ピアノ調律の重要性
おはようございます。
MORNING NOTEにようこそ。
平瀬楽器の平瀬とモキです。
今日は、置いてるだけでくるう!?
ピアノ調律の必要性
というタイトルで
お話しします。
ピアノは
調律が必要な楽器
です。
弾かなくても
くるう!
今日は
ピアノの調律を
置いてるだけでくるう!?
なぜ定期的な調律が必要なのか
という話を
してみたいと思います。
このMORNING NOTEは
兵庫県三田市にある
平瀬楽器がお届けする
毎朝10分の音楽トーク番組です。
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今日は
月曜日ということで
ピアノの耳頼りの
コーナーです。
調律のメカニズム
なぜピアノには
調律が必要なのか
なぜ置いてるだけでくるうのか
という話をしたいと思います。
毎年夏に
やっています
ピアノの解体ショー
そこでピアノの中身の
お話をよくするんですが
そこでも当然している話です。
今日のお話の大半は
そこら辺も考えながら
なんですが
まずピアノという楽器は
弦がたくさん張ってあります。
鍵盤が88本
というのは
どれだけの人が
知っているかわからないですが
多くの人がご存知だと思うのですが
ピアノの弦が何本
というのはご存知でしょうか。
ピアノによって
違うんですが
1つの鍵盤で1本の弦ではなく
3本の弦が張ってあります。
低い方は1本だけ
ちょっとだけ高くなると
2本になって
真ん中より上くらい
ほとんどの弦は3本張っています。
なので全部で
3本ぐらいの弦が張ってあります。
その1本1本で
大体80キロから90キロ
ぐらいの力で
引っ張っていると言われています。
よく
グランドピアノなんかよく見ていただくと
この鍵盤側じゃない
向こう側、反対側で
ピンがピュッと出ていまして
そこが引っかかっているんですが
そこでグーッと引っ張っているわけなんです。
強い力で。
80キロから90キロ
それかける200本ぐらい
なので合計すると全部で
20トンぐらいの力が
張力がかかっていると
言われています。
なので
結構大きな弦の集合体
という形になっているので
どうしてもいろんな影響を受けやすくなっているんですよね。
その受けやすい影響の
原因なんですけれども
まずですね
音源とか温度・湿度の変化
木とか金属が
膨らんだり縮んだりします。
例えば
わかりやすいのであれば
エアコン、クーラーですね
すごい冷たい空気が
ピアノに直接ガンガン当たると
金属が冷えて
収縮するんですよね。
その関係で調律が
バンと変わったりします。
あと当然なんですけれども
金属、他にもクロスとかフェルトですね。
化学繊維みたいなものも動きますよね。
なので
そういうので広がったり
場合によっては膨らんだりすることで
弦が動くんです。
となると当然調律が狂いますよね。
あとこれは
日々の温度だけじゃなくて
梅雨とかね、冬場の乾燥とか
そういう季節でも
ずれて動くことになるんですよ。
なので
弾いてたらもちろん
弦を叩くのでね、ハンマーが
叩くので狂うのは分かると思うんですけども
そうじゃなくても
狂うというのはこれでお分かりかな
という風に思います。
特に日本という国は
四季がありますよね。
今だいぶ秋になってね
過ごしやすくなりましたけれども
さっきまで夏ですごい暑かったじゃないですか。
今でもまだ暑いと思いますけども。
なので暑い環境にある
ピアノっていうのもありますし
エアコンかけちゃったりするとまたね
大きく気温が変わったりしますよね。
狂いやすいんですよ。
冬ならまだ寒い。エアコンかけますよね。
暖かく。場合によってはストーブかけたりしますよね。
部屋の湿度もどんどん変わっていきます。
やっぱりね
日本っていうのは
四季がある関係で狂いやすい
非常に狂いやすい状態にあると思ってもらっても
いいと思います。
ではこの音を合わせる
調律という作業なんですけども
これって何をしているかと言いますと
単に音を合わせるだけではないんですけども
基本的には音を合わせる仕事をしています。
先ほど言いました通り
一つの音に対して
3本分弦が張ってありますので
この3本が
1本でもずれるとね
こう
濁ったようなうなりみたいなのが
聞こえてきます。
なので僕ら調律師っていうのは
この3本をきっちりの音に合わせる
ユニゾンっていうんですけど
これユニゾンに合わせて
きれいな響きに整えていくというのが
ユニゾンの大きな役割です。
じゃあこの調律を怠ると
どうなるかと言いますと
この3本の音がずれるわけなんですよね。
1本が
例えば100って音だとします。
100って音はないですけど
仮に100だとしますね。
100で
真ん中が100だとして
右側の音が95
左側が110とかやったら
ジャーンって弾いた時に
当然ぐちゃぐちゃな音が
こうなるとどうなるかというと
弾いてる人は当然気持ち悪い感じはしますし
どなたかの伴奏をされるのであれば
例えば歌の人であれば
その音を頼りに歌は歌えないですよね。
他の楽器だとしても
マイオリンとかフルートの人も
そのぐちゃぐちゃの伴奏では
ちょっと演奏しにくいですよね。
だからそこら辺はやっぱり
ちゃんと調律していただかなきゃいけない。
あとですね
ピアノを弾く人って
実はピアノの音をずっと聞いているので
耳がいいという風に言われています。
小さなお子さんを
小さい時期から
ピアノを習わせるっていうのは
ここのピアノの音によって
耳を鍛えるっていうのもあるんですよ。
なのでこの狂った状態で
ずっと練習していると
弾いてる人の耳が悪くなるっていうのは
絶対的にあります。
あと楽器的に言うと
狂った状態で放置するとですね
弦が伸びきった状態になってしまって
なかなか戻すのに
時間がかかるんですよね。
僕も若干そうなんですけども
ちょっとね
太った状態で放置すると
ダイエットするのに
時間がかかるんですよね。
それみたいな感じです。
下手するとやっぱり
修理とかの必要性も出てくるので
やっぱりできる限り
ある程度いい状態を保たないといけない
わけなんです。
ではピアノの調律のタイミング
っていうのはいつなのかと言いますと
基本的には
一般家庭では年に1回ぐらいが
いいんじゃないかなという風に言われています。
僕は
調律のタイミングと推奨
やっぱり冒頭にも
お話ししましたけども
日本って四季があるので
年に4回やってもいいかなと思ってるんですね。
ただやっぱり
調律っていうのはピアノにも負担をかける
作業なので年4回やっちゃうと
ちょっとしんどいかなということで
できれば年に2回
少なくとも年に1回
みたいな感じで
お勧めはしています。
ピアノの先生とかね
学校とかそういう環境であれば
年に2回ぐらい
やってもいいんかなと思いますね。
新品のピアノの場合は
弦がまだ新品なんでね
すごい動くんですよ。
なので
年に3回とか4回とかやられても
いいかなと思います。
ちなみに平成楽器は
各教室大体年に3回ぐらいは
調律しています。
結構頻繁にやるようにしています。
やっぱり日頃練習していただかないといけないので
そこで耳も
悪くなったら困るっていうのもありますしね。
やっぱり弾きやすい状態で
保ちたいなということで
年に3回ぐらいはやってますね。
というわけで
ピアノはですね
定期的にメンテナンスしてあげる楽器なんです。
間楽器とか
弦楽器であれば
ご自身で
メンテナンスできるので
ある程度ご自身でメンテナンスできるんですけども
ピアノっていうのは
弾く人とメンテする人が
分業体制になっている楽器なので
ピアノ先生とかピアニストであっても
ピアノの調律師に
頼まないといけないんですよね。
なのでここら辺は定期的に
メンテナンスしてあげる楽器だと思って
定期的な調律を
追いかけていただければなという風に思います。
この調律っていうのは
音揃える仕事なんですけれども
美しい響きを保つための
作業ですし
これをおこたえると
弾いている人に影響が出てくる可能性もありますので
やっぱり長く気持ちよく
弾くためにも欠かせない作業
なので年に一遍とか
年に二遍とか
それくらいのタイミングで
ぜひやっていただければなという風に思います。
今日はですね
ピアノの調律って何で必要なんかなっていう
お話をさせていただきました。
ご自宅のピアノも
ぜひ見てください。
できたら年に二遍
おすすめさせていただきます。
今日も最後まで聞いていただきまして
ありがとうございました。
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平瀬楽器の平瀬智樹でした。