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2024-06-12 21:40

世界トップ投資家の共通言語:著者 曽我有希さんのインタビュー

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投資家の rennyです。


神保町、台東区蔵前の2ヶ所にある、僕の一棚書店、


”Reading As Investing"


このお店の一冊として選ばせてもらっているのが


世界トップ投資家の共通言語 大化けする人と企業を見いだすために何を見ているのか


です。

このエピソードでは、本の著者、曽我有希さんへのインタビューをお届けします。


曽我さんのキャリア、この本を通じて伝えたいメッセージについてお話をお聞きしました。


ロンドンにお住まいの曽我さんとオンラインでの録音となっています。声が少し重なってしまっている箇所があること、あらかじめご了承ください。


Reading As Investingでこの本をお買い上げになると、曽我さんのインタビュー(限定版音声コンテンツ 24分)をお届けできます。詳しくは、本に貼付の封筒の中身をご覧ください。


サマリー

曽有希さんは世界トップ投資家の共通言語の著者の一人であり、株式会社ペンローズジャパンを経営しています。投資家の意識のギャップと海外で成功している会社の違いについて、日本の企業文化や価値観の説明が必要だと述べられています。

レニーの本屋さんと曽有希さんの紹介
ちゃんとした投資を自分で考えられるようになる本を厳選した、ひとたなの書店
リーディンガーズインベスティング 店主のレニーです。
今回は世界トップ投資家の共通言語の 著者の一人曽有希さんにお話をお聞きします。
はい、 投資家のレニーと申します。
僕がですね、人房町と蔵前で ひとたなの本屋さんをやっております。
リーディンガーズインベスティングという野望なんですけれども、 こちらでですね、並べさせていただいている一冊の本
世界トップ投資家の共通言語の著者のお一人のですね 曽有希さんを今日お招きしてお話をお聞きすることができるようになりました。
曽有希さんよろしくお願いします。 よろしくお願いいたします。
すみません、曽有希さん、実は今日初めてお目にかかるという、 なんかすごくこう、
大胆な企画にお付き合いくださって本当にありがとうございます。 こちらこそお動きいただいてとても光栄です。
早速なんですけれども、簡単に曽有希さんの自己紹介をしていただけますでしょうか。
はい、了解いたしました。 ご紹介いただきましてありがとうございます。曽有希と申します。
現在はですね、ロンドンと東京を拠点とする株式会社ペンローズジャパンという会社を経営しております。
この会社というのは基本的に日本企業様とグローバルをつなげる、いろいろなことをやっております。
いろいろなことを。いろいろなことです。いろいろな方面からやっております。
引き継がったのが2020年だったんですけれども、2020年に会社を設立した時は基本的に海外機関投資家さんで日本の上場株式に
投資をしたいけれども、内部で例えば日本のアナリストがいないですとか、タバステが足りないというところが星の数ほどありますので、
そういうところの委員の人たち、いわゆるアクティビストさんからクォンツトレーダーさんがいろんなところをお手伝いさせていただくという事業形態で始めたんですけれども、
そこからいろいろ派生をしまして、上場株だけではなく、未上場の世界ですとか、というところにも足を突っ込むようになりまして、
そこから今度は逆に日本の企業さんからグローバルの投資家さんとつながりたいので、エクイティストーリーの作り方を教えて欲しいですとか、
そんなリクエストなどもいただくようになりまして、そこからまた投資だけではなく、海外の事業会社さんが日本の会社に提携をしたりとか、
プロダクトを見つけて自分たちの国に持って行って、ディストリビューションをしたり、手伝って欲しいですとか、いろんな形で日本の会社さんを軸にあるグローバルにつなぐ全てのことをちょこちょこ手を出すようになって、今やっているような状況です。
そういう意味では投資に限らず、商品とかサービスを含めてクロスオーバーでっていうようなことになっているってことですか?
そうです。そういうのが結構最近増えてきました。意図してなかったんですけど、自然な流れと言いますか、段々配信を今修復をしつつあります。
曽有希さんのキャリア
2020年に今の会社を始められたっていうことなんですけど、それ以前はどういうキャリアをされていたんですか?
はい。一番最初、新卒で入ったのがロンドンベースのヘッジファンドでして、そこは日本株専門のファンドで、ファンダメンタル投資のアナリストとして働いておりました。
ロンドンの日本株界隈がものすごく栄えていたんですね。2005年、2006年ぐらいすごくブームで、日本株専業のファンドというのが結構多くありまして、
そのセルサイドさん、処刑会社、外資系なんかでも例えばリーマンブラザーズに日本株専門の営業員が数名とか、そんな感じでいて、日経さんとかになるともう多分きっと野村さんとか20人とかいたんじゃないかって。
だから結構その日本株界隈っていうのが大きい時期。
2005年ぐらいですか?
はい。2005年、2006年、2007年ぐらいでした。
2007年ぐらいから様子が変わってきたっていう。
なるほど。じゃあもう最初からキャリアとしては投資家というか、その業界でキャリアを積みになってきたということなんですね。
大体そういう感じですね。ちょっとそこにたどり着くまで、もともと理系出身で、そのまま大学院に残って製薬会社に働いたり勤めたりするんだろうなとかと思っていたんですけれども、
大学院の修士をやっているときに自分が理系の研究室にこもる仕事に全く合っていないことに気づいて、そこから慌ててどういうキャリアを積もうかって考えて、
2年間ぐらいいろんなことを試して、例えば法律事務所でパラリーガルやったりとか、いろんなことを試して自分が何をやりたいかっていうのを考えた時期があったんですけれども、
そんなことを経て、リサーチ、FETリサーチという仕事にすごく魅力を感じて、まともな、ちゃんとした就職を始めてしたのがそのヘッジファンドでした。
なるほど。そういうふうにキャリアを積まれて、投資の世界でキャリアを積まれて、今回本を出版された、著書を出されたっていうようなのですけれども、
そういう本が出るきっかけというか、ここに至ったっていうのはどういうことでここに至ったわけですか?
そうですね。最初にロンドンでヘッジファンドに入社した後、日本に帰ってきたんですけれども、そこでもまた外資系の証券会社、その時はニューヨーク系のヘッジファンド10年ぐらいおったんですけれども、
そこでの経験、プラス2020年に会社を作ってからの経験の中で、すごく見えてきたのが、日本株、日本に投資をしたいという海外勢の需要とか意欲というのが本当にとんでもなく大きくて、
それって今のTPPR運営とかそういう今のモメンタマが始まる前のお話、例えばアベノミクスというのもありまして、それ以外でもとにかく日本というのはバリューの宝庫であるというのは、
投資家の中ですごく認識があって、それでもその需要の一部しか入ってこない。それをどうしたのかと考えた時に、いろいろな要因があります。
その要因を考えて、それが日本の企業様、もちろん全てではないんですけれども、一般的に、今でこそ相当改善していますけれども、やはり昔は全然投資家との対話ということ自体も存在しない時期もありましたし、
すごく大きな時価総額の会社でも全然そういうことに積極的にならないというか、むしろ投資家を避けているという会社さんもあるように聞きましたからね。
そうおっしゃるとおりですよね。それが本当にエクストリームエンドの方ではあるんですけれども、例えばいい会社さんがあって、すごくいい事業が、
日本の会社さんで例えば主な事業があって、例えば新規の事業でその他に入っているところが実はものすごく良くいいことをやっていて、すごく成長していて、
曽有希さんの本を出版するまで
そこの規模が大きくなったらその企業価値というのがもう本当にひっくり返るくらい改善するということってあったりすると思うんですけれども、
そこのところを全く対外的に、改善したいんじゃなくて、自分たちでそこを改善することがすごく得策だということに気づかないで、コミュニケーションをしていなかったりですとか、
いろいろ、投資家にいろいろ質問された時に、投資家の聞いている質問の意図がちょっとよく分かっていなくて、
本当だったら投資家から投資を受けていただろう企業様のその時の実態があるのに、そこのコミュニケーションのずれでそれが起こらなかったというケースを散々見てきて、これはもったいないなという気持ちがずっとあったのが、
そうつもりつもって、本を書くことになりました。
本の副題というか、大化けする人と企業を見出すためにというところで、今おっしゃったお話というのは大化けというか、
実際にある価値がうまく伝わっていないということによるバリューギャップというか、そういうものを目にされるというか感じられる機会がめちゃくちゃ多かったということなんですよね。
おっしゃる通り、それをずっと10年、15年感じてきて、それをどう解消できるかなというふうに考えたところで、例えば竹岡さんとの共同著作の竹岡さんの出会いがありまして、本という形に至ったのですけれども、
もともと本を書こうというよりはそういう気持ちがずっとつもりつもって、それがまたまたいろいろな声から本という形になったということです。
なるほど、そういうことなんですね。
今回の本ってどういう人に読んでもらいたいとかというような読者像というかですね、そういうのってたくさんあると思うんですけれども、
一番はやっぱり投資家に対応している人というか、そこに関係する人で、特に海外の投資家から聞かれていることって実はこういうことなんだよというようなことを知ってもらえたらいいなと思う人がターゲットということになるんですかね。
そうですね、もともとのターゲットというのはその辺を考えておりました。
なるほど、ただ僕なんかが読んでみてもですね、僕らは逆に投資先を見る方というか、投資家として、投資家目線で見たときに何を聞いたらいいのかというか、何を聞けばいいのかなみたいなことと、
あと、いわゆる機関投資家の方々というのが僕らの目線とどれくらい違うのかなみたいなところがすごく興味深かったですね。
この本で読んでいただいて、どこまでそこの部分が伝わったかどうかはわからないですが、一つお伝えしたかったのが、投資家が聞きますで会社が答えますという構図がある中で、投資家自体も実は何を聞いていいかわからなくなって、
特に海外の投資家さんだと、基本的な質問があり、それ以上のところでやっぱり日本のビジネスカルチャーの違いですとか、そういうところもあって、実は思った以上に分かっていないことが多いんですよね。
なので、日本の会社さんがうまくコミュニケーションできていないので改善しましょうねというお話ではなくて、意外と思いとしては、実は海外の投資家も分からなくて困っているから、こういうことで助けてあげるみたいな、そういう側面もありましたね。
どうなんでしょう、そういう投資家と発行体というか企業との対話というようなものというのが、いわゆるIRのコミュニケーションというのは、菅さんからご覧になっていて、随分もったいないなと思われるようなことがあったからこの本になったというお話でしたけれども、
改善の糸口というか、そういうところになればなというような思いが一番ということなんですかね、そういう意味では。
はい、おっしゃる通りです。本当にお互いの考えていることを分かることで一種疎通ができるようになれれば、もったいない取りこぼれが、お互いにとってなくなっていいんじゃないかなという思いです。
日本の企業文化と海外の投資家のギャップ
いろいろあると思うんですけれども、本当にこの本でもいくつか紹介されていたと思うんですけれども、一番日本の人と海外のトップの投資家の人で、意識というかですね、なんかここのギャップって一番埋まりづらいよねというか、埋めるの大変だなってお感じになることってどんなことですかね。
これはですね、これがいいか悪いかということは定期に持っておくんですけども、日本の会社さん、これも本当に日本の古き良き良いところだと思うんですけれども、参法良しですとか、例えば企業文化とか歴史とか社員とかそういうところすごく大切にされていらっしゃると、それって結局やっぱり間接的にいろんなところに企業価値につながっていると思うんですよね。
なんですが、そういう部分って海外としかあまりわからないですね。見た目の日本とか数字とかそういうところに趣を置きますし、社員を大切にするとか、やはり欧米ってカットスロートなので日本とは全然違いますし、海外で栄えている会社ってあまり歴史のない新しい会社が多いじゃないですか。
あと、例えばお客さんとのレーションシェイプとか。いい時に、例えば日本の会社さんって、すごい需要を要請する時に値上げをドカンドカンとしなくても、そうすると海外とちょっと怒るんですよね。こんな需要がある時に利益を取り込まないなんて、お前の会社はバカなのかみたいなことを言うわけなんですけれども、そこで説明するのが、逆を言えば、この事業はシクリカルであって、ダウントレンドの時もお客さんの方が値引きを要請する。
だから、もし10年単位で考えれば、そこっていうのはブレイクイーブンというか、実際のインターネットでポジティブだったりするんだよなんてことを説明したりするんですけど、やっぱりそういうところの考え方、クオリティティの考え方の違いのところっていうのが、なかなか決まらない。
なるほどね。それは確かにそうかもしれないっていうか、特にドメドメの会社だとそういうふうな説明をしがちというか、ただグローバルで企業活動をやっているところだと、本当にそういうようなところって値上げするときは値上げした方がいいんじゃないかというか、価値がそれだけあるんだからっていうようなところっていうのはギャップが生まれるのかもしれないですね。
そこで、うちはお客さんが、多分その大体の会社さんが聞いて、うちはお客さんとの関係が何十年続いていて、今まで値上げをしたことないですし、そんなことなかなかできませんっていう説明をされるのはいいけれども、そこで止まらないで、だからそこから生まれるメリーとか実は他にあるんだよっていうところまで、ちゃんと説明をしてあげれば、もっとこう理解してもらえるんじゃないかなとか。
なるほど、だからそういう意味では、そういう部分の企業文化とかそういうようなことっていうのは、なんとなく海外の投資家の方もご覧にはなってるんだろうなというふうには思っている部分もあるんですけれども、もっとその説明の仕方をうまくしていって、理解を納得を高めてもらえる余地っていうのはまだまだありそうだってことなんですかね。
はい、そうだと思います。あとは多分、今企業様がいろいろIR面談とかされる中で、ずっと日本を見てきて、日本をよく知っている投資家さんなんかはその辺っていうのは大体もう理解しての上の話なんですけれども、現実、それ以外の取りこぼれの部分って今まで日本を見たことないし、
よくわからないけれども、日本に魅力があることは、いろんな情報からわかっているから今から入りたいっていうところが、やっぱりその、なんですか、取っていくべきところ。なのでここの層になってしまうとやっぱりちゃんとした説明っていうのが必要になってきました。
なるほどね。そういう意味では、なんて言うんでしょう、今回の本は日本の人に向けて書かれてたと思うんですけれども、普段のお仕事では、どう言ったんでしょう、海外の投資家さん相手に対しては、
その質問に対して、共通言語で出てくる問いに対して、日本の会社はこう考えがちだよ、みたいなことを説明されているっていうような場が多いっていうことなんですかね。
そればっかりですね。正直、この仕事をずっとやってきて、この数年はいろんなファンドさんと付き合うようになって気が付いたのが、やはり外国人ファンド側を理解させる限界ってあるので、
実質の限界以上に行けない理由っていうのが、彼らにとっても、絶対に日本に投資をしなきゃいけないわけでもないし、日本がそんなに難しいんだ、じゃあ他の国に行くよとか、他の選択肢がある中での説明なので、なかなかプッシュを続けるのは難しいんですね。
なので、仕方ないというか、状況としては日本側が改善の余地がたくさんあるところを自分たちで歩み寄ることで、ギャップが埋まっていく方が効率がいいんじゃないのかなというふうに考えています。
なるほど。だからそういう意味では、今回の本を日本の会社の方が、特に投資家にアピールしたいという方は、質問を見て答えを考えてほしいなということになるんですかね。
そうですね。並べた質問というのが、全てのトップ10とかというよりは、本当に数ある中で、私と高岡さんが考える中で、日本で一般的にこの質問ってこういうことを答えてほしいんだよねというふうにされている理解と、実は投資家はこういうことを考えているんだよというギャップが大きいところというのを、ある程度選別して並べているので、
何となくこれを全てマスターすればどうのというお話というよりは、何となくパターン的にこの人たちこういうことを考えているんだよみたいなことを感じていただければ、本当に嬉しいですね。
ということでですね、ぜひこの曽我さんの著書、高岡さんと一緒にお書きになった著書なんですけど、世界トップ投資家の共通言語、こちら僕の一棚の本屋さんで並べておりますので、ぜひ手に取っていただければと思います。曽我さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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