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クラケン
悶絶心理学。この番組は、人間関係改善スキルを得意とする株式会社エルコピア代表取締役の江川さとみさんと、東大札マジシャンのクラケンがパーソナリティを務めます。
アサラティブコミュニケーションとメタ認知を駆使して、皆さんがより豊かで充実した人間関係を築くための実践的な方法を提供します。
はい、というわけでさとみさん、前回メタ認知が育ってない例とか、育ってるとこうなるよねみたいな例があったと思うんですけども、
実際どうやったらメタ認知って育てられる?自分で獲得できるんですかね?
江川さとみ
やっぱり自分の置かれている状況とかを客観視する力であったりしますから、ビジネスのシーンの場合とかで自分の全体を把握して、
その中で自分はどういう状況なのか立場なのか、まずそういうところを把握していかなきゃいけないわけなので、
例えば仕事の中では大きい紙ね、一人ずつホワイトボードがあるかどうかわからないので、
ちょっと大きい紙にその日にやる仕事内容とかを書いたポストイットを貼っておいて、
一つ終わったら一つ剥がすっていう風にして、どのくらい作業が進んでいるのかとか、そういったものを全体像を把握しながら自分の状況を見ていくっていうトレーニングにもなるので、
その仕事のスケジュール管理ですねっていうのをメタ認知育てない人っていう人は、そこからちょっとやってみるといいんじゃないかなというふうに思いますね。
クラケン
でもこれめちゃくちゃいいアイディアだなと思ってて。
カスクが全部可視化されるわけですよね。
江川さとみ
そうなんですよ。可視化される。
クラケン
これめっちゃ良さそう。あるところあったら私もやってみたいです。
江川さとみ
そうしてください。
クラケン
いつもカスク管理結構苦手なんで。
江川さとみ
私はいろんなことが同時並行で進んでいく時に脳が迷子になりそうになるから、
古いですけどモゾウシね。デカいモゾウシ買ってきて、それに貼って剥がしていきます。
一つのプロジェクトに対して一つのモゾウシって言っていいんですかね。
モゾウシに貼っていくっていう風にして、同時並行でちゃんと進んでいるかっていうのも把握してますので。
結構仕事ができることかを見ると、ちょっと大きめの手帳にそういう風にやって管理してることが見かけたりするよね。
大きい手帳を持って1ページをその会社の仕事の一つとするとっていうことでやってる子もいますね。
クラケン
これめちゃめちゃ良いです。仕事にダイレクトに使えるし、自分の認知力を、メタ認知力を育てる力にもなるってことですね。
江川さとみ
そうですね。あとは客観視っていう意味で言うと、よくアスリートの方がされてると思います。野球選手とかプロゴルファーの方とか。
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江川さとみ
映像を使って自分自身のフォームですよね。フォームを振ってみて、その直後にその様子がモニターに示されると、それを見ることで今ちょっと肩が上がってたなとか、足が開いてたなとか。
そういう風にやって気づいて修正していく。これもメタ認知を鍛えるという点では効果的な方法なので。
クラケン
確かに確かに。
江川さとみ
そうそう。自分を客観視することで問題点に気づいていくわけですよ。修正がやりやすくなるし、今逆に言うとこのやり方でやっているけれども、別のやり方はないか。別の解釈方法はないか。
クラケン
っていう風な、いくつもの発想方法を生み出していくことができる。
江川さとみ
これスポーツの例だとすごくわかりやすいなと思って、我々マジシャンもですね、昔はマジックの練習って一人でやる時って鏡を使ってやるんですけど、鏡に自分を映して、要は正面から見た自分を確認するっていうのが主力だったんですけども、鏡ってダメなんですよ。限界があるんですよ。
クラケン
あ、そう。
まず調達コストがえらい高い。普通の姿見てめちゃくちゃ縦に細長いじゃないですか。
だからちょっと動くと視点がずれちゃうんですよ。なので正面から見てなくてちょっと横から見ているフレーズになるし、逆に角度に弱いマジックを練習するときに、横からチェックしたいんだけど、鏡だとこの角度調整できないんで、鏡は一人でどうしてもやらなきゃいけない時の練習手段ですと。
基本は人間が角度チェックするんですよ。2人ぐらい、先輩一人、両端に、あるいは真ん中に。3人いると両方できますね。端っこ端っこ真ん中みたいな感じでチェック。
3人ぐらいに見てもらって、こっちから右から見るとちょっと仕掛けが見えちゃってるねとか、仕掛けは見えないんだけど正面から見るとちょっと立ち方がかっこ悪いよねとか、人間の目で全部チェックしてたんですね。
当時ビデオカメラはまだまだ、今から20年ぐらい前、まだまだ高価だったんで、部で1個しか持ってなかったんですよ。なので、ビデオカメラ争奪戦が繰り広げられるんですよ。
江川さとみ
ああ、そっか。昔高かったもんね。
クラケン
1台しかないんで、僕ら使いたいんだけどみたいな。しかもビデオカメラもビデオカメラで、正面の映像じゃないですか。さっきの言った角度チェックみたいなのは結構できないから、ビデオカメラと人間がチェックするのが一番いいよねみたいな。
今だったらスマホで動画撮影できるし、しかもそれかなりライトなコストでできる。
江川さとみ
そうですよね。
クラケン
みんな持ってるから、じゃあ先輩が一時的に見て指摘するだけで、ちょっとトイレ行きたいからとか、他の人面倒見なきゃいけないからとかっていう。
じゃあビデオカメラだけ置いといて、3方向ぐらいから撮影するっていうことができるようになったんですね。
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クラケン
めちゃくちゃそのコストが安くなったんで、マジックの練習としてはですね、非常にやりやすくなったんで、めちゃくちゃマジックのレベルがここ10年、20年、30年ってめちゃくちゃ爆上がりしています。
江川さとみ
やっぱパフォーマンスが上がりますよね。
クラケン
上がりますね。
スポーツとかパフォーマーにとっては客観視っていうのはすごく大事で、よくわかるんですけど、これビジネスの現場だと何かチェックポイントですよね。何をチェックするのか。
マジックだったら種が見えてないかとか、立ち方がかっこいいとかかっこ悪いとか、顔が正面向いてないとか、目線が泳いでるとか、多分全部言語化すると大変なんですけど、チェックポイントがあるわけです。
江川さとみ
例えばコミュニケーションの質であったり、それは録音でも最悪いいのかなと思うんですけれども、時間帯にずっと回しっぱなしっていうこともできないかと思うので、
例えば自分がプレゼン、大事な場面とか、よく上司の人にコミュニケーションのことで怒られてる人とかは、お客さんのところに行ったときに品質向上のために録音させていただいていいでしょうかと断った上で、自分がどういうふうにお客さんとコミュニケーションしているのか、あとはどういうふうな観点から会話しているのか。
もっと逆に言うと別の観点とか提案の方法はなかったかとか、そういうふうにあって自分自身を客観視してパフォーマンスを上げるっていう方向に持っていくことができますよね。
クラケン
なるほど。会話の質、これは録音でもできるよねというのと、プレゼンの練習は確かにできますね。プレゼンってあまり他の会社員経験が少ないんで、ちょっとよくわかんないんですけど、結構普通の方でもプレゼンはすること多いんですか?
江川さとみ
営業の方とかはね、やっぱり他社さんに行って自分の商品を売ったりとかする時とかのためにプレゼンはよくされるので、もう少しこういう話し方の方が良かったんじゃないかとか、そういうことのために録音されていたらいいですよね。何がそして欠けていたのか、良かった点ももちろんあるでしょうけれども、そういうことを客観視していくということはとても大事なことですよね。
あとはね、バタバタする職場とかで動画撮ってみて、何にそんなに余計なものに時間を割いているのかとか。何かいつも忙しくてしているところとかね。防犯カメラとかどうなんだろう?家の中に。あれはでも防犯カメラとか消されちゃうか。前のやつとか。だからやっぱり改めて回した方がいいね。1日の仕事をね。
クラケン
なるほど。
江川さとみ
動線はどうなっているのかとか。
クラケン
無駄があるんじゃないか。
江川さとみ
そうそうそう。それ見ながら会議で話し合うというのも一つの手ですよね。
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クラケン
なるほど。確かに。何かどなただったかちょっとお名前忘れてしまったんですが、まさにこれですよね。居酒屋で1日録画した映像を回して、何か営業の改善をするコンサルタントの方がいらっしゃるんです。
その人の気づきのレベルが半端じゃなくてですね。よく記憶に残っているんですけど、お客さんが店員を呼び止めて注文するじゃないですか。
どういう状態になったらその注文を取りに行くべきかみたいな。回転率というか客単価が上がっていくわけですよね。
今までどうだったかというと、杯が例えば3分の1以下になっているとか、定量目標は立ててたんですよ。かなりちゃんとやってたところなんですね。
杯が3分の1だったら声をかけに行きましょう。でも杯が3分の1になっても、例えば部下が助手の大事な話を聞いていて、それとこれじゃない場合もあるじゃないですか。
そこでビデオを何日も何日も回していて、そのコンサルタントの方が気づいたことがあって、確か肘の角度を注目したら、肘の角度がこうなっていたら集中してるからダメで、こうなってたら気に入ってもいいみたいな。
そうすると、杯の3分の1以下かどうかあまり関わらず、肘の角度に注目してパッと見てわかるじゃないですか。何かご注文あります?とかって聞けると、めちゃくちゃ高価格率でちょうどよかったみたいな感じで注文してくれるみたいなことがわかったらしいんですよね。
だからそういう気づき、自分の中の気づきのレベルを上げるとこういうことも、もしかしたら映像を撮ってさえいればできたりするのかなみたいな。職場の上の方にカメラつけたいですね。マークの評価が上がるかどうかわかんないですけど。
江川さとみ
そうですよね。まさにメタ認知っていうのは気づきなので、そこの方もメタ認知を発露させていてらっしゃったんだと思うんですよね。あとはね、よくSNS、男性あんまりいないのかな。SNSとか、友達とかのSNS見て、自分は行ってないけど数人のお友達がディスニーランドに例えば行ってて楽しそうだったとします。
で、自分はなんで誘われなかったんだろうとかってやっぱり思ったりする。なんかいろいろモヤモヤしたりする。男性はあんまりないのかな。女性の方が多いのかな。どっちなんだろうか。
クラケン
まず、友達としてディスニーランドに行くことがないのでわかる。別に僕はモヤモヤしないけど、仲良しグループみたいなのがいて、誘われてないみたいなので、ひともんちゃくあるというか、それは理解はできますね。寂しいとかね。
江川さとみ
ある私のクライエントさんのお話なんですけれども、やっぱり何人かのママ友がいて、3人かごめんなさい。3人か全部で。で、その子だけが誘われてなくて、そのお二方がお昼間にディスニーランドで遊んでて、なんで自分は誘われなかったんだろうと思って。
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江川さとみ
で、ずっとそのことにとらわれて、1日、頭の中の要するに脳内現象ですよね。脳内現象にのっとられて、何も手につかなかったと。
クラケン
引きずりすぎじゃない。
江川さとみ
それっていうのはメタ認知が発露してない状態で、逆に言うと自分は誘われなかったっていう見方もあるけど、2人じゃないとできない話があったのかなっていう考え方もできるわけですよね。
いろいろな見たて考え方ね。だけどもう自分は誘われていってないっていう、この私は嫌われている、のけ者にされている、そういうことにのっとられて、何もその人につかなかったんですよっていうことだったから、そこはもうあくまでもあなたの起こしている脳内現象の画像がずっとそこに流れているだけで、
あなたが嫌われているとか、のけ者にされているという客観的事実っていうものはわからないわけですよねって言うので、やっと気がついてくれたんですけど。
クラケン
気がついたんだ、すごい。
江川さとみ
やっと。そしてですね、改めて彼女に1個宿題出したのは、逆にSNS見てすごい楽しそうだったねって、私もちょっと言ってみたかったのが本音だから、私も言ってみたかったなって、言えますかって言ったら、言いますって言って。
そしたらちょうどその女の子は体調が、子どもさんたちの体調がその前ちょっと悪かったんだって、だから彼女たちからすると遠慮したんだって。
クラケン
だから今度元気になった時は誘うつもりだったのよっていうことで、別に大したことじゃなかったんですけど。
そうですね、それすごく深刻にしたのは自分自身が勝手にしたっていう。
江川さとみ
自分自身がすごい深刻にしちゃって、でも1個向こう側にもアドバイスできる立場だったらアドバイスしたかもしれないけど、行くか行かないかは向こうの選択だから、一応こういう状況だけれども行くけど、行くって聞いてあげてもよかったよねっていうのは1個思ったけどね。
クラケン
それがさっき言ってた違う解釈、違う方法。
江川さとみ
そうですね。
クラケン
いやでもいいですね。救われましたね。勝手に嫌われてるという思い込みから救われましたね。
江川さとみ
でもなんか結構個性とかよくあったりするのかなって思ったりしますけどね。
クラケン
そうですね、なんか行進の区別をつけるみたいな言葉があると思うんですけど、今それって結構難しい時代になってきてるなみたいな。会社の飲み会に行かない問題とか、自由参加ですよね。
来ないのも自由だけど、来ないのも選択肢だけど、来たことによってもしかしたらコミュニケーションが円滑になって仕事にとっても良い影響がある可能性もあるし、それも判断するのも自由ですっていう選択肢を与える責任が生じるのが早くなってるなみたいな。
江川さとみ
確かにね。
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クラケン
例えば新人なのかな。新人がそんなこと言うことあんまりないのかもしれないですけど、先職したての人でなんか飲み会誘ったけど断られて、何回か誘うんだけどいつも来ないからだんだん誘われなくなってみたいな。
本人の中ではなんかもう誘われないみたいな、嫌われてるみたいな、よくわかんない解釈になったりするみたいな。
江川さとみ
そういう解釈を選択してらっしゃるんだね。
クラケン
謎ですね。それ選択者の自分だよねみたいな話があるんですけど。
江川さとみ
そうなのよ。いろんな解釈がある中での選択をしているのはあくまでも自分なんですよね。そこを一番のポイントなんですよ。その解釈から生まれてくる脳内現象ね。
頭の中でぐるぐる繰り返されるマインドワンダリングというか脳内現象ね。それに振り回されちゃうっていう。
クラケン
もったいないですね。
江川さとみ
のがすごいもったいないわけですよ。
クラケン
ちょっと長くなってきたのでまとめに入りますと、メタ認知は育てられるんだよということね。
俯瞰視と客観視で育てていきましょうという話がありました。
俯瞰視っていうのは今日はタスクリストの整理っていう事例で出てきましたが、
今日はやることみたいな全体を捉えて、あとは一個一個の仕事に落とし込んでいってやるべきことをやる。
ところと映像だとか、自分を客観視することで別のやり方ないだろうか、別の解釈ないだろうかっていうふうに客観視をする。
江川さとみ
そうです。
クラケン
いうトレーニングの仕方があったんで、ぜひこれやったほうがいいなと僕も思ったんで、ぜひ皆さんもやってみてほしいです。
はい。
というわけで、今日の門実心理学はこんなところで終わりましょう。
江川さとみ
はい。こんなところで。そして7月から始まります私のワークショップもどうぞよろしくお願いします。
クラケン
はい。
江川さとみ
そういうのでごめんなさい。
クラケン
そうですね。私も内容を見せてもらったんですけども、めちゃくちゃ本当に仕事にも役に立つし、これすごいな。プライベートにもガンガン使える技なんで。
技。
江川さとみ
技ですよね。技ってことは誰もが身につけられるものだと思うんで、さとみさんに会いに来てください。
はい。
江川さとみ
というわけで今日も学びの多い学習ありがとうございました。
クラケン
ありがとうございました。
江川さとみ
バイバイ。
バイバイ。