音感の基礎
おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬智樹です。
今日は、調律師に絶対音感は必要)音感に関するホントの話、というタイトルでお話をさせていただきます。
調律師だったらもう100万回は聞いているだろう、このお話。調律師あるあるなんですけども、絶対音感っていうのはそもそも何ぞやというお話をちょっとしてみたいなと思います。
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はい、というわけで今日は9月の29日かな、月曜日となっております。月曜日はピアノの耳伝いということでピアノのお話をさせていただく日なんですが、何をお話ししようかなと思ったんですが、
よく聞かれる質問をちょっと今日は取り上げたいなと思います。その質問というのは、調律師さんですよね、ということは絶対音感を持ちなんですか?と言われます。
本当に100万回言われます。全世界の調律師が言われていると思います。
これね、答え言うとノーなんですけども、そもそもその絶対音感って何ぞやという話からちょっと入っていきたいなと思います。
まず絶対音感っていうのはですね、ピアノの、ピアノじゃなくてもいいですけど、ドの音を聞いたらドと分かる。これが絶対音感です。
調律師に必要な音感とは
例えば他で言ったら赤い色を見た時に赤って言える。まぁそんな感じかなと思います。持っている人にとっては普通の感覚です。
これは子供の頃に耳の訓練をすれば鍛えられるというふうに言われますが、元々持っているという人もいます。
元々持っている人ってどうなんかな。元々耳が器用というか、繊細な耳をされているんだと思うんですけども、
どっちかというと訓練で身につけるというよりは、元々持っている部分が強いんじゃないかなと僕は個人的に思いますね。
ただ絶対音感というのは子供の頃に耳の訓練でつけれるというふうには言われています。
この絶対音感を持ってたら何がいいかと言いますと、音楽を楽しむ上で便利です。ただ単に聞く人であればこんな能力いらないんですけども、
演奏する人であれば、例えばテレビを見ててCMソングとか、他の歌手の歌でもなんでもいいんですけども、
そういうのが流れてきたものがちゃんと音でわかるので、パッとピアノで弾けるとかね、他の楽器で吹けるとかね、そういうふうな能力であったりします。
これいいんですけど大人になってから習得するというのが難しいというふうに言われています。
絶対音感トレーニングみたいなのがあるのでね、もし興味がある方は調べていただいたらいいと思うんですけども、大人になってからはちょっと難しいと、そういうふうに言われていますね。
でですよ、さっきの調律師ってことは絶対音感を持ちなんですか?なんですが、実はですね、ほとんどの調律師は持っていない。
全世界のほとんどの調律師は持っていないと思います。調べたことないですけども、僕の友達の調律師は全員持ってないですし、
おそらく全世界の調律師のもう99%は持っていないと思います。 なんでかというと調律師に必要なのは絶対音感ではなく、相対音感と呼ばれる音感なんです。
相対音感って何ぞやっていう話なんですけども、 基準の音、何かの基準の音があって、そこと比べて音を合わせていく作業、するのが調律という作業なんですね。
なので、極端に言うと隣の音と比べてどうなんか高いんか低いんかっていうのを聞き分けて合わせていくっていうのが
調律という作業になります。このモーニングノートでもお話ししたことあると思いますけども、ピアノってね、一つの鍵盤でだいたい弦が3本張ってあるんですよ。
手順から言うとだいたい真ん中の弦を合わせるんです。これが正しい音っていうふうに作って、それを例えば次、右の音と合わせて、左の音と合わせて、
3本ぴったり合いましたよねってするのが調律の手順なんですけども、今で言ったらこの真ん中の音が合っている状態で右側と合わせる、左側と合わせる、これが相対音感による音の違い、隣の音と比べてどうかっていうのを比べる力になります。
でね、調律っていうのはこのユニゾンって言うんですけど、ユニゾンを合わせる作業の連続が調律になります。
ユニゾンっていう言葉、僕らはもう普通に使うんですけど、これちゃんと日本語で説明しようと思ったらどういうことかなぁと思って調べてみたんですけども、
ユニゾンとは複数の人が全く同じメロディーを歌うことをユニゾンと言います。
演奏する人もユニゾンという言葉を使うんですね。ちょっとこれはね、僕ら歌わないんで、ちょっと違うなぁと思って他にもユニゾンってないかなぁと思ったら、ユニゾンっていうのは一度とも言いまして、音楽における音程の一つであります。
完全一度は同度同じ度って書いて同度とも呼ばれ、完全に同じ音を表す音程であり、完全一度の振動数の比は1対1であるというふうなことがちょっとウィキペディアに書いてありました。
よくわかりませんよね。まあまあ簡単に説明すると、
全く同じ音ってことなんです。ユニゾンというのは。先ほどで言いますと鍵盤1本に対して3本の弦が張ってあります。真ん中の弦だけちゃんと正しい音程で作られています。
そこに対して右側の弦を完全に同じ音にする。次真ん中の弦と左側を完全に同じ音にする。これがユニゾンという作業です。
これをすれば3本の弦は完全に同じ音になりますよね。
この作業がユニゾンということになります。この作業の中で真ん中の弦と右側の弦を鳴らしてですね
うなりが出るんですね。ずれていると。このうなりを消していく作業が調律になるんですね。
これとか、あと完全4度、ドからファですね。あと完全5度、ドからソとか。あとオクターブ8度、ドからドとか。こういう風な響きを基準にして作っていくのが
相対音感を使った調律という作業になります。 ちょっと難しいですかね。要は比べる耳を徹底的に鍛えているのが調律師という仕事になるわけです。
絶対音感の影響
絶対音感は聞こえてきた音が音としてちゃんと認識できること。 相対音感は何かの音に対してこれは高いか低いか狂ってますよねっていうのが分かる力。
この力の違いなんですよね。 じゃあですね、調律師が絶対音感ないのはわかったと。
じゃあその絶対音感っていらんもんなん、いるもんなんっていう話なんですが、まあいろんな人がいますけども絶対音感っていうのがあるとちょっと逆に邪魔になることもあるっていう風なことはよく聞きます。
僕は持っていないのではっきりわかんないんですけども絶対音感をお持ちの方は本当にピッチがちょっとでもずれると気持ち悪く感じられてしまったりとか。
あと絶対音感じゃないと絶対音感を持っているともう正確じゃないことがほとんどなんですよね。
逆に柔軟に聞き分けにくくなるってのことを言います。 まあ例えば飛行機飛んでる音とかね音名に聞こえたりするらしいです。
アラーノシャープみたいにね。 あとこの机。机叩こうと。これもなんか音名に聞こえたりするらしいんですよ。
まあその人の絶対音感度数が高ければ高いほどですけどね。でもこの机を叩こうとこれが
コンコンコンじゃなくてなんかドドドドみたいに聞こえるとやっぱり行きづらいんじゃないかなというふうに思います。
なんかそんな風な話はやっぱりよく聞くんですよね。 もっと言うとピアノっていう楽器はですね
平均率とか純正調という言葉ご存知でしょうか。ピアノってね完全にきれいに均等に響くっていうのは無理な楽器なんですよ。
これ平均率の特徴なんですけども。なので完全絶対音階をお持ちの方っていうのはそこらへんをちょっと差し引いてピアノという音楽を聞かないと無理なんです。
オーケストラとか水標楽は別ですよ。あれはちゃんと純正調の音楽ができるんですけれども
ピアノは無理なんです。でも例えばオーケストラとか水標楽にピアノとかあと木琴とか鉄琴とか空いた
鍵盤楽器が入った場合は絶対邪魔をするんですよね。そういう風なシチュエーションの場合絶対音階をお持ちの方っていうのは
うーんって思われるんじゃないかなと思うわけなんですよね。 まあここまでお話ししてきまして
じゃあ絶対音階いらんやんって思われる方もいらっしゃるかもしれませんし、相対音階の方がいいなと思われるかもしれないですけども
まあでもあのどっちにしてもその音感っていうのは聞きは鍛えられます。 日々の暮らしの中で鍛えられます。今は本当に絶対音感トレーニング的な本がいっぱい出て
ますので興味がある方は一緒に調べていただいたらいいと思うんですけれども 例えば相対音感であれば同じ音を聞き比べるとか
和音の中ドミソーって弾いた中でどっかの音がだけが低いとかね どっかの音だけが高いとかあと逆にドミソーって弾いた時に
その音をちょっと高くした時に和音が綺麗になりましたよねみたいな こういう風なことを繰り返してやっていくと耳って絶対鍛えられます
例えば子供さんとね遊びながらどっちが高いとか音揺れてるみたいなそんなクイズ みたいなんでやっていくと多分これはトレーニングになると思います
まあやってもらわなくてもいいと思いますけどね というのはわけで調律師っていうのは絶対音感ではなくて相対音感で仕事をしている
音楽を楽しむための耳のトレーニング
ということで僕たちはそのこの音が基準でこの音が正しいってやるんではなくて この音と比べるっていうことを仕事としてやっています比べる耳を育てていく
でそこから音を合わせていくというのが調律の基本になります 絶対音感を面白い方は別にそれはそれで素晴らしい
能力なんで全然いいと思うんですけどもあってもなくても耳を使う習慣というのを持つ とですね音楽ってもっともっと楽しくなると思うんですよね
そういうのはあのまあ訓練される方は訓練していただいてもいいですしそういうもん なんだなと思って音楽に親しんでいただくとまた違った聞き方ができるんじゃないかなという
ふうに思いますので良ければ先ほどお話した訓練も含めて一遍やってみてください はいというわけで今日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました
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はいてなわけでそれでは明日の朝もまたモーニングノートでお待ちしております 音楽でこの街の笑顔を増やします平瀬楽器の平瀬智樹でした