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まきの くみ
ポイント、答えになってるから、その重要なとこ?
sugamari
でもそんなことやってる人見たことない……っていうか。
自主的にやってるご家庭はあるかもしれないですけど。
まきの くみ
それか、スガマリさんみたいに、「その都度捨てる」っていうことができないっていう。
できない、もしくはやらないっていう人が多いと思うので。
その後の処理をしないといけないから、その点ですよね。
私はその綺麗に閉じられたテスト類は、その学年末にまとめて「さようなら」して。
でもそれをきっかけを作ってくれるということでもあるかも、逆に。
sugamari
ずっと取っておくのもね……
まきの くみ
「次の学年に向けて」っていう気持ちがあるから、多分手放しやすいですよね。
中にもね、「テストを捨てないで」って言うお子さんもいて。
sugamari
マジで?
まきの くみ
やっぱり……何だろうね、自分が……
sugamari
作品的に思うってこと? テストのことを。
まきの くみ
あ、かな? とか、点数が丸とかついてるからかな?
sugamari
「(点数が)良かった」みたいな?
だって、もし例えばのび太みたいに全部0点だったとして、それを取っておきたいって言う人、いないでしょ?
まきの くみ
ね。やっぱり「良い点数を取ったから取っておきたい」って思う(のかも)。
sugamari
頑張った成果、みたいな?
まきの くみ
ドリルとかならわかるかも。「こんな頑張ったよー」みたいな。
その点は、スガマリ家はない? 2人とも。
sugamari
ないですね。
なんか結構物を、私が……子供がちっちゃい時に「ない状態」にしちゃってるからかもしれないですけど、
「「物はさらっと手放して全然OKだよ」みたいな考え方が身についちゃってる。
良いのか悪いのかはちょっとわかんないですけど。
おもちゃとかも、まず「少ない状態でスタート」してるんですよ、うちは。
だから、一気に子供が「前までいっぱいあったのに、こんなになっちゃった……」みたいな、
そういう寂しさとかは味わってなくて……多分うちは。
お子さんがいる中でお片づけ、断捨離祭りみたいな、こんまりさんみたいなの(方法)とかをやろうとすると、
「あんなにたくさんあったのに、こんな……俺のおもちゃ、これしかないの?」 みたいな、
そういうの(気持ち)ってあるかもしれないじゃないですか。
そういうのはなくて。
まきの くみ
そっか、もう少しずつ、その都度だから。キープされた状態、同じ量が。
sugamari
1歳ぐらいの時からもう……。1歳ぐらいから、やっぱりおもちゃって増えるじゃないですか。
最初から、無いんですよ。「このボックスだけね」みたいな(感じにしている)。
まきの くみ
私は片づけ祭りを経てきましたよ。子供がちっちゃい時に。
sugamari
何歳ぐらいだったの?
まきの くみ
だから物が増えることに悩んで、元汚部屋出身なんで、私。
「なんでこんなに物が増えるんだろう?」っていうのを経て、子供と一緒に片づけを学んできたみたいな感じだから。
sugamari
それは……(お子さんが)小学生とか、ですか?
まきの くみ
そうそう、小学生だし、一番末っ子はもうちっちゃい時から「これ要る?」 「これ要らない?」みたいなものをやってたけど、
上の子はね、小学生ですね。
でもね、おもちゃで言うとね、もう(子どもは)使わないのに、
本当に子供の時から遊んでたスーパー戦隊シリーズのロボットとかがあるんだけど、
それがね……私が捨てられない。
sugamari
えー、そっかー。すごい良い思い出なんだ。
まきの くみ
ボックスに入れて取ってあって、
これね、私の心の折り合いがつかないと捨てられない。
sugamari
でも幸せな記憶なんですね、きっと。
まきの くみ
そうそう、幸せな記憶、ほんとね。
めっちゃ遊んだから、子供と一緒に。
「お母さん、スーパー戦隊で遊ぼう!」って言われてた。
sugamari
そっかー、かわいい。
まきの くみ
私がね、役になりきるから(笑)
sugamari
えー、すごいすごい。
まきの くみ
楽しかったんだと思う、いつも。
でもね、決まって眠くなってた。
最初は勢いがいいんだけど、だんだんすごい眠たくなって、「ちょっと寝る」って言って。
sugamari
えー、すごい。
まきの くみ
ちょっと話が逸れたけど、作品から……
(でも)おもちゃもそうか。
sugamari
いやでもほんと、お子さんによるよね……「手放さないで」って言われると、親はちょっとつらいじゃないですか。
まきの くみ
うーん、そうそう。
あの、その反対もある。
だから、子供が「いい、要らない」って言ったのも、
その時に、「えー?(いらないの?)」とは言わないように、頑張ってる。過去に言ってきたけど。
sugamari
あー、はい。
まきの くみ
つい最近こういう同じことが。
sugamari
逆の?
まきの くみ
本。本を。
えっとね、スガマリさんなら知ってるかも。
僕らの……『ぼくらの』シリーズ。
sugamari
あー、『ぼくらの』シリーズ。
うちもね、(子どもが)最近読んで。(もう全部)読み終わっちゃったけど。
まきの くみ
ほんと。
sugamari
シリーズ、すごく好きで。
まきの くみ
自分のお小遣いで買ってたんですよ。
sugamari
買ってたんですね!
自分のお小遣いで。
うちは図書館だ(で借りちゃう)から。
まきの くみ
あー、そうか……
sugamari
(でも)2、3冊は多分持ってると思います。
まきの くみ
うーん。
ゾロリもある、うち。
sugamari
え?
ゾロリって私(うち)、図書館以外で基本読まない。
まきの くみ
いや、図書館も利用してたんだけど。
sugamari
でも好きすぎて?
まきの くみ
好きすぎて。
だから……古本屋さんとかで1冊2~300円で、あるから。
もう、図書館にゾロリシリーズはないことが多くて。
sugamari
あー、人気で。
まきの くみ
行った時にないから、すごい残念で。
「もう揃えちゃえ」みたいな感じで。
sugamari
そうなんだ。
まきの くみ
……冊ぐらいあるかも。
sugamari
そんなに読んでくれるのすごいですね。
まきの くみ
それもまたまだあるし。
結構ね、私が……子供が「いらない」って言っても。
sugamari
いやー、でも、それはありますよね。
まきの くみ
そう、『ぼくらの』シリーズを、長男がこの前帰ってきた時に
「これどうする?」って夫がね、長男に聞いた時に、一瞬ね……
「あー」って言ったんですよ、長男が。
それをね……その前に、夫が勝手に捨てようとしてたから、
それをまた「長男が自分でお金を出して買ったものだから
ちゃんと長男に聞かないといけない」って言って、取っておいて。
で、「どうする?」って聞いたらね、一瞬その「あー」って言って
「あっても読まないし」みたいな。
正解をね、長男が言ったんだけど。
でも、「あーそうかー」って思って、
なんかちょっと私は……すごい名残惜しくて。
でも、その本に名前書いちゃってて、
長男が。「まきの」って。
だから売ったりもできないし……
だからね、これは私の心の整理がついてないんですよ。
sugamari
いやでも、油性ペンでさらに上から(名前を)書いて消したら
メルカリに出しますけどね、私。
まきの くみ
何なに? 油性ペンで上から書くの?
sugamari
上から、見えないように……「まきの」の上から書いて。
それで(そうやって)、メルカリとかに出したことありますけど。
まきの くみ
上から書くって何?
上から?
sugamari
(名前が)見えなくなるように、グチャグチャって……
まきの くみ
グチャグチャ?
sugamari
四角でマスみたいな……四角形になるぐらいね(黒く塗りつぶす)。
名前が見えなくなったら(別に)良くないですか?
絵本とか、そうやって手放したことはありますよ。
まきの くみ
ちゃんとこういうのがあります……っていうことで?
sugamari
そうそう、「(ペンで)名前を消しております」(って説明文に書いて)。
まきの くみ
なるほどね、シリーズで出したらいいのか。
sugamari
そう、そういうの(シリーズ全巻で売る)はありました。
別に「それ、やってください」ってことではないんですけど、
できますよって話。
まきの くみ
確かに、誰かにちゃんと読んでもらえるって思うと……