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スピーカー 2
シアラさん、幸せとは何じゃっていうのを考えることってあります?
スピーカー 1
そうですね。
なんか非常に幸せってやっぱり難しくて、どうなんでしょうかね。
なんかその相対的なもののような気もしてるんですよね。
なんとなく過去の自分だったり、もしくは周りにいる人たちだったり、
もしくは周りじゃないけど遠くにいる人たちと比べて、
そういう自分がこういう状況だから幸せだろうみたいな思い込む部分もあったりすると。
だから非常に相対的なもののようにも感じるんですけど、本来は多分そうではなくて、
他の人が客観的に見たら幸せじゃないと思ってるような人ももちろん幸せだったりするし、
自己認識の上での幸せが本質的なものであると。
でもその間に我々そこを行き来してるというか、
時には人のことを思って幸せだと思ってた自分が不幸せに感じたりとか、
そういうこと気にしなければ素敵な人生だと思ったりとか、
そこを僕の中でぐるぐる回っていて、
結論としては僕は非常にポジティブに幸せだと思い込もうという、
結論に至ってはいるもののすごく難しいものだなって感じますね。
すみません、曖昧な答えになっちゃったんですけど。
スピーカー 2
でも今最後におっしゃっていただいた曖昧っていうのが、
幸せっていう言葉とか幸福っていうことに人が思い描くことなような気がしていて、
あまり太古の昔から哲学者が幸せってなんだって考え続けるみたいな、
そういう世界でしょうし、
多分100人に聞いたら100人それぞれ自分の幸せ感っていうのは語れるぐらいの内容だと思うんですよね。
じゃあ石田さんなりの幸せとはとか、勝美なりのはどうだっていうのも話していくのも、
これはこれで面白いんですけども、あえて二番経営的幸福論というのを銘打ってみたので、
幸せっていう曖昧な、でもなんか人が求めるだろうなっていう漠然としたゴールとかビジョンみたいなものだとすると、
二番手ってそれを実現していく実行者の役割ってやっぱあると思うんですね。
なのでちょっとそういう観点で深掘ってみたいなと思っております。
ちなみにですね、トップの思いで二番手みたいな話で言うと、
弊社にですね、会社の経営理念でプリンシップルっていうのを掲げていてですね、
パーパス、ミッション、ビジョンバリューっていうのはよく言われるんですけども、
我々の主義というか、そういうもので二つ挙げていて、
一つが喜を喜っていう言葉で喜びを与える喜びっていう漢字三文字なんですけど、
完全な造語。
スピーカー 1
なるほどですね。喜ぶっていう漢字で与えるにもう一回喜ぶ。
スピーカー 2
社長が考えた造語なんですけど、
人に喜びを与えることを自らの喜びとするようにしたいねっていう、
何か利他性志みたいな感じですかね。
これが一つ目で、もう一個にですね、物心両面の幸福の追求っていうのを掲げているんですね。
これは働く我々のメンバーもそうですし、お客さんも社会も幸せを求めていけたらいいなということを
プリンシプルっていうのに掲げさせていただいていますと。
これはトップの言葉からプリンシプル作ってたんですけども、
その時にやっぱりここで幸福って出てきて、物心両面のって言葉あるんですけど、
やっぱり抽象度がすごく高くて、幸せってなんだとか、
休みいっぱい取れたら幸せなのかとか、
何かめちゃめちゃ売上が大きくなったら幸せなのかとか、
何かいろんな定義があると思うんですよね。
それでもこれを求めていくときにどういうふうにしていったらいいのかなっていうのを、
我々もよく考える機会があるので、
これも何か曖昧なものを具体的に落とし込むっていうものの一環、
何抜の役割ということでちょっと入れさせていただきました。
じゃあまあその幸福とか幸せって個人個人の定義いろいろあると思うんですけども、
スピーカー 1
世の中的にどうかというのをちょっと確認してみたいんですけども、
スピーカー 2
ギャラップっていう会社が毎年やってる調査で、
世界幸福度調査、世界幸福度報告、
ワールドハッピネスレポートっていうのがあって、
これが2025年は3月に発表されたんですね。
世界の国と地域でのランキングというところなんですけども、
今しららさんのお手元にはナンバー10まで出てると思うんですけども、
1位フィンタンド、2位デンマーク、3位アイスランド、4位スウェーデンというふうにですね、
なんか北欧諸国がバーッと並んでいて、
毎度おなじみみたいな感じですね、になっています。
それぞれの理由は社会的な補節性が高いみたいなものとか、
社会福祉国家みたいなところとかもあるんですけれども、
この上位の北欧諸国以外というかですね、
ベスト10の中で私がマジかよって思ったのがあってですね、
1位のフィンランドもそうなんですけど、
ノルウェーとかフィンランドとかって、
スピーカー 1
お隣がっつり某ロシアじゃないですか、
スピーカー 2
戦争をやっててちょっと気抜くと、
攻めてこられるんじゃないかっていうところで、
NATOに入る話もありましたけれども、
そういう国であるっていうのと、
スピーカー 1
さらに驚きなのは8位にイスラエルが入ってますね。
今年の調査ですもんね、今年出たあれですもんね。
そうなんですよ。
スピーカー 2
常に隣戦体制というか、まさに戦時化の国で、
実際に今制度が起きているエリアの方ではないのかもしれないですけど、
それが入っているというところがですね、
ちょっとかなり驚いたんですよね。
理由は経済成長と家族重視の文化とかっていうのが、
イスラエルの第8位のところでは言われていたりとかするんですけども、
これってなんかちょっと思い描いてる、
北欧はなんとなくそうかなと思ってたんですけど、
そうじゃないところっていうのが出てきて、
なんなんだろうっていうのもちょっと思い…
スピーカー 1
確かに確かに。ちょっと不思議な感じはしますよね。
ですよね。
あらゆる面から何らかの評価をしてやってるんだと思うんですけれども、
確かにそれはすごい思うな。
スピーカー 2
ちなみにここに出てない国で言うと、
日本は55位というところなんでだいぶ低いんですよね。
スピーカー 1
55位か日本、低いですね。
スピーカー 2
低いですよね。先進国の中でかなり低いということで、
社会的孤立の増加と若年層の幸福度低下が影響という分析ですね。
じゃあもうお隣韓国どうか。韓国は日本よりさらに低い58位ということで、
依然として絶望死、自殺や薬物移送による死亡が多い国として指摘というふうにコメントあります。
さらにお隣のということで中国はこれまでもっと低くて68位ですね。
経済発展の割に幸福度が低く社会的貧大の草が課題ということで、
デジタル競争力ランキングとかで言うと中国とか韓国もそうなんですけど、
結構上位に日本を置き去りにして食い込んでくる状況があるんですけども、
意外と幸せ換算すると日本も同じなんですけども、
だいぶ低くなっちゃってるっていうのは結構そうかなとも思いますし。
スピーカー 2
ちょっと突然なんですけどマーケティングの言葉でですね、
ドリルを売るなら穴を売れっていう言葉があるんですけど。
スピーカー 1
なるほどね。穴はそれを開けるためにってこと?
スピーカー 2
そうですね。
ドリルを売ってる会社があってお客さんがいて、
お客さんが本当に欲しいのはそのドリルっていう機械じゃなくて、
穴掘りたいからそのドリルっていう機械をっていう感じですと。
その人との繋がりっていうのは、
これがドリルなのかその穴なのかっていうのは色々あるかもしれないんですけども、
これをちょっとドリルっていうふうに考えると、
人との繋がりで得たいものっていうのは何なんだろうっていうことも、
ちょっと一個考えてもいいのかなというふうに思うんですね。
つまりちょっと幸せを因数分解してみたいなというふうに思いまして、
幸せの定義って本当にそれぞれだと思いますし、全員が違う。
でもグローバルの調査で人間関係みたいな言葉が出てきたんですけども、
それの根源って何なのかっていうところを、
ちょっと哲学というよりも科学的に分析した書籍があってですね、
カバサーシオンさんっていう精神科医の先生なんですけども、
ビジネス書とかそういうのをめちゃくちゃ大量に書かれている先生の方ですね。
このカバサーシオンさん書かれた、精神科医が見つけた三つの幸福っていう本があってですね、
その中で幸せの分析をされています。
どういう風に分析されてるかっていうと、
我々が人間が幸せだなって感じるときに、
頭の中で脳内で何が起きているのかっていうのを分析したレポートがあってですね、
それを調査をしますと。
そうするとですね、脳内で100種類以上の幸福物質と言われるものが分泌されるというそうなんですよね。
その中の100種類の中で一番ボリュームが大きいというか影響が大きい3大幸福物質っていうのがあってですね、
スピーカー 2
それがセロトニン、オキシトシン、ドーパミンっていうこの3つなんですよね。
聞いたことあるよ全部。
なんか聞いたことありますよね。
つまり幸せっていうのはこの脳内物質が出ている状態っていうのは幸せだという風にも定義することができると。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
ちょっとそれぞれ見ていくとですね、セロトニンっていうのはどんなものかっていうとですね、
脳と体の健康の幸福につながるみたいなものです。
心身が安定して穏やかな状態から得られる幸福。
気分が爽やかで安らぎを感じるような落ち着いた感じ、幸福って感じですね。
すごく自然の中に入ってですね、山とかに行って、なんかいいなって感じるとか、
天気のいい朝空見上げて気持ちいいなみたいな、そういう感じですかね。
これがセロトニン。
ジョギングした後とか運動した後の爽快感みたいなのもセロトニン的な幸せと言えるかもしれないですね。
これが1個目なんですね。
もう1個がオキシトシン的幸福っていうのがあって、これがですねつながりと愛の幸福と言われるものだそうです。
これはですね、このオキシトシンっていうのはどんな時に分泌されるかっていうと、
人との絆を感じた時とか愛情を感じた時に分泌される物質らしいんですね。
誰かと抱き合った時、ハグをした時とか、ペットを可愛がったりとか、
そういうスキンシップを取った時に感じるものとか、
愛情ですね、そういうものを感じた時に、愛に吸われたなっていう時に安心して分泌されるというものだそうです。
ここが2つ目なんですね。
もう1個、3大物質の最後がですね、ドーパミン的幸福というやつで、
ドーパミンよく聞くと思うんですけども、これはですね、成功とか達成の幸福と言われていてですね、
目標達成とか報酬がもらえたっていう時の高揚感から得られる幸福感と、
もう心臓ドキドキするとか興奮とかやったとか、よっしゃっていう時に出るのがこのドーパミンです。
承認欲求を満たすみたいなのはこのドーパミン的ものが出てるっていう風に言えると思います。
この3つの脳内物質が出続けてるとですね、結構幸せ感を持ち続けることができるっていう感じなんですけども、
さっきの人とのつながり、人間関係っていうのは、この中で言うとオキシトシン的幸せ。
友達と話をしてるとか仲良くしてる家族と一緒に過ごすとか、そういうのはもう全部このオキシトシンっていうのにつながるという感じかもしれませんね。
スピーカー 1
なるほど、面白いな。だからちょっとバカなこと言いますけど、
もう長い休日で南の島に行って、ずっと付き合いたかった女の子と、
なんかこう浜辺で抱き合ってる時がこの3つ出るってやつですね、たぶん。
セロトニン出ながらスキンシップをしてドーパミンも出ると、達成感があると彼女を手に入れたみたいな、彼氏を手に入れたみたいな、すいません。
そこが究極の幸せなんじゃないかと思っちゃいましたけど。
スピーカー 2
そんな感じありますね。
これが一つ一つ分かれているというわけじゃなくて、たぶん絡まりながらみたいなこともきっとあると思うんですよね。
例えばしらはさん、おいしいご飯屋さんに行くことってあるじゃないですか。
食事とか栄養素を体に取り入れるっていうのは、心と体の健康につながると言えますよね。
空腹時にご飯を食べるっていうのはセロトニン的幸福が得ていると言えるんですけども、
一方でおいしいご飯ってそこまでおいしくなくても健康にはなるみたいなレベルってあるじゃないですか。
でもめっちゃおいしいのは自分にとってのご褒美みたいな感じがありますよね。
このご褒美感が出るとおそらくドーパミン的幸福が出る。
スピーカー 1
なるほど、達成してその結果みたいな。
スピーカー 2
そうなんですよね、段階的なものでご褒美スイーツみたいなのとか、
すごく美食的なおいしい食事っていうのはおそらくドーパミン的なもの。
栄養素を取り入れる、体が健康になるためにこれを取るみたいなセロトニンみたいな感じかもしれないですよね。
それを例えばSNSにアップするとこれはまた承認を受けにつながる。
これがドーパミン的幸福につながるという感じがあると思います。
なんでこの3つそれぞれあるんですけども、
株さん仕様さんの本の中で言われているのはこの3つがあるよっていう話と、
幸せホルモンの順番っていうのがあるよって言ってですね。
スピーカー 2
これなんとなく聞かれて印象を持ったと思うんですけども、
ホルモンの力というか幸せ度をドーンと感じるのってドーパミン的な部分。
ドーパミンっていうのが一番強いんですよね。
ギューンと上がるっていう感じ。
ですがそのギューンと上がったやつってものすごく早く消失するらしいんですよ。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
だからやった!よっしゃ!って思うんですけども、1週間後には忘れてる。
一方オキシトシンとかセロトニンっていうのは比較的長く続くんですよね。
幸せが長く維持できると。
その順番で言うとセロトニンが一番長く続いて、その次オキシトシンで。
これでドーパミンって感じ。
この幸せを感じるときにセロトニン的な状態、心と体が健康になって、
その上で家族とか友人とか恋人とかそういったコミュニティとかつながりっていうところでオキシトシン的な分泌を促して、
最後に成功とかやったぜみたいな感じの達成感をドーパミン的なもので得ると。
こういう順番でやるのが一番幸せを安定的に長期に感じられるっていう。
スピーカー 1
なるほど。
まず心とか体の健康というかセロトニンがあることからベースとして確かに大事な気もしますし、
そこがない状況下でドーパミン出るとちょっと不健康な感じしますもんね。
スピーカー 2
そうなんですよね。
こうやって考えると世の中で幸せだなっていうか、幸せかどうかわからないですけど、成功者だなとかすごいなあの人みたいな人たちのすごいなっていうのって、
ドーパミン的なところに紐付けられることって結構あるじゃないですか。
なので例えば某って言う必要ないですね。
マイザー社長みたいに大成功されたみたいな方たちがいるんですけども、なんかこう変わったことされるじゃないですか。
みんなに幸せになってもらいたいんで、お金配りますもそうでしょうし、今のビジネスもそうかもしれないですし。
スピーカー 1
あとこの間ですね、しららさんの後輩の有名な三ノ輪さんがですね、
スピーカー 2
おっしゃってたんですけど、三ノ輪さんってそれこそ源頭者で優秀な編集マンでもあると同時に、
ご自身でもいろんなことされていってみれば大成功されていると思うんですね。
人経済的な成功もたくさんあると思うんですけど、それでなんか語られてたのが、
努力して成功して、贅沢できるようになって、それを追求した結果の日常的な喜びを感じにくくなるってことをおっしゃってて、
スピーカー 1
その先に虚無感がありました。
スピーカー 2
そうすると自分の幸せとか個人の幸せだけで満足できなくなって、社会全体への貢献を通じて何か意義を見出したくなるっていうことをおっしゃってて、
前澤さんもそうだしみたいな感じで話をされていて、
これって多分ドーパミンを分泌し続けた先に、あんま何もないみたいな感じの虚無感っていうのをきっと感じられたのかもしれないなっていうふうに思ってて、
ここの度合いというかレベルがすごく高い経験をされていると思うので。
スピーカー 1
彼自身、僕は本当に成功する前の段階から一緒に見ているので、
まさに今本人が言ってましたけど、とはいえ大前提、僕は遊んでたり一緒に仕事する限りでは楽しそうにやってるんです、大前提。
ただ怖なところの精神状況としてやっぱりこういう変化があるのは、本当に僕も隣で見てるので、やっぱりそこに行き着くんだなっていうのはちょっと思ったところですかね。