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2025-01-16 13:34

日向灘を震源とする地震から学ぶこと

毎日新聞客員編集委員 元村有希子
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この時間はZoom Up、毎週木曜日は科学です。13日の夜に宮崎の日向灘を震源とする最大震度5弱の地震がありまして、
南海トラフ地震臨時情報調査中が出されましたけれども、結果その後解除ということでした。調査終了ということでありましたけれども、
今朝はこの地震にZoom Upしていきます。毎日新聞客員編集委員の元村有希子さんです。
元村さん、おはようございます。おはようございます。
13日の宮崎県の日向灘沖を震源とする地震、驚いた。福岡県内も久留米などでは震度4を観測しましてね。
結構揺れたんですね。夜だし津波のね、今ちょっと怖いなと思った方多いと思うんですけども、おさらいしておきましょうかね。
南海トラフの巨大地震ってよく聞くと思うんですけど、東海地方名古屋あたりから九州、鹿児島あたりまで幅広く海底の地殻が動くと考えられてるんですね。
マグニチュードが8から9っていうので、2011年の東日本大震災が9ですからね。
あのクラスの地震が起きるかも。しかもだいたい同じ地域で80年から90年ぐらいの間隔で起きると考えられているので、直近が1946年ですから、もう80年経ってるわけですよね。
今後30年以内の発生確率が7、8割っていうんで、生きてるうちに来るんじゃないっていう、明日にでも来るんじゃないって考えた方がいいとよく言われてますよね。
その怖いっていうあたりをね、今日は掘り下げていきたいと思うんですが、今回臨時情報が出たけど調査終了でしたって言われて、あんまりピンとこない人も多いと思うんですね。
言い方もすごくまどろっこしいというか、相対的に高まっているとは言えないということで調査は終了。だけど引き続き地震には備えてください。
安心していいの?どうなのっていう。
そうなんですよ。
この仕組みっていうのは、一定程度の大きさの地震が起きたら、専門家が招集されて、地震のメカニズムとか、いろんなことを詳しく調べて、臨時情報を3つのタイプで出すんですよね。
1つ目が巨大地震警戒っていうやつで、これが一番重いやつ。逃げられる人は事前に避難して、1週間ぐらい避難先で過ごしてくださいっていう。
これは次にでかいのが来たらやばいからっていうことですよね。
2番目が巨大地震注意。これは閉会ほどではないけど、日頃の備えを再確認しながら日常生活を送ってくださいってやつですね。
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これ去年の夏に出されたものですね。
そうです。8月にあったやつです。この時もみんな首をひねりながら、これをってなったと思うんですね。
3つ目が調査終了。つまり特段のリスクはないです。
だけど油断はしないでねっていう。
そういうことですね。
でもこの3つの種類に分けて、迅速に情報を出すっていうことそのものは私は評価をしています。
去年の夏が初めての発表だったんで、周囲は驚きましたし、それからちょうど夏祭りの時期で泡踊りどうするとかですね。
海水浴場、津波来たら困るよね。ちょっと閉鎖しましょうとか。
それから観光列車、攻略列車も止めましょうとか、結構パニックに近い状態が起きたんですよね。
宿泊客のキャンセルも相次ぎましたよね。
そうなんです。直接の地震の災害はなかったけど、観光被害は災害級って言われたんですよね。
ただこういった発表するでみんながそれなりに混乱するっていうことが何度か繰り返されると、どれぐらい騒げばいいかっていう間合いがわかってくるっていうのはあると思うんですね。
このリスクを自分たちで判断するっていう行動のパターンそのものが私は実は意味があると思っています。リスクって公式があるのご存知ですか?
え?いえ。
簡単なので覚えてください。
はい。
リスクの大きさは2つのものの掛け合わせでだいたい見積もれるんですよ。
1つはハザード、いわゆる有害性とかいうものですね。そのもののヤバさ、危険度。そのハザードともう1つ、暴露量っていうのがあるんですね。
暴露量。
この2つの掛け合わせでリスクの大きさって変わってきます。
例えばハザード、有害性っていうのは、感染症であればその病原体そのものの有害性、毒性とかありますよね。
例えばインフルエンザ、ウイルスの毒性とか。
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あと原発事故だったら放射能の強さ。
それから火山だったら下に溜まってるマグマの量とか。
それが一旦起きたらヤバさの程度ってなんとなく分かりますよね。
そのハザードがすごく大きいものでも私たちがそこに近づかないとか、それからウイルスがヤバいものでも予防接種をするとか。
あと火山から遠く離れたところに住んでいたりすると、そのハザードに接する程度が小さいんでリスクは減らせるんですよ。
だからハザード、有害性を正しく見積もることと、それからその有害性を分かった上で、それからなるべく遠ざかるようにというかね。
備えをしたり遠ざかったりすることでリスクは減らせます。
だからやたらに怖がらなくてもいいし、でも暴露量が多いなと思うんだったらそれを減らす努力はしなきゃいけないってことなんですよね。
距離を取るとか対策を取るとかってことですね。
そういうことです。
だから南海地震、南海トラフ巨大地震に関して言えば、多分その有害性は結構高いんですよね。
だって津波が何メートル、20何メートルの津波が来るとか言われてますから、
じゃあそれを暴露量、リスクを下げるためにはどうしたらいいですか。
まずハザードマップ確認して、自分の避難ルート、避難経路を確認して、どこに逃げると身を寄せるといいかっていう確認とか。
あらかじめ避難の練習をしておくとかね。
家の中にあるリスクを減らすっていうのもできますよね。
家具を固定するとか。
窓ガラス壊れないようにするとか。
そうそう、非常食とか水を備蓄しておくとか。
自治体でいうと津波が、ハザードがあるところは高い避難場所を用意しておくとかね。
そうですね。
あと建物を耐震化するとか。
打てる手はいろいろあるわけですよね。
だからリスクを減らすっていうことを冷静に考えて。
平時から備えておくっていうのは割と地道だけど重要なことなんです。
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とりわけ南海地震に関して言うと、正確な情報が今この瞬間、例えばこういう13日の地震みたいに
今起きていることは正確な情報をたくさん出してくれるんですけれど、
過去に学びづらいっていうのがあるんですよ。
これは東南海地震って戦時中に起きたので、軍部がその情報を隠したんですね。
だから記録とか記憶があまり残されてないんです。
だからやっぱりそうやって、あの時はどうだったっていうのを例えば共有しておくだけでも
そのハザードを分かりやすく見積もるとか、そのためにどうしたらいいかっていう作戦を立てられるはずなのに、
あまり過去の伝承とかがないんですよね。
東北東日本大震災の時に天田湖っていって、いざっていう時には高台に逃げるっていうのは
その土地の人々には古い伝承として伝わっていたことが命を助けたってこともありましたよね。
過去から学ぶってすごく大事ですね。
大事なんです。
ちょうど明日は阪神大震災から30年ということで、
やっぱり若い人たちは経験していない人たちが増えているので、
やはり現地でも記録、記憶の伝承、継承っていうのが課題になっています。
なので、そうやって身近にね、やっぱり地震っていうのは日本に住んでいる以上、
地震はどこでも起きるということなので、
まず過去に学ぶっていうこと、それから今自分の身の回りで起きるかもしれない、
自分ごととして受け止めること、それから備えを再点検すること、
それは本当に大変だったねって思い出にせず、
明日の自分のリスクを減らすことに結びつけて考えてもらったらいいと思うんですよね。
だから宮崎で大変だったねじゃなくて、
北部九州だってね、ちょっと前には地震あったでしょ?
20年前なんですよね。
あれ20年前ですか?
2005年の3月20日でした。
そうなんですね。
そういうことを思い出すきっかけにもしたいと思いますね。
はい、そうですね。
ぜひその過去を教訓にして、自分大切な人の命を守る行動につなげていけるかどうか、
いざという時に動けないと困りますからね。
はい、本村さんありがとうございました。
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毎日新聞客員編集委員の本村幸子さんでした。
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