遺伝というのは機質の土台だと思ってください。
例えば特定のものに対する反応だったりとか執着心だったりとか警戒心の基本的なラインなんかはこの遺伝で測れることもあります。
どういうことかというとですね、犬は人と昔から過ごしてきましたよね。
で献種の改良というのが行われてきました。
これは18世紀か19世紀頃からというふうに言われているんですけれども、
牧羊犬として進化してきた犬であれば無限の体力を持ってますよね。
人と狩りをするために進化してきた犬であれば執着心が高かったりとか、
番犬として進化してきた犬種では警戒レベルが高かったりとかこういった特性があります。
特定の犬種で言うと、チワワはメキシコ原産で番犬として人と暮らしていたという説があります。
番犬という特性があるので縄張り意識が高くて気が強くて村の人以外が来ると吠えて知らせるという役割があったのでこれが特性としてあると言えると思います。
ダックスフンドで言うとアナグマを狩猟する際にアナグマの巣穴に入っていけるように足が短くなって胴が長くなりました。
この穴を掘るという特性が今でも残っているので、お家の中でも何もない地面を掘ったりする子が多いんじゃないでしょうか。
水辺でスイチョウを飼っていたプードルは水が得意というのも遺伝的な傾向が見えるんじゃないかなと思います。
他にもポメラニアンは刺激に敏感とかヨークシャテリアは自尊心が高いとかキャバリアは有効的とかある程度のガイドラインとしてとれる性格なんかも見えたりします。
もちろんその子その子個体差もありますし、研究でも犬種だけで性格を予測するのは限定的であるということが指摘されています。
なのである程度犬種によって傾向はあるけど個体差が大きいというところなのではないかなと思います。
ここで大事なのは遺伝というのは可能性を示すだけであって決定ではないよということ。
こちらを覚えておいてください。
2つ目の経験ですね。こちらは過去に起きた出来事や学習の蓄積です。
例えば来訪者を吠えて誰か来たよって教えたら怒られたとか、飼い主の目を盗んでつまみ食いしたら叩かれて痛い思いをしたとか、
子犬時期にたくさんの人と触れ合って笑顔で触ってもらえたとか、こういった経験というのは犬の行動に直接影響をしてきます。
ただしこの行動っていうのは経験の上書きで変わることが多いのも一つのポイントです。
犬には社会科技と言われる時期がありますよね。
4週から12週、人によっては2週から16週とも言われるこの社会科技。
この時期に触れ合いができなかったワンちゃんというのは犬との触れ合いが上手にできないというちょっと悲観的な声もあるんですけど、やり方によってはストレス少なくやり直しが効きます。
この経験というのが日常で見える瞬間というのもたくさんあります。
例えば飼い主さんと目を合ったら首をかしげる子っているじゃないですか。
あの可愛い行動っていうのはあざとさだったりとか計算ではなくてですね、飼い主さんと目が合った時にたまたま首をかしげたら飼い主さんが笑顔になったり駆け寄ってきていっぱい撫でてくれたりとか、おやつをもらえたりとか、こういう経験が積み重なっていって首をかしげるという行動が出ます。
あとはもちろんコマンドもそうです。
お座りと言われた時にお尻を地面につけたらおやつがもらえた。
こういった経験からお座りという音だったりとかハンドサインが見えたら座るという行動が出ます。
もちろんいいことばかりではなくて、花火とか雷の音が苦手な子は大きな音に対して安心できなかったという経験があるので、ソファーの下に隠れたりとか家具の裏に隠れたりパニックになったりっていう行動が現れます。
ただし先ほども言った通り経験の上書きが可能なので、その子にとってネガティブなシチュエーションでポジティブな出来事を結びつけることでネガティブな感情をポジティブに上書きすることもできます。
続いて3つ目ですね。
環境は現在の生活の場所であったりとか、刺激の量とか質、人や他の犬の存在、家庭内の雰囲気など、もう本当そのまま環境ですよね。
環境は経験が現れるための舞台だと思ってください。
学習のしやすさだったりとか行動の発言っていうのの頻度を大きく左右します。
例えば飼い主が瞬発的に動く人なのであれば、動くものに対して瞬時に身構える子になったりとか、過剰に静かな家で育つ犬っていうのは騒音環境でパニックになっちゃったりとか、ちょっと過敏になっちゃったりとかなどですね。
同じ犬だったとしても、飼い主さんが朝出かけていくときにバタバタバタってもう本当に時間なく準備をすることが当たり前の家庭と、ゆったりと余裕を持って静かに外出していく家庭では犬の受けるストレスとはいっていうのももちろん違います。
バタバタ準備しちゃう家庭では、構ってもらえなくて経験が現実しなくなったりとか、ゆったりと余裕のある家庭では経験が現実する余地がある。こうやって個性が現れたり、現れづらかったりということにもつながっていきます。
またですね、刺激が強すぎる環境、大きい音が鳴ってたり、物が早く動いてたり、こういう刺激が強すぎる環境っていうのは個性が隠れるというのも分かっています。
逆に刺激が弱すぎる環境、音もしないし、匂いもあんまりしないし、飼い主さんとのコミュニケーションもそこまで楽しいものではないという環境の中では個性は育たないということも分かっています。
このちょうどいい刺激量っていうのを見つけてあげると、愛犬の個性が最もよく出るゾーンというのが見つけられるはずです。
では、個性とは何かというところをいよいよお話ししたいと思うんですけれども、ここまでお話ししたようにですね、個性は遺伝×経験×環境の掛け算の結果です。
重要なのは経験と環境が個性を決める半分以上、比率を占めています。
ということは、いつも一緒に過ごしているあなたが、あなたの愛犬の変化を生む余地が大きいという点です。
それではここから、あなたの愛犬の個性を引き出す3つの実践リストをご紹介したいと思います。
1つ目、安心できる場所を作りましょう。
もうあなたの愛犬にとって、そこにいれば誰にも邪魔されない時間をとれる場所、自分の時間をとれる場所ですね。
お家で飼っているのであれば、ケージだったりとかクレートだったりとかになるかと思います。
そこにいるときは飼い主さんが無理やり手を突っ込んできて抱っこしたりとかって絶対しない。
愛犬にとっての生意気を確保してあげること。
また、そこには愛犬だけがいつもアクセスできること。
普段は扉が閉まっているじゃなくて、愛犬が入りたいと思ったうちにいつでも入れるようにしておくことというのが重要です。
2つ目は犬が選択する。
飼い主さんがやりなさいやめなさいばかりではなくて、犬がやるかやらないかを決定して自発性を持つということですね。
トレーニングであれば犬がもっとやりたいというふうに示してくるのであればトレーニングを続ける。
ここで大事なのは安全に守られたやるやらない右左など2択ぐらいの選択肢を犬に与えて犬が自分で選んで行動しやすくするということが大事です。
3つ目は成功体験を積ませるです。
もう決して大げさなことじゃなくていいんですよ。アジリティみたいなのにチャレンジするとかそういうことではなくて、小さなことでもやったことが成功したら褒めてあげてください。
例えば旅行好きの方だったら新しい公園だったりとかサービスエリアの休憩所だったりとか初めて行く場所で落ち着いていられてあなたの目を見たりとか座ってなんとなく景色を見てたらそれだけでも小さな成功なんですよ。
この成功を見落とさずに褒めてあげることで愛犬の自尊心が育ちます。
負担になりすぎないレベルで刺激を上げてって愛犬が嫌そうな感じっていうのを見せたらすぐにその場から距離を取ってください。
できることを確実にというのがポイントです。
この3つの実践リストは今日からもできると思いますのでぜひやってみていただければと思います。
それでは本日の犬からの伝言です。
1つ目、個性は遺伝×経験×環境。
2つ目、愛犬の行動の半分以上はあなたとの時間で作られている。
今回のエピソードはいかがでしたでしょうか。
あなたの愛犬の個性がちょっとだけ見えるきっかけになっていただければ嬉しいです。
また、ちょっとわかるかもなーって思った方はぜひ誰かとシェアしてみてください。
このポッドキャスト番組犬からの伝言ではご質問、話してほしいことだったりとか、後はご相談なんかももちろん
ご相談なんかも大歓迎です。ぜひメールに送っていただければと思います。
メールアドレスはmsg.from.dog!gmail
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メッセージ・フロム・ドックとなっています。
ノートでは文字おこしも掲載しています。検索は犬からの伝言でお願いします。
それぞれこのエピソードの説明欄にもURLが貼ってあります。
次回はですね、散歩の質を上げる7つのチェックというのをお届けしたいと思います。
それではお散歩お疲れ様でした。気をつけてお帰りください。
少しだけ犬と話すことが得意なドックトレーナーひらたじゅんでした。