調律のリスクと課題
おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬智樹です。今日は、その発表会、調律の時間設定がめちゃくちゃ賢かった話 というタイトルでお話をさせていただきます。
発表会の調律に大体朝一からすることが多いんですよね。でも実際その時間帯の調律ってどうなのかというと、
割と不安定になりやすいリスクがある時間帯でもあるんです。そんなお話を今日はしたいなと思います。
この番組は兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする毎朝10分ぐらいの音楽トーク番組です。ピアノのこと、教室のこと、イベント作りや動画制作の裏話まで、音楽と街のちょっといい話を毎朝少しずつお話ししています。
朝の支度とか通勤のお供に耳だけご参加ください。 というわけで改めましておはようございます。12月15日月曜日の朝ですね。
今日はちょっと寒い感じかな。まだ僕家の外に出てないんでね。 まあわかんないんですけどもちょっと寒いかなという感じです。
月曜日はピアノの耳頼りということでピアノのお話をさせていただく日なんですけれども、
発表会のピアノの調律のお話をさせていただきます。 発表会のピアノの調律に向かうこともちょこちょこあるんですけども一番多いのがですね
朝9時。だいたいホールが開くのが朝9時じゃないですか。 9時から11時ぐらいの時間帯。朝1でホールに入らせてもらって調律して。
で調律が終わり次第リハーサル。でお昼挟むんかな。でそこから本番みたいな。そういう流れが一番多いと思います。
まあ段取り的にもね多分いいと思うので多いパターンですよね。 でもねこのパターンが実はリスクがあるなぁというふうには思ってるんです。
ただあるなぁと思ってても、それを改善する方法というのはあまり見つからないなと思ってたんですけどね。
で何がリスクかと言いますとですね理由はめちゃめちゃシンプルで特にこういう季節。 空調がねやっぱり効き切らないんですね。大きなホール、大きなお部屋の場合って入ってエアコンのボタンを押しても急にかかんないじゃないですか。
それがあるのでまずお部屋が温まりきらない。ホール全体が冷えていることがほとんどです。 ということはピアノも冷えてるんですよね。でもっと言うとピアノが出てないっていうこともあります。
ピアノ子があるような場所であれば前の日から準備しているとかね朝早くから来られて準備していただいているところも周りにあるんですけど基本的にピアノが出てないってなるとそこから9時からピアノを出さないといけないんですよ。
9時から11時って2時間しかもらってないのにピアノ出さなあかんわ空調聞いてないわピアノもこっちに冷えてるわってなるとこれはやっぱりねすごいリスクでこの状態で調律をするとですねこの後空調が本格的に動き出してお部屋が温まってきましたピアノが温まってきましたってなったらまたね合わせたはずの音が狂ってくるっていうことが十分考えられるんです。
ピアノってねその温度だけではなくてこの温度とか質がどんだけ安定しているかっていうところが一番大事なんですね。
その変化に影響を受ける楽器なのでやっぱりこう調律していないにどんどん変わっていく朝一の環境っていうのはねやっぱりリスクしかないわけなんですよ。
効果的な時間設定
でこの間なんですけれどもピアノ調律に伺った某先生の発表会があったんですけどもそこのスケジュールがですねこんな感じだったんです。
朝一番から10時45分までは生徒さんのリハーサルをされていました。
で僕は10時45分に来てくれと言われて10時45分に行ったんですね。ちょうどリハーサル終わるところで。
そこから12時45分までの2時間調律をいただきました。 で多分12時半ぐらいに会場やったのかなお客さん入って最後の方に入ってきてあったんですけども
1時から本番とそういう風になってたんですね。 でこれを見た瞬間にはめちゃめちゃいいなぁとめちゃめちゃ賢いなというふうに思ったわけなんですよ。
この時間設定の何がいいかと言いますとまずですねその9時から10時45分までのリハーサルの時間帯でしっかり空調が効ききっているわけなんです。
となるとピアノも全然いい状態で冷えてない状態になるんですね。 人も当然入っているんでやっぱりホールの中があったかい。ホールの空気がちゃんと動いている状態なんですよ。
当然ピアノも出てますしね。なのでその状態で調律をするとやっぱり1時から始まる本番にかなり近い状態で調律をすることができるわけなんです。
コンディション的にやっぱり良いんですよね。 なので1時から始まる本番中の音のブレっていうのもおそらく少なくなると思うんですよね。
これはやっぱり僕ら調律する方の調律師としても演奏する側の生徒さん、先生にしてもやっぱり安心できる状態なんじゃないかなというふうに思うんです。
これはやっぱりめちゃめちゃいいなと思うんですけども、このパターンにほとんどの先生とかほとんどの楽器展ができていない理由っていうのはやっぱり色々ありまして、これをしようと思うとですね、どんなことをしないといけないかというと、
9時からその10時45分、生徒さん何人張ったかちょっとわかんないですけども 10時45分までの1時間45分。ここのリハーサルの時間設定がむちゃくちゃ難しくなります。
1時間45分ということは105分しかないわけです。 9時に行っていきなりできないからだいたい100分ぐらいと思うんですけども、この100分を10人やったら10分ずつですよね。
10人のことないよねきっと。20人やったら5分ずつですよね。 これをねきっちり分刻みでスケジュール組んでやらんとあかんのんですよ。
先生にね、調室終わってからこれどうやってこの時間管理やってはるんですかって聞いたら、もうほんまに分刻みでスケジュール組んでバッサバッサ切るって言って、
演奏中でもはい時間やからやめてくださいっていう風にやるって言ってはりました。 もう1曲は全部リハーサルできないよという風なことを言って、
連弾とかだけはあんまり練習してへんから連弾は時間優先してやると。 自分のソロは家で練習してきてくださいみたいな感じでバッサバッサ切ってやってますって言ってはりました。
でもまあそれが多分ね正しいと思いますしそういうことをしないとやっぱりどうしても時間取りに終われないんですよね本当に10時45分時間取りにぴったり終わって10時45分から調室を始めることができたのでそういう工夫をされてるんですよねそういった工夫があるからこそ実現できるこの時間設定これはすごい素晴らしい話だなという風に思いました。
安心して使用するために
あくまでも超越し目線ではあるんですけれども超越ってねやっぱそのただ音を合わせるっていうだけじゃなくてその環境を読まないといけないっていうところがあるんですよねもちろん朝一からさせていただいてこれぐらいの気温になるだろうからこれぐらいに狂ってくるだろうからみたいな着地点をなんとなく考えてすることもあるんですけれどもやっぱそれってね万能ではないので
今回の先生みたいに時間をちゃんと段取り方、段取りのやり方考えるだけでやっぱ全然ピアノって安心して使えますし僕たちも安心して作業ができますしでまぁもっと言うと先生ももっと安心してやれるのかなというふうに感じました
まあだからといってうちの発表会がこの段取りでできるかですよできないと思うんですけれどもですけれどもやっぱこれはやり方やなぁと思ってねこの発表会の時間設定ほんまに賢いなというふうに思ったっていうまあ現場のお話を今日はさせていただきましたできる状態の教室があるんであればこの時間設定はパクらせていただくっていうのはほんまにいいなと思うのでぜひ参考になさっていただければと思います
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