震災に関する世間話
おざき
もりちゃん、おざきのThink too muchです。
もりちゃん
もりちゃんです。
おざき
おざきです。
もりちゃん
この番組は、10年来の友人もりとおざきが最近考えすぎてしまうテーマについて話すトーク番組です。
何事も自分には関係ないのに、それで腹が満たされるわけでもないのに考えすぎてしまう私たち。
テーマは、自分社会、核現在、未来と何でもThink too muchの話を一緒に考えすぎたり、考えすぎを笑ったりしてお楽しみいただければ幸いです。
おざき
幸いです。
もりちゃん
いやー、なんかちょっとだけ涼しくなってませんか。
おざき
そんなことなくないですか。
もりちゃん
あ、じゃあ私のことは忘れてください。
おざき
早いな。引き下がるの早いな。
もりちゃん
全然した。
おざき
何なんですかね。東京だからってことですか。
もりちゃん
いや、関係ない。
おざき
わかんないです。ちょっと涼しくて。
ちょっと天気悪かった。東京天気悪くなかったですか、最近。
悪かったですね。急に雨降ったり、ありましたね。
関西はね、ギャンギャンですから。
いやー、辛いね。早くうつってほしいと思い、うつつ。
なんかこういうさ、天気の話は世間話でよくするじゃないですか。
世間話の一つでさ、アソリエーションの一個として、私福島出身なんですけど、
もりちゃん
大抵初対面の人に福島出身なんですって言うと、
震災の時どうだったんですか、みたいな。大丈夫ですかって聞かれるんですよ。
おざき
バカたれだよ。
質問の心理と反応
おざき
バカたれ。
もりちゃん
これさ、どうしたいんだろうね。
おざき
どうしたいんかな、確かに。
どうしたいんだろう。
気持ちは分からんでもないかもしれんけど。
もりちゃん
これどういう心理で聞いてるわけ?
おざき
もうほぼ情景反射だろうね。そこに考えあるんかな。
ないんのかな、やっぱり。
もりちゃん
やっぱその、大丈夫ですか、大丈夫でしたって聞かれてさ、
大丈夫じゃないですっていう、何にしろどんな話題にしろ答えづらいじゃない?
おざき
そうだね。
もりちゃん
全然大丈夫ですしか求めてないからね。
おざき
そうだね。
ガチで本当にどうだったか知りたいのかも分からんしね。
そうだよね、間違いなくそうだよな。
ほんと世間話として何も考えず言うのだろうな。
もりちゃん
大崎はそうやって聞いたことある?
おざき
確かに人生レベルで見たらあんのかもしんない。
あれはないですけど、記憶はないんだけど、聞いててもおかしくないかも。
もりちゃん
そうだよね、聞く側はな、そうだよな。
おざき
でも私体感としては初めての人の7割ぐらいは聞いてくるなと思ってんだよね。
もりちゃん
でね、どうすんの私が原発の街の出身で、いつ発願するか怯えてますとか言ったらどうするんだよ。
おざき
言わずすぎるだろ。
そうだよね。
親家族全員亡くなりましたっていうこともあるかもしんしね。
家流されたんすよって。
そうなんだけど、これってなんでこんなことが起きるんだろうか。
何ですかね、あえてじゃないけど、生前説的に考えると、
盛り上げるというか、自分の知ってる知識をひも付けますやん。
福島に限らずよ。
もりちゃん
コーチって聞いたらカツオみたいな。
おざき
みたいな感じで、くらいの関連性の強さあるじゃないですか。
福島と震災という言葉のね。
で、自分の一番手前にあった引き出し、福島って書かれてる引き出し開けたらカランコロンって。
シャーペンみたいな。
震災がカランコロンって。
奥から出てきて、あんま入ってねーなーみたいに思うけど。
もりちゃん
あーってなってるのもあれやし、とりあえず聞こうかーって。
他者の好奇心と対話
おざき
かかってるというか、こう。
そうなんだよ。
もりちゃん
ってなるかもしんないっす。
おざき
どうっすよ。
幸い身内がなくなったりとかはしてなくて、なんですけど。
もりちゃん
そうだね。
私もいっぱい聞かれるからさ、これに対するパッケージ化された答えがあってさ。
一応身内に不幸はなかったんですけど。
水が2週間ぐらい止まってシャワーとか浴びれなかったんで、夏だったら最悪でしたね。
という返しです。
おざき
こう、なんて言うんだろう。
最初に一応こう、最悪の事態ではなかったですという安心は示しつつ、
それなりに大変だったんやでっていう、かつ最後はファニーな感じにしてくれると。
そうね、ちょっとこうライトにね。
もりちゃん
水ですよ、災害の時は。
被災者に気遣わすな、バカだれ。
ねえ、どうかな。
おざき
まあな。
もりちゃん
災害、そうだよね。
なんかどうなんだ、それぐらいライトになっちゃってるんですよね、きっとね。
おざき
なるほど、確かにそれはあるかもしれない、確かに。
それはあるかも。
もりちゃん
いやー、そうだから、同じ福島県民の皆さんに、福島県民なり、
震災、被災したなという自覚のある方は、どう答えてるか聞いてみたいなと思ってるんだけど。
おざき
なんか、一回さ、一回この話一瞬ラジオでしたと思うんですけど。
もりちゃん
うん、したした。
おざき
うん、したよね。
知り合いの宮城県出身者がそれ聞いててくれて、
直接会った時にね、いや、ほんとそうなんだよって言ってくれたのよ。
わー、やっぱりそうなんだ。
そうそうそう、マジでよく取り上げてくれたねみたいな感じだったのよ。
おざき
いやー、まだまだふに落ちないね、聞かれるけど。
もりちゃん
多分、スズメの閉じまりの話をした時だと思う。
おざき
あー、そうかもそうかも。
スズメのね、
もりちゃん
まあなんか、被災者じゃなかったらそうやってキラキラの中に入れ込めるんだねって思って。
おざき
なるほど、なるほど、言ってましたね。
もりちゃん
言ってましたね。
おざき
いやでもちょっとこう、ひるがえって自分を変えりみるに、
ちょっとこう、地図を広げて、
地図を広げて、いつかなあれ、2022年くらいだったと思うんですけど、そうだよな。
ウクライナの人に会ったことがあって、
ガーナのスーパーで会って、
その人はCAさんやってて、
なんかきっかけで話して、ウクライナ出身なんだみたいな。
今は飛行機のトランジットかなんかで、その辺の近くのホテルに泊まってて、
次の出勤まで待つために今スーパーで飯買いに来てるんだみたいなこと言ってて、
あーってなって、
多少の世間話を通した後に、
なんか俺から、ウクライナはあれですね、ちょっと大変なことになってますねみたいな。
なんかこう、あなたの家族とかが安全であることを願ってますが…みたいな。
それで何て言ったか忘れたけど、当たり障りないことを言ってて、
私の周りは大丈夫なんだけどね、的なことを言ってたような気がしますが、
それも本当かどうか今となっては分かりませんが、
そうだね。
だから、なんかこう、
うーん、なんて言うんでしょうか。
ちょっとその、条件反射的に、福島からの第一声で、
失礼したとき大丈夫でしたか?
というその短絡さと一緒にしてほしくはないが、
確かに大きな括りで言うと、
同じことを聞いてはいるかもしれない。
もりちゃん
いや、なんかしみじみ思いましたわ、今。
そうだよね。
ウクライナの人にこう、ウクライナ出身なんですっていう人と対面したら、
確かに我慢するのちょっと難しいかもね。
おざき
絶対にそのトピックは、ちょっと出したいよな。
こっちの都合だけど。
ね。
言葉を選ばないと、ちょっと好奇心に近い。
ごめんけど。
どうなんですかって聞きたくなってしまう、そこは。
もりちゃん
そうだよね。
いやー、確かにな。
ありがとう、とてもいい案だった。
おざき
案っていうか、確かにそことか。
だから、その福島みやぎ、東北の知り合いとかいないのかもしれないです。
ちょっと解像度が低いとそうなるのかもしれない。
もりちゃん
そうだね。確かに。解像度の低さと好奇心だな。
解像度の低さはあるだろうな。
だから私、自分が1回被災したなと思ってるから、
野党の人とか、いろいろ災害があったような土地の人に出会ったりしたときに、
自分から聞いたことってないだろうな、たぶん。
聞けないんだろうなと思った。
逆に同じ東北の人で、東北の人たち同士でなら言ってる気がするな。
おざき
本当?
もりちゃん
でもなんかそれも、東北受信なんですか?みたいなことが一通り終わった後、
2011年何してた?みたいな話題になったりしたときに、
例えばそのときぐらいに転職してきてとか、
おざき
そういう話題になったときに、大変じゃなかったですか?とかは出るけど、
なんかあったのかなって思うってこと?
うん、そうそう。
もりちゃん
そこはもうかなりピアな関係になって、
自分から聞けるのだろうな。
おざき
なるほどね。
もりちゃん
好奇心、そうだな。
今話しながら、その好奇心は我慢できる人間になりたいと思いつつ、
それってすごくなんかもったいないような気もするし。
おざき
難しい。
うちらがウクライナの人に会ったときに、
どうですかとは聞かないけど、
そのトピックを出すことと、
日本人が福島出身というだけの人に大丈夫でしたかと聞くのは、
ちょっとレベル感が違うような気はするのだが、
そうね、確かに。
ウクライナの話はもうちょっと社会情勢の話とか、
もりちゃん
国の対策の話とか、そういうことにも広がりそうだけど、
おざき
震災はもうみんな日本人の男って言ったら知ってるじゃん。
知ってるじゃんっていうことよ。
確かにそうだ。
けどそれレベルの人っていうかな。
福島がウクライナくらいの人っているのかもしれないですね。
なるほどね、福島がウクライナくらいなのか。
もりちゃん
なるほどですね。
おざき
確かに。
いるよな別に、聞いてきた人たちが、
どこ出身でどういう人生だったか知らんけど、
震災の影響と人々の関係
もりちゃん
別に初めてじゃないかみたいな東北の人とかさ。
おざき
そうか、聞いてきた人に逆に聞いてみればいいのか。
もりちゃん
今度聞いてみよう。
喧嘩?
おざき
もうちょっとワイルドに行くよ。愛嬌人間ですから私は。
なるほど。
してくださいよ。
もりちゃん
それはそうだね。
そうだね。
なるほどですね。
おざき
こういう話をするとき、ひるがえって自分は同じようなことしてないかなって思うんだけど、
もりちゃん
なんだろうね、私にとってのウクライナくらいのものとかを今探しているのだが。
福島君はそういう初対面の人と、ちなみに何を喋りますか。
おざき
何喋るかな。
気にすること、いっぱいありますけどね。
30歳くらいだと結構デリケートなこととかってあったりするよね。
確かにな。
ぼちぼち親なくなってる人とかたまにいるし。
そうか、確かにそうだ。
離婚は普通に変わらずあるし。
結構親はまだ生きてるのかなとかちょっと思ったりするかも。
そうだね。
もりちゃん
どうだな、おじっかはとか、両親はとか言ってるな。
おざき
この人両親まだ生きてるのかなっていうのをシンプルに知りたいときに適切な質問があんまなかったりするかも。
そうだね。
もりちゃん
難しい。
そういうときさ、本当に前にパートナーと、性自認のことも結構気になる話題、デリケートな話題ではあるから、
おざき
パートナーと呼ぶようにしようと決めたんだけど、
もりちゃん
何の話したかがこの一瞬で忘れてしまった。
そういう、パートナーと呼ぶのは彼氏とか彼女とか奥さんとかっていう言い方を避けたくてパートナーを選んでるけど、
親の代替語ってないね。
おざき
なるほど、確かに。今まさにアンコンシャスバイアスでしたが、
もりちゃん
親がいる前提でしたが、私は保護者というか、その観点は抜けてましたね。
でもこういうことはさ、どれだけ気をつけまくっても、誰かの依頼は踏む可能性があるから、
それについてずっと思い悩んでいる気がする。
どうしても。
まあ、そうだな。
おざき
多様な人間たちを、誰一人とも偏見ありきで喋りたくないと思うと。
いやー、ちょっと難しいですね。
もりちゃん
そうなんだね。
おざき
そこは若干私は割り切ってしまってますが。
もりちゃん
いやー、割り切るしかないよな、それは。
おざき
マイノリティ界の中のマジョリティってあるじゃないですか。
世の中に認知されているマイノリティの人たちって。
LGBTQ的なこと。
もりちゃん
旧の皆さんが。
おざき
旧の皆様が、はいはい。
だけど、性的指向って当然それだけではないじゃないですか。
とか、そういう性的指向だけに関わらず、
何というか、善かがある人とか。
あー、そうだねー。
親を早くなくしてしまった人とか。
とかっていうのを、例えば兄弟が亡くなっているとか、
身内に自殺した人がいるとか。
そういういろんな傷ってあると思うので、
それこそペットなくした人とかの前で、
このワンちゃんの猫ミーム可愛いって言ったら、
それはアウトなのかと。
そこはもう私は割り切ってますけれども。
そうですね。
だからどっちかっていうとそうですね。
西かな子先生も言ってましたけれども、
そういう背景があるので、
生きてるだけで、人と喋るだけで、
人を傷つける可能性があるという覚悟を持って、
西かな子さんは物書きなので、物を書いていると言ってましたが、
それは俺らにも言えるよねっていうのはありますな。
デリケートな話題への配慮
おざき
確かに。
そうだなー。
そこのとこ私結構潔癖なところがあってさ、
もりちゃん
すごく誰のことも傷つけないと思うと、
おざき
何の言葉も出てこなくなっちゃう。
もう喋れないみたいになっちゃうんだよね。
もりちゃん
そういうときに、覚悟。
覚悟か。
おざき
とはいえその、いやー、ね。
自分の中のやっぱり引き出しと、
ぶっちゃけその確率っていうところも、
もりちゃん
ある程度考慮していいと思うけどね。
おざき
そうだなー。
確かに。
もりちゃん
この潔癖さ、たぶん公務員だったからなー。
おざき
広く誰のことも、
マクロを相手にしてる。
マクロを相手にして授業をするとかっていうときに、
もりちゃん
案に子供たちに、
おざき
てめえらアンコンシャスバイアスに気づけよみたいな、
感じで喋っていたところがあるので。
もりちゃん
なるほどな。
そうだなー。
おざき
現在のことは一つとして、
もりちゃん
そうね。
自分がこう嫌な話題されたときに、
おざき
嫌って言っていいのか。
関係性によるか。
早いな。
自問自答が早いな。
もりちゃん
そうですね。
世間話ということで、
この人は世間話さん、
そういう距離感の人にはしょうがないということになるのかな。
おざき
そうだね。
それを、
俺も序盤ちょっと、
バカたれとか言ってしまったが、
それを聞いてきた人が、
極悪人感って言ったら、
もりちゃん
全くそんなことはない。
おざき
そんなことないよね。
そうではあるんだよね。
別に普通の。
もりちゃん
普通の人です。
おざき
そうだよね。
もりちゃん
そうだ。
おざき
そうだね。
もりちゃん
いやー、なるほど。
まあ、だからそうか。
同事者はもちろん引っかかるから、
まあ、そうだな。
おざき
結論、私の見えている範囲で気をつけていきたいということになっちゃう。
だから、結構これはなんて言うかな。
もりちゃん
割ともうちょっと取り上げられてもいいトピックなような気もするけどね。
そうね。
そうね、多いからね。
なんかその、
性自認のこととか、
そういうことの中に埋もれているんだけど、
普通にすごく悲しい人もいる話題だから、
おざき
みんな、みんな。
そうですね。
もりちゃん
そこで確かに、ちょっと意識してもらえるとちょっといいと思う。
これを意識できた人はちょっといいと思うよ。
おざき
いいと思うね。
これは、俺らが啓発していくべき、
気づいてしまったものの責任としてね。
もりちゃん
ちょっと、これをうっかり聞いた人は、
そんなことを時に思ってもらえたらいいなと思います。
おざき
そうですね。
私たちも別の福島、ウクライナに相当する何かには気をつけるので、
そういう感じですな。
もりちゃん
そうですな。
もし、皆さんの思うウクライナなり福島があったら、ちょっと聞いてみたい。
ぜひぜひ、教えてください。
おざき
この番組では、皆さんの感想・質問、私たちに話してほしいテーマを募集しております。
概要欄にあるGoogleフォームから応募できるので、皆さんのご意見をぜひ送ってみてください。
はい。
それではまた来週お会いしましょう。
もりちゃん
森ちゃんと、
おざき
おざきでした。
もりちゃん
ばいばーい。
おざき
じゃねー。