ドッグトレーナーのひらたじゅんです。
この番組は、他の人よりも少しだけ犬と話すことが得意な私が、「犬目線」で犬との向き合い方を考えるポッドキャストです。
📖 テーマ紹介
愛犬が10歳を過ぎ、「もう年だから…」と散歩や遊びを控えめにしていませんか?
シニア期は「できなくなった」と捉えがちですが、実は「変化した」と視点を変えることで、愛犬との関係はより深く、豊かなものになります。
このエピソードでは、動物行動科学に基づいたシニア犬の体の変化と、それに合わせた関わり方を解説します。
今日からお家で実践できる具体的なトレーニングや遊びを通して、愛犬との毎日が「深まっていく日々」として見えてくるでしょう。
🏠 お家でできるチェックポイント
✅ 散歩は「距離」より「嗅ぐ時間」で測る
✅ おうちでノーズワークを1日1回試してみる
✅ 「今日この子と何をしたか」を意識する
🐾 犬からの伝言
・10歳を過ぎた愛犬は、変化しています
・できることを一緒に探して
・関係が「深まっていく」時間です
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サマリー
本エピソードでは、10歳以上の愛犬との向き合い方について、動物行動科学に基づいた視点から解説します。「老いた」と捉えがちですが、「変化した」と捉えることで、愛犬との関係はより深まります。散歩は距離ではなく嗅ぐ時間を重視し、家ではノーズワークなどの簡単なトレーニングを取り入れることで、愛犬との毎日がより豊かになることを提案しています。シニア期は関係が深まる貴重な時間であると伝えています。
シニア期への視点の転換
ポッドキャスト番組犬からの伝言です。 この番組は、他の人よりも少しだけ犬と話すことが得意なドッグトレーナー
ひらたじゅんが犬との向き合い方、接し方を犬目線で考えていく番組です。 本日のテーマは、10歳からの愛犬とどう生きるかです。
本日は、シニア期に入った愛犬との暮らし方について、一緒に考えていきたいと思います。
このシニア期というのが、老いたと見るか、変化したと見るか、この視点の違いだけで、毎日の関わり方って全く変わってくると思うんですね。
今日聞き終わった時に、シニア期の愛犬との時間ができなくなった日々じゃなくて、深まっていく日々として見えるようになっていただけると嬉しいなと思います。
そして、今日からお家で試せる具体的なトレーニングや遊びなんかも、いくつかお伝えできればと思います。
まず、愛犬が10歳を過ぎてから、なんとなくお散歩の距離を短くしたり、遊びを減らしたりとかしてる方も結構多いと思うんですね。
もううちの子も年だからとか、あとは無理させたくないとかね、こういう気持ちはすごくわかりますし、それはすごく自然なことだと思うんですよね。
なので、それ自体は決して間違いだとは思わないんですけれども、個人的には無理させたくないっていう気持ちもあるし、もっとできることもあるんじゃないかなっていうのが正直なところです。
今日はこのもっとできることがあるんじゃないかなっていう部分を一緒に考えていけたら嬉しいなと思います。
まず、シニアになったという時ですね、どんなイメージを持ちますか?
例えば、もう色がだんだん白っぽくなってきた真白髪が生えてきたとか、動きが遅くなってきて、足もあんまり上がらなくなってきたとかね、あとは寝てる時間が長くなったとか、
まあもうこの子も結構年取ってきたなっていう感覚ってなんとなく皆さんの中であると思うんですよ。
ただここでちょっと一歩立ち止まってほしいことがあって、この年老いた、老いてきたという見方をすると、できなくなったことにどうしても目が行くじゃないですか。
2歳3歳の頃はこんな子だったのに今はこの年齢、老いてきたからこういう風になってきた。どうしても昔との比較とかでできなくなったことに目が行ってしまうと思うんですよ。
まあそうなってくると心配が先に立ってしまって関わり方が保守的というか守る方向に傾くことが多いんじゃないかなと思うんですね。
ただ変化したっていう見方をすると、ただ変化してきたわけなので今のこの子に何が必要なのか、必要なものが変わっただけなんだっていう飼い主さん自身への問いに変わると思うんですね。
そこからできること選択肢っていうのがどんどん広がってくると思うんですよ。
なのでうちの子、老いたなじゃなくてうちの子も変わってきたんだなっていう風に見てあげるという視点が一つ大事かなと思います。
で、このシニア犬の体にはある順番で変化が起きるということが分かっています。
まずは筋力・関節、2つ目は視力、そして3番目に聴力、4番目に嗅覚。
まあ厳密に言うと触覚だったり味覚だったりもあるんですけれども、こうやって比べてみると最後まで嗅覚っていうのは比較的に保たれるんですね。
ここはとっても大事なポイントになります。
犬が最も得意とする感覚・嗅覚という能力はシニアになってもまだ残っているんですよ。
多少鈍くなったりはするんですけど全然まだ残っていて、以前もちょっとお話ししたかもしれませんが、犬はこの世界を鼻、耳、目という順番で見ています。
さらに2018年の研究ではこんなことが分かっています。
高齢犬でも適度な頭脳刺激を続けることで認知機能の維持が確認されているそうです。
つまりですよ、もう年だから刺激を減らそうじゃなくて、今のこの子にあった形の刺激を続けようが科学的には正解に近いのかなと思います。
またコーネル大学獣医学部というところも老犬でも新しいことは学べると明確に言っています。
シニア犬との具体的な関わり方
体に負担の少ないシンプルなトリックだったりとかノーズワークだったりとか、16歳17歳の犬でも楽しめるというのは分かっている研究で分かっているそうです。
シニアだからもう何も教えなくていいっていうのはちょっともったいないっていう言い方は違うと思うんですけれども、できなくなっちゃったからではなくてむしろ脳を使う実感がこの時期の愛犬にとってとっても大切になってくるんじゃないかなと思います。
では具体的な場面で見てみましょう。
例えばよく聞くのは最近散歩に行きたがらない。
まあ日本の場合は四季もありますから気温の寒暖差だったりとか湿度の問題だったりとか、あとは風が苦手な子もいたりとかするんで風が強い日は外に行きたくないとかこういう好き嫌いもあると思うんですけれども、やっぱり筋力が落ちてきて関節も弱ってくると昔みたいに長距離歩かなくなってくる。
リードを例えばね持つだけで昔はもう元気いっぱいに走り回ってたのにリードを持って玄関に立っても愛犬がなかなかベッドから出てこない。
散歩が嫌いになっちゃったのかなもう歩けないのかなって不安になる方もいると思うんですよ。
もちろん考えられる理由はいくつかあってさっきもちょっと出てきた関節が痛いとか歩くこと自体が辛いこういう場合もあります。
または感覚の変化で外の刺激が以前よりも怖く感じられている場合。
例えば今までは車が横通っても大丈夫だったけど車の音とかが怖くなってしまってる場合というのもあります。
どちらにしても無理に歩かせるっていうのはお勧めしないですし逆効果だと思います。
ただ散歩自体をやめてしまうのはもったいないと思うんですね。
なので今日からできることとしては距離を短くして代わりに匂いを嗅ぐ時間を増やしてみてください。
5分間でも10分間でもいいです。好きな場所で思いっきり嗅がせるだけでも脳は十分に満足します。
犬にとってこれは若い子も一緒なんですけど鼻を使うことが一番疲れに直結するので
歩いた距離ではなくて階段時間で散歩の質を測るというイメージです。
2つ目の場面は昼間ずっと寝てる。
だいたい死に飽きに入ってきた犬は子犬の頃と同じぐらいの睡眠時間をとるので
1日の中で18時間ぐらい多い子だと寝ると思います。
なので睡眠時間を増えるっていうのは正常な過励による変化です。
これは元気がないんじゃなくてただ体が省エネモードで快適に過ごしている
という認識を持ってていいんじゃないかなと思います。
今日からできることとしてはチェックしていただきたいのは3つです。
ご飯をちゃんと食べているか水をちゃんと飲んでいるかちゃんと排泄をしているか
この3つに大きな変化がなければまずは様子見でもいいんじゃないかなと思います。
寝ているのを心配して起こしちゃうのはもちろんあなたの愛犬にとっても負担になりますし
逆に言うとこの3つの中に何か変化が出てきたらすぐに信頼できる獣医さんに見てもらいましょう。
3つ目の場面です。昔できたことができなくなった。
例えばソファーに飛び乗って一緒にテレビを見せたけどそれができなくなった。
ボール遊びが大好きだったのにすぐ終わるようになっちゃった。
昔はあんな元気だったのにって思うことがあると思うんですよ。
ちょっと切ないというか悲しさというかっていうのもわかるんですけど
ちょっと視点を変えてみてほしいんです。
できなくなったことに目を向けると毎日が喪失感になってしまうと思うんですね。
こんなこともできなかった。こんなこともできなくなっちゃった。これもできなくなっちゃった。これもしなくなっちゃった。
こうやって失われていく感覚というよりも今この子にできることに目を向けて
毎日の景色を見てあげてほしいんですね。
なので今日からできることとしては一度愛犬が今日できたことをリストアップしてみていただければいいかなと思います。
例えば外に出た。そしたら蝶々が飛んでて蝶々をずっと目で追ってた。
こういうのをメモしていくとなんだまだできることいっぱいあるんだ。
実はこういうの好きだったんだって新しい経験新しい発見こういうのがいっぱい出てくると思います。
何でも大丈夫です。ご飯を食べたとか知らない人に撫でられて目を細めてたとか
こういうのを書き出してみると意外な発見があるかもなと思います。
お家でできるトレーニング
ここからはシニアキーの愛犬と今日からできるお家のトレーニングっていうのをいくつかご紹介したいと思います。
共通の原則っていうのが3つあります。
短く楽しく終わり良ければよし。この3つです。
疲れてきたなーって感じたらすぐやめる。
あなたの愛犬が自分からやめるんじゃなくてちょっと疲れてきたかなと思ったらまだ続けたそうでもやめてあげる。
いいところで終えることが大事です。
一つ目はカップゲームです。これはノーズワークの入門としていいかなと思います。
カップゲームというのは紙コップとか普通のコップとか何でも大丈夫です。
小さな器3つとおやつだけです。
犬の目の前で1つのコップの下におやつを隠します。
最初はそのまま隠した状態でどの中におやつが入っていると思うか犬に探してもらいます。
犬はそこから匂いを嗅いでこの中に入っているので自分で鼻で倒すかもしれないですし開けてというふうに合図を出すかもしれません。
そしたらおやつがもらえる。これがカップゲームです。
これを最初やってみてちょっと慣れてきたら例えば右のカップと真ん中のカップをシャッフルしてみる。
これだけで嗅覚と集中力というのを同時に使う立派なトレーニングなんですよ。
もしこの首を地面まで下げるのが大変そうな場合、もちろん関節が痛いことがあるのでこういう首を地面まで下げるのが大変そうな場合は
首の高さに合わせた台を用意してその上にカップを置いてというのもおすすめです。
鼻を使って遊びというのは体への負担というのはほぼゼロだと思います。
なのでシニアにもぴったりです。
これが楽しめるようであれば本格的なノーズマットの購入を検討してみてもいいかもしれません。
二つ目はフード探しゲームです。
おやつやフードを部屋の床にばらまいて、いろんなところにポンポンポンポンと置いて探してというふうに一声かけます。
あなたの愛犬は鼻を使って一粒ずつ見つけて食べていく。
これだけで脳と嗅覚にしっかり刺激が入ります。
最初は目の前とか5メートル先とか見つけやすい場所から。
慣れてきたら曲がり角のすぐそばに置いたりとかして少し難しくしてもいいと思います。
ご飯の一部をこれで与えるのもおすすめです。
食べること自体がゲームになって満足度が全然変わると思います。
三つ目はタオルワークです。
タオルワークという言葉はないんですけど、僕なりの言葉で言うとタオルワーク。
これは恒例の愛犬に大活躍するお家グッズの一つ、タオルなんですよ。
このバスタオルをぐしゃぐしゃにして地面に敷いてあげるんですね。
愛犬が足を上げれるギリギリの高さにしてその上を歩いてもらいます。
これは足を上げる練習にもなるので、これをするだけで体幹と足腰のトレーニングになります。
ただしこれには2点注意点があって、一つ目は不意な怪我を防ぐためにも決してジャンプはさせないでください。
もう一つの注意点は関節痛というのを理解してあげてください。
恒例になってくると関節に痛みが出てくる子がいます。
昔みたいに両足立ちしなくなったとか、ソファーの上に登りたがらない、あんまり歩きたがらない、
こういう場合やバスタオルの上を歩きたがらない場合は関節痛の可能性があるので無理はさせないで、
あくまであなたの愛犬の選択を尊重してください。
あとはこのバスタオルはぐしゃぐしゃに丸めてその中におやつを隠すノーズワークにも使えます。
バスタオルの中におやつを隠して愛犬に渡して探してというふうに声をかける。
タオルをこうやって鼻でほぐしながら探す作業というのが思った以上に頭を使うらしいんですよ。
なので終わった後にスコーンって寝落ちしちゃう子も多いぐらいです。
それくらいノーが満足しているということです。
他にもねかくれんぼだったりとかトリックというと難しそうなんですけど手をタッチしてみるこれでいいです。
名前を呼んで目を合わせるこれも十分なトリックです。
こういったトリックを一つ一つ覚えていく。
もう年だから新しいことは無理と思わないでください。
犬は一生学び続ける動物なのであなたが教えてあげれば必ず学びます。
今日からできることのまとめとメッセージ
今日からできることをまとめると散歩は距離より嗅ぐ時間で測る。
週一回だけルートを変えてみるのもいいと思いますし新しい匂いが脳への刺激になります。
二つ目はお家でノーズワークを試してみる。
さっき言ったカップゲームとかフード探しだったりとかタオルを使ったものだったりとかどれか一つだけ大丈夫です。
やりすぎると逆に疲れすぎちゃうので1日5分で大丈夫です。
短く楽しく良いところで終えてあげてください。
三つ目は今日この子と何をしたかを意識してあげてください。
長さじゃないです。質です。距離じゃなくて中身です。
撫でた時間目が合った瞬間それだけで十分です。
遊んだり遊ばなかったりする子は気分のムラがあるのかもしれません。
そんな時はどんな状況の時に飼い主さんが遊びに誘ったら愛犬が夢中になってくれたなども合わせて意識してみてください。
それではまとめていきましょう。本日の犬からの伝言です。
10歳を過ぎた愛犬は置いてきたのではなく変化をしてきました。
できなくなったことより今日できることを一緒に探してください。
死に飽きは犬との関係が薄れていく失われていく時間ではなくて深まっていく時間です。
今回のエピソードはいかがだったでしょうか。
あれなんか言われてみれば諦めていることあったかもなーとか
そういう遊び方あったんだじゃあちょっとバスタオル1個犬のために使ってみようかなとか
なんかそういうきっかけになっていただければ嬉しいです。
もしくはですね無意識にやってた方っていうのをいっぱいいると思うんですよ。
これって私だけじゃなかったんだと思ったらぜひ誰かとシェアしてみてください。
ご質問や話してほしいリクエストご相談はぜひメールにお願いします。
メールアドレスはmessagefromdoggmail.comです。
msg.from.doggmail.comです。
ノートでは文字起こしも掲載しています。検索は犬からの伝言でお願いします。
このエピソードの説明欄にもURLが貼ってあります。
次回はシーズン3の振り返りをお統計します。
お散歩お疲れ様でした。気をつけてお帰りください。
少しだけ犬と話すことが得意なドッグトレーナーひらたじゅんでした。
19:16
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