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2022-10-11 1:08:57

第316回:NTL『プライマ・フェイシィ』レビュー

お久しぶりでございます。そして、収録してから1ヶ月くらい経ってしまいました。公開が遅くなってしまい申し訳ありません…!この作品「見たよ〜」というみなさんに、楽しんでいただけると幸いです。

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"What's 妄想ロンドン会議?

日本に居ながらロンドンカルチャーを遊び尽くそう!
オトナ女子ふたり(Miz&Sin)による、ロンドンニュース・英国Film/Stage/Drama/Book・英会話情報。神戸在住時々ロンドン。

Miz&Sinがロンドンについて二人でおしゃべりする通常シリーズ(ときどき、ロンドンと全く関係のない雑談回もあります)と、Mizがひとりで語る英語学習のシリーズ、2本でお送りします!

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00:03
第316回妄想ロンドン会議を始めます。
水口です。
清水です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
いきなり疑問点を覚えてしまった。
何?何?何?316回で合ってるよね?
それは合ってますよ。大丈夫ですよ。
大丈夫ですか?そうではなく、今日の取材についてですか?
はい、今日の取材について。あれ、1週間で終わると思ったら、神戸の劇場に2週目に入ってんじゃんっていう衝撃を今受けました。
やっぱ2週やってるんだ。そうなんだ。
というわけで、ちょっと私たちの未来に希望の光が見えたところで。
そうですね、そうですね。はい。何の話じゃねーんっていうことなんですけれども、
本日ですね、私たち今からおしゃべりしますのは、
ナショナルシアターライブ2022のですね、第何弾かちょっと分かりません。
プライマフェイシーのレビューでございまーす。
はい、プライマフェイシーって難しいね。
難しいね。
プライマフェイシー。
何で言葉の意味が?
何だろうと思って。
あんまり入ってこんかって思わず調べたよねっていう。
あ、そうだよね。あ、しんちゃんお調べになった。
調べました。
はい、どういう意味でございますか?
ラテン語の法律用語で一見してとか見た目にとか、明らかな明白なみたいな。
そういうことでございます。なんかね、よくね、契約書とかに出てくる基本的な用語だそうですね。
法律用語としてプライマフェイシーケースっていう言い話もあるらしくて、
それが一応有利な事件。
暫定性っていう意味がある。
まあ、覆る余地はあるけどね、みたいなところもあるんかな。
そうですね。
という意味だそうです。
そういうタイトルのですね、こちら一人芝居でございますね。
はい。
何から話したらいいのかな。
このプライマフェイシーなんですけれども、作者はスージー・ミラーさん、そして演出がジャスティン・マーティンさん、
主演がジョディ・カマーさんということでね、新身経営の女優さんでございます。
新身とても言わないのかな。今特にノリに乗ってる女優さんでございます。
収録の日時は分からないんですけれども、
上演の劇場、こちらハロルド・ピンター劇場でございまして、
2時間2分の休憩なしのね、一人芝居にしては2時間2分結構長いぞって思いながら見ていたんですけれども、
03:01
濃かったね。
私のここまでの話しぶりで何か気づくことない?
漠然としてる。
しんちゃんなら分かるよね。
それとも今聞いてくださってる妄想ロンドナの皆さん、気づきました?
いつもとなんか違うっていうことに。
どういうことやねん。
違和感ない?違和感ない?
なんか食べながら喋っとんか。
違います。今回はパンフレットがないんです。
だよね。
なかなかございませんでした。
なので私は今、公式のね、ウェブサイトから情報を引っ張ってですね、読ませていただいてたわけなんですけど、
いつもだったらね、はいパンフレットから情報いきますってことで読ませていただいてたんですけども。
こういう方ですみたいなね。
そうなんです。
これもそのはずで、何でかっていうと、この作品、
ナショナルシアターライブジャパン、日本ではナショナルシアターライブジャパンになってるんだけども、
その日本で上映される前に、世界の映画館でね、上映されてるわけですよ。
それが日本に来るわけですよ。
それがね、ついこの間、7月21日から劇場公開、世界でされてたんだって。
で、世界公開から2週間後に公開されるってことで、ちょっとパンフレット間に合わなかったみたい。
いやでも、よく訳してくださったな、その短時間でって思う。
そう、字幕がね。
そう。
必要だね。
だいぶ難しいことを言いまくってるやつで、
法律用語とか山ほど出てくるやつ、この短時間で見せていただいて、
いやそれはもう本当にありがとうございますだわっていう。
そうなの。
これはちょっとナショナルシアターライブジャパンとしても、初の試みだそうで。
異例のね、本国公開からの最速公開ってことで。
いや、ありがたいね。
努力してくださってるんだね。
そうなんです。
ということでね、もうしんちゃんさっきね、もうフライングで、フライングってわけでもないけども、
濃かったねーって言ってましたけども、濃かった、濃い作品だった。
吐きそうやったわ。
私の方がね、先に見に行ったんだよね、1日前かな、しんちゃんの。
で、私はもうすっごい、見てよかった、面白かったなと思って、
ちょっと疲れたよってしんちゃんに送ったんだけど、しんちゃんは吐きそうやった。
でも水口さんに、ちょっと一言感想くれやって言って、聞いたやつが、ちょっとどうかしてるぐらい良かったっていうね。
そうそうそう、そうなの、びっくりして、自分自身も。
いや、そんな感想あるかいと思って。
私は、うん。
まあまあ、私も期待値上げていたわけですけれども、いやーものすごかったね。
06:06
すごかったよね、すごかったよね。
え、しんちゃんもやっぱりすごいと思った?
すごいと思いました。
好きなやつやった?
あと、ネタバレ宣言前なのであれやけど、
一人芝居があまり得意ではない人種の清水としては、
水口もです。
はい、好き嫌いとかいろいろな手法があるっていうのももちろん含んだ上で、
一人芝居かって、ちょっと若干思ってたところもあったけど、
いや、一人芝居史上、最も好きかもしれないと。
でしょ?でしょ?言ったでしょ?
思いましたね、はい。
やった、やっぱり思った。私も思った。
もうそれはさ、始まって最初の冒頭のシーンですぐに思ったね。
冒頭のシーンで特に思った。
特に思ったよね。これ好きなやつって。
そう、横にしんちゃんが多かったら、そう言いたかったもんね。
清水と水口が映画見に行って、
本当にあたりのやつは冒頭の最初の30秒で、
おもろいやつ、これおもろいやつっつって、
小突き合うっていうね。
そうそう、代表的なところではね、
バットマンのね、バットマンだっけ?見に行ったやつね。
クリストファー・ノーライナ監督の。
そうですね、ダークナイトシリーズですね。
バットマンですでしょ?
ダークナイトシリーズのやつ、ヒースレジャーさんがね、やられてたジョーカー役を。
あとあれだよね、英国ではさ、スティーブン・ダルドリー監督のさ、
夜の訪問者だっけ?
夜の来訪者かな?
来訪者、ちょっとタイトルがね。
どっちかは一緒の意味なんで、役によって違うかもしれないけど。
あれも、会えた瞬間に、おっと、来たよこれ。
来たね来たねって言って。
ちょっと真剣に見るで。
そういうやつなんですけれども、ネタバレ入る前にね、
どういうストーリーかだけ軽くご紹介させていただきたいと思います。
はい。
こちらね、主人公のテッサさんは若く優秀な法廷弁護士で、
労働階級から身を起こし、ひたすら戦い続けてトップクラスの弁護士となった。
しかし予期せぬ出来事で、彼女は過不調的な法の力、立証責任、
モラルの境界線などといった法律と社会が抱える矛盾などに直面することになる。
感情や経験が社会のルールと衝突し、引き起こす問題の確信に迫っていくということで。
はい、こういうね、これだけ見たらさ、絶対さ、行かへんよね。
見に行こうって思わへんよね。
うーん、ちょっとテーマ的にも重いのかなとか、やっぱ上がっている写真、
09:06
各新聞社が上げてて、こういう歌い文句でこの作品を取り上げてますよみたいな写真も公式で何枚か上げてくれてるんやけど、
それ見てもなんかこう難しそうって。
あ、そうそうそう。
なんか固いものなのかなって思ってしまうんだけれども、
まあ固いばかりではもちろんなくて、きちんと物語に引き込むっていう要素を盛り込んでいらっしゃって、それがとても巧みだったので、いやまあ引き込まれましたね。
そうなんです。本当にね素晴らしかったので、もしまだね、これから見るよっていう、見ようかなって、そんな面白いんやったら見ようかなって思ってくださる方がいるのであれば、
ここスイッチオフのタイミングでございますね。
なんだあれですけど、ピピって言ってる。すいません。もし音が入ってたらすいませんね。
入ってたけよ。
タイマーが入ってた。タイマーですね。
ここがスイッチオフのタイミングでございます。もう何も知らないで、いくがきち。
本当に引き込まれるというか、時を忘れるという体験、一人芝居でここまでできるかっていう。
本当に素晴らしかった。
ちょっと競馬体験したなとは思う。
全然違うんだけどね、全然違うんだけど、リーマントリロジー好きな人はこれ好きやと思う。わかる?この感覚。
物語の構築の仕方というか、とても論理的に物語が構築されていっていて、
時の移り変わりというのも非常に明確で、
こういうの年代記みたいな描き方。
高質な物語なんだけれども、きちんと固いばかりではないっていう、お客様を楽しませる要素っていうのもちゃんと盛り込んでらっしゃるっていうのはちょっと印象に出るかな。
そうだね。ちょっと無理矢理なこじつけだったかもしれないけど、ちょっと見た。
コンパクトな物語なんだけれども、舞台装置とかもちょっと似た構造というか。
確かにそうだね。
同じセットの多面性で見せていくっていう、ミニマムな世界観の中で、一人の人間、リーマントリロジーは3人やったけど、きちんと人生を描いていくっていう側面では、一生半ばね。
なので、リーマントリロジーにはまった方、ぜひ見ていただければと思います。
私たちです。
12:00
私たちだね。
はい。
はい、というわけでね、ここからはね、ちょっとネタバレも気にせずに話していきたいと思いますので、しんちゃん掛け声よろしくお願いします。
ネタバレスイッチオンの方向でいきましょうかね、また。
はい。
はい、では私たち、好き勝手に感想をしゃべっていくので、必然的にネタバレするので、回避される方、ととと逃げてください。
またご覧になられた後で戻ってきていただければ幸いでございます。
では、私たちのネタバレスイッチ、オン。
入りましたよ。入った入った。
まあ、全然関係ない話から入るけどさ、この公式のナショナルシアターライブのさ。
今のネタバレスイッチいった。
このさ、写真が何枚か上がっとるって言ったやん。
はい。
いろんな各新聞とかで、こういう取り上げられ方しましたよっていうので、写真いっぱい上がってるし。
っていうのの1枚、デイリーテレグラフ、褒めてるんやけど、ウエストエンドで素晴らしいデビューをしたよっていう記事を載せたっぽいんやけど、
それで使われてる写真がさ、なんか綺麗な女の人がモフモフ持ってんねんな。
本当だ、本当だ。
これイギリス文化、触れずにはいられない、法廷でなぜか被ってるカツラ。
そう、私たちそのカツラ問題に迫る回を収録したこともありましたね。
くっせんじゃねえかとかね、いろいろ好きかって言ってましたけども、これを持って喋ってるんやけど、
これ知らんと何かわからんで私のネイルに持ってるのかと思ってしばらく見たもん。
確かにね、なんかマフラーかなみたいな、こういうストールみたいな感じかなっていうね。
なんか空想上の動物のぬいぐるみかなと思って、何やろこれ気持ち悪いものを持って喋ってんなと思ったら、
これカツラですね。
カツラね、あ、そうそうそう。
というわけで、
弁護士さんかね。
カツラを日常的に着て、マントを着て、法廷に立っている女性弁護士なのでね。
はい、ティスです。
まあすごい、一人で喋り続ける分量も、弁護士も喋るなっていう。
弁護士は、そうそう。
でね、これね、どういう弁護士さんなんかっていうのね、すごく一番最初、冒頭のシーンからすごかったよね、さっき言ったけどさ、
それが予告編で使われてたので、ちょっとね、書き起こしたんで、ご紹介しますね。
はい、このティスさんが持っている弁護士としての理念信念、こういうことですっていうね。
はい、こんなことを冒頭シーンで語ってらっしゃいました。
15:00
弁護士の仕事は知ることじゃない、知らないでいること、神を演じることではない。
適正な法手続きが全て。
あなたの真実ではなく、法的事実の問題だからです。
法律は全ての人を守るためにある。裁判を成功させる方法は、法律家が自分の役割を演じること。
検察と弁護人が物語を綴り、売信員はどちらを信じるかを決める。
感情なんて考えない。だってゲームなんだもの。
というね、こういう感じのことをですね、冒頭、素晴らしい演出で語ってくださるシーンがあったのね。
いけいけ、今しんしんきえの女性弁護士がどうやって今法廷で戦っているかっていうのを、
お客さんに説明するシーンから始まって、
自分の手法というか、女性であることも武器にしつつ、若いということももちろん力にしながら、
時には無知を気取って相手を調子に乗らせて、
饒舌にボロが出るまで喋らせるっていう、その弁護士的手法を、
もうノリノリで自分がいかに有能かっていうのを、とうとうと。
このシーンすごかったね。
すごい勢い。
このシーンというか、全部がすごいんだけど、
中小的なセットで、周りはおそらくは裁判に使われている書類の山が積まれている壁。
中央には何にでも形を変えられる机と言ったらいいのかな。
大きな机が2台。
ちょっとクラシックな感じの法廷にも置いてそうな。
これをいろいろ組み合わせながら、いろんなシーンに見立てていくわけなんですけれども、
最初は彼女が一番最近の勝利した法廷での事件について語ってくれるんだよね。
机の上に飛び乗って、息を呑むような実況中継なんだよ、それがね。
で、一人芝居のルールっていうのが一番最初に私たちに示されるわけじゃない。
どんな芝居においてもそうなんだけど、特に一人芝居においては、
目の前に一人の人がこれから演じるもの、語っていくものがどういう手法で語られていくのか、
そしてそのルールがどういうものなのかっていうのを、もちろんね、はい、今からルールを説明します。
18:04
ルール1これこれっていうふうに説明するわけじゃなくって、
最初にその演じるシーンを観客が見ることで、観客側はどういう気持ちで、
どういう想像力を膨らませながらこのお芝居を見ていったらいいのかっていうのを演者が提示してくれるわけだから、
それをそこでね、必死でね、見ないといけないんだよね、って私は思ってるんだけど。
手法としてもやっぱりいろいろあって、落語型というか、登場人物、自分以外の人たちを携帯模写というか、
モノマネを交えて会話形式で進めていくものだったりとか、
もう本当に完全に独り語りで、誰かに向かって自分の体験談を話すみたいなものであったりとか、
対象を決めずに、お客様に語るわけでもなく、独り言として全部綴っていくとかっていろんなタイプがあんねんけど、
今回だからその冒頭シーンで全部をやってたのよね。
そうそう、全部混ざった。
お客さんにも話しかけてるし、直接的ではないにしろ、人に対して話しているっていう体も取ってるし、
自分の独り言ももちろんやってるし、この証言の人はこういう話し方でね、みたいな、こういうふうに答えたのって言って、携帯模写も入れてるし、
全部ごっちゃ混ぜにしてて、これすげえなってまず思うっていう。
そうよね、それがもちろん、やろうとして失敗してるお芝居なんてたくさんあるわけで、もちろんね、ナショナルシアターライブにおいて、
すみません、個人の主観です、本当に申し訳ございません。
もちろんナショナルシアターライブだからさ、そんな素晴らしいものを見せていただいてるに決まってるので、そこは不安はないんだけど、
ないんだけどにしてもあれって思ったりする、この小さな銃箱の隅じゃないけど、そういうのが気になったりするっていう作品もあって、好みの問題ね、
多くは好みだと思うんだけど、がちょっと違ってたりとかもして、
そしてあとあれなんかこれ、前にこのやつでも見た手法だわ、なんか真似をしてるオマージュかもしれないけど、なんかできてない気がするなっていうね、
この観客の贅沢なね、このなんですか、あの言うよねーっていうこれね、こういう気分になったりするやつあるんだけど、
なんだけど、あのー、今回のは、うわ、早期だかってまず思って、で私が思ったのはね、これ冒頭だけかなと思ったの。
このテンション、この技量を、この手法でいくっていうのは冒頭だけかと思ったら、最後まで、もちろんね、あの熱量っていうかさ、あの、
21:05
基本の代償はあれど、スピードとかもね、ゆっくりになったりってこともあれど、最後までそれを突き通したから、びっくりしちゃって、
もうなんか途中から、なんか、あの、なんやろ、もう自分の目の前に本当にそのシーンが見えすぎちゃって、
人も見えたし、相手も見えちゃったし、なんか演劇初めて見て感動した感想の人みたいになっちゃってるけど、
あと落語とかね。
見えたよね。お母さんいたもん。
落語の名人が演じてて、うどんが見えるみたいな。
そうそう、そうなの。だから、もうなんか、あのー、もう見えるのよ。何この、え、いいの?この感想で。
そう、だから、びっくりしちゃって、あのー、なんか熱演とか、そういう、あのー、そんな言葉で片付けられない、
もう計算され尽くした、いや演出家がいるってすごいねっていう、まずそこが私のね、感想だったの。
何とは言わないんだけど、えっと、ま、一人芝居だから、一人で作、演出、出演される方ってももちろんある。
それで素晴らしい作品があるってももちろん知ってる。
うん。
ね。
もちろんです。
けど、やっぱ演出家がいるってことは、今回ね、演出家さんが、えっと、名前がジャスティン・マーティンさんっていう方で、
この方は、ちょっと他に、この作品が完全デビューってわけではないと思うんだけれども、
ちょっと情報が私あまり集まらなくって、
そうね。
一番、うん。
何だっけ、ニコラス・ハイトナー監督と共同で演出された作品があるぐらいしか情報ないよね。
ニコラス・ハイトナーさんも知ってたかな。
あれ、違って。
えっと、私ね、スティーブン・ダルドリーさんの名前、
あ、そっちか、そっちか。
こっちかな、あ、はいはい。
2017年の舞台ジャングルをスティーブン・ダルドリーさんとともに演出したっていうことでね、書いてらっしゃったけども、
そういう感じで、これまでは、共同演出だったりとか、演出の補佐だったりとか、
そういう形でたくさんの有名な演出家さんと組んでお仕事されてらした方だったそうなんですね。
でも、あ、ダルドリーと一緒にやってたんか、分かるわーって感じの演出をちょっと、
雰囲気をね、ダルドリーみを感じれて嬉しいなってところもあったりしたんですけども、
まあまあ、なので。
偉そうなこと言うと、とても聡明な演出をされるなと。
あったまいいよね、偉そう。
すごく好きやなと思った。この方の他の作品もすごく見たいなって。
あの一人芝居じゃないやつとかね。
このスティーブン・ダルドリーさんとの、面白そうだよね。
このジャングルとかもね、見てみたいなと。
24:02
ちょっとこれかなり重そうやったけどね、見てみたらレビューを。
ですです。はい、そうなんですよね。何の話だっけ、そう、一人芝居の話ね。
演出がいるってすごいねっていう。
だからそれは比較しようと思えば、フリーバックと比較ができるのかなと思うんだけれども。
そうだね、一番最近だったらそうよね。
同じように一人芝居で、女性が一人で、
このスプライトフェイスも実質90分なのかな。
90分間って書いてあるから90分間。
インタビューを覗いたら90分間やったのかな。
100分って書いてるとこもあって、でも90分とか100分とかそんなもんですね。
これね、最初にインタビューすごい長くて、こんな長いんやっていうぐらい。
まあまあ興味深い。
英国が抱える法律的な問題について女性たちが語るみたいな。
非常に興味深く見れたんやけど、それを除いて90分なり100分なり。
片山フリーバックも女性が一人で演じて80分間。
どっちかっていうとコメディに振ってるとはいえ、似たような構造のもの。
何が大きく違うかというと、フリーバックは自分で書いた物語。
演出は入ってらっしゃったのかな。
そうだったかな。
私、完全演出も彼女だと思ってた。違うのかな。
かな?
定かではないな、申し訳ない。そこまで調べてなかったな。
比較はできるんやなと思って開けていただきやったな。失礼しました。
明確に作家としては他者が入っているものと入ってないものやな。
そうだね。
今回は完全に他者の目線がいっぱい入った状態。
フリーバック、すいません、演出入ってらっしゃいましたね、ビッキー・ジョーンズさん。
そうやね、入ってらっしゃったけど、
割と自分で作り上げられたんだろうなっていう印象を受けて、
今回のものは女性たち、法律的なアドバイスから何からも、
いろんな視点の方の意見が入っているんだろうなっていうのをうまくまとめ張ったなっていう。
それだけでちょっとずるいですね。
うーん、そうやね。
劇場がハロウィッド・ピンター、すごくちっちゃい劇場で、
その濃密さとかっていうのもすごく作品に力をくれてるんかなと思いながら、
27:06
うらやましいなと思って見てたけど。
劇場で見れる人がうらやましいなってこと。
そうそう、ハロウィッド・ピンター劇場のギューッとした感じで。
いいよね、やっぱロンドンの劇場ってすごくいいよね。
濃密な時間だろうなと思いながら、
今回特に作品のテーマ的に、3人に1人みたいなのが。
はいはいはい、3人に1人ね、数字がね。
右の人と左の人と私とで、今回は私がこの立場、みたいな。
3人に1人はこういう人がいて、今回は私だわ、みたいなことを何度かシチュエーション変えて言われてて、
だから横の人を意識しながら、この人とこの人と自分っていうのを知り合いでもなくても感じながら見るっていうのが、
すごくこの作品効果的なんやろうなと思って見てた。
そうだね、物語の後半でテッサさんが話がピョンと飛ぶわけなんですけれども、
申し訳ないです、私が壊します。
いや、とんでもないとんでもない。ネタバレ部分なんでね、ここ。
でもね、見てらっしゃらない方は何のこっちゃって感じと思うんですけど、
彼女をちょっと軽く説明すると、弁護士であると。
その中でもよく、性犯罪の事件とかもよく自分が取り扱ってきた。
それもやはり論理的にね、さっき冒頭でテッサさんがこういうふうに語ってたよっていうようなニュアンスを含めてですね、
いかにして法廷ゲームを勝ち取るかっていうところをいつも焦点を当てて、
自分は裁判に挑んでたわけなんだけれども、今度は本当に自分が被害者、当事者となって、
弁護士ではなく、被害者の立場で法廷に立つことになった、そのシーンのことなんですけど。
すいません、ビヨーン飛んだけどね。
そこがね、あれ面白かったよね。
その時はナショナルシアターライブのスタッフさんたち、グッジョブだなと思ったんだけど、
あの演出取り方の指示をさ、果たして演出家のジャスティン・マンティンさんが指示されたのか、
それともナショナルシアターライブ版の監督さんがこうしようって決めたのかわからないんだけれども、
30:01
それまでは舞台上だけを映していたのか、
そのテスターさんが、法廷の裁判官だったりとか、相手方のチーム、検察官側ですか、
あのときはいなかったのかな、売信はいなかったか。
でもその法廷にいる人たちに向けて話していた語り、主張が、
まるで座っている、そこで見ている観客も、法廷で一緒に傍聴している人たちのような感じに見えるって言ったら、
あってるのかな、こんな説明でいいのかしら、ふわっとしててすいません。
それを、客席も映るんだよね。
そのときに、私たちもこの問題に対して、今、直接ではないにせよ、
みんみにもしてるし、分かってるし、でも通り過ぎできてた、
そういう思いを描く人もいるかもしれないし、私自身はそうだったんだけど、
それがすごく効果的に働いた、意味もなく客席を映すんじゃなくて、
あそこで客席を映すんやっていう、すごく効果的だと思った。
全員が当事者であったかもしれないし、当事者になり得る存在なんだっていうのを、
もう論脈何にも関係なく、みんなに突きつけるっていうシーンなので、
それが芯に迫るというか、それがぎょっとした劇像工場をうまく利用したではないけれど、
あの中で見てた臨場感ってすごいんやろうなと思いながら。
すごいよね。あれ、大劇場じゃちょっと味わえないよね。
うん、やっぱりその横の人っていうのは、
あの小ささで、
意識できる大きさで見たらすごいよねっていう感覚が羨ましくあったなと思いましたね。
そうですね。
はい、そう。
この作品ね、もともとこの作者のスージー・ミラーさんがオーストラリア出身の方だそうで、
オーストラリアで2019年に初演されたそうなんですね。
で、今回のは舞台はイギリスで、
で、イギリスの法制度だったりとか、あと階級制度、階級構造とかを反映するために、
手を加えられたんじゃないかなっていうことをイブニング・スタンダードさんはおっしゃってるんですけれども、
33:02
なんていうのかな、私今何を言おうとしたんでしょうか。
そうそうそうそう。
ちょうどタイムリーなニュースが上がってて、
コスモポリタンのニュースだったんだけど、
英国政府がね、性犯罪における司法制度の課題解消に760億円を投入するっていうことで、
2022年の4月に法制度が決まった。
私、イギリスの裁判だったりとか法制度っていうのは詳しくないので、
詳しくなくてもすごくわかりやすく、別にこういうあれがあるんですよとか、
何も説明くさく説明してもらったわけでは全くないんだけども、
一人の人の弁護士としての体験日々を見せながら、それをわかりやすく観客にも教えてくれてるっていう。
さすが元検事さんだっけ、検察関係の方だったのかな、だなと作者の方が思ったんですけれども、
その中でも、あ、そんな感じの、これどういうことなんだろうと思った点が一つあって、
それは実際にテッサちゃんが性被害に遭ってしまって、それで相手を訴えるって決めて、
訴えてから初の裁判になるのかな、の日を迎えるまでに2年以上の日がかかったっていう。
700万日みたいだね。
そうそうそうそう。
で、それがどういうものなのかっていうのがわからなかったのよね。
今回のテッサさんの訴え特有のものに関してそれだけ長く時間がかかったのか、
それともなんでそんなにかかるんだろうってことよね。
そう、常なのか。ちょっと日本人の私たちの感覚ではわからなくて。
で、ちょっと見てたら、760億円投入することになったっていう記事の中に、
2022年に公開された政府の報告書にはこう書かれてるっていうのがあって、
性犯罪においては被害者の通報から裁判が行われるまでに平均706日ほど待たされるという現状があることが明らかになってるって書いてあるのね。
これ706日って書いてたっけ、実際のお芝居の中で。
720何日だったか30何日だったかやった気がするから、ほぼ平均ってことだよね。
そういうことだよね。
まさに本当にこれが今イギリスで、英国で問題となってるっていうものなんだなっていう。
36:07
多分英国内ではこういう状況っていうのは報道されてるだろうし、問題になっているから、
なんとなく体感として時間がかかるっていうのは、観客の皆さんわかってると思うので、
なるほど、そういうことだったのかって後からね、わかったっていうことだった、するようとした。
だってね、長くなればなるほど精神的負担はやっぱり重くなっていくし、記憶は薄れていくし、同じこと何回も聞かれてっていうのが、
しんどい期間はね、もうちょっとでも短く、やっぱりすごい負担やし、ただでさえも痛みを覚えている方に、
それ以上の精神的苦慮は本当に困難じゃないかと思うので。
確かにそうだよね、私は幸いにしてこういう被害者になるっていう経験を今までしてきてないので、
今まで傍観者の視点でこのお芝居を見ることができたんだけど、冒頭にね、普段、いつもはないよね、
初めて見たんじゃないかな、過激なシーンが、なんて書いてたっけ、
精神的に。
お姉さんが言うんだよね、苦痛病を起こしてしまう可能性がありますみたいな。
なので似たような経験された方とかは、やっぱりちょっと思い出したらすごくしんどいと思うので、
本当にしんどい方はもう避けてらっしゃるとは思うんだけれども。
でも、その傍観者の立場で見ることができたからこそこんな感想、私は今から話すことはできるんだけど、
実際にね、犯罪が起こったときの話。
よく聞くじゃない、なんでそのときに抵抗しなかったのとかさ、
あとさ、何日も経ってから訴えたのはなんでみたいなさ、
本人自身も、これが、え、私が言わされたものは何だったのって、
さっきまで犯罪の相手は身近で、好きな人、好意を持って接してた人で楽しく過ごしていたはずなのに、
あれ、私がおかしいのかな、いや違う、これは性犯罪だっていうのを、
テッサさんはこれまでの自分の弁護士としての経験があるから、そういうふうにすぐに思って、
警察にね、行って、訴えを起こすことができたわけだけど、
それにしても、弁護士だったら、こんなことはやらなかったっていうような、
自分で証拠を消してしまうような、いろんな失敗をついついやってしまうわけなんだけど、
39:04
そういう、これはもしかしたら、一人スパイだったからこそ、
性犯罪が起こったシーンの生々しさだったりとか、
後々、裁判になって、尋問を受けるときとかにもね、これはどうだった、だったって話すときに、
確かこうだったと思うんだけど、あれ、でもおかしい、いやそうだったと思うんです、みたいなさ、
記憶が曖昧というか、よく思い出せないっていう、怖かったことだけは覚えてる、
でも、言われてみたら、え?みたいな感じのがさ、一人芝居だったからこそ、観客もさ、もしあそこに相手がいたらさ、
私たち観客は、その今、テッサちゃんが証言した何かしらがさ、
いや、それそうじゃないって、間違ってるってとかっていうのをさ、心の中で応援したりとかさ、
否定したりとかが、しながら見るわけやん。
でも、相手おらんから、一人芝居やからさ、完全所管やからさ、私らもわからへんわけでさ、
その不安っていうのがすごい伝わってきて、あのシーンから、本当に裁判支援にかけての展開っていうのは、
一人芝居やからこそできた、説得力持った描写やったなってすごい思った。
本当に傍観者の立場でね、見れたからそういうふうに思うわけなんだけどね。
やっぱりその弁護士として、どういう証拠がないと訴えることができないとか、有利に立てないとかって熟知しているはずでも、
やっぱりそれって感情と相反するもので、証拠が残っているはずの体だけれども、
もう本当に清めたい一心でシャワーを浴びてしまうとか、
加害者から送られてきたメールを嫌悪感から消去してしまうとか、
行動としてはもうごくごく当たり前、せざるを得ないっていうものをやってしまったゆえに、
証拠が消えていくっていうのをわかっててもできひねやっていうのが、本当に怖くて。
ましてや知識がなければ、そんなことは思いつきもしないだろうし、そんな精神状態でもないしっていうのが、
とてもリアルに感じれて、自分はもう、私も幸いにしてそういう経験はないけれども、追体験というか、なんて怖いんだっていう。
それに会っていらっしゃる方がたくさんいらっしゃるっていうのも、本当に耐えられない現実として、
初めて胸に迫るというか、自分もそうなってもおかしくなかったんだというのを改めて思ったりとかっていうのが、
42:09
その感傷の動きがプロから見てもそうやし、プロだとしても対応できないっていうところで、めちゃくちゃリアルで、
だからって覚えとこうって思ってもできるわけではないんだけれども、
そうだね。
絶対自分がそうなったときにシャワー浴びないかって言ったら絶対浴びるしなとか。
そうだよね。
その栽培シーンで、抵抗してるって証言して、でも抵抗できなかった。
手が空いてるはずなのになぜ抵抗しないんだ、みたいなところでずっと追求されてて、どんどん混乱していって、
あれちょっと待って、両手を抑えられていた状態やから自分が叫ぶこともできないし、
自分で叫び声を抑えていたわけでもないし、でもあれ片手空いてた空いてなかった、私の片手はどうなっていたっていうのをずっと突き詰めてたりとかっていうのも、
やっと思い出すこと、封印してた記憶が蘇るみたいなので、両手を片手で抑えられてて、もう片っぽの手で口を抑えられてたから叫べなかったから、
それは抵抗してないってことになるんだっていう数式みたいなものが改めてピーンってきた瞬間に、
思い出してくれてよかった、みたいな。
思ったよね。
両方言ってもお酒飲んでたから前後不覚だったはずで、だとすれば合意の上だったんじゃないかっていう。
加害者の男性は、私が気持ち悪くなって吐いてたものをベッドまで抱えて運んでくれたってことを思い出して、
あの人にきちんと意識はあったはずだということは、意思をもっての犯罪だったっていうのを700何日ぶりに思い出すとかっていうのが、
こんな時を経て封印してた記憶を思い出すっていうのもすごいことだったっていうので、
その瞬間にテッサちゃん頑張ってっていう、
もっと思い出して、もっと自分を弁護してっていう、相手を追い詰めてっていう、祈るような気持ちだよねっていう。
その辺の構成もすごい巧みというか、
45:00
人間ってすごいって、覚えてないと思ってたこともちゃんと思い出せるんだっていう、ちょっと励みにもなるし、
うん、励みにもなる。
頑張れ私の猛サイボーって、いつか思い出すよって。
そうよね。
ね。
そう、今でも。
ただその抜き並みね、いろんな、当時の英国上演時のレビューということで、
ナショナルシアターライブのホームページにもたくさん、
ショウさんのデイリーメールとかね、メトロスとか、テレグラフとか、タイムズとか、いろいろ載ってるんだけど、
私もちょっと他の新聞のレビューもいろいろ見てみた中で、
大棟大絶賛だったんだけど、そのタイムズがね、ホームページ見て、見てみたの、どんなレビューなんだろうと思って、
そしたら星さんだったのね、大棟、褒めてるんだけど、
脚本について、ちょっと一言あったみたいで、タイムズさんはね、
ここですね、テッサが承認席で、性的暴行の被害者とされる人物を最初のシーンで論破するのを楽しんでいる様子が先に書かれて、
それがゲームの一部であるかのように推論しておきながら、後でそのことをいざ自分が被害者の立場となった時に、
自分がそういうふうにしていたことを振り返らないのが不可解だっていうふうに書いてるのね。
劇中では、個人的な試練だけでシステムが悪いという事実に心を開くのに十分であり、
自分の身に振りかかることを彼女が自分自身で責めるべきだとは絶対に言わないけれども、
しかし彼女がこれまでしてきたこと、弁護人としての立場で被害者に対してやってきたことを、ほとんど自己反省してないことが、
このドラマにちょっとリアルさというか、
このドラマの可能性をちょっと低くしているような感じがするっていう、そういう感想があって、
私はしんちゃんにも最初の一言感想の時に送ったけど、
最後の展開は賛否あるかもしれないけどって送ったの覚えてる?
48:04
それは、ここまでタイムズさんまでとは言わないんだけれども、
まずテッサちゃんはこの法廷で負けてしまうんだよね、裁判に。
そうだね。
この後控訴するかどうかとかはちょっとわからないけど、
これできるのかな、できないのかな、ちょっとわかんないね、英国の裁判制度。
だけど相手の男性は無罪となってしまって、それでこのお芝居は終わる。
でもまず物語のあり方として、これが無罪っていうのがどういう意味なのかなっていうのを、
私は探りながら無罪になった瞬間に、わっといろいろ湧いたんだけど、
これは法律に詳しい方が作ってるお芝居なので、
ここで無罪ってなることがやっぱりこういう条件の裁判であれば多いっていうことなのかなっていうのが一つ。
もう一つは、フィクションとして描くのであれば、裁判劇っていうジャンルもあるぐらいなので、
この裁判に勝つまでにいかに推理を楽しむんじゃないけれども、ミステリーとかサスペンスというか、
実はこうだった、本当はこうだった、ここに法的な穴があってやった勝利したみたいな、そういうカタルシスを味わえるような作品に持っていくっていうことも別に不可能じゃないわけじゃない。
何か決定的な証拠を見逃していたけれども、自分がねじっていたとかね。
でもこれは実際、さっきの記事でもあったように、今英国でよく起こっている、まさに直面している問題に対してのきっと問題提起であろうから、
多少のコメディ要素を含みながら、お芝居が展開はしていってたけれども、それはやっぱりリアルさだったり、
このテッサちゃんっていうキャラクターがリアルなようでいて、ちょっと誇張されているっていうところもあって、展開はちょっとコメディチックなところもあったりして、
なので前半と後半のキャラクターのあり方っていうのがさ、ちょっとブレるっていうかさ、っていうところは確かにあるなと思ったら、
だから後半が、もしかしたらリアルな問題に対しての問題提起なんだなって私は今は思っているんだけど、だったとして、
51:07
だからこういう裁判だったら、この流れだったら、それは相手は無罪になっちゃうよねっていうので終わるので、それがリアルなんだろうなとは思ったんだけど、
私はタイムズさんとは違う方向で、このリアルの落とし込みで果たしてリアル方面での終わり方っていうのでありだったのかなっていうのが、私は疑問を持ったところだったんだよね。
すいません、ちょっと言葉がうまく説明できなくて申し訳ない。テッサが反省すべきとかさ、あんまりそこまで思わなかったんだけど、もうしてるやろうからさ。
一人、同じような件で勇気を出して法廷に立った女性の心情を重んばかるみたいなシーンはあったので、同じような体験された方は、あの子が何を思ってたんだろうっていうシーンはあったので、それで十分なところもあると思うし、
もっと見たいって思う向きがあるのも分かるんだけど、もちろん第一の主題は問題定義。法廷でテッサちゃんがちょっと言い過ぎたって言ってたけど、本当に今の法制度が間違ってるのではないかっていうことが一番の主張。
テッサちゃんの主張であり、作品の主張でありっていうのはもうもちろん重々承知の上で、ただなんか私の一点ちょっと疑問があって、加害者の男性といい関係になって、レストランでサッキーを飲み。
はい、サッキーね、ジャパニーズサッキーね。
サッキー、なんで酒ちゃうねん、サッキーやねんって疑問を磨きつつ、いい感じになって自分のお部屋に誘うアイスとお酒、ワインを買って帰るのかな。
ワインは彼に任せて、私はアイスを取りに行くみたいなセリフを一歩挟んでたのよ。
で、その後で楽しんで、ワインを飲んで、そっからありえんぐらい酔っ払って気持ち悪くなって、トイレでゲロゲロ吐いて、それを解放してもらってるけれども意識が朦朧としていてっていうところで襲われてしまうっていう流れで、あれちょっと待てよ、このワインは伏線じゃないの?って。
薬もられた系の?
うん。
うん。
のが、ちょっと心に引っかかってて、ワインを彼に任せてまで言ってたのに。
私もちょっと思った、え、大丈夫?ってね。
そこまでセーブが効いてなかったのっていう描写なのか、男性が核侵犯で薬を持って犯罪目的で彼女の家に行ったのかっていうのが明確ではなくて、こっちとしては問題定義だと思って見てたものが全然言及されてなかったから。
54:18
深い意味?
それがわからんくって、だったらワインは彼に任せてっていうセリフはなくていいじゃん、自分で用意すればいいじゃんって、2人で本当にいい気持ちになって酔っ払ってたところで、そういうことになってしまったっていうので、彼の意思があるないがむちゃ変わってくる気がして、そこでいくつかやったのかなって思ってて。
なるほど、ワイン出てくると、後々。
何か嫌だけどゴミ箱をひっくり返して薬が出てきたとか、そういう系で覆すかなって最後まで期待も込めて見ててんけど、なんもない。
なんか覆えるって思うよね。ちょっと期待したよね、この裁判何しかが起こって勝てるんやみたいな。
そういう、考えたくもないけれど薬を持ってみたいなことももちろん過去に何度もあったはずで、あったケースでもあったんじゃないかなと思った可能性に至らんかなって。
そんなに立てなくなるぐらい気持ち悪くなるってちょっと異常やんかって思わんかなとかっていうのがちょっと疑問として残って。
解決せんまんま終わってそういうこともあるが、
なのであればもう少し明確に見たかったし、ちゃんと思い出せずに流されたっていうのを徹底的に映ってるかもしれないけれども、
それも思いが至らず流れてしまったっていう描写なのか、本当に何もなかった。
それあったらもっと面白かったよね。
メールする?
メールしようか。
スウジーにさ。
これすっごい気になったし、次再演の際にはちょっと入れたらより、いやいやそんなね。
LINEだったら流してみて。
まあ確かにね。
物語的に感じてしまって、いやでもそれも性犯罪で目的を持っていったのか、たまたまそうなった状況が生んだ犯罪なのかっていうのって多分すごく大きなキーポイントだと思うので、そこは言及してほしかったなっていう。
なるほどね。
本当に客観的に見てるからだと思うんだけど。
そうだね。
エンターテイメントとして見てるっていうところが大きいからこそ、そういうことを思うんだろうけどね。
私もでも、しんちゃんみたいに特にワインっていう部分に対して、
57:04
っていうわけじゃないけど、ちょっとその、どんでん返しじゃないけど、勝利のカタルシスは見れるのかなって、ちょっとだけそこは期待しちゃってたかな。
だからみんなも負けちゃダメだよっていうメッセージっていう方法ももちろんあるんやろうし、そうなるために改正を、その可能性を少しでも高めるためにっていう発信の仕方もあるんやろうなとは思う。
でも実際リアルなんだろうね、こういう。
今現段階ではやっぱり売って潰されていく機会っていうのは。
そこで買ってしまったら、問題を本当に定義したい問題をね、主題を消しちゃうことになるもんね、その法制度が間違ってるんじゃないかっていうね。
そこで女性へのエールとしてみるか、法制度へのアンチテイゼとしてみるのかっていうので、本当に方向性が違うので、今回選択されたのは法制度の改正だった。
もちろん振ってらっしゃったと思うので。
このチームなら、なんかテスタちゃんを勝たせておいて、なお制度への問題定義っていうのを見せることはできる気はするんだけど、
でも違うだろうな、そこで勝つってことは、テスタちゃん的にも、彼女の今後的にもちょっと違うんだろうね、きっとね。
いやー、深いっす。
これから自分が弁護士として活動を続けていく中で、より寄り添った弁護ができるとか、
女性を気づけないゲームとしてではなく、自分の問題としてケースを扱っていくっていう未来は見えて、それはもう素晴らしいし、やっぱりそうあってほしいなと思うし。
でもなんか議局はすごく巧みだなとはもちろん思うし。
すごかったわー、あれはすごい。
なんか全部がこんがらがってて、なのにすごくこう、わかりやすかった。
うん、それ途中家族の問題なんかも入ってきて、やっぱりお母さんに頼りたくて連絡取って応援に駆けつけてきたお母さんが、自分が前にプレゼントしたビーチバッグを持っているって。
で、前はあっちゃってお母さんビーチ、それ町じゃなくてビーチってなって、ビーチなんて行く機会ないんだよって言われて。
伏線があって、でも裁判にもなおそのビーチバッグを持ってくるって、お母さんむちゃくちゃやっぱ応援して支えになってんねんなとか、応援のために持ってきてくれたんやろうなとか思うと、すごいなんか泣きそうになって。
1:00:00
そういうね、お母さんが。
息子で苦労してっぽいからさ。
そうだね、息子でな、確かにね。
弁護士といえばこういう服でしょって言ってね、弁護士になったときかな、学校合格したときかな、ちょっと忘れちゃったけど、くれたピンクのシャツをね。
マーメンに似たやつな。
そう。
でも、それを戦闘服として着込んでいくテッサちゃんと、プレゼントされたビーチバッグをバチガイやって、たぶんわかってるけど、あえて持って行くお母さんっていう、そういう描き方はやっぱりすっごい上手やなと思って。
あとはなんか、すごいなと思ったことの一つにね、お母さん、まあまあ印象的な登場の仕方をするわけだけど、目には見えないですよ、テッサちゃんがね、一人で語ってくれるわけなんだけど、でもその回数出てきてないじゃない、でもすっごい印象残ってて、それこそお兄ちゃんだっけ、弟だっけ、もうめちゃくちゃ。
弟がずっと部屋に引きこもってるから、お兄ちゃんが。
引きこもりや、お兄ちゃんが。
お兄ちゃんがちょっとなんていうか、バイオレンスな人やったらね、殴んないのはわかってるけど、すごい怒鳴りつけてくる。
そうそうそう。
とか、あとその裁判の日にさ、お母さんにつきそってくれてた女性の警察官の方だったりとかっていう、なんかね、えっと、すごい不思議だなって思うんだけど、
もしそれが、実際に一人芝居じゃなくてね、その役の人をキャストが演じてるようなお芝居だったら、わざわざ観客の目にさ、そこまで印象残らないっていうか、
今回はね、そういうちょっとした脇役、同僚の方たちだったりとかっていうのが、
ミアちゃんとかね。
ものすごくミアね、おったな、あれやろ、ロースクールの同級生。
で、絶対こいつ友達になられへんって思ってた子が、実は一番の親友になって、その子は法律の道はやめて、女優になって今世界中を旅していて、それにすごく融通をもらってるの、みたいなね。
たまにしか出てこーへん。
でもそういう人たちが、周りの人たちがすごい鮮やかに描かれてて、逆にすごいなんか、観客の心に残るっていうのが、不思議と思って。
でもそれはだから、もう形態模写ではないのよね。
そうなの、そこがすごい。
お母さんがこう言ったっていうのは主観で描いてるので、こんなこと言ったお母さんがねっていう描き方で、逆に法廷とかで出てきた相手方の弁護士とか、
1:03:13
被疑者っていうのかな、被告っていうのかな、被告とかはちょっとこういう感じで喋ってみたいなので、ちょっと真似してみたりとかっていうのが、その配置が、やっぱその想像力、この複合型なのにすごく豊かだなっていう、いいとこ全部取ってたなっていう。
いいとこ取ったね、あれすごい、どういうなんか、なんだろう、どんなさ、脚本なんかな、めっちゃ見てみたい。
変えるんかな、すごい読んでみたい。
うん、気になる。
相手のセリフもかぎ箱付きでセリフマンも書いてるのか、この人からはこう言われたっていう、こういう内容を言われたっていう、自分の主観で語るのかっていうのも、ちょっと描き方にもよると思うし。
そうね、あとどこまでがその演出の範疇なのかなっていうのもすごい聞きになるし。
あとマイクを効果的に使ってみたりね。
10ドルで売ってるわ。
マイクを?
マイクじゃなくて脚本ね。
びっくりした、マイク売ってるって。
マイクじゃないけど。
安いな、とっても。
10ドルじゃないね。
気になる、読んでみたいね。
10ドルないかな。
いやー、濃厚な。
濃厚でした、本当にね。
今日もまたね、ちょっと1時間過ぎて喋ってしまったわけですけれども。
あと一個だけ言わせて。
あ、もちろん。
最初にトランクが出てきてさ、脱いだ法廷服が入れてさ、そこに面もぼん、彫り込んどったけど、高いんやろ、あれ。
何十万するんやろ、大丈夫?
そうそう、しんちゃん調べによるとね。
嬉しいんすよ、オーダーメイドで専門店があったりとかしてね。
専門的に作られてる、白いちょっと面白面。
そう、面白面、ユイナ。
あれでね、透明性を演出してるんですよ、あの面でね。
そうだね、公的な人間だっていうシンボルとして描いてるらしいけどね。
でしょ?
その面とかもぼん、彫り込んで、食べかけのポテチとかぼん、彫り込んでて。
後でちょっとポテチ掃除するのやだねーと思いながら。
1:06:03
すごいね、子動物さんたち大変と思った。
でも帰ってきた瞬間に、ブーってなってると思うけど。
実際のね、お風呂の話ね。
確かにね、確かにね。
っていうのがものすごい気になって、あのトランクの中身を想像したくないなってずっと思って。
確かに、確かにね。
はい、ご指摘ありがとうございます。
はい、妄想的にはこれがちょっと突っ込んだかなって思ったので。
いや確かにね、それ重要よ、すごく重要だと思います。
そう、アマゾンUKで売ってますね、プライマフェイシーのスクリプト。
気になる方はぜひぜひ。
えーっと、あれですね、郵送費15ポンドでございますね。
こっちの方が高いね。
でもね、ちょっと気になる方ね、見てみてください。
そんなところですかね。
そうですね。
というわけで、妄想ロンドン会議では、よろしいですか、大丈夫ですか。
妄想ロンドン会議ではお便り募集しております。
妄想ロンドンアットマークgmail.comでお便り送っていただけると嬉しいです。
Twitterでのリプライや、ハッシュタグ、妄想ロンドン会議をつけてのつぶやき、こちらも大歓迎でございます。
お前ら味方があせーぞっていうご意見、本当にお待ちしております。
いや本当に。
皆さんのご意見、ぜひ聞いてみたい。
ちょっとね、しんどい話題ではあるけれど、きちんとやっぱり、このお芝居見せていただいたからには考えないとなって、改めて思い出してもらえる素晴らしい作品でしたね。
はい、本当に。
これは、もし今回の上映で見れなかった方も、アンコール絶対見て損はない作品です。
もちろんね、ナショナルシアターライブ、どれもこれも全然損はないものばっかりなんですけど、
でも特にこれは、私たちと趣味の合う方たち、もしいらっしゃったらね、きっと見て何かしら感じていただけるところがあるのではないかなと思いますので、
よければぜひぜひ。
はい、という感じですかね。
ですね。
うん、ではでは、今日はこんなところですかね。
はい。
また次回お会いしましょう。さよなら。
ありがとうございました。
01:08:57

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