ストリートピアノの問題
おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬智樹です。
今日は、ペダルの踏み方ひとつで変な音が、というタイトルでお話をさせていただきます。
先日ですね、三田市にありますストリートピアノから、なんか変な音がすると相談を受けまして、実際に見に行ってみると、
あれや、ということがありました。今日は、そんなペダルと踏み方と音の関係みたいな、そんなお話をしたいなと思います。
このMORNING NOTEは、兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする、毎朝10分ぐらいの音楽トーク番組です。
ピアノのこと、教室のこと、イベント作りや動画制作の裏話まで、音楽と街のあれこれを毎朝少しずつお話しています。
朝の支度とか、通勤のお供に、耳だけご参加ください。
今日はですね、月曜日ということで、ピアノの耳頼り、ピアノのお話をさせていただくんですが、ペダルの踏み方のお話ですよね。
冒頭でもお話をしましたけども、三田市には今2台のストリートピアノが動いておりまして、どちらも僕が補修点検をさせていただいているんですけども、
そのうちの一つからですね、それも利用者さんからじゃなくて、そこのピアノが置いてある施設の中に入っている施設、ちょっとややこしいんですけども、そこの職員さんからですね、
なんかおかしな音がすると、特定の人が弾くとおかしな音がするっていうクレームとか連絡がありましてね、なんじゃろうなと思って見に行ったんですよ。
ピアノからおかしな音がするっていうのはまあまあよくある話なんですけども、特定の人が踏むとおかしな音がするっていうのは、なんかおかしいなと思って見に行ったわけなんです。
言ってみるとですね、僕がペダルを踏むとね、別に何もならないんですよ。これが普通なんです。でもなんかおかしいなと思っていろいろ触っていると、ペダルがね、踏むとある特定の条件下でひょーひょーひょーっていう変な音がするんですよ。
これのことかなと思って、そこから原因究明に動いたわけです。これはですね、きっとペダルが何かに擦れているだろうなぁと、そういう感じの音だなと思って見て、実際に蓋を開けて中を見てみたらですね、ペダルがちょっと軸の棒が外れかけてて、横に動きやすくなっている状態だったんですね。
一番右端のペダルなんですけども、普通に踏んでいると斜めに動いてしまうような状態だったんです。これがもちろんそもそもの原因だったんですけども、もう一個原因はですね、踏み方が本当の大元の原因だったんですね。
一番最初に僕がまっすぐ普通にペダルを踏むと全く異音はしないんです。でもこれがですね、ちょっとこう斜めに踏むとですね、ペダルの横のピアノのボディですね、キーの部分にペダルがこう当たって、干渉して擦れて音が出てたんです。それがなんかひょーひょーっていう変な音をしてたわけなんですよ。
アプラトピアノってあれ自体がスピーカーになってるんですね。だから中で音がすごく響くんです。ペダルが木に当たって擦れてる音っていうのも響くわけなんですよ。それがその変なひょーひょーっていう音になってたわけなんですよね。
結局ペダルがちょっと何らかの理由で外れかけてたっていうのはあるんですけども、足の置き位置とか角度が原因でこれ完全に人為的な異音やったんですね。一応直してきましたけども、その同じ人が弾いた時にまた同じになるんだろうなぁとちょっと思ったりもしています。
ペダルっていうのはレバーの形になってて、踏むと奥の方に棒がついてて、上について内部のアクションを動かすような形になってるんですね。どんな人が踏んでも同じように動くんですけども、ペダルっていうのは基本的にまっすぐ踏むものであって、斜めに踏むと無駄な力がかかりやすいんですよね。
今回みたいに横のキーとかと干渉しやすいっていうのもありますし、キーと干渉するとやっぱり異音が発生するんですね。今回のヒョーヒョーってやつです。特にストリートピアノとかホールとかの公共のピアノっていうのはやっぱりいろんな人が使うんで、こんな感じの踏み方の差っていうのが本当に顕著に出るわけです。
正しいペダルの使い方
もちろん1回2回そうやって踏んだからといって別にペダルが壊れるわけではないんですけども、やっぱりその斜めから踏む方のお家のピアノっていうのはおそらくそんな癖がついてるんじゃないかなというふうに思います。正しいペダルの踏み方っていうのはですね、本当にまっすぐ踏むんですけども、足はかかとはですね床につけたまま踏んでいただきたい。
足のつま先もしくはもうちょっと中ほどでペダルに対してまっすぐ配置しまして基本的にまっすぐ踏んでいただきたいんですね。そのためには膝から下をまっすぐにして左右にぶれないようにしてほしいです。
ガニ股とかで踏むと横どちらか左右どちらかに負担がかかってまっすぐ踏めないので、膝から下はまっすぐしていただいて左右に足首がぶれないようにしていただきたい。ペダルの中心を押すことでそのペダルの軌道に無理な力をかけずに操作できるようになります。
これ結構すごい大事で、やっぱりそのね斜めに踏むということはちょっと斜めに踏むということは無駄な力がかかってるんですよね。ペダルに無駄な力がかかるということはやっぱり他のところに使いたい力がそこにそがれるわけでやっぱりこれ良くないんですよ。無理な力をかけずに踏むっていうのはすごい重要なことです。
あと今回直接関係ないんですけどこれよく気になるんですけどね。踏んだペダルを戻すときにですね、足をパッと離したらバーンってこうバーンって言う人いるんですよ。今度はペダルの上側の木にボーンってペダルが当たっちゃう人がいるんですね。
これは足を離すのではなくてペダルを戻すみたいな感じで踏んでいただけたらなと思います。これはねちょっと力がかかるんですけども踏んだペダルは足をバーンと離すんじゃなくてペダルを戻す感覚でやっていただくと変なノイズが混じらなくていいと思います。
ペダルなんてものは普通に踏めばいいんでしょって思われるんですけども意外とこれ癖が出るものなんですよね。足をちゃんとかかとお床につけていただいてまっすぐ踏む。その位置もどこで踏むかつま先で踏むのか足の中ほどで踏むのか。
とあるピアニストのペダルのセミナーみたいなのに行ったことがあるんですけどその方は足の親指の付け根らへんで踏んで貼りました。もうほぼ親指で踏んでるって言ってました。そうすることでコントロールがうまくできるんやって言ってたんですね。
プロのピアニストってねペダルむちゃくちゃ使うんですよ。なのでそういう風なコントロールをするっていうのはあるんですけど確かに足の右足の親指で踏もうと思うとそこから右斜め前には踏めないのでそういう踏み方の癖をつけるっていうのはとってもいいことだと思います。
別に裸足で踏まなくてもいいんでね。靴履いててもいいんで。右足の親指でペダルを踏むイメージでやっていただくときっと変な力はかかりにくいと思いますね。もうまっすぐしか行けないんでね。そういう風にするのがやっぱりコツかなと思うのでぜひそこはちょっと真似していただけたらなと思います。
結局ねその斜めに踏むことで余分な力がかかるとやっぱり演奏自体にも変な力がそがれるわけなんですね。演奏するのに例えば10の力がいるとしたらそのうち本当は1でいいペダルを踏む力が2や3かかっちゃうと全体重量からそんだけ差し引かれるわけですからね。
やっぱり演奏の際に無駄な力がかからないようにペダルっていうのは本当にストレスなく踏めるようにしていただけたらなと思います。たまーにね自転車コグみたいに近いで踏む人いますけども小さいお子さんはちょっと仕方がないかなと思いますけども大人の方でそんなことされている方はちょっとそれはしんどいと思うんでね。全部の力をなるべくプレイに演奏集中できるようにうまく配分していただけたらなというふうに思います。
このペダルの異音っていうのは必ずしもペダルの故障ってわけではなくてですね踏み方が原因っていうのも結構あります。なのでご家庭とか練習場所とかでも自分の足の置き方とか踏み方っていうのは定期的にチェックしていただいてこういった問題ないかなと思っていただけたらいいと思いますし1回2回であればねちょっと斜めに踏んでみてどんな異音がなるんかなどんな雑音がなるんかなっていうのも一遍聞いていただいたらいいと思います。
こういうふうに踏むとしんどいなとかこういうふうに踏むと変な音になるなっていうのが多分わかると思うんでそれしたらもうまっすぐ踏もうと思うので変な癖が付く前にまっすぐ踏むっていうのをちょっと意識してみていただけたらなと思います。
音楽をより美しく響かせるためにもこのペダルってめちゃめちゃ重要なんでぜひちょっと注意してみていただけたらなというふうに思います。
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