1. MORNING NOTE by 平瀬楽器
  2. ピアノの本名って知ってる?
2025-04-07 10:12

ピアノの本名って知ってる?

MORNING NOTEは兵庫県三田市にある平瀬楽器がお届けする毎朝10分くらいの音楽トーク番組です
ピアノのこと、教室のこと、イベントづくりや動画制作の裏話まで、音楽とまちのあれこれを、毎朝少しずつゆるっと気軽にしゃべっています。
朝の支度や通勤のおともに耳だけご参加ください。


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はい、おはようございます。MORNING NOTE、今朝も始まりました。平瀬楽器の平瀬智樹です。今日はですね、ピアノの本名って知ってるっていうタイトルでお話をしたいと思います。
このMORNING NOTEは、兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする、毎朝10分くらいの音楽トーク番組です。
ピアノのこと、教室のこと、イベント作りとか動画制作の裏話まで、音楽と街のあれこれを毎朝少しずつゆるっと気軽に喋ってます。
あとの支度とか、通勤のお供に耳だけご参加いただければと思います。
はい、というわけでですね、月曜日はピアノの耳頼りということで、ピアノのお話をさせていただく日にさせてもらっています。
まだやっぱり怖いですね。全然慣れないな、1週間やってきたけどね。
というわけで、早速なんですけども、ピアノのお話をしたいと思います。
ピアノの耳頼りは、ピアノに関するいろんな話題をお話しする週に、月曜日にしようかなと思ってるんですが、今回はですね、月曜日1回目ということで、ピアノの本名って知ってるっていうお話をさせていただきたいなと思います。
ピアノの本名って皆さんご存知ですか。ピアノってピアノやんって思われてるかもしれないんですけども、音量記号のピアノとかフォルトとかあるじゃないですか。
ピアノっていうのは小さくとか弱くっていう意味ですけども、じゃあ楽器のピアノってなんなんって話なんですよね。
音量記号のピアノは小さく弱くじゃないですか。楽器のピアノってどっちかいうと大きくないですか。
これってどういうことかご存知でしょうか。
ピアノっていうのは今から300年ほど前の1709年頃に、今のこのピアノ、皆さんがよく見てるピアノの原型となる楽器ができたというふうに言われています。
作ったのはイタリアのバルト・ロメオ・クエストホリという人で、この人が作ったんですけども、その前まではチェンバロという楽器だったんですね。
音量の変化が出せない楽器だったんです。チェンバロって皆さんご存知ですね。2段とか1段とかの楽器で、あれ実は音は鳴るんですけども音量の変化が出せなかったんですよ。
このチェンバロっていう楽器でももちろん良かったんだけども、やっぱり大きい音小さい音欲しいよねって感じで工夫して生まれたのが今のピアノという楽器だったんです。
このピアノ、小さい音から大きな音が鳴る鍵盤楽器っていう意味で、クラビチェンバロコルピアノエフォルテという名前がつきました。
クラビチェンバロっていうのは鍵盤楽器ですね。コルピアノエフォルテっていうのが小さい音から大きな音っていう意味です。
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なのでこの皆さん今ピアノと言っている楽器の本名は実はクラビチェンバロコルピアノエフォルテなんですよね。
でもレッスン行くのにね、ちょっと今日はクラビチェンバロコルピアノエフォルテのレッスン行ってくるわとか、ちょっとあんたクラビチェンバロコルピアノエフォルテの練習しときやとか、そういうの言いにくいじゃないですか。
なので短くピアノというふうに言っています。なので今のピアノ、グランドピアノにしてもアップライトピアノにしても、あれが小さいっていう意味ではないんですね。たまたま略したのがその部分だということです。
例えばですね、楽譜とか舞台図面とかにトランペットのことTPとかフルートのことFLとか略称で書いたりするんですけども、ピアノのことは今でもPFって書くんですよ。これはピアノフォルテの略なんです。
なので今でも全然ピアノフォルテは生きてます。クラビチェンバロコルピアノエフォルテっていう人は少ないかもしれないんですけども、ピアノフォルテっていう名前はまだまだ生きてますので、小さい音から大きい音まで出る鍵盤楽器だったんだなというのをちょっと覚えてもらえればいいんじゃないかなと思います。
この1700年ぐらいの当時の音楽っていうのは一体何やったかと言いますと、チェンバロで演奏してたんですけども、貴族の皆さんがお城で楽しむっていうのが音楽の一般的なスタイルだったんです。
なんか舞踏会とかイメージを持たれてると思うんですけども、ああいうのが音楽で一般庶民が楽しむものではなかったんですよね。本当に限られた人だけがやってた。
なので、そんなに大きな音がいらなかったんです。大きなお城だとしても、こんな何百人ってあるような場所じゃなかったわけです。だからチェンバロでも問題なかったんですよね。
でもだんだんスタイルが崩れてきて、お城の外、お城以外の場所でも楽しめるようになってきて、音が欲しいなってなってピアノが生まれたということになってます。
要は貴族だけが楽しめた音楽というのは、一般にどんどんどんどん広がっていったという形になるんですよね。
で、次です。音量の変化が出てくると次に欲しくなるのが、やっぱり音の数ですよね。幅広い音が欲しくなってきたんです。
チェンバロっていう楽器が、だいたい40件から61件ぐらい、たぶんこの1700年というのはチェンバロの一番最後ぐらいだから、60鍵盤前後ぐらいの、まあまあ多い鍵盤数のチェンバロがあったと思うんですけども、
これではやっぱり物足りんと。せっかく音が大きくなったり小さくなったりするんだから、もうちょっと鍵盤いるよねみたいな話になったんだと思うんですよ。
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で、鍵盤数がどんどんどんどん増えていったという流れになっています。
だいたい作曲者で言うとよくわかるんですけども、モンスタルトの時代がこの1791年ぐらいになっているので、モンスタルトの時代が61鍵盤、チェンバロと同じくらいの鍵盤数のピアノが使われていました。
で、その次の時代、ベートーベン。ベートーベンの時代になると、ベートーベンという人がやっぱり音が欲しかったんですよ。
なのでベートーベンの時代にピアノってグッと伸びたんですけども、61鍵盤のピアノ、そっから68鍵盤になり、73鍵盤になりっていう風に増えていっています。
ベートーベンの楽譜を順番に並べると、鍵盤の広がりがよくわかって面白いんですけども、73鍵盤ぐらいまでいってるみたいですね。
で、その後、皆さんよくご存知のショパン。ショパンの時代になって82鍵盤ぐらいまでなりました。
で、最後、ラベル。もうだいぶ近代になってきますね。ラベルが1937年になっているので、そのあたりの時代になってきて88鍵盤という今の形になってきています。
こんな風に作曲家が、やっぱりもうちょっとあと1音増やしてくれへんかな、あと2音増やしてくれ、そんな風に言えたかどうかわからないですけど、あと1音、2音欲しいなあ言って、ピアノの工房の人に相談して、だんだん鍵盤数が増えていって、今の形になっているという形になっています。
ちなみに、今、現代で一番鍵盤数の多いピアノっていうのはどれくらいかと言いますと、96鍵盤というのがあります。もっともっと多いのも実はあるんです。100鍵盤とかあるんですけど、作られているピアノは96鍵盤のピアノがあります。
実はこの平塚楽器の近くにありますレストランに置いてあるんですね、近くだと。96鍵盤って相当大きいんで、端っこの方が黒く乗ってあってね、間違って1オクターブ下に座らないようになってるんですけども、そこの鍵盤って実際に弾くか弾かなくてですね、その鍵盤の弦の響きとかを利用してもっとその豊かな音を出すみたいなイメージで作られているんです。
メーゼンドルファーのインペリアルという鍵盤数の多いピアノがあります。中にはその96鍵盤使う枠もあるんですけども、普通の88鍵盤では弾けないので、あまり弾くことはないかなと思うんですけども、もしどこかでご覧になられることがあれば是非見ていただけたらなと思います。
鍵盤の蓋をパッと開けたらね、ヤマハとか、かわいいとか、メーゼンドルファーとかね、ロゴが入ってるんですけども、このインペリアルに関しては先ほども言いました通り、鍵盤数が多いので間違って1オクターブ下に座ってしまうことがあるんです。
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なので、このメーゼンドルファーというロゴもちょっとね、真ん中より横にずれた印刷がしたんですね。そういうのもちょっと面白いので、またよかったらお近くにあれば是非見ていただければなと思います。
はい、というわけで、月曜日はピアノの耳題ということで、ピアノのお話をさせていただきました。来週もピアノのお話をしたいなと思うんですが、ちょっと来週話しするかわかんないですけども、今まで行ってきた中でちょっと面白かったピアノのお仕事とかね、そんな話もいずれしたいなというふうに思っております。
はい、というわけで、今朝のモーニングノートはこれぐらいにさせていただきます。本日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました。また明日の朝のモーニングノートでお待ちしております。それでは、いい1日お過ごしください。いってらっしゃいませ。
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