱりそうですよね。
これは定時が
どうとかそういう問題じゃなくて
何に対してお金払ってるか
っていうのがすごいずれてるんですよ。
今の特に優秀な
若い人たちって
自分ここにずっと会社に
帰属してたことによる
緩やかな自殺的な
怖さってあると思う。
いやーまずいよねと。その人たちに
帰属意識なんて持たせられるわけないんで。
40代、50代
僕の世代とかその上の人見て
あーなりたくないって思ってるの。
思いますよね。思ってましたもんね。
おそらく
僕は会社勤めないから分からないけど
ここまでネットでボロクソに帰るってことは
なりたくない
って思われてるんでしょ。
なりたくないし
得することない。
残念ながらそう思ってるんでしょ。
悲しいかな。
だからもう
時代は変わったんだと
そう思うしかない
じゃあどういう仕組みとか
体系にしていくかと。
言うところで言うと今向井先生の言葉からすると
何に対して
この社は組織に帰属じゃないですか。
ではなくて
何に帰属させる的なイメージ
仕事ですよキャリア
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仕事キャリアで
お互い対等の立場
対等の立場なんて理想論ですけども
ちゃんと説明して
頑張ったら将来
良いことあるぞと
前のキャリアにとってと
だから
定時で帰るなんじゃなくて
今の
進む言い方だと
間に合わないんじゃないの
スキルは伸びないんじゃないの
っていう言い方しないとだめですね
そういう風に私が今向井先生から
聞こえてくるのは仕事も
そうですけど
個人の能力とか
個人の資質みたいなところに
どんどん日本人で
今まで増殖してきたけど
減ってるじゃないですか
個人の価値ってどんどん高まってるわけですよ
市場マーケット的には
そうすると個人に
焦点絞って説得しないと
動いてくれないんですよ
確かに前回あった
コストコのグローバルの
時給なんぼなのお前は
あれ結構ウケると思いますよ
ちょっとヤフーニュース
それもヤフーニュースだったけど
個人に悪くない評価
コストコ
でも逆に言うと賃金体系になったなら
お前時給半価上げていかないといけないだろう
っていうことに個人の能力とか
そこにフォーカスをして
マネジメントしてあげる
的な話じゃないですか
大きい意味で時代に
対しても合理的ですし
だって当たり前ですよね
確かにね
僕は
中国の方が合理的で
日本人はすごい非合理的で
その点直さないと
世界中から
いい人は来てくれないな
っていう気がしますけどね
なるほどね
世界の労働を見てる中で
そう思われてると
なるほど
もうそれだけで十分
うかり先生の考えも分かりましたし
面白かったなと思うんですけど
最後に何か
まとめというか
私はこれを言いたかったなと
結構ネットの意見って
特に僕より
上の世代の人は軽く見るじゃないですか
でもだんだん
それが多数派になりつつ社会なんで
結構ニュースとか見て
いろいろ
自分
私もそうですけど
振り返って考えないと
結構時代に遅れて
経営もうまくいかなくなる
可能性が高いですね
確かに労働関係の
記事とかに対するレビューとかって
そういう意味で言うと
若者たちの感覚を知るっていう意味では
非常に良い情報源
中高年で
私も含めての人
間違ってるわけじゃなくて
それは今まで良かったっていう
それだけで時代が変わったってことですよね
なるほどその価値観とかも
知る上でのリソースとしては非常に
そういう風に見てるのか
なのであれなんですね
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岡井先生毎回
若者の思考とか価値観みたいなの
しっかり押さえてるじゃないですか
全然押さえてないですよ
ブームとか流行ってるものは知らないでしょうけど
最近の若者たちの傾向って
絶対こうなんですよみたいな話
よく根拠として喋られてるじゃないですか
訴えられてるからね若者から
相談問題
相談の方で明確に
知ってる
すごく肌で感じますよね
本気でこう思ってるんだなっていうのは
分かりますよね
なるほどね
ぜひ経営者の方は
特に今の話参考になる部分もあったと思いますので
聞かせていただきたいですね
本日もありがとうございました
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