2023-07-13 11:36

元村有希子のZoomUp

毎日新聞論説委員 元村有希子

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00:01
毎週木曜日は科学です。
毎日新聞論説委員の元村有希子さんです。
Zoomをつないでいます。元村さん、おはようございます。
おはようございます。
さて、元村さん、今年も災害が起きてしまいまして、 九州北部では今、本当に大きな被害が各地で出てしまいましたね。
そうですね。この7月の初め頃っていうのは、 九州に住んでいると、今年は来ないでほしいなっていう、 願うような、そんな時期になっていますよね。
もう本当に聞き飽きたかもしれませんけども、 数十年に一度とか数百年に一度みたいな規模の大雨とか災害が、
何か数年おきに起きているような、そんな実感がありますね。
あの、戦場降水帯っていう言葉も、最近よく耳にするようになったんじゃないでしょうか。
海の上で石乱雲が発達して、それが連なるように、ずっと地上にやってくると。
だからもう、その下、雲の下では、ずっと雨が降り続けるっていうことですよね。
すぐ抜けてくれれば、そこまで大きな被害はないんですけども、やっぱりその停滞というか、
戦場に連なる。
連なって、その同じ地域にずっと降り続けるっていうのが、 やっぱりこの甚大な被害につながっていくわけですよね。
そうなんですね。
厄介ですよね。
この気象庁の気象研究所が分析をしたところ、
この戦場降水帯がもたらす集中豪雨の発生頻度、
これがこの45年間で倍増しているんだそうです。
もちろん45年前というのはですね、戦場降水帯っていう名前は存在しておりませんでした。
はい。
これはもう最近この10年ぐらい言われるようになった呼び名なんですけれども、
要するに戦場降水帯が原因だったであろうということが、
時間雨量とかデータから類推できるわけですね。
この研究では、3時間に130ミリ以上の雨が降るというような基準を設けて、
遡ってデータを調べたところ、倍増していると。
7月に限ると3.8倍に増えているって言うんですね。
わりと私たちの皮膚感覚に近い感じかなという感じがしますよね。
そうですね。
今回の場合も戦場降水帯が前触れなく、予測できずに発生しましたね。
しかも未明だったということで、
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なかなか周知するとか避難指示とかも、
うまく伝わらないというような風雲が重なりました。
クルメッシーの田主丸町では、12世帯が土石流に巻き込まれたということですよね。
そうですね。
戦場降水帯を少なくとも半日前には予測しようというプロジェクトを
今気象庁は取り組んでいます。
半日あれば避難をしたり、備えたりというのが可能だということなんですけれども、
今のところ発生しますよと言って、実際に発生した確率は4分の1ぐらい。
難しいですね、やっぱり。
空振りが4分の3ぐらいあるということですね。
さらに発生しますよと言えないうちに発生しちゃったというのもたくさん、
今回のようなケースもたくさん起きていますね。
そうなるとですね、じゃあ私たちに何ができるかということを考えた方がいいわけですよね。
待ってから遅いということなので。
だからもう一つは、ちょっと危なそうだなと思ったら早く逃げる。
早めに避難する。
避難所とかね、自治体が作る避難所に逃げるというふうに考えないで、
例えば本当に後ろに崖のない人類のお家にちょっと早めにお邪魔するとか、
そういうような、いつも自分たちがアイドリングしていつでも動き出せるよっていう心構えを持っておくっていうのが個人レベルでできることですね。
あとは自治体もですね、本当に無策なわけじゃなくて、いろんなことは試行錯誤してるんですよ。
毎日新聞で毎年6月の初めに水害サミットっていうのを開いてるんです。
G7サミットよりはちょっと規模が小さいんですけども、
水害を経験した自治体の首長さんですね、市長さんや村長さんや町長さんが一堂に会して、
うちの自治体ではこんなことを備えているとか、うちの自治体は去年水害にあってこんな反省をしていますとか、
具体的な事例を持ち寄るんですよ。
持ち寄るだけでなくて、そこで首長さん同士が顔見知りになるっていうのは結構重要で、
サミットが終わった後も連絡を携帯電話で取り合うような、そんな関係を築けるということで、
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18回目が今年の6月に開かれました。
もっともね、18年前ってそれほどみんな切迫感なかったと思うんですけれど。
そこまで大きな豪雨災害っていうのもパッと今出てこないですもんね、18年前って。
そうなんですよね。
2010年代ぐらいからどんどん増えてきた感じですね。
今年もいろんな報告がされたんですけれども、
印象に残った報告としてはですね、佐賀市。
佐賀市はね、佐賀城の埃を雨を貯めたりする調整池として活用しているっていう話が興味深かったですね。
もともと佐賀城って、沈み城っていう別名があるんですって。
沈み城ですか。
城沈んでいいんですか。
もともと低いところに建ってるっていうのもあるんですけど、
これを逆手にとって、昔は攻め込まれた敵が攻めてきた時に、
本丸以外を水没させて、敵が近寄らせないようにするっていうのをやってたんです。
防御策だったわけですか。
そうなんですよ。
沈み城って言うんですね。
今は敵は攻めてこないんですけども、
佐賀城のお堀の水位を、例えば台風が近づいてくるとか、
梅雨前線がかつかしそうだっていう時に、
お堀の水をとりあえず事前に排水して水位を下げておくんだそうです。
大雨が降っても、お堀に水を貯められるじゃないですか。
そうですね。一時的なプールになるわけですもんね。
そうなんです。
そういうことに対して、周囲の農業用水として期待しているような、
農業をしている方たちとの合意がそこにあって、
雨の前だからしょうがないから、事前排水しておこうとかですね。
そういうことをして、5万6千トンぐらいの容量を確保しているんだそうですよ。
そういう話とかですね。
あとは温川川。温川川って流域に22の市町村があるんだそうです。
今までは自分のところだけどうするっていうのを考えてたんだけど、
最近は温川川流域リーダーズサミットっていうのを開いて、
上流から下流までそれぞれにできることをして、
全体の被害を減らそうみたいな、そういう機能が高まっていたり。
流域地水っていうのは一つのキーワードですもんね。
まさに流域地水を地でいくというか、実践に移すという挑戦がいろいろ報告されて、
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みんなそういう考え方があるんだとか、そういう工夫ができるんだということを学び合っておられて、
そういう情報共有も日頃からやっておくっていうのはすごく重要だなと思ったんですよね。
やっぱり温暖化で避けられない感じになっているので、
いろんな立場の人が自分のレベルでできることを考え始めるというね、
そういう時代に入ってきたなっていうのも感じています。
そうですね。やっぱり人事ではなく自分事として、
そしてどれだけ危機感を持って避難行動に移せるかとかっていうのもすごく大事だと思いますのでね、
やっぱり考える機会っていうのをしっかり持っていただきたいですね。
そうですね。まずはこの季節をみんなで乗り切りましょう。
本村さんありがとうございました。
ありがとうございました。
毎日新聞論説委員の本村幸子さんでした。
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