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2025-12-12 15:18

お散歩の質を上げる7つのチェックリスト

この番組は、他の人よりも少しだけ犬と話すことが得意なドッグトレーナー、
ひらたじゅんが「犬目線で、犬との向き合い方を考える」ポッドキャストです。

今回のテーマは
“散歩の質を上げるための7つのチェックポイント”

「疲れた=良い散歩」ではなく、
犬の欲求・モード・ペースを尊重した散歩こそが質を高める
という視点で、誰でも今日から取り入れられる実践リストをまとめました。

散歩の中で、まずは 1つだけ 1週間試すのがおすすめです。

  1. お散歩の意味何をしたいのか/何が満たされていないのかを犬目線で整理する。
  2. 匂い嗅ぎの自由SNSチェックのような情報収集。
    「家から出てすぐ」など、愛犬が気になるポイントだけでも自由に。
  3. スピードの自由ゆっくり=情報収集、早歩き=探索モード。
    愛犬の速度の変化は、欲求の変化。
  4. 探索の自由お気に入りスポットで石・草むら・地面・段差などをチェック。
    知的好奇心を満たすと散歩の満足度が跳ね上がる。
  5. 距離の選択犬・人とのすれ違いで緊張していないかを観察。
    「避けたい距離」を選べる環境づくり。
  6. コミュニケーション頻度スマホに集中しすぎない。
    ただし探索中の声がけは控えめに。
    目を合わせてくれたら最高の褒めポイント。
  7. 振り返り帰宅後の様子から散歩の質を評価。
    ・すぐ寝る → 良い散歩
    ・家で探索し続ける/遊びを要求する → 情報収集不足のサイン

本日の犬からの伝言🐶

  1. お散歩は“量より質

  2. 愛犬の欲求を感じ取ろう

  3. 愛犬の“好き”を深く知ると散歩はもっと楽しくなる

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次回:「正しいおやつの使い方」
お散歩おつかれさまでした。気をつけてお帰りください。

— 少しだけ犬と話すことが得意なドッグトレーナー
ひらたじゅん

サマリー

ポッドキャスト「犬からの伝言」では、愛犬との散歩の質を向上させるための7つのポイントが考えられています。散歩の意味や犬の行動、飼い主の行動が詳しく説明され、愛犬にとって快適な散歩の実現を目指しています。散歩は愛犬にとって特別な時間であり、コミュニケーションの重要性が強調されたエピソードです。7つのチェックリストを通じて、お散歩の質を向上させるためのポイントが紹介されています。

散歩の基本的な理解
ポッドキャスト番組、犬からの伝言です。この番組は、他の人よりも少しだけ犬と話すことが得意なドックトレーナー、ひらたじゅんが犬との向き合い方、犬との接し方を犬目線で考えるポッドキャスト番組です。
今回は、お散歩の質を上げるポイントを皆さんと一緒に考えていこうと思います。
お散歩に関しては、シーズン1のエピソード3。散歩は犬にとって仮であるとか、仮には報酬をというお話をしていたりとか、シーズン2のエピソード2。
あなたが散歩でどうするべきか、愛犬の変化をよく見て、周りの音を聞きましょうね、みたいなお話はしているんですけれども、今回は、お散歩自体の質を上げるポイントを一緒に考えていこうと思います。
いつも愛犬の散歩に行っているあなただったら当たり前じゃん、みたいに思うこともあるかと思うんですけど、意外に誰かに伝えるのは難しいものでして、今回は何とか言語化していこうと思いますので、お付き合いをお願いします。
お散歩のポイントもたくさんあるんですけれども、今回はその中でも特に一般的にどんな子にも、どんな家庭にも当てはまりやすいのかなと思える7つをピックアップしてみました。
気になることがあったらスマホなんかに書き留めておいて、まずは1週間程度継続してみて、少しずつお散歩を見直す機会としていただければ嬉しいです。
1つ目、お散歩の意味。
以前のエピソードでもお散歩は疑似的な狩りだよといった話や、お散歩の時に何を気をつけなければいけないのかといったお話はしてきましたが、疑似的な狩りの中であなたの愛犬は実際何をしているんでしょうか。
何を楽しみとしていて何を避けようとしているのか。何があれば満足して何がないと欲求不満になってしまうのか。
これはもしかしたら意外と犬目線では考えられてないことなのかもしれません。
以前もお伝えした通りですね、犬の体力は人間とは比べ物になりません。
例えばアラスカなんかでゆきぞりを引く犬の運動量は160から200ミリリットルパーキログラムパーミニッツと言われます。
あまり聞き慣れない単位だと思いますので、160から200と覚えておいてください。
それに比べて人間はどうでしょうか。
アスリートであれば70から90ミリリットルパーキログラムパーミニッツ。
一般の成人の運動量では30から45ミリリットルパーキログラムパーミニッツという研究結果があります。
一般的な方がアスリート並みの運動をするどころか、ジムに行くだけでヘトヘトになるのに対して犬はこれの4から6倍近くの運動量があるんです。
これは体重あたり1分間でどの程度の酸素を使えるかを示している研究結果であって、
運動量というのは単純にこれだけではなくて、他にも持久力とか様々な要因で総合的に見るので、
1個の視点からの数値でしかないんですけれども、人間が疲れても犬はその倍以上全然動けるという指標的に考えていただければと思います。
もちろん研修にもよるんですけれども、疲れさせるためのお散歩などであれば、4時間、5時間、下手したら6時間は必要になると思います。
ただ実際に生活してみると、30分から1時間程度のお散歩時間というのが大体目安になってくるかと思うんですね。
それでは、この疲れさせないお散歩って何の意味があるんでしょうか。
この理由を自分の中にしまっておくだけで、お散歩という毎日の行動が少し違う意味を持ってくると思います。
このお散歩の意味を、この2つ目から紹介していきたいと思います。
犬の行動と選択の重要性
2つ目、臭い嗅ぎの自由。
君勝なんて言われたりする臭い嗅ぎの行動についてです。
あなたの愛犬もお散歩の時、特にお家から出てすぐは臭い嗅ぎに忙しいんじゃないでしょうか。
ここで質問です。
この時、あなたはどういう反応をしていますか。
そもそもなぜ臭いを嗅いでいるんでしょうか。
時間がないから早く行くよとかせかしたりしてないでしょうか。
この臭い嗅ぎの行動はもちろん、皆さんご存知の通り、いろんな犬たちが残していった情報を収集している時間ですね。
ニョーの匂いからここを通りましたよという合図だけじゃなくて、
性別、年齢、健康状態、テリトリー、発情期が来てるよとか、何時間前に通ったんだよとか、さまざまな情報を残しているんです。
僕らで言えば、SNSとかLINEのようなものに例えるとしっくりくるのかなと思うんですよ。
SNSとかLINEの通知が来てチェックしたいのに他の人から強制されて、それがチェックできないって、なかなか面白くない気もしますよね。
じゃあ全部が全部良しとすると、お散歩の時間も膨大になってしまいますので、
お散歩の中であなたの愛犬が匂いを嗅ぎたいポイント、例えばお家を出てからすぐとか、いろんなご近所の犬の往来が多い場所とか、
こういった場所、愛犬が気になるポイントでは自由に匂いを嗅げるという時間を5分程度用意してあげましょう。
3つ目、スピードの自由。
3つ目は愛犬が歩く速度に注目してみましょう。
先ほどのように匂いを嗅ぎたい時にはもちろんゆっくり歩いてると思うんですけれども、早く歩きたい時もあるんです。
これはどんなモードの時だと思いますか。
これはあなたの愛犬が探索したい時なんです。
同じ匂いの嗅ぎ方でも前後の動きによって情報を収集したいモードか、今は探索をしたいんだよというモードなのかというのが分かります。
犬は前を歩かせたくない、前を歩かせてはいけないと勉強した方も多いとは思うんですけれども、実は探索モードを中断させていることもあります。
愛犬が今どのモードで散歩をしているのか、情報収集をしたいのか、探索をしたいのか、歩くスピードを愛犬に選択させて、
愛犬のスピードに合わせてあげることも、愛犬の欲求を満たしてあげる一つのポイントになります。
4つ目、探索の自由。
先ほども出てきた探索ですね。
探索モードでいつもより早歩きをした後は、匂いを嗅いだりとか、石の裏をチェックしたり、草むらをチェックしたり、いろんな場所を探索したくなります。
こんな時はもう自由たっぷり探索させてあげてください。
特にあなたの愛犬にもお気に入りのポイントが3つはあるはずです。
そこではたっぷりと探索してもらって、知的好奇心を満たしてあげると、お散歩がより楽しくなるはずです。
5つ目、距離の選択です。
これは特に小型犬に多いんですけれども、相手に接近される距離が近いと嫌な経験として記憶してしまうことがあります。
また、社交的で礼儀正しいご挨拶ができる子ばかりでもないのも事実です。
これは相手の話です。
あなたの愛犬よりも体が大きい中型犬がテンションマックスで接近してくることによって、ちょっとストレスを感じて犬自体が苦手になってしまうということもあり得るんですよ。
例えば道路のそばを歩いている時だったりとか、犬や人とすれ違う時、あなたの愛犬の様子を見てみてください。
あなたの愛犬の体がちょっと緊張して、体が怖がっているようだったら、あなたの愛犬をもう少し距離が欲しいと思っているのかもしれません。
あなたの愛犬が心地よいと思う距離を選択させてあげるということが大事です。
いろんな犬とご挨拶することが大事という話も聞いたことあるかと思うんですけれども、それよりも何よりもあなたの愛犬に選択をさせてあげて、時にはあなたが守ってあげることも大事です。
飼い主の行動チェック
ここまで5つ紹介してきましたが、ここからは飼い主さん自身の行動チェックになります。
ぜひ自分の行動を振り返りながら聞いてみていただければと思います。
6つ目はコミュニケーション頻度です。
お散歩の時に愛犬と撮るコミュニケーションの頻度のことです。
あなたはお散歩の時に愛犬とお話はしていますか?
街中を見ているとお散歩の時にスマホチェックが忙しくて、愛犬とコミュニケーションが取れていないみたいな方もいらっしゃるかと思うんですけれども、
僕の言葉で言うと、大好きなパートナーとデートで夕食に行ったのに、ずっとスマホを見ているような感覚に近いんですよね。
お散歩はあなたの愛犬が一日の中でも特に楽しみにしている時間だと思うんですよ。
なのでぜひ多少でもコミュニケーションをとってあげてください。
ただ、探索中とか情報収集中に声をかけられるのもなかなか気が散りますよね。
なので適度な時に適度な量のコミュニケーションというのを目指しましょう。
特に愛犬があなたの目を見てくれた時なんかは褒めポイントです。
ありがとねーとかえらいねーとか褒めてあげると、さらにこのあなたの愛犬はお散歩ってやっぱり楽しいと思ってくれるはずです。
7つ目、振り返り。
お散歩から帰ってきた愛犬の行動をチェックしてみましょう。
家のいたるところの匂いを嗅いでまだ探索してたりとかしますかね。
もしくはご飯が出てくるまでの時間におもちゃで遊んだりとか、
あとはお気に入りのボールをくわえて持ってきて投げてっていうふうにせがんだりとかしてますかね。
もしそうであれば残念ながらまだ満足はしてないみたいです。
もしかしたら情報収集とか探索が足りてないのかもしれません。
逆に帰ってきてからすぐにベッドに行って眠ったりとか、
ご飯を食べたらもう丸まって落ち着いてソファーでゆったりしているようであれば、
これはもう大満足したお散歩の証拠です。
今日は何をして帰ってきたらどういう状態なのか、
これを日々確認して、1週間経ったらちょっとそのメモみたいなのを振り返ってみてください。
今日はどこどこで探索した、どこどこの匂いを嗅いだ、帰ってきたら落ち着いてた。
今日はワンちゃんが来てちょっと嫌そうだったけどコミュニケーションを取ってた。
帰ってきたら落ち着いた様子はなかった。
こういうふうにメモを取っていって1週間おきに振り返ることで、
どこで探索をすれば家に帰ってきて落ち着くのか、
どこの情報を収集できないと家で落ち着かないのか、
これが明確に分かるようになります。
これが明確に分かれば忙しくて短時間のお散歩になっちゃったとしても、
質の高いお散歩をあなたの愛犬に楽しんでもらうことができます。
以上、お散歩の質を上げる7つのポイントでした。
お散歩の質の向上
1つ目はお散歩の意味。
2つ目は匂い嗅ぎの自由。
3つ目はスピードの自由。
4つ目は探索の自由。
5つ目は距離の選択。
6つ目はコミュニケーション頻度。
7つ目は振り返り。
ぜひ気になったものを1つピックアップしてみていただいて、
まずは1週間、その1つを継続してみていただいて、
改めてお散歩を見直していただければと思います。
それでは本日のまとめに参ります。
本日の犬からの伝言は、
1つ目、お散歩は量よりも質。
2つ目、愛犬の欲求を感じ取る。
3つ目、愛犬の好きを知ればお散歩の質は高められる。
今回のエピソードはいかがだったでしょうか。
あー、それできてなかったかものきっかけになっていただければ嬉しいなと思います。
もしくは、うちの愛犬とお散歩の時に無意識にやってたよとか、
あー、これって私だけじゃなかったんだって思ったら、
ぜひ誰かとシェアしてみてください。
ご質問や話してほしいリクエスト、ご相談はぜひメールにお願いします。
メッセージは、fromdog.msg.from.dog.gmail.comです。
ノートでは文字起こしも掲載しています。
検索は、犬からの伝言でお願いします。
このエピソードの説明欄にもURLが貼ってあります。
次回は、正しいおやつの使い方をお届けしたいと思います。
それでは、お散歩お疲れ様でした。
気をつけてお帰りください。
少しだけ犬と話すことが得意なドッグトレーナー、ひらたじゅんでした。
15:18

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