1. 犬からの伝言
  2. 人格化
2025-06-06 14:45

人格化

「この子、わざとやってるのかも」「怒ってスネてるんだと思う」──
そんなふうに、つい“人間の感情”を犬に当てはめて考えてしまうこと、ありませんか?

でも、犬には犬の感じ方があって、人間のように“悪気”や“計算”があるわけではないのです。
今回は、犬の行動を“人格化”してしまうことで起きやすいすれ違いと、
そこにどう気づき、どう寄り添えばいいのかをお話しします。

いつもより少しだけ、犬の目線に立ってみる時間にしていただけたら嬉しいです。

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Summary

ポッドキャスト「犬からの伝言」では、犬への人格化について掘り下げています。人格化とは、犬に人間の感情を当てはめることですが、著者は犬との真の絆を深めるためには、犬の本能や行動を理解することが重要だと主張しています。このエピソードでは、犬への人格化が犬の満足にどのように影響しないかについて考察されています。犬は人間のような感情を持たず、飼い主の反応に基づいて喜びを感じるだけであると説明されています。

人格化の概念
今日も散歩の準備はいいでしょうか?
アキレス腱を伸ばして、深呼吸をして、ワンちゃんとの絆を深めましょう。
それでは、ポッドキャスト番組、犬からの伝言、スタートです。
この番組は、他の人よりも少しだけ犬と話すことが得意なドッグトレーナー、
平田淳が犬との向き合い方、犬との接し方を犬目線で考えるポッドキャストです。
ちわわちゃんのお散歩時間ぐらいお付き合いください。
さあ、第1回目でございます、犬からの伝言ということで、
私は少しだけ犬と話すことが得意なドッグトレーナー、平田淳と申します。よろしくお願いします。
今回は人格化というお話をしたいと思うんですけど、どういうことかと言いますと、
人格化、人のように扱うことということですね。
例えばワンちゃんの行動に対してセリフをつけてみたりとか、
感情を人間の言葉で表そうとしてみたりとか、
こういったことがこういう人格化というのに分かりやすいかなと思うんですけど、
例えば、悲しそうに泣いているときは、
どうしたの?悲しいの?寂しいの?大丈夫よ。
例えば、言っているときには、
どうしたの?なんで怒っているの?怒らなくていいのよ。大丈夫よ。
泣かないよって言ってみたりとか。
皆さんもちょっと心当たりはあるんじゃないかなと思うんですけど、
こういうときに大事なこと、ワンちゃんとの接し方の中で大事なことっていうのは、
人間が人間の言葉で処理をして理解をすることではなくて、
なんで泣いているのかということを理解してあげることが、
犬との絆を深めていく上で、僕は大事だと思っているんですね。
ほとんどの人は泣いているという行動にフォーカスをしてしまうんですけど、
なんで今泣いているんだろうな、なんで泣かなきゃいけない状態になっちゃったんだろうなっていうところにフォーカスをしてあげる方が、
正しい犬との向き合い方なのかなという感じがするんですね。
例えば、日本と海外でだいぶ文化観、宗教観っていうのは違うって言われているので、
それを元に考えても犬との接し方っていうのはやっぱり変わってくるんですけど、
例えば日本でよく言われるのはウチノコ文化っていう言われ方がしてますね。
これはどういうことかというと、動物との関わり方なんですけれども、
犬っていうのは人間が守ってあげるべきもの、犬っていうのは人間が守ってあげるべきものっていうイメージで変われている方が多いらしいです。
文化と犬の接し方
これはなんでかなって僕なりに推論をしてみたんですけど、
やっぱり都心部を中心にドッグカフェだったりドッグランだったりトリミングサロンだったりとか、
こういうのが増えていくので、商業が増えていくので、
やっぱり都心部で犬を飼っている人っていうのが、犬を飼っている人も分母は多くなると思うんですよ。
ただ都心部なのでやっぱりマンション住まいの方が多くて、
マンションの中でセントバーナードとかゴールデンレトリーバーとか、
芝犬でもちょっと大変ですよね、マンションだと。
だから小型犬が割かし飼っている人は多いんじゃないかなって思うんですね。
小型犬になってくると、分かりやすくチワワとかね、
ティーカップトイプードルとか、
まあティーカッププードルっていう言い方は本来ないとは思うんですけど、
トイプードルとかっていうのは、体がちっちゃくなると人間と比べるとね、
個体サイズはかなりちっちゃくなるので、しかも愛らしい顔をしている。
だから私が守ってあげなきゃっていうので、
うちの子文化っていうのになりやすいのかなと思うんですよ。
海外から見た時には過保護ととらわれる場合もあるらしいです。
これはまあいい部分でもあり、悪い部分でもあると思うんですね。
例えばマイクロチップが今義務感になっているんですけど、
これはとってもいいことだと思うんですよ。
ただその反面でですね、かわいがるがあまり自分の子供になってしまう。
例えばミックス犬の人気っていうのは結構そこにひも付いているのかなっていう気はするんですけど、
骨格も含め毛の色も含め、この子はもう世界に一つしかいない。
パッと見てね、パッと見て世界に一匹しかいない私の子供っていう風に捉えちゃう方が多いみたいです。
それ自体は悪いことではないとは思うんですよ。
それに野生から見れば今のほとんどの犬種っていうのは雑種、ミックス犬になるので、
ミックス犬自体は悪いことではないと思うんですけれども、
それがあまりに家保護に傾いてしまうと犬の本能っていうのを置き去りにしてしまうことがあるのかなと思うんですね。
じゃあ海外の事情はどうなのかというと、
わりと海外では犬の本能とか役割っていうところを重視している方もいるそうです。
意外と鳴くこととかには寛容だったりとかするので、
犬の本能で役割っていうところに関しては中型犬とか大型犬とか飼っている人は珍しくないと。
さらにもう一個あるのはこれはアメリカの話なんですけど、
介助犬とか環状支援動物っていうのがいて、犬の特定の役割を持った動物、
感情の取り扱い
例えば飼育犬もそうですし狩りを手伝った狩猟犬もそうですし牧羊犬とかもそうなんですけど、
こういう特定の役割を持った動物っていう考え方をしている人が多いらしいです。
もちろんそうじゃない人もいるんですけどね。
犬の本能とか正確に応じた扱い方っていうのをしている人が多い。
もちろんここには文化的な背景であったりとか宗教観であったりとか、
いろいろ相まっているところではあるとは思うんですけれども、
ここで一番違うこと何なんだろうなって考えてみると、
海外の方は割と哺乳類であって、その中の犬であって、その中のマルチーズであって、
その中のハナちゃんっていう風に考えている方が多いのかなと思うんですよ。
この話をすると、そんなの当たり前でしょっていう方がとっても多いんですけど、
実際に犬を飼われている方とお話をすると、
ハナちゃんが一番最初に来て、次にマルチーズが来て、
その次に犬が来て、家犬っていう族種が来て、
そこから先に哺乳類っていう考え方をしている方がとっても多いんですね。
これはワンちゃんをお迎えする時、新しく飼う時もそうで、
例えば芝犬ってどういう性格の子がいるのとかっていう話をよく聞くんですけど、
芝犬っていう性格、もちろん毛色によってとか、
芝犬って割と頑固だよとかいろんな言われ方はするんですけど、
その前に犬なんだよっていうのをスキップしちゃってる人がとっても多く感じてます。
なのでこれも一個人格化してしまうことの理由になってるのかなとは思うんですよね。
僕は人格化することっていうのは、
もちろん否定はしないですけど、僕自身は人格化はしないです。
なぜかというと、人格化をするっていうのは、
人間が持ってる抽象的な感情を犬に対して付加している状態。
なので犬はそんな感情は一切持ってないのに、
人間が納得するためだけに人間の抽象的な感情を付加してるんですよ。
そうするとワンちゃんの気持ちが分かったような気持ちになるんで。
犬っていうのは基本的には過去のことは覚えてないんですよ。
なんでワンちゃん飼ってる方だったらみんな知ってると思うんですけど、
例えば褒めてあげるときは何か行動したら2秒以内に褒めてあげましょうね。
人格化の影響
例えばおしっこ外しちゃって怒らなきゃいけないときは2秒以内に怒ってあげましょうねとか。
っていうふうなのはいろんな本を読まれてきて知ってると思うんですけど、
過去のことっていうのは基本覚えてないんで、その瞬間その瞬間の感情で生きてるんですよ。
もちろん生まれた時の環境だったりとかトラウマっていう現象は除きますよ。
今大多数の話ね。
なのでこの抽象的な感情っていうのは人間の過去から学んできた感情であったり、
喜怒哀楽っていうのをワンちゃんに押し付けてることになると思うので、
僕は人格化っていうのはあまりよろしくないなと思います。
じゃあ犬の目線で言うとどうなんだろうねっていうと、
犬に人間的な感覚っていうのはないんですよ。
もちろん嬉しい楽しいとか寂しい怖いっていうのはありますよ。
あるんですけど、僕が今言ってたのは人からどう見られるかとか、
恥ずかしいとか、他の人とは違うかもとか、
企業の偉い人だから媚びを売らなきゃ、
あとはファッションとかブランドとかこういうのっていうのはワンちゃんは全く感覚にないんですよ。
さっきも言いましたけど犬はその瞬間その瞬間を生きてるんで、
人間で言うと振る舞いとか言動とか過去に引きずらえるものが多いですよね。
例えば道徳心とかっていうのもそうで、
ちっちゃい頃にお母さんから習ったり学校で習ったりとかしたから道徳心を持ってるから、
バスで高齢の方が乗ってきたら人に席を譲りましょうとか、
っていう道徳心を持ってると思うんですけど、
それはすべて過去からの経験に基づいて、
何が正しいのかっていう倫理観を持って判断をしている。
これは恋愛もそうですしギャンブルもそうですよ。
ギャンブルっていうのは過去にギャンブルをやったパチンコをやったらたまたま大当たりして1万円儲かりましたっていう記憶っていうのが
頭の中に通列に残ってて当たるかどうかわからないんだけど、
過去のこの1万円をもらえたっていう1万円儲けたっていう体験を追体験するためにギャンブルをするんですよ。
なんでその瞬間が満足してる人っていうのはギャンブルにほぼほぼほぼはまらないと思います。
今言ったような話っていうのは人間特有の感覚なので犬の目線からするとちょっと話がマッチしなくなるんですね。
ワンちゃんっていうのは群れの中の一員でいることっていうのが何よりも幸せです。
またその一方でワンちゃんっていうのは共感能力に優れている動物でもあります。
これは狼の時代から群れで暮らしていたことっていうのもあるんですけど、群れの一員でいることっていうのは何よりも幸せなのがワンちゃんです。
なので飼い主が喜ぶ表情とかっていうのを知ってるんですね。
逆に言うとワンちゃんにお洋服を着せてる人、あれは犬の感覚で言うと喜びは全くないんですけど、
人間がワンちゃんにお洋服を着せました。
あー今日も可愛いドレス着てるねって人間が犬に微笑みかけます。
そうすると犬はこれ今嫌な経験を何か違和感のある経験をクリアしたら人間が笑いかけてくれた。
だから僕も嬉しいっていうふうに思ってくれる犬もいます。
ほとんどの犬はそう思ってくれると思うんですけど。
ただそれは飼い主が嬉しそうな顔をしてるから嬉しいだけであって犬自身が嬉しいわけではない。
ということはかなり大きな違いになるので覚えておいていただきたいところです。
まとめとしましては人格化というのは犬の満足ではなくて人間の満足なんだよ。
そして犬の生態には人格化という概念はありません。
最後に人格化されることで幸せになる犬はいません。
犬との適切な接し方
ちょっと初回からね厳しいお話になってしまったかとは思うんですけれども。
実際に犬との適切な接し方犬との適切な向き合い方っていうのを考えた時にどうしても考えなきゃいけないこと大事なことっていうのがあって
今回はそのうちの一つの人格化というお話をさせていただきました。
次回はバランシングポイントというお話をさせていただきたいと思います。
また次回のお散歩の時間もお付き合いいただけますと幸いです。
他の人よりも少しだけ犬と話すことが得意なドッグトレーナー平田淳でした。
それでは気をつけてお帰りください。
お散歩お疲れ様でした。
14:45

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