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スピーカー 2
二番経営 〜組織を支えるNo.2の悲喜こもごも〜。
この番組は、トップを支える立場から 組織を動かす力を探るビジネスポッドキャストです。
スピーカー 1
こんにちは、株式会社オーツーパートナーズ 取締役の霞が水礼です。
スピーカー 2
検討者新しい経済編集長のしだれゆうすけです。
二番経営第74回。今回のテーマは、 アップル・スティーブ・ジョブズとNo.2の8回目。
そして特別編としてお送りしています、 ジョブズ・ピクサー時代のNo.2、
ローレンス・レビー編の後編という形になります。
スピーカー 1
前回ローレンス・レビーほとんど出てこなかったですね。 ピクサーという会社の歴史遠隔をまた辿ってしまったんですけど、
スピーカー 2
面白いですよね、ピクサーの歴史。 いやー面白い会社。
スピーカー 1
このピクサーというローレンス・レビーが書いた 書籍から始まった今回のシリーズですけども、
ピクサーに関しては前回から出してたそのトップだった エド・キャットムルが書いた書籍もそうですし、
ピクサーという早すぎた天才たちの大逆転劇というような、 今文庫になっているような、
早川さんから文庫になっている本とかもあるので、 その辺もめちゃくちゃ面白いので、
普通に楽しめると思うので、そこもお勧めをしておきますが、
今回は1Kということでようやく本丸のナンバー2の ローレンス・レビーの話に入ってまいりたいと思います。
まずこのピクサー、ローレンス・レビーが書いたピクサー、 世界一のアニメーション企業に今まで語られなかったお金の話という、
この書籍のポイントなんですけれども、 この本が始まるのはですね、
1994年にですね、このローレンス・レビーという人材のもとにですね、
スティーブ・ジョブズからいきなり会ったことないのに電話かかってきて、
ちょっと手伝ってくれないって声かかってきたところからスタートします。
そのですね、全然儲かってない赤字のグラフィック会社だったピクサーというのをですね、
数十億ドル規模のエンターテインメントスタジオに変身させた実体験回想録という風に、
書籍の紹介ではあるんですけれども、 94年に電話かかってきたところからスタートなんですけれども、
メインはですね、前回ご紹介したこのピクサーという会社がトイストーリーを制作していって、
その前後にナスダックに上場するというあたり、その辺がメインになってきますので、
1995年というのがこの書籍の主な舞台になります。
1995年というのはローレンス・レビーが前の年にスティーブ・ジョブズから電話かかってきて、
95年の2月にピクサーに入社して、IPOを果たして、かつですね、将来一緒になるんですけれども、
ディズニーとですね、ハードなネゴシエーションをしていくというのがこの95年になります。
スピーカー 1
この書籍の中でもう一つ舞台があるんですけれども、2006年ですね、
このピクサーというストーリーの一つのピリオドになるのが、ディズニーによるピクサーの買収というところです。
この買収の意味合いというのは前回ご紹介しましたけれども、
ショーが大を制すと言われているような、本当にもう世の中のM&Aの中でもトップクラスに成功した例と言われるぐらい、
素晴らしい成果をもたらしたM&A、それが2006年にあります。
その時の話、それから一番最後エピローグ的にですね、2015年を舞台にした話というのがちょっと出てくるわけですけれども、
この3つの場面が出てきて、メインは95年ということになります。
物語の主人公、スティーブ・ジョブズのナンバー2と言われるローレンス・レヴィの略歴なんですけど、どんな人材だったのかというところなんですけども、
もともとロンドンで、イギリスのロンドンで生まれて、アメリカのインディアナ大学を卒業します。
その後すぐにですね、ハーバードのロースクールを修了されます。
ロースクールなので、そこから法律の専門家、弁護士としてのキャリアをスタートされます。
弁護士としてどこで活躍したかというと、シリコンバレーですね。
シリコンバレーで知的財産分野というのを専門領域として活躍されていました。
キャリアのスタートは弁護士。
当時はですね、1980年代の後半から1990年代の初頭にかけて、シリコンバレーで復興してきたハイテク企業ですね。
そういったところに知的財産の話をしてですね、弁護士としてキャリアを積んでいきました。
当時スタートアップというのがどんどん出てきている中で、
その中でですね、エレクトロニクスフォーイメージング、EFIという会社があったんですけども、そこに弁護士として関与をしていたんですけども、
そこの企業のトップですね、非常に惚れてしまう、惚れられてしまうというのがあって、
そこに進路を相談しに行ったらですね、ちょっと弁護士だけじゃなくて、スタートアップ、ハイテク業界の中でちょっと働いてみたいんだという相談をしたら、
このEFIという会社に入社をします。
入社したこの会社はですね、印刷技術っていうのを、どんどんどんどん革新的な印刷技術を扱っているテク系の会社で、
ここにですね、副社長兼最高財務責任者として入社をすることになります。
弁護士なんですけども、ここで最高財務責任者、CFOとして入社するっていうのは結構変わったキャリアな印象ですけれども、
この時には弁護士だから法律のみではなくて、スタートアップ振興企業の経営ということにコミットしたいということで、こういうポジショニングだったということだそうです。
そこのEFIという会社での副社長、CFOとしてもですね、非常に活躍して、シリコンバレーの中でもですね、屈指な優秀な財務エグゼキティブ、優秀なCFOだと。
EFIのCFOめっちゃすごいらしいぜっていうふうにみんなが言うぐらいのレベルになってたと。
このEFIっていうのはNASDAQにも上場を果たす、そんなスタートアップ企業だったんですね。
なんでこのローレンス・レビィも上場経験をそこでも積むということができたということです。
でもEFIベンチャー企業、スタートアップからNASDAQに上場した会社の副社長、CFOですから、かなり地位としてはですね、人が恨むようなポジションの成功者だったんですね。
なんでこのローレンス・レビィっていうのはエリート主催タイプの人で、成功しようと思ってそれを手にしたという人でした。
スピーカー 1
かつ非常に家族思いでワーク・ライフバランスも重視してですね、お子さんの子守りとか家事ですね、食器洗ったりとか食事の準備したりとかっていうこともやってた、今で言うイクメンっぽいお父さんでもあったと。
順風満帆だったんですね。そこにですね、1994年の末に一本電話がかかってきます。その相手がスティーブ・ジョブスでしたと。
1994年の末に運命を変える一本電話、これがスティーブ・ジョブスでした。
ローレンス・レビィはスティーブ・ジョブスとは面識が全くありませんでした。
スティーブ・ジョブスは当然当時もですね、もう本当に有名人でしたので、その有名人からいきなり電話がかかってきたと。
しかもスティーブ・ジョブスがめちゃくちゃ暴君だということで、アップルを追い出されたと。
次に立てたネクストっていう会社でもなんかちょっと大変そうだっていう話は聞いてるぐらい、伝説の人から電話がかかってきたと。
今はどうか知らないけどっていう状況でした。
スピーカー 2
レビィも有名だったとはいえですよね。
スピーカー 1
レベチでしょうね。
スピーカー 2
レベチですよね。
スピーカー 1
そんな言ってみれば何でしょうかね、憧れの人かどうかわかんないですけどめっちゃ有名人で、やっぱりどんな人も一緒に働くかは別としてスティーブ・ジョブスに会ってみたいって思う人はやっぱり山のようにいたと思うんですよね。
そういうところでスティーブ・ジョブスと面談をします。
その面談する場所っていうのがネクストっていう会社でスティーブ・ジョブスが作っていた会社ですね。
ピクサー社ではない。
そのときにピクサーって会社があって、そこをちょっと手伝ってくれないかと。
CFOやってくれないかっていうオファーでしたと。
ピクサーって会社は知りませんし、何をやってるかっていうのも説明聞いてもよくわかんないところだったので、じゃあピクサーに行ってみるかということで、その94年の末にですね、ピクサー社への見学っていうのを。
なんかもうオフィスもですね、結構ひどいところにある状況でしたと。
工場の手前でみたいな古ぼけた建物でっていうところだったんですけども、何よりもですね、ローレンスレビーが住んでいたシリコンバレーからですね、車で2時間から3時間かかるような場所にあったと。
めっちゃ遠いわけですね。
2時間往復で4時間。
ワークライフバランス。
大事なんですよ、ローレンスレビーは。
スピーカー 2
ですよね。
スピーカー 1
大渋滞というのを必ず通っていかなきゃいけない、そういう車で人生無駄にするんじゃないかということで、最初にピクサー見学するときですらちょっと怯えちゃうぐらい。こんなの絶対通えねえよ俺というふうに思っちゃうぐらいの状況でした。
それぐらいあんまり乗り気じゃなかったというところですね。
ピクサーに行きます。やってるのはソフトウェアを売っています。レンダーマンというコンピューターグラフィックスのソフト系ですね。非常に高価なものなんですけども、そこはちょぼちょぼ売れていますよ。
それから短編アニメ作ってます。この短編アニメっていうのはコマーシャルなんかで使われるようなそういうアニメーションをちょっと作ってます。これ全然儲かんないですということです。
それから新規事業として長編アニメーションを制作し始めたんです。これが今4年目とかそんな感じです。めっちゃ時間かかるんです。
でもこれまだ世の中で売っていないので全然儲かるかどうかも全くわかんないですという状況。
この会社は儲かってるか儲かってないかというと毎月赤字ですと。その赤字どうしてるんですかって言ったらこの対応してくれたのがエドキャットムールという自立庁のピクサーの社長ですね。
当時はCTOだったんですけどもエドキャットムールが私が毎月スティーブジョブスのところに行って今月いくら足りないんですっていうことを言うと。
そうするとスティーブジョブスが無言で小切手を渡す。それを毎月やってるんですという感じです。相当地獄だと思いますよ。経営を預かるとしてオーナーに運転資金足らないんで今月も200万お願いしますみたいな感じで小切手を出すと。
それを延々と繰り返していったわけですね。スティーブジョブスがピクサーを買収したときに買った金額っていうのが500万ドル。
約5億円ちょっとですね。でもスティーブジョブス毎月運転資金をこぎって出してました。
5億円で買ったもの、当時累計の投資額っていうのは5000万ドルにまで膨らんできました。
5億円と思ったら51億円お金が突っ込んでたっていう状況です。
スピーカー 1
スティーブジョブスはその51億円を回収しなきゃいけないんですね。回収したいのでピクサー長編アニメーションを作り始めたと。めっちゃ技術があるとすごい優秀なやつがいると。
この会社は上場させてくんねえかっていうのがローレンスレフィーに対するオーダー。そういう感じで入社してくれということだったんですね。
そういうのができるかどうかわかんないんで見学をまずします。話を聞いてみますということで。
今儲かる種っていうのが何にもない状況でした。これからの長編アニメーション、当時トイストーリーですけどもそれを作っている途中だということで。
その見学の最後、もう人はみんないいと優秀そうだと。でも儲かってないなっていうのをローレンスレフィーが感じたときに最後のところですね。
試写室に入れられてすっごい古ぼけたカウチのソファーがあるところで座ってくださいと。今作っている映画ご覧入れますねって言って出したのがトイストーリーの冒頭の数分。
これ見てローレンスレフィーがもう痺れまくったと。もうほんとびっくりしてこんなものはできるのかということで。
本当に衝撃を受けたという感じでした。その衝撃のまんまですね。去ってそのピクさんを後にすると。まだ決めかねていたんですけれども、その時に奥さんに相談したらとりあえず行ってみればっていう感じで言われたんで思い切って飛び込んでみたということになります。
入社したのが翌年の2月というところですね。
翌年の2月に入ってみて改めてわかったのはですね。モーカル事業やってない事業部が毎月運転資金を補填し続けないと回れない。雇っていられないという状況でした。でも首にするわけにはいかない優秀な人材が揃っているという状況でした。
それを利益としてやるにはということで長編アニメーションというのを作っていたんですけども、長編アニメーション作るには当然お金がかかるわけで、その制作費っていうのを結構まとまった金額を出してくれるスポンサーが必要でした。その時にスポンサーとして入っていったのがディズニー。
このディズニーはスポンサーとして入ってくれてこの制作費を出してくれるという約束でした。しかも映画ができた後にディズニーの配給ですね。映画っていうのは作って置いておけばみんなが見てくれるわけじゃなくて全国世界中に配給をしなきゃいけないので、それもディズニーがやってくれると。
デリバリーマーケティングっていうのもディズニーがやってくれるっていう契約でした。ディズニーがいて路線に乗っかってピクサーが製品というか作品を作ればOKっていうそんな感じになっていた。それ自体はいいんですけども作品が当たったとした場合の利益分配ですね。それが利益が出たとしてもほとんどディズニーに持っていかれちゃうという契約でした。
ということで不平等な契約。ただ当時としては我らにもすがるということで契約しちゃったという状況でした。だからこれから既視改正で長編アニメーション部門を育てたとしてもそこで出てきた利益全部ディズニーに持っていかれると。
そんな中でもスティーブジョイスはIPをしろと言ってくると。儲かる目がないのにどうしたらいいねっていうのがこのローレンスレビー新CFOが与えられた支援でありミッションということですね。
そういうミッションも理解しながらですねこのピクサーに入社してきたわけですけども入ったらですねこれもあるあるだと思うんですけどもすごくにこやかに会社の説明をしてくれた人たちがいたんですけどもいざ入社って入ってくるとですねなんとなく社員の目線が厳しいわけですね。
あれなんか説明のときあんなに危機として説明してくれたのにと思って話を聞いてみるとあんたスティーブジョイス派だよねとジョイスから来たんだろうっていう。当時あるあるですけどピクサーとスティーブジョイス派というかですねスティーブジョイス対ピクサーっていう感じがいいかもしれないですけども。
オーナーはなんかこう傍若無人なスティーブジョイスお金を払って偉そうにしてるけどでも俺たちはこのクリエイティブを守るんだっていう感じで固くなっているピクサー人がいたという感じでした。固くなって守ってると言ってもお金出してくれてるのはスティーブジョイスなわけでそこはもう感謝をすればいいんですけれども実はこのピクサーという会社にいた優秀な人材っていうのはかつて辞める人もどんどこいたわけですね優秀な人っていうのは他にも働く場っていうのがあって。
でも残っているメンバーっていうのは何で残ってたかっていうといつかこの会社は上場すると聞いています。端っこだけどここシリコンバレーの端っこにあります。
当然IPOストックオプションもらえるよねって言ってみんなストックオプションもらえるもらえると思って頑張ってきたけどそんな話はスティーブジョイス一回もしないと。
これ何か頑張っていつかもらえると思ってけど大丈夫かなみたいな感じですね。何か言いくるめられちゃうんじゃないかっていう疑心暗鬼になっているところ。スティーブジョイスも早く上場させろっていうのをローレンスレビーにミッションとして渡しているという感じ。
かなり無理ゲー。もう人の気持ちもオーナースティーブジョイスとピクサー一体化してないという状況の中でこのローレンスレビーというCFOが何をやったのかっていうのがこの本のメインになっていきます。その時にローレンスレビーで相談する相手がスティーブジョイスでした。スティーブジョイスはピクサーにはほとんどいない状況ですね。
スピーカー 2
会社に来ないってことですよねあんまり。
スピーカー 1
会社に来ないですね。ローレンスレビーはスティーブジョイスとたまたま家が自宅が近所だったのでもう歩いて行ってスティーブジョイスの家に勝手に入ってですねちょっと実はこんなことがあって報告したいんだ。
じゃあ散歩しようつって近所散歩しながら業務報告を受けるみたいな関係でした。
そこもあって2人の中がすごく急接近していくというところはあるんですけどもその時にスティーブジョイスっていうのは大なかつ大きい戦略を打ち出す。
あるいはローレンスレビーの施策について承認をするという役割で上場をしなきゃいけないというところでローレンスレビーとスティーブジョイスが考えた成長戦略。
ちょっと上場するということが目的だけじゃないんですけどもとにかく儲かって市場から評価される会社にするにはどうすればいいかというところなんですけども。
なんか鶏と卵的な話になるんですけどもまずIPO株式市場に上場することによって政策費用を調達しようっていう話になります。
これはディズニー社から政策費用をもらっているから利益をもらえないっていうのがあるので自前で政策費用を年出することができればその利益っていうのは自分たちで取れるよね。
じゃあその政策費用を年出する自分たちでやるにはどうすればいいか。
つまり会社を高く買ってもらう上場だということでまず上場を持ってきたというところですね。
それから2つ目の成長戦略施策っていうのがアニメーションを作るのにこれまで4年間かかっていました。
4年に1発ずつ出ていくと会社経営っていうのが安定しないと。
その4年に1回必ず当たるかどうかもわからないのでここの政策本数を増やすと政策リードタイムを短縮させようという話になります。
4年間48ヶ月から18ヶ月で政策できるようにしましょうというのを次の施策にします。
これどうやってやったかというともう人数を増やすっていう戦略ですね。
それからこのピクサーという会社がしっかり利益を出して自分たちで持っていくために逮捕しなきゃいけないのがディズニー社との契約ですと。
なのでこれまではその出た利益の1割とか2割しかもらえなかったところをですね工業収益の50%はピクサーがもらえるっていうふうに契約を巻き直すということ。
それからディズニーに対してディズニーはピクサーを下請けの政策会社っていう見なし方をしていたので
それだとどこまで行っても世界の人はピクサーを知ってくれないと自分たちのブランディングが立たないということでディズニー社に対してピクサーっていう名前をブランドとしてディズニーと並ぶような位置づけにしてくださいっていう交渉すると。
このIPOで政策費用を調達するそれから政策本数を増やす工業収益の50%をもらうそれからピクサーを世界的ブランドにするっていうこの4つの成長戦略を打ち立てるところから
スピーカー 1
あるいは映画を出していくのでエンタメに強い会社がないかっていうのでロレンスレビが探してって素晴らしいパートナーに出会ってですねそこでもアナリストレポートってこの会社素晴らしいんですよっていうレポート書いてもらう人っていうのを探して適正な評価を出してもらうっていうことを進めていきます。
この時に一つポイントになっていたのがシリコンバレーでテック企業が上場していくっていうストーリーと映画っていうマーケットなんでこれハリウッドですね。
アメリカの西海岸で両方とも一緒なんですけども距離としてはめちゃくちゃあるんでハリウッド文化とシリコンバレーのテック文化っていうのが全然違うものですと。
そこのあいのこみたいな会社がピクサーっていう会社になるので両方のに詳しい投資銀行のアナリストっていうのを探し出してですね評価をしてもらうというようなここも一つのポイントになりました。
上場会社を評価してくれるという方たちにあってですね何とか上場のストーリーを組み立てていきます。
イノベーティブなこれまでになかったようなアニメーションを作る技術を持っています。
かつ天才のクリエイティブ集団っていうのをピクサーは抱えています。実績はないけどねっていうところを打ち出してですね上場ストーリーを組んでいきます。
でこの上場ストーリーを組んだ後ですね上場申請をすると同時に将来の期間投資家たちにもアピールしまくんなきゃいけないんですけども。
その時にはスティーブ・ジョブスっていうのは天才的なプレゼン能力ですね。みんなが知っているスティーブ・ジョブスがですねこの会社すごいんですっていうのを思いっきりアピールしてみんなうんうんって言ってオーナー買うかっていう風になってくれて
トイストーリー前にもですねそういう雰囲気っていうのがどんどん情勢されてくるという感じです。
なのでちょっとあのスティーブ・ジョブスの能力頼りみたいなところも多少はあるんですけどもそこに行くまでにですね必要なピースっていうのを一つ一つ集めて一個一個無理ゲーをですねクリアしていくように積み重ねていったローレンスレビーの活躍っていうのがこの中にどんどん含まれているという感じになりますね。
あともう一つポイントなのがスティーブ・ジョブスが投資家回りをしたりですとかいろいろやってる中にですねこれが経営とか財務とかっていう観点だとするとその時にスティーブ・ジョブスは財務的にはこうだとか上場はこうだ経営はこういう風な方向でっていうところは出すんですけども
トイストーリーのここをこういう風に変えろとか次の映画はこういう風にしろっていうふうにクリエイティブには一切口を出さないっていうのを徹底したんですねこれはローレンスレビーも同様です。天才クリエイティブ集団がいるわけですから彼らにも絶対に任せるとそれ以外の部分を自分たちはこう担うんだっていうふうにしっかりとその役割分担っていうのを明確にしているっていうところがこのピクサーを巡るですねスティーブ・ジョブスの立ち振る舞いの違いですね。
アップルだとクリエイティブ製品をさんざっぱら口を出してたと思うんですけどそこをやめたと。クリエイティブの役割っていうのは彼らに任せたっていうように役割をしっかりと意識してそこで分別をもって意思決定するってことをしっかりやっていたというところだと思います。
ローレンスレビーっていう主人公はですね言ってみればこれは彼が書いた本なので彼目線なので彼が主人公っていう感じで書いてるんですけども言ってみればCFOって言葉かっこいいんですけども天才クリエイティブ集団がメインの会社ですからCFOといえども管理部門の日陰的な役割なんですよね。
でこのCFOにとどまらずじゃあ政策本数を増やすというときに増員しなきゃいけないじゃあ人事採用チームをしっかり立ち上げて優秀な人材を取ろうとか経理もですね上場してもしっかりとアカウンタビリティというか説明責任果たせるような会計チームを作ろう経理チームを作ろうっていうことをしっかりと組み上げていったのもこのローレンスレビーです。
そういう管理部門としての矜持っていうのをしっかり持った状態でこのピクサーの上場に向かってたところがあります。
その矜持を持ってるっていうところの一つの例になるんですけれども映画って必ずエンドロールっていうのがバーっと出てきましたよね。
そのクリエイティブに関係した女監督もそうですし本当にアシスタントディレクターみたいな人たちまで全部政策に出てきますと。
その中で出てこない人たちがいますとそれはピクサーの管理部門で働く人たちの名前っていうのは出てこない。
当然一つ一つの作品にコミットしてるわけではなくて会社全体の人事とか会社全体の経営とか経営企画とかそういうことをやっているんで
作品一つ一つには関係ないのでそこに名前を入れようがないし入れる伝統もないし監修もないっていうところです。
そこをですねローレンスデビーがみんなでやったじゃんと。
スピーカー 1
このメンバー採用してきたのは採票チームだよお金が出すようにこうやってるのはもう経理チームだよ。
管理部門も仲間じゃないかっていうのをですねしっかりと伝えてクリエイティブ部門がそうだねっていうことで
管理部門のメンバーの名前っていうのがエンドロールに加えてもらえるようになったんですね。
これもですね他の映画にはないピクサー映画の特徴だと思います。
ちなみに最初オーナーだったディズニーはそんなのやったことないからダメだっていうふうに反対したんですけども
いろんなこうだったらこういうふうにやったらどうでしょうかっていうので何とか承認を得たので唯一無二のエンドロールにもなってるということです。
今いろいろとごちゃごちゃっとしたのをですねギュッとお伝えしたんですけど今のがだいぶ端折ってるんですけども
一つ一つ無理ゲーをクリアしていくそこをですねなんか決して天才的なアプローチでやるではなくて
着実に積み重ねるようにですね成し遂げていったっていうのがこのローレンスレビーというCFOだった感じですね。
スピーカー 2
いやそうですよねだからあの詳しくはね皆さんも本当にこの書籍何とかの手段を使って読んでいただきたいと思うんですけど
まあ勝美さんおっしゃってたように要はその現場と天才クリエイターである現場と天才企業家であるジョブスのめちゃくちゃ間に入ってるわけですよね。
でそれを両方うまく調整していく物語で今言ったような成長戦略を実際現実にしていくと
しかもその体制で対するはもう本当に超大手のディズニーであるとみたいなところとうまくやっていくっていうところの
そのそれぞれの細かいやり取りが本では書かれてるんですけどそこらへんもなんかすごいなぁと思いますし
なんなら場合によってはもうどこかもうローレンスレビーが全部のジョブスを動かしてるんじゃないかと思うようなシーンもあったりするんですよね
そのぐらい食っちゃってるもうナンバー2がナンバー1が食っちゃってるみたいなところもあることがなんかあるので
ぜひともねそれをなんかね今ちょっと話し切りでも思い出してきたんですけれども
すごいですよねディズニーって確かそのタイトーにロゴを並べたことがなかったんですよね今まで市場で
本の中にもあるんですけどそれをもうピクサーと同じ大きさで並べるってこともすごいこだわってやったりとか
そういうことがやっぱりジョブスだけじゃ多分できなかったんだろうなっていうのが非常に彼がいたからここまでピクサーが大きくなったってことが分かるかなって気がしますよね
スピーカー 1
これやっぱり話の内容が1995年っていうIPOトイストーリーの公開
それからちょうど10年経ってディズニーへの売却っていうところのみに触れているんですけども当然その間にめちゃくちゃ地味な管理部門の仕事っていうのは続いているんですよね
スティーブジョブスも彼がいなかったら上場も果たせなかったしピクサーこんな成功してないっていう風に言っているのはもう間違いない
それぐらいの存在だと思います本当に素晴らしい書籍なんですけども
前回ピクサーの歴史自体遠隔自体がめちゃくちゃ面白いすごいんですっていうので話をして何冊か本が出てるって話もしました
それからスティーブジョブスのポルター・ザクソンのぶっとい本ありましたと
これらの本にローレンス・レビィの名前が一回も出てこないんですよ
スピーカー 2
そうかなるほど
スピーカー 1
関連書籍はまあまあ全件チェックしてみたんですけど全く名前が出てこない
なるほど
これはナンバー2あるあるなのか管理部門あるあるなのかわかんないんですけどもめっちゃ日陰なんですよね
スピーカー 2
そういうことですね
スピーカー 1
それをローレンス・レビィだけで成し遂げたわけでは決してないです
ピクサーっていう会社の持ってる底力を彼らっていう媒介を通して世に放っただけだと思うんですけれども
そこで働いてる人の教授だったりとかすごさっていう地味なすごさっていうですかね
そこなんかまざまざと感じさせるような書籍で
本当に訳された井口さんもおっしゃってるように本当に他の本では見れないような体験ができるというか
そんな書籍ですよね
これは多くの人に読んでもらいたいなっていうなんか気がするんですけどね
言動者さんとかで出してもらいたかった
スピーカー 2
そうなんですよね
だからこれなぜか絶版になってる感じですよね今拝見すると
で実は僕Kindle版持ってるんですよ
スピーカー 1
昔Kindleで出てたんですよで僕今も確認したらスマホで読めました
スピーカー 2
ただ今実はKindle版買えないんですよね
だからなんか多分権利的な問題なのかいろんなあるんだろうけれども
ちょっと確かに今そんなに簡単に読めないならなんか考えたいなと思いますね
本当にこれは世に残した方がいいですね
スピーカー 1
ですよね
スピーカー 2
お恥ずかしながらもお恥ずかしながらですけど
僕そのタタミニという選択っていう本あれも僕なりのナンバーツー論だったわけですよね
今日の話に比べればちっちゃくてちっちゃくて仕方ないんですけど
あれを書いた時でもなんかこういう本って別に読まれんのかなとか思ってたんですけど
書き終わった後にこの実はピクサーって本を読んで
僭越ながらレベルは違うけど意外と言ってることは似てんだなと思ったんですよその時に
だから今この後かつみさんがもしかしたら説明いただくかもしれないけど
その後ね実は辞められて今なんかこうすごい活動がまたガラリと変わったというか
なんかこうなんでしょうか哲学とかそっちの方にいってるんですよね
スピーカー 1
そうですそうです
スピーカー 2
でなんか公演とかもやってるのでなんか夢としてはいつかなんか話したいなと思ってた相手ではある感じです
スピーカー 1
このローレンスレビィさんはちょっと今あちらさんねパスをもらったんで最後話すと
2006年にこのディズニーの買収をしたタイミングで取締役
この後取締役になってたんですけどCFOなんてそれも退任してですね