猿橋賞とは?
2026-04-23 13:11

猿橋賞とは?

科学環境分野を中心に、テレビ番組のコメンテーターとしてもおなじみの毎日新聞客員論説委員・元村有希子が毎週気になるニュースを分かりやすく解説します。

田畑竜介
Groooooow Up

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サマリー

この記事では、科学環境分野を中心に活躍する元村有希子氏が、優れた女性科学者に贈られる猿橋賞について解説します。今年の受賞者である今田雪子氏の研究内容に触れつつ、猿橋賞の創設者である猿橋勝子氏の波乱万丈な人生と、彼女が科学界に残した功績を紹介します。また、女性科学者が直面する課題や、彼女たちの活躍を支援する猿橋賞の意義についても語られています。

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ね、一人暮らし始めたって聞いたけど、親心配してない?
意外と大丈夫。ちゃんと仕組みがあるから。
仕組み?
親に送る写真だけはもらない。今の自分をそのまま届ける。
それがマイルール。
仕事だってなんだって、離れてても安心できる仕組みがあると強いでしょ?
それソラコムみたいじゃん。
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誰もやったことがない挑戦。それは勇気がいる一歩。
でもその一歩が世界を変える。
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猿橋賞受賞者と研究内容の紹介
この時間はZoom Up。毎週木曜日は科学です。
優れた女性科学者に贈られるサルハッシュ賞のことしの受賞式に
地球温暖化が異常気象に与える影響を分析した
東京大学大気海洋研究所準教授の
今田ゆき子さんが選ばれたということなんですが
どのような研究だったのかZoom Upしていきます。
毎日新聞客員編集委員の本村ゆき子さんです。
本村さん、おはようございます。
おはようございます。
よろしくお願いします。
異常気象、私たち肌で感じるところですが
この異常の暑さ、昔なかったよね。
ひょっとして地球温暖化のせい?ってよく言いません?
そうですね。言います。
そういう問いに肌感覚じゃなく、精密な科学で答える技術を
今田さんは確立したんです。
例えば目の前で起きている集中豪雨とか台風とか
いろんな異常気象の発生確率が
いわゆる人間活動、つまり温暖化の原因ですね。
人間活動によってどれだけ変わったかを
コンピューター上で再現して確定するっていうんですね。
つまり目の前で起きている異常現象を
コンピューターの中で温暖化が起きていない地球上で
再現してみるんですよ。
パラレルワールドをコンピューター内に作って
両者を比べると温暖化が起きているからこんなひどくなった。
起きていなければこれぐらいで済んだということが
比較できるわけですね。
見えるかもというかね。
見えるかそうですね。
そういった気候モデルを使って
手法を日本の地形とか条件に合わせた
プログラムとして確立したのが
今田さんの業績であります。
そのサルハシ賞についてもね。
猿橋賞の創設者・猿橋勝子の生涯
皆さんあまりご存知ない。
お二人はご存知でしたか、この賞。
すみません。
お恥ずかしいながら。
いやいや。
今田さんが46人目の受賞者になるので
比較的新しい賞なんですけれども。
この賞の創設者。
サルハシ・カツコさんという女性科学者なんです。
女性科学者なんですね。
2007年に87歳で亡くなっています。
このサルハシ・カツコさんのドラマチックな人生は
最近ですと、
イオハラ・シンさん。
ナオキ書作家のイオハラ・シンさんが
水雨の人っていう小説を去年出版してるんですけども。
水雨の人。
翡翠の水に雨。水雨の人。
この主人公がサルハシ・カツコさんです。
だから小説化されたってことですね。
このサルハシさんの人生を簡単に振り返りますと、
戦前、女子がまだ大学へ進学することが難しかった時に、
帝国女子理学専門学校。
専門学校の一期生として入学して物理を学びます。
その物理を学んで地球への関心を深めてですね、
環境中にわずかに含まれる物質を精度高く計測する
微量分析の専門家になったんです。
戦前のことね。
よく知られているのが、
彼女が34歳、戦後間もなくですけども、
34歳で手がけた大仕事です。
1954年3月、
アメリカがビキニ鑑賞で行った水爆実験で、
第5福龍丸が被爆したっていう出来事がありましたよね。
あの時に第5福龍丸が持ち帰ったいわゆる死の灰、
死の灰を分析して彼女が、
そこに含まれている放射性物質の種類を特定して、
これは水爆の結果できたものだっていうことを特定したり、
それからもともとはこれは、
サンゴが死の灰になったんだっていうことを特定したり、
さらにはこの実験が行われた太平洋が、
アメリカ政府が公開していたよりも遥かに、
放射性物質で汚染されていたことなどを、
データで突き止めたんですね。
こうしたことってアメリカ政府からしたら不都合な真実ですよね。
当然アメリカ政府からバッシングを受けます。
サルハシは改ざんしているとかですね。
デッチ上げだとか。
ついには彼女がアメリカへ渡り、
現地の科学者と同じ物質を分析して、
その精度を競い合うっていうことになるんですよ。
結果は圧勝。
サルハシさんの手法が断然優れているっていうことを、
データで示したんですよ。
当時まだ廃線国から立ち上がろうとしている日本で、
若い女性科学者が単身アメリカに乗り込んで、
科学大国をコテンパンにやっつけると。
表伝ではこんなふうに書かれてますね。
道場破りどころか、オリンピックで一本勝ちして金メダルを取り、
祖国に錦を飾るようなもの。
それぐらいの快挙ですよね。
これで核兵器廃絶運動などが起きたことを考えると、
データできちんと根拠を示すということで、
彼女は立役者の一人だったわけですよね。
その後、気象研究所で勤め上げて定年退職をするんですけれども、
猿橋賞の設立と意義
その時に寄せられたお祝いの500万円。
当時、1980年頃なので500万円って結構な大金ですけれども、
その500万円をそっくり使って、このサルハジ賞を作りました。
すごくないですか。
その後も資材1500万円を投じて、
このサルハジ賞を永続的な形にするように整えました。
この46人目に今田さんが選ばれたということなんですけれども、
私は晩年のサルハジ勝子先生と知り合ったわけですね。
この賞の取材を通して。
当時すでに80代でしたけれども、猛烈を絵に描いたような方で。
記者会見の会場に行くと、
フランギのおばあさまがズック履いて、
一流の男性科学者を顎で使って、
あんたこれしなさいよと言っている人がいるわけですよ。
その人誰かなと思ったら、その人がサルハジ勝子先生で、
あんた新聞に載ったら、ちゃんと送ってきなさいよと怒られたりして。
正直怖かったんですけれども、
やっぱりその信念がすごかった。
この賞をそもそも女性科学者を称えるということなんですけれども、
もう一つ条件があって、50歳未満の人を選ぶってなっているんです。
比較的若い科学者になったんですか。
そうですね。普通の賞ってコーナーに名を遂げた大した方がもらうことが多いんですけれども、
サルハジ先生の信念で50歳未満で選ぶと、
その後いろんな研究費をもらえたり、いろんなコストに昇進したりして、
その後に後進を育てられるじゃないですか。
自分がこういう人だと思う人を抜擢できるし、
そういうことまで含めてのこのサルハジ賞なんですね。
発覚されてますね。すごいですね。
女性科学者の現状と猿橋賞の役割
でも確かにお二人、女性科学者って言ったら誰ですか。すぐ思い浮かぶ人。
パツ出てこない。
世界中でもいいよ。
女性科学者。
キュリー・フジンとか。
そうね、キュリー・フジンですよね。
100年以上前の人なのに、まだキュリー・フジンって言ってるっていう状況そのものが、
やっぱり変なんじゃない?っていうことでもあるんです。
日本は、研究者に占める女性研究者の割合って2割に満たないんですね。
これ先進国最低レベルなんですが、世界でも褒められたものじゃなくて、
例えば科学者にとって最高の栄誉と言われるノーベル賞ですけれど、
125年の歴史があるのに、物理学賞とか科学賞とか自然科学の3賞で、
女性が取ったって30人いってないんですよ。
だから能力的には劣らないのになぜか科学の表舞台に立てないっていうことを、
どう考えるかですね。
このサルハジ賞を授与している団体、女性科学者に明るい未来をの会って言うんですけど、
まさにこの女性科学者に明るい未来をっていう松明を掲げ続けている。
それを私もね、サルハジカツコファンとして応援したいと思ってますけどね。
やっぱりその火をつないでいくってことが大事ですよね。
でもこういうスポットを当ててもっと大々的に伝えていかなきゃいけないですね。
まさにそうですよね。
今多分日本で活躍している女性科学者って大体この賞の受賞者だったりします。
だからどんどん増えていってほしいなと思います。
そうですね。
サルハジカツコさん自体にもすごく興味が湧いてきますね。
いずれアサドラとかで。
まさにアサドラに向いていると思いますよ。
こんなドラマチックな人生。
いいんじゃないですかね。
と思いました。
まとめ
この時間はサルハジ賞について解説していただきました。
本村さんありがとうございました。
毎日新聞・客員編集委員の本村幸子さんでした。
13:11

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