1. MORNING NOTE by 平瀬楽器
  2. ピアノにやさしくない部屋って..
2025-08-04 11:07

ピアノにやさしくない部屋って、どんな部屋?

MORNING NOTEは兵庫県三田市にある平瀬楽器がお届けする毎朝10分くらいの音楽トーク番組です
ピアノのこと、教室のこと、イベントづくりや動画制作の裏話まで、音楽とまちのあれこれを、毎朝少しずつゆるっと気軽にしゃべっています。
朝の支度や通勤のおともに耳だけご参加ください。


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サマリー

ピアノには適切な環境が必要であり、特に急激な温度変化や湿度変化が調律に悪影響を及ぼします。公共施設での調律経験を通じて、ピアノに優しくない部屋の条件について考察しているようです。ピアノにとって適切な環境は、温度と湿度の管理が重要であることが説明されています。また、直射日光や急激な温度変化を避けること、内壁に配置することが推奨されています。

ピアノと環境の関係
おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬智樹です。
今日は、ピアノにやさしくない部屋って、どんな部屋、というタイトルでお話をさせていただきます。
ご家庭のピアノ、悲鳴を上げていたりしませんでしょうか。
実はですね、お部屋の環境ってね、ピアノにとってすごい大事なんです。
なので今日はですね、ピアノにとってやさしくない部屋って、一体どんな部屋、というお話をしたいなと思います。
このMORNING NOTEは兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする毎朝10分ぐらいの音楽トーク番組です。
ピアノのこと、教室のこと、イベント作りや動画制作の裏話まで、音楽と街のあれこれを毎朝少しずつお話ししています。
朝の支度とか通勤のお供に耳だけご参加ください。
ただいまyoutubeとインスタグラムではライブ配信でお届けさせていただいております。
もしよろしければね、コメントを残しておいていただけると大変大変嬉しいです。
またスタンドFMでお聴きの方も、いいねボタンと感想のコメントなんかね書いていただけると嬉しいです。
そんな感じの参加も嬉しいですので是非よろしくお願いいたします。
はいというわけでですね今日は月曜日ピアノの耳頼りということでピアノのお話なんですが
ピアノとお部屋の相性についてちょっとね気になる事例があったんでそのお話をさせていただきたいなと思います。
あのまあ僕ね調律師なんでいろんなところ調律行くんですけれども
とある公共施設の調律にこの間伺ったんですね。
そこのピアノはですね多分そんな古くないんですよ。まだそんな新しくてでもね調子悪いんですよね。
だいたいピアノの調律って年に1回じゃないですか。確かによく使われているっていうのがあるんですけれども
それでもねちょっと狂い方が異常なぐらい早いんです。だからそこはね半年に一度ぐらい調律をしています。
えっと7、8月ぐらいとまあ2月ぐらいみたいな感じで年に2回ぐらいしてるんですけども
とにかくすぐ狂うと。それプラスタッチがねめちゃめちゃ不揃いなんです。
頑張って揃えてもまた半年後に行くとぐっちゃぐちゃなってるんですよ。
それプラス弦が切れやすいんです。とにかくブチブチ切れるんですね。
今回も一旦を弦が切れたのがきっかけだったんですけども年に多かった3、4回切れます。
ちょっと異常な感じの狂い方なんですよね。
これって何が原因かというとおそらく部屋の環境なんですよね。
その部屋はですね、ホールの横の方にありますいわゆるリハーサル室的な部屋なんですけれども
3メーター四方ぐらいの狭い狭い部屋なんです。床がピータイルっていうんですかねちょっと硬い感じの床でね
土足で入れる冷たいで硬い感じの部屋です。音は結構跳ね返って狭くて跳ね返るようなお部屋になります。
踊る人とかは多分踊りやすいと思うんですけどもピアノを弾く人にとってはちょっと音が跳ね返るかなという印象のところ。
鏡がある感じの本当バレーの人たちが練習するのにはピッタリかなという感じの部屋なんですけども
そこにピアノが置いているところなんですね。壁の割と高い位置に窓があって日差しがね結構入り込むような場所になります。
間取り的に言うとどこに位置するのかわかんないんですけどもおそらく西日が差しやすい部屋なんかなと思うんですよね。
今はブラインドこそついてるんですけどもやっぱり太陽の光がガーって入ってくるんで高温になるんですよ。
昼は多分高温なんですね。そんなちっちゃいちっちゃい部屋なので床がそんなに硬いところなので冷房をつけるとですね。
冷房もまたねいわゆるカセット式の天井つけるような業務のやつがついてるんでめっちゃ冷えるんですよね。
なので昼は高温で冷房をつけるとすぐ冷えるっていう環境になります。
ピアノっていう楽器の一番苦手なものは何かと言いますと急激な温度と湿度の変化なんですね。
これが起こると何がどうなるかと言いますと乾燥しやすくなってキーの部分が収縮します。
他にもフェルトとかクロスの部分も膨らんだり縛ったりしますよね。
例えばこのピアノのアクション部分の関節の部分ですね。人間でいうと肘が曲がる部分。
ああいうところにピンが入っていてその周りはフェルトがあります。
このフェルトがギュッと膨らむとピンを噛んで動きが悪くなったりするんですよ。
逆にこれ乾燥するとフェルトがカサカサになってピンがゴソゴソになって遊びが出てくるんですね。
となるとこの腕の関節の部分の動きも本当はまっすぐしか動いてはいけないのに横に歪んだりします。
それプラス急激な温度変化湿度変化になると調律も狂いやすくなるんですよね。
調律のピンというのも結局キーにぶち込んでいるだけなのでキーが収縮すると調律も狂いやすくなります。
となるとどうなるか。キーが乾燥しますと押したときにアクションがまっすぐ動いてくれないということが起こるんですね。
プラス調律も狂いやすくなるのでピアノにとってダメなのは急激な温度変化湿度変化なんですけれども
やっぱり調律狂いやすくなりますし動きにムラが出てくるわけなんですね。
この部屋っていうのはそういった急激な温度変化湿度変化に本当に適した環境になっちゃってるんですよ。
なのでエアコンに羽根をつけてもらったりして直接風がかかりにくいような状態にしてもらったりですね。
あと他の方、利用者の方に声かけてもらって急に涼しくならないように
例えばお部屋が30度ぐらいだった時に急激に冷房が17度とかにしちゃうと急に寒くなるじゃないですか。
そういうのがしないように段階的に温度を下げてくださいねみたいな指導をしてもらうように言ってるんですけども
実際はいろんな方が使われる部屋なんで効果が低いんです。
それプラスですねやっぱりそこの開館っていうのもおそらく1990年ぐらいに建った建物で
ピアノも多分それぐらいからずっと同じピアノなんですね。
新しいって言ってもまあ言うても30年ぐらい経ってるんですよ。
そういった環境にもう慣れてきちゃってるのかなというのもありまして
ピアノの体質っていうのもやっぱりそこのお部屋に適した環境になってきてるんかなと思います。
全然適してないんですけどね。
それでもやっぱり新品のピアノがボンと来るともっとクチャクチャなると思うんで
あのピアノなりにあの部屋の環境に適していってるんだと思います。
だからねこの部屋はもうちょっと仕方がないかなと思うんですね。
公共施設っていう特性もありますんで。
家庭での対策
じゃあこういう風にならないようにご家庭でどうしたらいいのかなって話なんですけども
まず一つ目はやっぱりね直射日光が当たらない場所に置いていただきたいなと思います。
直射日光が当たったとしても外装がねちょっと焼けるだけでそんなに気にすることないですよって
昔は言ってたんですけども今ねむちゃくちゃ暑いじゃないですか。
なのでやっぱ直射日光を当たるっていうのはねやっぱりピアノとってよくはないと思うんです。
なのでできれば直射日光が当たらない場所に置いていただきたい。
で窓際であればカーテンを敷いていただきたい。
でそれもちょっと車高というかね直接こう太陽の光が当たらないようなカーテンを敷いていただくっていうのが大事かなと思います。
二つ目、急激な冷暖房を避けていただきたいなと思います。
エアコンの風が直接当たるっていうのはもちろんダメなんですけれども
その部屋が急激に温度変化がガッガッと上がったり下がったりするようなところはできる限り避けていただきたいなと思います。
それプラス湿度ですね。ある程度一定に保っていただきたい。
だいたい40から60%って言われてるんですけども
人間がいて嫌じゃない湿度っていうのに保っていただけたらいいかなというふうに思います。
あと窓際、できたら避けたいですよね。
外壁沿いもできたら避けたいですよね。
これね、防音の意味合いもあるんです。
外壁沿いにピアノを置くとですね
アプラットピアノの場合は背中から音が出てるので外に音が出やすくなるんですね。
外に対しての防音、騒音の問題にもなります。
なので今回の温度変化っていうところでも考えると
外壁沿いっていうのは避けれたらいいかなと思います。
内壁沿い、お家の中の廊下に向けての壁、内壁沿いに置くと音も中で回るだけですし
温度変化、湿度変化っていうのは外からの光とかをちょっと意識しなくても大丈夫かなというふうに思います。
この辺りをちょっと意識していただくとちょっと違うんじゃないかなと思ったりもします。
適切な配置方法
言ってもね今ちょっと本当に温度がどんどんどんどん高くなっていっているような感じはしますので
お家で置かれていてもちょっと工夫はしていただかないといけないと思うんですけども
とにかくピアノっていうのは温度変化湿度変化といった空気に敏感な生き物である
どんどん動いていますのでね
生き物であるっていうのをちょっと意識していただくと全然扱いが変わってくるかなと思います。
実際に同じ時期に作られた同じ品番のピアノでも置かれている環境によって音色も違いますし寿命も変わってきます。
なのでねちょっとした気遣いっていうのが寿命とか音の良さとかタッチの良さみたいなものを守るコツになりますので
今置かれている環境をちょっと考えていただいて
もしかするとこれピアノにとって良くない場所かなって思われるのであれば
ちょっとお部屋の中で別の場所を探していただくっていうのも必要かなというふうに思います。
はいというわけで今日はピアノとお部屋の関係についてお話をさせていただきました。
もし今日の話で気になったことがあれば音楽とかレッスンイベント動画のこと
何の何でもひだす楽器の公式LINEから気軽にご相談いただければと思います。
今日の話でもねこんな場所やけどいいかなみたいなLINEやったら写真とか送れるんで
間取りとか書いていただければ何かしらアドバイスできるかなと思いますので
ひだす楽器の公式LINE、LINEの検索画面でひだす楽器と入れていただくと
ひだす楽器のサンダーセンターってアカウントが出てきますのでそちらにですね
お気軽にご相談とか質問とかを送っていただければと思います。
今日のお話が何か一つでもあなたのヒントになってたら嬉しいです。
音楽でこの街の笑顔を増やします。ひだす楽器の平瀬智樹でした。
ではでは
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