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2022-05-25 21:07

#月次レポート研究所 のポッドキャスト 2022年5月 第3回

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月次レポート研究所・吉田さん(まろさん)の投資のこれまでをお聞きするインタビュー 3回目です。

吉田さんのブログ記事(こちら)をなぞりながらのインタビューです。

今回は羽生さんの「決断力」のお話から 吉田さんの「モテ期」、株価をめぐる訴訟。

そして、「日本でいちばん大切にしたい会社」。

リーマンショックの辺りまで。

4回目はこれから録音します。しばらくお待ちください。

00:00
はい、すみません。3つ目のチャプターなんですけれども、先ほどはちょっとズームがですね、途中で終わるというアクシデントが発生しまして、話をガッと切り上げたんですけれども、
さっきの会でですね、ハブさんの考え方のお話を吉田さんからお聞きしたんですけれども、ここに挙がっているのが「決断力」という本なんですけれども、
これが一番参考になったということなんですけれども、さっきその勝負士としての決断というか、そういうようなところというのはどう言ったでしょう、
自分の考えが正しいというのを、手をつくして、そういう準備をしてきて、そういう判断をしたんだったら、少々のことでは逃げちゃダメよとか、そういうような感じなんですかね。
どういう感じかな、どういう感じか、僕は全くハブさんの本とか考え方っていうのはよくわかってないし、あんまり将棋にあかるわけじゃないんで、お聞きするんですけど、
私も将棋は全然わかんないんで、将棋そのものの本じゃなくて、結構違う本を読んで、一番効率のいい一手を打ち続けることはできなくて、そういうのを積み上げていくと結局悪い手になっちゃうとか、
なんかすごいあれですね、今時代流行りの、 経験を積み上げていくと逆に恐怖とかが出てきちゃって、うまく手が打てなくなるとか、
なるほど、そういう意味ではあんまり、先入観にとらわれない方がいいとかそういうことなんですかね。
そうですね、先入観にとらわれないで、柔軟に物事を考えるとかっていうのをよく書いてるのかな。
だから将棋だけじゃなくて、幅広い分野の知識を持ってる人で、たまにNHKスペシャルでも最近は人工知能の話になると出てきたりするし、
将棋以外のことを学ぶことで、本業にも生かそうみたいな、そういうことも考えているようで、
私もなるべく投資とか経済のことだけじゃなくて、なるべく幅広く勉強しなきゃとかっていうのを教わったっていうのもあるし、色々ハブさんの本を読んで学んだこともある。
03:06
なるほどね、ちょっと僕も一度、決断力を呼ばせてもらおうかなと思います。
2006年5月に日経ビジネスの取材をやるけど、日経マネーではなく日経ビジネスだったんですか?
当時また投資が流行り始めて、日経ビジネスの別冊版みたいなのが投資で一冊出たみたいな時に。
なるほど、その時に掲載されたんですね。
そうですね。
それで、人生で初めての「もてき到来」という、本当にそんなことはあったんですか?
そうなんだよ、これも私の鉄板の持ちネタなんですよ。これすっごい面白い話だと思うんで。
これは、雑誌をご覧になって、そういう人が来てくる人がいたってことなんですよね。
そうですね、なんかもう漫画みたいな状況でしたね。
そうなんですね。それって本当にあれですか、雑誌が出た、それから時間を置かずにすぐにそういう状態になったってことなんですか?
そうですね、そこからもう半年間ぐらいが結構すごかったですね。
そうなんですね。これでここの断絡のまとめに、単なるお金儲けのためだけの投資は豊かな人生にはつながらないと。
数年後にこの時の経験を、パフェットの言葉とともに振り返ったということがあるということなんですけれども、それだけ、雑誌に出た後からの点末っていうのは、強く吉田さんの考え方に影響を与えたってことなんですね。
そうですね、これ結構影響大きかったんでしょうね。
やっぱりお金を持ってるっていうことに対しての、それがいいんだっていうふうに思ってる人が、女性っていうか、この時は女性だったのかもしれないですけど、その価値観の人っていうのが、そういうのがあるってわかったらどんどん寄ってくるっていうようなことを身をもって体験されたってことなんですかね。
06:03
そうですね、世の中怖いなぁっていう。
ここを突っ込んで掘り下げていくと、いろいろもっとすごいお話というか、お聞きできそうなんですけど、ちょっとそれも、また機会を改めてお聞きできればと思います。
この次にその段落でですね、非常勢会社の株式買取関係をめぐる裁判を経験するっていうことなんですけど、これどういった経緯でこういう裁判に関わられることになったんですか?
それはうちの祖父がもっともと中小企業の社長で、大半の株式は手放してたんですけど、10%ぐらいまだ手元にあって、本当はその会社の株を全部買って、自分で立て直したかったんですよ。
なるほど、バイアウトしたかったんです。
自分でやりたいなと思ってたんですけど、全部買おうとしたら会社側が株主総会で上都制限をつけるという議案を出してきたんです。そしたらそれに反対すると会社に株主地権を買いに行ってもらえるという会社法の規則があって、
それをそのルートに乗っかって会社に株を買い取ってもらうことになったんですけど、その買取価格で折り合いがつかなくて裁判所で株価を決めましょうみたいな。
この当時、いわゆる上場企業がMBOとかして、少数株主をスクイーズアウトしちゃうとか、
留学の会社とかで買取価格で裁判になったりとかっていうのがあったんで、そういうことなのかなと想像してたんですけど、吉田さん自身のご家族が関係されてた会社でこういうことがあったんですか?
なるほど。僕なんかこのエピソードを拝見して思ったのは、やっぱり価値と価格って違うんだよなみたいなことを思ったんですけれども、
吉田さんはご恒例でこの裁判で一番ご自身の株式投資にこれは活かせるなって思われたことって何かありましたか?
この時に会社側が出してきた裁判資料の技業価値の計算ってDCF法だったんですね。
09:15
DF法って割引率とかちょっと操作するだけで決めの金額が変わっちゃうんですけど、簡単に変わっちゃって、
大変低い価格で出してきて、その準資産価格、会社の準資産の1/30くらいの価格の価格が出てきて、
それはひどいですね。
だから、DCF法って使い方によっては当てにならないもんだなっていうのがなんだということですかね。
でも、その値付けはかなりひどいというか、
特に全く縁もゆかりもない会社だったら、でもそれはひどい値付けだと思うんですけど、
少なくとも今回この時関わられてた会社って吉田さんにとって、ご家族というかおじいさんが経営されてた会社なんですよね。
その準資産って積み上げてこられた一部っていうのは、当然おじいさんなりが会社を事業を運営されてた時に積み上げてこられた部分も含まれているでしょうし、
それを何分の1になるっていうのはちょっとつらいですよね。
しかもDCFで将来のキャッシュフローはすごい割引率で割り戻すとかっていうのも、それもすごいなという。
そういう経験はなかなかすることはできないと思うので、貴重な経験、貴重というか、えがたい経験だったんじゃないかなって思ったりします。
そうですね。
なるほどね。
2008年、この年に、2冊の本、坂本康二さんでしたっけ?日本で一番大切にしたい会社、あとそれから中野貴津さん「製品の思想」、
この2冊に出会って投資、それから人生の方向性を決めたっていうふうにお書きになってるんですけれども、
それぞれどんなインパクトを受けたっていうのを、ここのプロフィールにも書かれてるんですけど、改めてお話していただけますでしょうか。
12:00
それまでって結局会計の勉強をして、会計情報を中心に投資をしてたんですけど、坂本康二さんの会社の本とかっていうのは会計数字じゃなくて定性的な情報っていうのがある。
あれってどんな会社のってたっけ?障害者雇用の話とか、社会活動の面に光を当てて地域から愛される会社みたいなのを紹介していて、
それまで自分はそういう面を見ないで投資をしていたなっていうのを気づかされたっていうのがありましたね。
これちなみにどういうきっかけでこの本を手に取られることになったんですか?覚えていらっしゃいます?
私ずいぶん前から毎月最新刊のビジネス書を4ページに要約して毎月送ってくれるっていう雑誌を取っていて、トップポイントっていうやつがあるんですけど、
それを取っている中に要約を読んでこの本面白いなと思って買った本なんです。発売されて2、3ヶ月の頃に手に取ったんじゃないかな。
そうなんですね。じゃあそことの出会いがなかったら、数字以外の会社の定性的なところをもうちょっと見なきゃっていうようなことがもしかしたらなかったかもしれないってことなんですかね。
そうですね。最近は結構ESG投資とかって言って企業のIR情報も増えてきてるんで目に留まるかなっていうのはありますけど、当時は全然なかったので、
結構この本で気が付いたっていうのは大きかったですね。
そういうのこの「製品の思想」っていうのは、これは結構ベストセラーとかにもなった本だったと思うんですけれども、僕実際にこれ読んでないんですけれども、これで何か気付かれたことってどんなことだったんですか?
これがきっかけでいろんな古典を読むようになったっていうのがあって、大体の古典とかって、人間が人生で悩んできたことを書き記して、その中でも良かったものが今に残ってるみたいなところがあって、
15:03
こういうのってすごい勉強になるなっていうのもあって、あとはお金との向き合い方を問いた古典って結構多いんですよね。
「つれずれ草」とかこの本にも載ってるんですけれども、つれずれ草が書かれた当時って日本で本格的に貨幣経済が成り立つ時期で、結構お金の話がポツポツと書いてあるんですよね。
そうだったですか?僕、つれずれ草で覚えてるのは「忍なじのお坊さん」とかそういうの。
頭にツモ被って抜けなくなったみたいな。
「岩下水八万宮行くつもりが違うところに行ってきて、どうこう」っていうような笑い話みたいなのもしか覚えてなかったりして。
ちょくちょくお金の話が出てくるのが面白い。
その鎌倉時代とか、そういうのが急激に変わったから、宗教家みたいな人たちも出てきたのかなとか。あともう一つは武士の人たちが武装するようになったからっていうのもあるんでしょうけどね。
その貨幣経済とか、農業の生産性とかも上がったんだと思うんですけども、そういうようなのは関係してたりはするんでしょうね。
高校生の時に読んだ「つれずれぐさ」で、そういう笑い話を見てるのしか覚えてなかったんで、そういうお金について書いてるっていうのは一度見てみたいなと思います。
あとは掛け事の話とかも出てて、それもちょっと同志につながるような話で。「負けないようにやれ」みたいな話とか。
なんかどっかのチャールズなんとかっていう人みたいな話ですね。これ2008年のお話なんですけど、これでリーマンショックみたいなことが起こるわけですけれども、
リーマンショックの時って当然歳されてたと思うんですけれども、半年ぐらい、そこで2009年の2月、3月ぐらいまでだったと思うんですけれども、
18:08
その頃ってどういう行動をされてましたか?ずっと僕自身は追加でちょこちょこ書いた記憶があるんですけれども、吉田さんはどういうふうにあの時期を過ごされてましたか?
あの時期は、まずわけわからなかったんで、あの時が唯一インデックス等身もちょっとしたっていうのがありますね。アメリカの株のETFを、リーマンショックが起きて、そのあと1ヶ月間ぐらいは割とインデックスのETFとか買ったりしてたかな。
そのあとは、さっき話した坂本幸二さんの本とかを読んでたんで、ジョンソン&ジョンソンとか、アメリカでは社会性の面で有名な会社をちょくちょく買っていったっていうのがあります。
そのアンドジョンソンとか、PE&Gとか。
じゃあどっちかというと、売るっていうか、そこでなんていうんでしょう、評価ゾーンなり評価額が下がったっていうので、売るとかそのポジションを減らすというよりは、買い足すというか、買いに行くというような感じの行動をとられたということなんですかね。
そうですね。その当時はもう株価が下がってもあまり気にならなくなっていて、ベンツ1台返上しちゃったとか言って笑い話にしてた。
ここで買えば今度はフェラーリングぐらい買えるようになるからみたいなことを周りに話してたような気がしますね。
でもね、今から思えば、あの時に買ったのが多分、今ここ僕らが投資して初めて一番安くで色んなものが買えたのがあの時期ですよね。
そうですね。
だから、そういう意味であの時期に始めたっていう人は、その前に始めるよりも、きっと今評価額は上がっているんだと思いますけど、
まあとはいえね、その後も色々上がったり下がったりっていうのがあったんで、今もずっと続けられている人がどれぐらいいるのかっていうのはあると思いますけれども。
じゃあすみません。そろそろ今日の時間は以上になりそうなので、またちょっと次回ですね、この続きをお聞きしたいと思います。吉田さんどうもありがとうございました。
21:04
はい、ありがとうございました。
21:07

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