犬の挨拶のNGパターン
こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園N1クラブを運営している、なおちゃん先生と申します。
20年以上、1000組を超える飼い主さんとワンコさんに向き合ってきた経験から、コントロールよりコミュニケーションをテーマに、愛犬と心が通い合う関係づくりを手伝いしています。
こちらの番組では、お迎えからお見送りまで、愛犬の一生を7つのフェーズに分けて、それぞれの時期に寄り添った学びとヒントをお届けしています。
土日は、雑談配信をメインにしています。
本日の内容は、ハッシュタグ4番問題行動、ハッシュタグ3番政権、ハッシュタグ2番パピーのワンちゃんの飼い主様にも、ぜひ知っておいていただきたい内容として、
お散歩中の犬同士の挨拶、これはやらないでNGパターンについてお話ししていきたいと思います。
最後までどうぞ聞いていてくださいね。
まず大前提としてですね、お散歩中の犬同士の挨拶、これはですね、してもしなくてもOKです。
全部の犬と仲良くなる必要はありません。
ということを強く最初に言わせてください。
大切なことは、飼い主さんがシチュエーションを選んだ上で、避けるか接近して挨拶するか、愛犬さん自身に選択肢を与えるということです。
この上で、よくあるNG行動と簡単な対処法をお伝えしていきたいと思います。
1番から5番までありますので、よかったら聞いていてくださいね。
まず、これをやっちゃお氏名用NG集1です。
ピンピンのリードで真正面から突撃する。
はい、これね、リードがずっと張ったまま正面からズンズンズンズン、ワンちゃんを近づけるというパターン。
ワンちゃん自身は興奮MAX&逃げ場なし。
相手にはかなり威圧的にうつるというパターンです。
この時に注意したいのは、なんといってもリードの張りなんですね。
リードがピンピンに張った状態でハーハー言いながら正面から突撃してくる犬を見たら、どんなワンちゃんでもかなり警戒をすると思います。
そして、これはやっちゃお氏名用NG2ということで、飼い主さんがワンちゃんを全く見ていないということ、これはもうNGでわかりますよね。
おしゃべりやスマホに夢中で犬同士の様子を全く見ていないというパターン。
ワンちゃん自身はもしかしたらアイコンタクトだったり、ボディランゲージを出して飼い主さんに助けてよという合図を送っているのかもしれないんですけど、
これを見逃すことで犬自身が自分で自分の身を守らなくてはならないということで、最初はうまく挨拶できていたのにもかかわらず突然吠え出したり、突然噛んでしまったりということもあるんです。
そしてNG3番、とりあえず出会った犬みんなに挨拶させに行く。
これね、子犬さんありがちです。
特にね、子犬さんをお迎えしたばっかりとか、お散歩デビューしたばっかりの子犬さんで、
社会化のためにいろんなワンちゃんに会わせましょう、なんて言葉をそのまま受け取ってくださる素直な飼い主さん。
社交性を養うためにということで、出会うワンちゃんみんなに挨拶をさせるというパターン。
これはね、本当はNGです。
興奮が高まりすぎたり、犬を見たら遊べると思うというふうに小さい頃から学んでしまうことで、相手の意向を汲み取ることができない犬に育ててしまうことがあります。
そしてNG4、怖がりのサイン、怖いよというサインを無視して近づけてしまうパターン。
これはご自身の愛犬さんというよりも、挨拶をさせたいなと思っているアンティテイのワンちゃんのボディサインですね、ボディランゲージ。
これを無視するということも避けていただきたいなと思います。
相手のワンちゃんが体を引いているとか、尻尾が下がっているとか、耳を伏せているとか、こちらの顔を見ては飼い主さんの顔を見て不安そうにしているとか、そんなサインを出ているのに、
あ、うちの子大丈夫なんで、うちの子ワンちゃん好きなんで、こんにちは、みたいな感じでぐいぐい近づいていってしまうパターン。
これはね、犬同士の問題というよりもはや飼い主さんの問題になってきますよ。
その結果、相手の犬に噛まれたとか、相手の犬の態度が気に入らないので愛犬さんが吠えてしまうとか、そういうことも起きやすいシチュエーションになっています。
挨拶の環境と心理状態
そしてNG5、狭い場所や伸縮リードが伸びっぱなしの状態、リードが絡まった状態での挨拶ということです。
これどういうこと?と思われるかもしれないんですけれども、どんつきの細い歩道だったりとか、伸縮リードが伸びっぱなしの状態であったりとかする場合には、
自分のワンちゃんも相手のワンちゃんも逃げ場がない状態になるんですね。
一番最初に大切なことは犬自身に挨拶するために接近するか、それともその挨拶した相手を避けることができるか、その選択肢を与えるというふうにお話しましたが、
選択肢を与えることで犬は自由に相手の犬に近づいたり離れたりできるようになるわけですよね。
ただし環境的に逃げ場のない場所であったり、逃げ場のないリードが張った状態であったり、他方で自分は逃げ場がない状態なのに相手の伸縮リードで相手だけは自由な状態であったり、またはその逆であったり、
そういうことで犬自身の逃げ場がないという心理状態というのは興奮、恐怖、パニックにつながっていきますので、もっと広い場所、もっと余裕のある状態、選択肢がある状態であれば有効的に挨拶したり離れたりできるものが、状況によってそれができないことで吠えや噛みつきに発展してしまうということはよくあります。
犬同士を挨拶させたいなという時には必ず逃げ場がある状態、圧迫感のないシチュエーションを選んであげてくださいね。
例えばね、これからは実際にお客様からいただいた事例をご紹介していきたいと思うんですけれども、こんなワンちゃんいませんか?
前からワンちゃんが来ると、愛犬さんが尻尾ブンブンでグイグイリードを引っ張って前に前に進んでいく。
リードはピーンと張ったまま真正面から突撃していってワンちゃんにご挨拶。こんにちは!という感じですね。
最初は相手のワンちゃんも目にくらった様子だけれどもおとなしくしていてくれた。
けれどその数秒後、ワワワワーン!ということでね、突然愛犬さんが吠えて相手の子はビクッとしてしまいました。
飼い主さんは、ああごめんなさい、いつもは上手にご挨拶できることもあるんですけど、と慌てて離れてしまいます。
これを繰り返してしまうワンちゃん。どうしてうちの子って最初は相手に挨拶したいよって行くのに途中から吠えてしまうんでしょう。
こんな風にご相談をいただいたことがありました。そういうワンちゃんいませんか?
これね、何度も繰り返していくうちに、このワンちゃんがどういう心理状態でこういう行為を繰り返すのか。
犬同士の挨拶のNGパターン
この子にとっては犬を見かけたら突撃していって相手のニューかぐ、そして途中から吠えだしてしまうというのは、友好の仲良くしたい、遊びたいという気持ちで接近しているわけではないんですよね。
そうではなくて習慣、パトロール隊のような気持ちです。
昔で言えば、学校の入り口に立っている風紀の先生みたいな。
とりあえず来る生徒をみんな捕まえてファッションチェックをして、ちょっとでもスカート短いとお前なんだこりゃみたいな感じでギャンギャン言うみたいな。
そんなイメージだと思っていただいていいでしょう。
そしてこの子の場合には風紀の先生が校門のところで待っているんじゃなくて、取り締まりにやってくるみたいな感じのイメージです。
どうですか?私は風紀の先生がいる学校に行ったことはないのでわからないんですけど、なんとなくそんなイメージなんですけどね。
ここで飼い主さんがやるべきこと、これはこの子に風紀チェックをさせないということなんです。
まず相手のワンちゃんに近づく前には一回リードを止めて動きを止めるようにしてください。
ワンちゃん自身がきちんと飼い主さんのアイコンタクトだったり、なんとかちゃんこっち見てとか一回止まって意識を合わせてくれたら短めの時間だけ挨拶をする。
それから行くよという合図でサッと離れる。
こういう繰り返しをしてください。
またですね、全てのワンちゃんではなく通りがかった犬をスルーする、このスクルースキルを磨くということも必要になっていきます。
この他のワンちゃんを挨拶しないでスルーできたときには必ず褒めるということもセットにしていくといいと思います。
いかがでしたか?今回は散歩中の犬同士の挨拶について、これはやらないでというNCパターンの5つをご紹介させていただきました。
飼い主の状況判断
これをね、もし最後まで聞いてくださる方がいらっしゃいましたら思うと思うんですけれども、
お散歩中の犬同士のトラブルを避けるのか、それとも友好的なワンちゃん同士の挨拶ができるのか、
それは犬同士ではなくて飼い主さんの状況判断能力にかかっているということ、お分かりになられたと思います。
そうは言っても、なかなか難しいな、とか、うちのワンちゃんの場合はどうしたらいいのかな、とか、
あーこういうことやっちゃってたな、どうしたらいいんだろう、すでに吠えてます、という方はぜひ一度プロの目であなたと愛犬さんのペアを見ていただくことをお勧めしています。
近くにプロの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お散歩の様子をね、実践的にお散歩しているところを一緒についていただくのが一番いいと思うんですけれども、
近くにそういう人がいないよ、とか、なかなか日程が合わないよ、という方は、私の方でもオンラインのしつけ相談、こちらは単発のコースになります。
そしてじっくり学びたい方には、愛犬が夢中になる魔法の講座、こちらをご用意しています。
こちらの講座では、吠えや挨拶だけではなく日常のコミュニケーションの方法を整えていきたい方、
また、自分で愛犬の行動を読み取れるようになって問題解決を自分でできるようになりたいという方向けの3ヶ月間のマン・ツー・マン講座、全6回となっています。
どちらもご自身のペースで、完全オンラインで完結する内容になっています。
愛犬が夢中になる魔法の講座につきましては、事前の30分無料相談だけでも大歓迎ですので、うちのこの場合どうかなと思ったら、ぜひお気軽に概要欄のお申し込みフォームからお申し込みくださいね。
それでは、今日のお話が次回のお散歩をちょっと優しく気楽にしてくれるものになりますように。
次回の犬配信は、週明け月曜日からスタートいたします。
次回の内容は、犬が苦手、犬が怖いワンちゃんにどうやって犬慣れをさせたらいいのか。
これもね、お散歩の中でできること、NGなこと、お伝えしていきたいと思います。
それでは今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。
土日は雑談配信となります。