オープニングと本日のテーマ紹介
おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬智樹です。 今日は、楽器が正論だけでは守れない理由というタイトルでお話をさせていただきます。
ホールをお借りして、発表会とかコンクールとかさせていただくことって結構あるんですけれども、 その終わった後にですね、ピアノは必ずピアノ声を戻すというのがルールになっています。
でも、そのルールって一体何が原因なんでしょうか。 ピアノというのは、もちろんピアノに入れるのがいいんですけれども、ピアノは閉まってしまえば安心というほどではないんです。
単純ではないんですよね。今日は、そんな現場でのお話を少ししてみたいなというふうに思います。 はい、この番組は兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする
だいたい10分ぐらいの音楽トーク番組です。 ピアノのこと、音楽教室のこと、イベント作りや動画、ライブ配信の裏話まで、街と音楽と仕事に関する日々のあれこれをまったりとお話ししております。
ただいま、中古ピアノや電子ピアノ、ライブ配信なんかをテーマにしました。 知っておきたい10のことというオリジナルpdfを無料でプレゼントしております。
ご希望の方は平瀬楽器の公式LINEからお受け取りください。 はい、というわけで新しい週が始まりました。改めましておはようございます。5月25日月曜日の朝でございます。
月曜日はですね、現場の音の話ということで、僕、調律師なんで調律の話とか、 あと、現場ですね、音を出す仕事とか、発表会、コンクールとかの現場のお話をさせていただくんですけれども
今日はですね、まあそれが全部合わさったみたいな感じですかね。 現場でのピアノの話みたいな感じですね。
発表会後のピアノ移動に関する出来事
というのもですね、先日発表会が終わった後こんな出来事がありました。 発表会終わって次の日も発表会で2日連続で開催だったんですね。
いろんなものをね、例えばビデオカメラとか、 あと受付回りの準備とかね、もう2日間そのままなんで、1日目は昼からやって、夕方に終わるじゃないですか。
2日目朝からなので、それを全部片付けて朝準備してたら間に合わないんですね。 なので2日連続で借りて、そのまま置いとかしてもらって帰るというような形、いわゆる物品留置と呼ばれるものをさせてもらう方がよくあります。
ビデオカメラとかね、あと録音の機材とか、それはもううちのものなので、まあいいですよって言っていただいたらそれで済むんですけれども、
ピアノに関してはですね、ホールのものですので、これはピアノ庫へ戻してください。 必ず戻してくださいと言われることがあります。
まあ、それなんでかなという話なんですけれども、もちろんそれはね、あの快感としてのルールというのもあります。
安全管理もあります。ピアノね、皆さんあのさらっと普通に触ってありますけれども、 例えばこの間使わせてもらったホールのピアノなんかは、まあ値段で言うとね、ちょっとやらしいですけども、
まあ1,000万ぐらいするピアノなんですよ。で、まあ皆さんよくご存知のスタンウェイとかやったら、もう2,000万近くするわけで、
まあ何かあったらね、困るじゃないですか。やっぱそういう意味での安全管理とかね、 頭真っさらにして変えるっていうのが当たり前なので、まあ現状復帰っていうのもありますよね。
もちろんそういう理由はあるんです。 でもね、あの2日連続で使えますし、舞台にいらっしゃるあの技術の方々、
まあ照明さん、音響さん、舞台さんっていらっしゃるんですけども、その方々に関して言うと、別にこのままでもええんちゃう?みたいな感じだったんですよね。
もっと言うとまあ僕、調律師なので、僕がまあその中では一応ピアノに関しては一番詳しいという立場なんですよ。
僕的にも変に動かさん方がいいかなみたいなところもあって、会館の方にお願いしたんです。会館の方はまあ言うたら、
技術さんではないので、まあ行政の方みたいな感じですよね。なので、お話しさせてもらったんですけども、結論としてはまあ一応戻してくださいというような話になられました。
ピアノ庫に戻す理由と調律師の視点
で、その時にね、ポロッとね、技術の方が言われたんです。あのホールの技術さんが言われたんですけども、ピアノ子に入れたら調律が狂わへんと思ってる人結構いるんよねって言われたんですよね、ボソッとね。
なんかそれは僕はあんま聞いたことなかったんで、面白いなぁと思ってね。で、もちろんピアノ子に入れて保管すること自体は全然悪いことじゃないんです。
あの普通の家ではピアノ子ってないじゃないですか。まあリビングとかね、応生施設とかにピアノ置かれることが多いと思うんですけども、そっから移動することないですよね、いっぺん置くとね。
でもホールっていう場所は、やっぱりピアノの状態を保つためにピアノにとって一番いい場所、ピアノ子って呼ばれるというところは必ずあります。
そういうところに置くことで、まあ温度とか、湿度とか、あと空気の流れっていうのもピアノ子の中で完全に管理できますし、
あとまあそこに置いておくことでやっぱり一定になるわけなんですよね、環境が。だからやっぱそういうことに置いておくとこで、あのピアノ自体が保持できるというか、
逆に言うと移動ゴロゴロすると振動もするのであんまり良くないじゃないですか。そういうことでピアノ子に置いておく方がいいよねっていう風なイメージはあります。
もちろん絶対そうなんです。でも逆に言うとホールから舞台、ホールの舞台からですね、ピアノ子までゴロゴロゴロゴロ移動せなあかんわけです。
もちろん移動の機械みたいなのはあるんですよ。台車みたいなのがあるんでね。そんなに揺れないんですけども、でもそこに置いておくよりも移動するんでね、揺れるんですよね。
揺れるとどうなるかというと調律も狂いやすくなりますし、もっと細かいこと言うとね、アクションも動くんですよね。だから移動することによって変化するっていうのももちろん起きるんですよ。
もっと言うとですね、この間なんかはちょっと湿気が高い日だったんで、もしかしたら舞台上がちょっとだけ湿気が高かったかもしれないんです。
ピアノ子は湿気管理してるんでちょっと低いんですよね。その湿気が高いところから低いところに移動して、また翌朝は高いところに移動するっていうのはピアノ子にとっては環境が変わるのでリスクなんですよ。
ピアノの素材と環境変化の影響
こういうふうに湿度によって何が変わるかというと、ピアノって木でできた部分が多いので環境に対して結構敏感なんですよね。
湿気が多くなるとですね、例えばネジを入っている木の部分がギュッと膨れるんです。膨れるとネジ締まりますよね。
ネジが締まるとどうなるかというと、例えばアクションの動きが悪くなる可能性もあります。
フェルトだって膨れますから擦れ合って動きが悪くなることもあるわけなんですよね。
だからせやったらここに1日置いとったわけなんで、舞台上に1日置いて使ってたわけなんで、そこの場所に置いとく方がピアノにとってはもう慣れた環境なんでいいかもしれないんです。
まあでもね、これって別にどっちが悪いってわけじゃなくてですね、
ルールと現場判断のバランス
会館にとってはやっぱルール守らないとあかんわけで、ルールを守る人も必要ですし、もう一方で現場を見て判断する人も必要なんですよね。
会館の方はピアノは一遍ピアノ庫にしまってくださいって言われましたけども、これはやっぱりトラブル起きないように考えてはるわけなんです。
舞台の技術さんはどうかというと、実際にピアノの状態を見ながら判断してはります。
僕もピアノの状態を見ながら判断して、こっちの方がいいんじゃないですかねって言ったんですけども、これはね、どっちがいいとかじゃなくて、どっちも役割としては大事なんですよね。
でも、それぞれのベターというか、それぞれの正義というか、それぞれの正論が時々感覚がずれる時があります。
でもそれって当たり前の話で、常に誰かが正しいわけではないんですよね。
これってね、今日は今ピアノの話とか現場の話をしてますけども、皆さんが普段接されている仕事でも結構あるんじゃないかなと思っていて、マニュアルがあってマニュアル通りにやることも大事です。
でも現場では毎回条件が違うわけで、前回こうやったから今回も同じですよね、ではやっぱりうまくいかないこともありますよね。
でもね、逆に現場の感覚だけで動きすぎると事故ることもあるんですよ。だから結局やっぱりね、その両方いるんですね。
ルールも経験もやっぱりいるわけなんです。正しいことが常に正しいわけじゃないけども、正しいことが正しいことだってやっぱりあるわけなんです。
ピアノの繊細さと現場での判断の重要性
だから今回の話で言うとですね、ピアノっていうのは僕らにすると備えにデリケートっていうほどではないと思いつつも、やっぱりね、温度湿度によって変化を受ける結構繊細な楽器です。これは実際そうなんですよ。
なので繊細な楽器だからピアノに彫り込んでしまえば安心だと、動かさなければ安心だと、安全だと思っていただくのは全然良いことなんですけども、
じゃあそれが正しいか、それでオッケーなのかっていうと一言ではそれはねなかなか言えないというふうに思うわけなんですよね。環境も扱い方も全部ひっくるめてやっぱりその状態が変わっていきます。
だからこそ現場ではですね、毎回今どういう状態かっていうのを見ながら考えていくこと、判断していくことが大事なんかなというふうに思うんですよね。
この間その発表会の時に起きたほんの少しの出来事だったんですけども、なんかいろいろ考えさせられたお話でした。皆さんも多分、現場でこの判断をすることはあまりないかもしれないんですけども、お仕事とか生活の中でこういうことあるんじゃないかなと思います。
だからどっちかが悪いとかじゃなくて、どっちかが正しいとかじゃなくて、どっちも正しいこともあるんだなぁと、そういうふうに思っていただいたらいいんじゃないかなというふうに思います。
今日はそんなお話をさせていただきました。
エンディングと番組告知
今日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました。今日の配信がちょっとでも面白かったなとか役に立ったなとか思っていただけましたら、
いいねとか感想のコメントを残していただけると嬉しいですし、もしまだの方がありましたらフォローボタンをポチッと押していただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
ちなみにこのモーニングノートは平瀬楽器のyoutubeチャンネル、それとスタンドFM、あともう一つサンダーのyoutubeラジオ局サンダイロ、この3つで流しております。
この3つともねポチポチポチとフォローボタンを押していただけると励みになりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
それではまた明日の朝もモーニングノートでお待ちしております。
音楽でこの街の笑顔を増やします。平瀬楽器の平瀬智樹でした。