楽器における木材の重要性
おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬智樹です。今日は金属じゃダメなの?
楽器が木を選ぶ理由というタイトルでお話をさせていただきます。 ピアノとかギターとかバイオリン、クラリネットってね
楽器にはなぜか結構木が使われています。 金属とかプラスチックとかの方が便利そうですよね。
でもどうしてって思いません? 今日はね、木が楽器に選ばれる理由っていうのを音の響きを中心に考えてみたいなという
ふうに思います。 この番組は兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする毎朝10分ぐらいの音楽トーク番組です。
ピアノのこと、教室のこと、イベント作りや動画制作の裏話まで音楽と街のちょっといい話を毎朝少しずつお話ししています。
朝の支度とか通勤のお供に耳だけご参加ください。 というわけで改めましておはようございます。
水曜日は音楽ミニマメ知識ということで音楽全般のマメ知識をお話しするんですけども今日は
なんで楽器は木でできているの?というお話をさせていただきます。 ピアノ、ギター、クラリネット、バイオリン
木の楽器、木のパーツが多いんですよね。 そこは何でだろうかという話なんですが
まず単純に木の特性なんですよね。木っていうのは軽くて丈夫です。
その振動を伝えやすい素材なんですよね。木って振動を伝えやすいんですよ。 音っていうものをそもそも考えてみるとですね音っていうのは空気の振動なんですよね。
楽器の種類と木材の特性
今皆さん聞いていただいているこの僕の声は皆さんが聞いていただいているスマホとかパソコンの スピーカーから空気の振動となって耳に伝わって耳の鼓膜を揺らしているんですね。
それを音としては聞いていただいているんですけども音は空気の振動なんです。 楽器の音っていうのは楽器のボディが振動してるんですよね。
そこから共鳴して周りの空気を動かしているわけなんです。 そのためには木のボディっていうのがやっぱり有利なんですよね。
一番わかりやすいのがピアノの響板という部品です。 響板ってね皆さんご存知ないかもしれないんですけども
グランドピアノで言えばもうまっすぐのあの平たい弦張っている部分の下の部分ですね。 アップライトピアノで言ったら背中の部分にあるんですけども
この響板があるからあのピアノの音が出るんです。 響板がなかったら音がほとんど出ないんですよね。
響板の素材にこだわったからあのピアノの音色が出せるんです。 普通のベニヤ板じゃ出ないんですよね。
これなんでかというと木ってやっぱりね同じ木でもやっぱり種類によって特性があるんです。
例えばギターとかバイオリンとかピアノ。 先ほど言いましたピアノの響板とかに使われているスプルースという木。
エゾー松とかスプルースっていう木は明るくてよく響く木というふうに言われています。 寒いところで取られている木なんで年輪がね
ぎゅっと詰まっとるんですね。年輪に伝わって音って響くらしいので ぎゅっと詰まっている木はよく響くんですよ。
なのでスプルースっていうのはよく響きます。 マホガニーという木は温かくてまろやかな音というふうに言われています。
ギターってトップ上の面と下の面、バック、あと横、サイドってね3つの面があるんですけどもこれ
だいたいね3つとも違う木で作られているんですよ。 トップはスプルース、横はシダとか裏はマホガニーみたいにね
こういうふうにバラバラで作ることが多いんですけどこれ何でかというと各木の音のキャラクター を変えて調整してそのギター1台を作っているからなんですよ
値段を下げるためとかまあいろいろあると思うんですけども 音のキャラクターをね調整するためにあえて木の素材を変えていっているというのがあります。
例えばピアノで言うとスプルースっていう木はですね先ほど言いました響板の他に 鍵盤にも使われています。でもあの弦を張っているピンの下にはスプルースじゃなくて
カシの木が使ってあったりとかねえっとその場所場所によって 求められているものが違うので木を変えていっているんですよね
でですよあの管楽器クライネットとか大声とかの木管楽器これ木管楽器ってね キーっていう字に完全についてるじゃないですか
まあ金属のキーはついてるけどもあの管がキーなんでねだから木管なんですけども あれもやっぱりそのキーならではの音が必要なので木管楽器になっています
まあ木管楽器の中でもちょっと海外製のね海外と言っても中国とか韓国とかで作っている 安いやすい楽器は一部樹脂のものもあったりしますものすごい安い楽器なんか
樹脂だったりするんですけども そうじゃなくてまあ一般的なキーのものはグラナディラっていうキーを使っていますグラナディラって
何やって言うとコクタンですねあのお仏壇で使っている キーなんですがあれがやっぱり硬くて丈夫でいい音がなる
でキーのそのまあくり抜いて中をくり抜いてね使ったりしているんですけどあの木の 内部のこの微妙なこの凹凸がクライネットとかのこの柔らかい音を生み出しているっていう
風に言われています で最近ではねやっぱそのキーじゃなくて
プラスチックとかカーボンの素材の楽器も増えてきています やっぱりね
キーって湿度とか温度の変化で割れちゃったりとか曲がったりとかするんですよ 特にクライネットとか大声とかっていう楽器は本当に温度湿度の変化でパキーンって割れるん
ですね日々がバーンって入ったりするんです 日々入っちゃうと空気漏れるじゃないですか空気漏れると音が出にくくなるわけでね
素材の進化と今後の展望
それってすごい不利なんですよ 特にあのこの冬の時期になってくると外の気温と
中の気温が全然違うでしょ 寒いところを歩いてきてはいはいってあったかい室内で練習しようと思って楽器のケース
開けるとこう 温度の変化でバーンって割れちゃったりするんですよ
それぐらいあのデリゲートな楽器なんですけどもそれがないようにプラスチックとか カーボン製の楽器っていうのも増えてきてます
やっぱりね丈夫なんですよねで少々落としたって平気です まあプラスチックはちょっと割れるかもしれんけどカーボンとかってやっぱり丈夫なんですよね
曲げにも強いですし なので耐久性は抜群なんです
僕釣りはしないですけど釣り竿っていうのも今もほとんどカーボン製っていう風に聞きます まあの名人の人とかはね
木の竿を使うらしいんですけどもやっぱりカーボンの方が曲がった時 丈夫ですししなってもね平気なのでカーボン製が多くなっているっていう風に聞きます
で僕らが調理通の時に使っているチューニングハンマーという道具こう ピンを動かす道具なんですけども
あれもキーなんですけどもカーボン製のハンマーが出てきています 僕も実際カーボン製のハンマー使ってます
まあそれぐらいね一般的な素材になってきてます えっとこの間
あのショパンコンクールで2位 とか言ったかなあのちげるかわいいというピアノ
まあ可愛いのピアノなんですけどもそれも内部のキーの部品の多くがカーボンになってき ています
それぐらいね一般的な素材になってきてるんですけれども けれどもやっぱりキーみたいなそのいい音っていうところはまだまだ
あの実現できていないんですよね だからまあ使ってもいいけど音を出す大事なところにはまだまだキーですよというの
が現実なとこなんです 木管楽器が全部カーボン製になっていくっていうのはまあ今後もしかしたらあるかもしれない
んですけども今のところちょっと無理なのかなというふうに思いますね 今フルートとかクラネットもカーボン製のフルートとかもあるんです
でもやっぱり音は出るけどもやっぱ金属のいわゆるフルートの音とは全然違いますし やっぱりなかなか難しいんでしょうね
でもきっとこれから進化していくんだと思います人工素材 こういったカーボンとかプラスチックのものがどうやったらキーの音に近づけるのかな
っていうのが多分これからの楽器メーカーのこだわりのテーマになってくるのかなという ふうに思います
ということで今日は楽器にキーが使われる理由についてお話をしてみました 楽器ってね見た目もあのちょっとキーのものが多いですし実際音もやっぱ
気を使っている理由っていうのがあるんですよね だからまぁこれからその木の楽器多分いっぱい見られると思うんですけども
あの実際の木の温かさとかね響きっていうのもちょっと意識していただくといいん じゃないかなというふうに思います
木の楽器っていうのは多分これからもねなくならないと思うのであの木の楽器ならでは の音色とか手触りっていうのも楽しんでいただけたらなというふうに思います
はいというわけで今日も最後まで聞いてくださいましてありがとうございました ただいま平瀬楽器ではオリジナルガイド pdf
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音楽でこの街の笑顔を増やします平瀬楽器の平瀬智樹でした