スピーカー 2
二番経営、No.2の悲喜こもごも。 この番組では、なかなか表に出ない会社の二番、No.2をテーマに、トップのビジョンの実現の仕方や、この仕事の面白さ、大変さなど、No.2の悲喜こもごもをリズナーの皆さんにお届けします。
スピーカー 1
こんにちは、株式会社オーツーパートナーズ 取締役の勝宮すいでです。
スピーカー 2
現当社新しい経済編集長のしだるゆうすけです。二番経営、第21回始まります。今回のテーマは、世界のソニーを作った盛田昭夫に見るNo.2論です。
スピーカー 3
勝宮さん、これまでもこういったテーマで、人物、もしくは会社に合わせてフューチャーしてですね、いろいろと掘り下げていったんですけど、今回はついにソニーを作った盛田昭夫さんということで。
スピーカー 1
はい。ソニーっていう会社は、なんとなく日本の製造業の中でも特別な存在というか、製造業というか、もう日本企業の中でも特別な存在っていう印象がある名字ありますよね。
スピーカー 3
ありますね。
スピーカー 1
しだらさん的にソニーって言って、なんかイメージするものってどんな感じです?
スピーカー 3
そうですね。やっぱり僕の子供の頃はウォークマンだし、その後はソニーのMDプレイヤーを買った記憶もあります。
いいものは日本製だよみたいなセリフが海外のドラマとか映画でよく出てきたりするのも代表となったのが、本当にソニーの製品だったなと思っていて。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 3
という印象がある一方、僕はすごいなと思うのは、結構お仕事実はしていて。
スピーカー 1
ああ、なるほど。
スピーカー 3
僕が元当社で電子書籍の事業を立ち上げたときは、実はその電子書籍、Kindleみたいなのがこれから流行るっていう前かその合わせた時期にですね、ソニーさんも電子書籍事業を始めたりして、僕はそのコンテンツ配信とかしたりしてたんですよね。
なるほど。
僕の領域だけなんですけど、あと最近はブロックチェーンも作るっていう話もしていたり。
そうですね。直近この1ヶ月ぐらいでは、暗号資産の取引所もライセンス持って買収して始めるって言って世界的ニュースになったりしてたんですよ。
要はそのなんかすごい歴史があって、日本のナンバーワン企業のグローバル企業なんですけど、新しい挑戦もしてるみたいな。
スピーカー 2
そうですね。
その両輪のイメージがなんかソニーさんにはありますね。
スピーカー 1
なんかもう常に日本のいろんな新しいものをトップで引っ張っていくみたいなイメージがあってですね。
今日お話をするのが森田競さんという創業者のお話をしていくことになるんですけれども、創業者の方、森田競さんともう一人、井深勝さんという方がいらっしゃいます。
このお二人中心のお話をしていくことになるんですけれども、最新のっていうものと合わせてですね、その創業からちょっともうだいぶ前もお二人ともですね、20世紀の末にお亡くなりになられていらっしゃるんですけれども、
今失われた30年とかずっと言われてますけども、じゃあ30年前って何があったかっていうと、当時もソニーがあったなって感じなんですね。
ジャパンズナンバーワンっていう本がアメリカで出版されたのが1970年の終わりで、1980年代っていうのは本当に日本の製造業が強い時代で、
その中で真ん中に立って日本のシンボルだった会社っていうのは、一つはソニーさんという会社、もちろんトヨタさんも本田さんも他の会社さんもあったと思うんですけども、やっぱりちょっと別格な感じがしましたね。
私1980年代とか90年代ってまだまだ学生だったんですけれども、当時のソニーの社長さんっていうのが発表になったりするとですね、高校生の私でもですね、日本の総理大臣が変わるぐらいのイメージで、
オーガノリオさんって人がやってるんだな、今度イデイさんって人になったんだみたいな、新しい総理大臣の名前を覚えるような感じで、2000年代になるとハワードストリンガーさんっていう人が社長になるって言ってですね、外国人が日本企業の社長になるんだって驚いて、
その後も大人になってから平井さん吉田さんで今のトトキ社長っていうのをずっと見てて、それぞれのトップの方たちが光を放つような、そんなよくスター経営者って言葉があるんですけれども、それの日本企業として輩出し続けてる、そんな会社さんだなって気がすごくするんですよね。
スピーカー 2
確かに。
スピーカー 1
2021年に消防変更されていらっしゃいますね。いろんなグループ会社があって、ホールデニスとしてソニーグループ株式会社の。で、ウィキペディア見るとこんな説明があります。世界的な多国籍コングロマリット企業。もうなんか大物感がいきなりガーンと出てありますよね。
ではパーパス、クリエイティビティとテクノロジーの力で世界を感動で満たすという言葉で、一時ソニーズはちょっと元気ない時代もあったんですけども、このパーパスあと感動って言葉で、2010年代からまたこう何ですかね盛り上がってきてる真っ最中という感じだと思います。
昨年度の業績なんですけども、売上高で13兆208億円。営業利益は1兆2000億。従業員数11万3000人。で、時価総額が16兆円というものすごい。
そうですね。
ソニーさんの特徴とも言えるんですけれども、海外の売上高っていうのは全体の売上の4分の3以上占めていらっしゃいます。なのでさっき多国籍コングロマリット企業だったんですけども、本当にインターナショナルな会社さん、従業員の方たちですね。
日本企業ですけども半分がもう外国籍の方たちで、今でこそ当たり前になったかもしれないですけども東京証券取引所、いわゆる東証だけじゃなくてニューヨーク証券取引所に上場されているという会社ですね。
その海外で上場するあるいは海外の金融市場で資金調達をしたのは日本企業ではソニーさんが第一号というぐらいエポックメイキングなことをありとあらゆるところでやられていると思います。
そのソニーさんなんですけども先ほどソニーグループさんというふうに申し上げたんですけれども事業セグメント、事業っていうのは今6つあります。
ウォークマンという言葉がさっきありましたけれども音楽ですとかそういったものを作る再生機なんかをやっている。これ業界でよく黒物家電って言ったりしますけれども、ブルーレイプレイヤーとかテレビとか音楽再生のものだったりとか黒物家電。
それからゲーム。これはもう皆さん大好きプレイステーション。ネットワーク。今ソニーグループさんではこのゲームの事業っていうのが一番売り上げの比率としては大きい事業となっています。
それから黒物家電で音楽を再生するとか映像を見るっていうようなものがあるんですけれども、それのコンテンツですね。音楽それか映画。これもちょっと手出してやってるというよりも、例えば音楽って言ったらソニーミュージックですけれども。
これもですね、売上規模で1兆6千億なんですけれども、その数字もすごいんですけれども、なんかパッと思い浮かぶ最近の売れてる人ってみんなソニーミュージックさんなんじゃないかって思ってしまうぐらいですね。
昨年世界でも売れたアイドルで天下とったヨアソビさんもそうですし、最近うちの幼稚園児も歌って踊ってるグリーンバンバンボン、フィリピーナッツさんもそうです。
あと乃木坂46さん、米津玄師さんなどもそうですし、海外だとビヨンセさんとかマイリーサイラスさんとかシザさんとか、本当にみんなが知ってるアーティストが所属しているレーベルにもなってると。
あと映画もですね、ソニーピクチャーズさんなんですけども、これまた年収規模1兆4900億っていうすごいサイズで、確か全米で3位とか4位とかそれぐらいじゃないですかね。
コンテンサーのスパイダーマンとか007スカイフォールとか、あと今度ウィルスミス主演でバットボーイズのリメイク版が出ますけれども、あと日本の映画ではキングダムなんかも漫画のお話で出ましたけれども扱ってらっしゃいます。
海外のコロンビアピクチャーズさんを買収してその流れだと思いますけれども、日本映画でもすごく結果を出されている、ソフトウェアを作られているという感じですね。
今、黒物、ゲーム、音楽、映画と来たんですけども、あとこれは全部消費者の方、ユーザー、我々が一般的に目にするところなんですけども、それ以外にですね、世界で10個取ってる事業があって、これ半導体事業。
シーモスっていうイメージセンサーなんですけれども、これ世界シェア4割取ってる、もう世界ナンバーワンですね。シーモスセンサーってのは今半導体、半導体ってよく言われてますけれども、この中のイメージング映像処理をする半導体でダントツの世界トップですね。
スピーカー 1
あともう一つの事業が最後は金融ですね。ソニー生命さん、ソニー存保さん、ソニー銀行さんありますけども、元々エレクトリックのメーカーから金融業に展開して、しっかりと結果を出し続けているっていうのは、これはすごいなという感じですね。
今申し上げた様々な事業っていうのが、直接関連している事業っていうのはもちろんあると思うんですけれども、そうでないようなちょっと飛び散的な金融とか、そういう世界もあって、事業ポートフォリオとしてもいろんなものをやられているけど、どこを取ってもソニーさんっぽさっていうのがなんとなく感じられるような、そういうものをずっと持ち続けてらっしゃるそんな会社さんですね。
スピーカー 3
いやあらためて聞くとちょっとすごいですね。
スピーカー 1
すごいですよね。
スピーカー 3
グローバルでもう至る所に、至る領域にあるなっていう企業としてパッと浮かぶのが、今だとAppleとかGoogleとかマイクロソフトになってくるんですけど、金融までやってなかったり、プラットフォームはあってもコンテンツ作りはしてなかったり、っていう広さってことで言うと、全然それらよりも全部が実はソニー銀行にお金預けててみたいな、映画見てみたいな、なんかもう本当に一日街歩いてたらめっちゃ出会うんじゃないかなみたいな。
家にもいっぱいあるよねみたいなことを言うと、今の企業よりも全然、もちろん歴史がある。でも歴史があるって言ってもね、100年経ってないわけで。
スピーカー 1
そうなんですよ。
スピーカー 3
あらためてセグメント見るとすごいなあ。
スピーカー 1
これがどれも高いレベルで維持されてるっていうところが、もちろんGAFAもすごいんですけれども、日本人としてソニーっていう会社があるっていう、一種誇りにもみたいな感じを持ちますし、ソニーファンっていうAppleマニアと同じようにいる、そういうのさえわかるような会社さんだと思います。
こういう世界に勘たるソニーグループを作った創業者の話を今日これからしていくことになるんですけれども、2番系ってことですんで、No.2ってことで、森田亜紀夫さんという創業時のNo.2の方を中心に語っていくんですけれども、実はですね、森田亜紀夫さんを考える、あるいは昔読みかじったものをもう一回読み直しながら進めていってですね、これ2番系かなっていう感じがすごく。
スピーカー 3
なるほど。
スピーカー 1
しましたと。ちなみに篠原さん、森田亜紀夫さんってご存知なこととか印象とか持たれてることあります?
スピーカー 3
すごく恥ずかしながらもちろん名前は知っているしっていうところなんですけれども、特にその文献を読んだりとかそうしたことがなくて、あんまり知らないんですよね。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 3
すいません、そういう真っ新なリスナーのような状況でございます、今。
スピーカー 1
リスナーの皆さんもそういう方すごく多いんじゃないかなと思います。
もう一人ソニーの創業者の一人、いわゆるナンバーワンとして、井深勝さんという方がいらっしゃいます。
私はさっき2番系かっていうふうにちょっと思ったのはですね、井深さんと森田さんが2トップでいらっしゃるって感じなんですけど、
私はそれこそ学生時代とか、あるいはその後メディアで見聞きするコンサルとかも全然やる前ですね、普通の状態で見てた時になんかよく見るの森田さんだったんですよ。
世界のVIPとやりとりをしていたりですとか、あと例えばですね、1989年ってバブル経済の一番盛り上がってもうすぐ終わるっていう時にですね、
もう亡くなられましたけど石原慎太郎さんと一緒にNOと言える日本っていうベストセラーを書かれて、
スピーカー 3
それは何とも覚えてるなあ。
スピーカー 1
それはもう森田明雄さんと石原慎太郎さんで書かれた本なんですよね。
あとはご自身の顔写真がドーンと出たメイドインジャパンっていう本があって、本の表紙に企業家の顔写真がドーンと出る本っていうのもなかなか少なかったと思います。
なるほど。
なんかこう座経営者みたいな感じの印象だったんですね。今回その二番経営ってこの番組自体も、なかなか表に出ない会社の2番手No.2をって冒頭で言ってるようなイメージとはちょっとかけ離れた、いや表の人じゃんみたいな感じなんですね。
なのでこの番組で扱うにはどうかなというふうにちょっと思ったりもしたんですけれども、ただですね、なんか放っていくとやっぱりこうずーっとですね、表の経営者としての森田さんっていうのはずーっと立って、でもう一人のいぶかまさるさんについても今回この番組でいろんなお話を申し上げたいと思うんですけども、それをしていくとですね、やっぱりこの二人のバディー感というか光と影とは言わないんですけれども、
ちょっと特別な関係、一人では成立しない、このなんか冒頭ですごい会社だって申し上げたソニーさん、もちろんその後の経営者の方たち、社員の方たちの努力があって今の素晴らしさだと思うんですけれども、それの根っこを作ったお二人っていうのはお二人じゃないとできなかったなっていうのは改めて思いましたので、
今回ちょっと番組的に二番手視点ではこういうことをやりました、こういうことがすごかったですとかっていうのは藤沢武夫さんの回ではそんなお話中心で申し上げたんですけども、今回はちょっとこうソニーっていう会社の創業史的な感じをですね、深掘り強めでですね、お話していきたいと思ってます。