調律師の自己紹介
おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬智樹です。
今日は、調律師なのに駄目ですよ!?って言われた日というタイトルでお話をさせてもらいます。
僕、こう見えて調律師なんですけど、っていう自己紹介をよくするんですけども、決して自虐的なものではないんですよ。
なんかね、世間からは調律師っぽくないと見られているようで、今日はそんなお話をしたいと思います。
はい、このMORNING NOTEは兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする毎朝10分ぐらいの音楽トーク番組です。
ピアノのこと、教室のこと、イベント作りや動画制作の裏話まで、音楽と街のあれこれを毎朝少しずつお話ししています。
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というわけで土曜日ですね。サタデーフリートークということで、今日はですね、調律師なのにそう見られないみたいなテーマでお話ししたいなと思います。
今日はフリートークなんでね、学びはないです。僕の話を少ししたいなと思います。
The自分語りみたいな感じですね。まず一つ目です。ある日ですね、店先でピアノの修理をしてたことがあります。お客さんのところに調理室行ったらピアノが壊れてて、そのピアノの中身をアクションを持って帰ってきて、店で見せ番しながらゴソゴソ修理するっていうのはまあまあよくある光景なんですよ。
だいたい夜とかね、そんなに忙しくないので一人で店番しながら修理をしてるんですけども。そしたらですね、そこに生徒さんとか生徒さんのお母さんとかが近寄ってきてはって、何やってるんですか?って言われるんですよね。
ピアノのアクションなんてなかなか見ることないですから。これピアノの修理してるんですよ。そんなこともできるんですか?ってまあ8割9割言われるんですよね。
いやいやいやそれが本業ですって思うんですけども。普段ね、僕イベントの段取りとかしてるので、ピアノの触れる人やと思われてないんやろうなぁと思うわけです。これがね年間通じて結構たくさんあります。
発表会の日のエピソード
エピソード2。ちょっと過去の話なんですけれども、発表会の日の朝の話です。
発表会の日ね、当然調律するじゃないですか。ステージでピアノ調律してたんですけども、朝に調律するのは当たり前なんで、誰よりも早く行って調律をしてるわけなんですよ。
そしたらその年に新しく入ってきてくれた先生、管楽器の先生がね、たまたま早く来てくれて、パーって入ってくるのに、社長勝手にピアノさせちゃダメですよって言われたことがあるんです。
これ本物の話で、えーと思った。いやいやいや、実は調律師なんですよって言ったんですけど、勝手に触っちゃダメですよって言われたのは、あの日が初めてですね。
しかも先生に言われましたからね。ちょっとびっくりしたんですけども、勝手には触りませんよって思いながら、触らせていただきました。
エピソード3。これはですね、ちょっと田舎の方のお宅に調律で向かった時の話なんですけども、結構お家の方って田舎とか都会とか関係なく、やっぱり調律そのものの作業が珍しいということで、結構見守ってくれる方が多いんですね。
そこのお家はおじいちゃんが見守ってくれてたんですけども、合間合間でいろいろ話をしてくれるんですよ。その時にね、あんたらは綺麗な格好で仕事できてええなーって言われたんです。農家の方やったんで、おじいちゃんはいわゆる農家の方の格好をしてるんですよ。汚れてもいい格好をされててね。
僕らは調律師って基本的にその先頭服はスーツなんですよね。最近ちょっとカジュアルになってきて、上下別に揃ってなくてもそんなに言われないんですけども、僕ら基本はスーツなんですよ。カジュアルになったって言っても一応上着は着ていきます。今はね、ちょっと汗が汚いけど、プロシャツでって言うと多分少ないと思いますし、Tシャツって言うのは多分居ないですね。ジーパンも多分ないと思います。
なのでね、そういう格好で仕事してたら、なんかこう綺麗な格好で仕事できてええなーって別にその嫌味とかそんなのではなく言われたんやと思うんですけども、実際はですね、倉庫で床に座ってピアノのペダル磨いたりとか、中の修理とかしたりとか、もうジーパンにエプロンでね、ほんと汚れまみれになって仕事することも実際多いんですよね。
お客さんのとこ行くときだけ、その先頭服がスーツって言うだけで、まあそれはいわゆる装飾の格好で、普段はね、どっちか言ったらほんまに床に這いつくばって仕事をしている、もうそういう職業なんですよね。だから全然綺麗なわけじゃなくて、どっちか言ったら汚い仕事かなーと思ったりしてます。まあそれはなかなかね、見えないんで伝わらない部分ではあるんですけどね。
調律師っていう仕事って、ただどうしても調律師って言うんで、音を合わせる仕事と思われがちなんですけども、実は鍵盤の動きを合わせるために修理をしたり、細かい調整したり、発音のタイミングを整えたり、そういう風な、声調っていう調整作業をしたり、あと音色を作る声音っていう作業があったり、あと修理、冒頭で言いましたけども、ピアノの修理っていうのも当然します。
弦が切れたら弦の交換もしますし、器用な人やったら塗装もします。僕はあんまり塗装得意じゃないんですけども、一応基本的なものは別に学んでるんで、ちっちゃいことやったらぺぺっと直します。あとは重たいピアノをちょっと動かしたりとか、あと磨いたり部品外したり、そんなことも当然しますし、僕らが持ってるカバン、調律カバン、もちろん賢い人はね、いっぱい分けて、これは調律用、これは修理用みたいにして分けて貼ったりするんですけども、
僕のカバンはもうむちゃくちゃ重いんですよ。多分これ調律師あるあるだと思うんですけど、便利な道具があればどんどん増えていくんで、ピアノカバンの中がすごい重い。これも持ち歩かないといけないんで、割と重労働なわけなんです。
なのでね、見た目がもしかしたらちょっとおしゃれというか、そんな風な職業に見えるかもしれないです。先ほどのおじいちゃんの話じゃないですけどね、スーツで仕事してるんで、おしゃれっぽく見えるかもしれないんですけども、実は実は現場はね、かなりどれくらい仕事だったりします。
ホールの仕事とかでもね、ホールのスタッフさんとうまくやり取りしないといけないんで、僕らやっぱりそこら辺は脇前で、もちろんよくはしてくれるんですよ。基本的には絶対仕事優先してくれますし、でもやっぱりそこら辺は脇前で仕事しますし、例えばホテルでピアノのレンタルとかで調律するときも、普段のホテルマンの人ってすごい丁寧ですけども、
そういう時間外というか業務外だったらそんなことないんでね、普通の人間なんで、そんな丁寧にうやうやしくやってくれるわけもなく、わりと詰めたら知られされたりすることも多いんですよね。そんなこともわりとあるので、もっと言うと発表会とかコンクールのチョイスってやっぱりね、胃が痛くなるもんなんですよ。
そういうふうなこともあるので、別にどんな職業でもしんどいことがいっぱいあると思いますし、見えてない部分もいっぱいあると思うんですけども、調律師ってやっぱり見えない部分が多いんだろうなというふうに思います。
仕事だけじゃなくてね、その人自身の見た目とか肩書きとかから想像する仕事のイメージっていうのがいろいろあると思うんですけども、やっぱりその裏側にいろんな作業とか、その人なりの努力みたいなのがいっぱいあるんだろうなと思います。
僕はね、イベントとかね、音響とか配信とか動画とかってね、その調律以外のところをいっぱいしてるので、若干浮気症なんかなと思いますし、そんな人あんまりいないですよね。
僕、友達で1人、2人かな、電気の修理ができる調律師っていうのがいるんですけども、そういうのも結構稀なんですよね。調律師って割と型物っていうとあれですけども、調律一本みたいな人が多いんです。だから僕がどうしてもその調律もできると思われるのは仕方がないかなと思ったりもするんですよね。
調律もできるんじゃなくて、調律師です。またお会いした際には、調律師の人やなと、別にそこまで言う必要はないですけど、思っていただければなと思います。
今日のお話で少しだけでも調律師のリアルを知っていただけたら嬉しいですし、僕が実は調律もできるんだぞというところも知っていただけたらなという話でした。
今日はフリートークなんでね、すいません。全然学びがなくて申し訳ないんですけども、そんなお話をさせていただきました。
なので、いつもエンディングで言っている今日のお話で気になったことがあれば、LINEで相談くださいっていうのはないですよね。今日は何にも気にならないと思うんですけども、もし今日の話で気になったことがあれば、
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今日のお話が何か一つでもあなたのヒントになっていたら嬉しいです。今日は何もなっていませんね。また明日もモーニングのでお待ちしております。
音楽でこの街の笑顔を増やします。ひらせ楽器の平瀬智樹でした。ではでは。