1. MORNING NOTE by 平瀬楽器
  2. ネジじゃない!? ピアノを支え..
2025-10-06 10:46

ネジじゃない!? ピアノを支える摩擦のチカラ

MORNING NOTEは兵庫県三田市にある平瀬楽器がお届けする毎朝10分くらいの音楽トーク番組です
ピアノのこと、教室のこと、イベントづくりや動画制作の裏話まで、音楽とまちのあれこれを、毎朝少しずつゆるっと気軽にしゃべっています。
朝の支度や通勤のおともに耳だけご参加ください。


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サマリー

ピアノの調律メカニズムについて掘り下げ、ピアノがネジではなく摩擦力で弦を支えている仕組みを説明しています。調律師の技術が重要であり、木と鉄のバランスによって音が保たれる様子を解説しています。

ピアノの調律とは
おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬智樹です。今日は、ネジじゃない!? ピアノを支える摩擦のチカラというタイトルでお話をさせていただきます。
ピアノの中を除くと、銀色の棒が並んでいるのを見たことがあると思うんですよね。 あれをネジ回しで回して音を合わせるんですよねって言われるんですけど、実はちょっと違うんですよ。
今日はそのちょっと不思議な仕組みについてお話をしたいなと思います。 この番組は兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする毎朝10分ぐらいの音楽トーク番組です。
ピアノのこと、教室のこと、イベント作りや動画制作の裏話まで、音楽と街のあれこれを毎朝すこしずつお話ししています。
朝の支度とか通勤のお供に耳だけご参加ください。 お聞きの配信プラットフォームでフォローしていただきますと更新通知が届きます。
聞き逃し防止にぜひぜひどうぞよろしくお願いします。 というわけで月曜日はピアノの耳だよりということでピアノの話をする曜日なんですが、
今日は調律のメカニズムというかちょっと誤解されているところがあるのでそこら辺をちょっとお話し しようかなと思うんですね
その調律という作業について 調律って音の高さを合わせる作業であるっていうのはもう皆さんご存知だと思います
僕ら調律師が棒を持ってウニャウニャしてるじゃないですか あれチューニングピンっていうピアノから吐いてる先言いました銀色のピンの部分ですね
あれをチューニングハンマーでゴネゴネしてやってるんですね あのチューニングピンっていうのはネジになってると思ってらっしゃる方がほとんどだと思うんです
でもねあれ実はネジじゃないんですよ ピアノのその銀色の部分ねあの下にはですね
カシの木とかケヤキの木とか結構硬い木が重なってる木のブロックみたいながあるんです そこにですね
板があって棒がねぶっ刺さってるだけなんですよ実は 穴を開けてあってそこに無理矢理ねじ込んであるだけであれネジでも何でもないんです
そのピンに対して弦が約80キロから90キロ時間でグーッと引っ張ってあって で反対側はあの金属のフレームから出ている
ヒッチピンっていうピンがあるんですけどそこに引っかかってるとそういう風になってます 要はその80キロ90キロの弦の重さを
木に刺さっているピンの摩擦の力だけで保ってるんですよね実は それが大体あのピアノの場合200本ぐらいあると
いうことなんです ピアノっていうのはだから木と鉄のバランスでこう成り立っている楽器なんです
なのでね狂うときめっちゃ狂いますし弦が1本切れると周辺が狂うとかいうのもそれ なんですバランスが崩れるんですよね
じゃあですねこのピンが抜けない理由は何じゃろうかという話なんですけども 先ほど言いましたようにピンの下の板の部分が結構硬い木で
硬い木でできてるんです 楓の合板菓子の木の合板とかそんなんでできていて何層にも重なっている
んでめちゃめちゃ硬いんですよね でそこにですねあの銀色のピンですね
だいたいね直径7ミリ前後ぐらい7から7.2とか色々あるんですけども 7ミリ前後ぐらいのピン長さはそうですね10センチちょっとぐらいかな
それをもう叩き込んで本当にハンマーでねガーンって叩き込むんです で固定してそこに弦張ってこう回して固定するみたいな感じなんですが
要はですねネジ構造だとこの弦をね 80キロ90キロの力で引っ張っちゃうと多分抜けちゃうんですよ
抜けたら困るからあの無理やりハンマーでぶち込んでてそれを あの
チューニングハンマーってね回す道具でちょっとねじりながらちょっとずつ動かすって いうことで弦の張力を変えていっています
でこれがですねギターとかウクレレみたいなこの手で回すようなね あのなんていうかなネジみたいなものであればペグみたいなもんであれば
多分音がねすぐ狂うと思うんですよ 下の木の板が硬いからピンが刺さったまま動かないっていうのが条件なんです
動かないものを我々調律師は無理やり動かしてるんですね なのであれはネジではないんですよネジだったらダメなんですよ
でそんな木の部分ですけれども切ってやっぱり温度とか質の変化によって動くんです よね
温度が高くなるとキーは膨らみます膨らむとピンは当然締め付けられますよね 乾燥すると逆に緩んできます
穴がガバガバなって緩んできます こんなんがあるから季節によってピッチが変わってしまうんですよ
夏場になったらこう動いちゃうなぁとか 湿度が多くなるとどうなのかってあるじゃないですか
それはこれが原因なんです 木が動いちゃうことなんですよ
で我々調律師っていうのはそのその状態のピアノをこう微妙な抵抗感でね こう手で感じながらやっています
まあそのミクロン単位とか言うんですけど実際はどうかわかんないです でもやっぱり本当にミリ単位ではないですねミクロン単位でこう感じながら制御している
っていうのがまあ調律という作業なんですよ でそのピンを回している道具
チューニングハンマーっていう道具なんです ハンマーといっても叩く道具じゃなくて回す道具なんですけども
調律師の技術
そこのチューニングハンマー自体もですね 実はそのピンが入る穴が開いてるだけで四角い穴が開いてるんですね
それがピンにグブっと刺さってでグリグリ回すだけなんですよ でまぁ長いんでピンもある程度10センチの長さがあるんで普通に回すのもできますし
角度をつけて小ゼロみたいな感じでねやっちゃうとまあそれも動きますよね多少はね そんな風に回す角度とか回すやり方とかで音の安定が変わってくるんですよね
これがやっぱりその調律学校出たての人とかってやっぱわからないんで適当にやっちゃって あの明日になったら狂ってるとかね
そんなになるんですよあの調律もなんか やってある人いるみたいですねあのご自身でやってみたいということで今アマゾンとかで
調律道具売ってるじゃないですか買ってやられる方がいらっしゃるんですけども やってもいいと思うんですけど多分ねもう30分後とか明日だったらもうむちゃくちゃなってるんです
それなぜかというとそのキーとピンの関係っていうのをちゃんと理解できずに やっちゃうとダメなんですよね
僕らは調律師っていうのはそのキーとピンの関係っていうのを 手で感じながら動かすので半年とか1年とか
持たす形で要はピンがそこに痛いと思う場所で居させながらピッチを合わせるっていう 技術を持っているんです
持ってない人もたまにはいますけども それでやっているので調律師っていうのがまあちゃんとできるわけなんですよね
要はギターとかウクレレとかみたいなああいう糸巻ではない 似てるのはハープが似てるんですけどもハープもね
多分ネジなんですよね手で簡単に回るんで ピアノは手で簡単に回らないので難しいんですけども
手で簡単に回らないからこそちゃんと 張力を保ってられるっていうのがあります
なのでよくあのぶっさしちゃう銀色のピン あれネジやからこうネジ回しやってるんでしょって思われがちなんですけどもいやいやそんな
ことないんです 確かに200本と多いんですけどももしあれネジやったらそうですね1本10秒もあれば
バババーって合わせれると思うので すぐできるんちゃいますか30分もあったら調律できるんちゃいますかね
でもそれがやっぱり1時間半とか2時間とかかかるのは その弦の張力と木の硬さ
ピンの回りたい気持ちピンの気持ち そこをちゃんと感じながらやるからやっぱ時間がどうしてもかかってしまうんです
木と鉄の摩擦によって弦を支えているピアノっていうのは実はそういうところが ポイントになっています
もしかしたら今まであれはギターとかと同じようなペグ弾だなと思われてた方があれば また良かったらじっくり見てみてくださいどこにもネジは切ってないですし
また機会があればそのピンが抜けてしまった後ですね ブチ込むシーンとかも多分 youtube とか探すとあると思うんです
本当にハンマーでガーンってブチ込むんですよ 僕も何回かやったことありますけども本当にガーンってやってます
あれは本当に他の弦楽器にはないような作業です だってブチ込んでいるだけですからね
ある意味芸術的な楽器なのかもしれないんですけども そういう風になっているっていうのを知っていただければと思って今日は題材に取り上げさせていただきました
結論から言いますとネジではないと そういう話でございます
はいというわけで今日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました 今日の話で気になったことがありましたら平成楽器の公式ラインからお気軽にご連絡ください
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どうぞよろしくお願い致します それでは明日の朝もまたモーニングノートでお待ちしております
音楽でこの街の笑顔を増やします平成楽器の平成智樹でした
10:46

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