ロボットアイデア甲子園の概要
どうも、しぶちょーです。ものづくりの視点は、産業機関の現役エンジニアである私、しぶちょーが、ものづくりに関するトピックを独自の視点で解説する番組です。
先週の土曜日ですね、岐阜県テクノプラザものづくり支援センターで行われた、ロボットアイデア甲子園inかかみがはら というイベントに参加してきました。
昨年に引き続きですね、しぶちょーとして審査委員長を務めさせていただいたんですけれども、やっぱね、すごい面白いイベントでしたよ。
今回はロボットアイデア甲子園って何ぞという話から、どんな感じだったのかっていうのをね、ザクバラに語りたいと思います。それでは早速行きましょう。
ロボットアイデア甲子園っていうのは、学生がロボットの活用のアイデアを競うというコンテストです。
産業用ロボットを使用したアプリケーションのアイデアを出して、そのアイデアをプレゼンして競うというコンテストなんですね。
だから学生向けのロボットコンテストとは違って、実際にロボットを動かしたりとか作ったりプログラミングするわけじゃなくて、
産業用ロボットをどういうふうに活用できるのかっていうアイデアだけで競うっていう、そういうスタイルなんですね。
ただそのアイデアも、ただ面白ければいいというか、ユニークであればいいっていうわけじゃなくて、まず独創的であることね。
社会に必要とされること、社会課題をテーマにしているっていうことも重要だし、それが実現可能であること、夢物語じゃないよねと。
あとは市場とかニーズがあって、ちゃんとそれが作られたらビジネスとしてちゃんと成立するよというところ。
あとは若いながらのちょっとした遊び心とか、大人の発想にはない、製造業に携わって頭カチコチになったね、
おじさんにはない若者ならではの発想力みたいな、そういうものもすごく重要になってくると。
こういう5つの要素が含まれているかが審査対象となって、この基準でそれぞれの学生がアイデアを競っていくと、こういうのがロボットアイデア講師園なんですね。
大会の進行と審査基準
結構ガチ目のビジネスプレゼントという感じですよ。 この大会の目的は次世代を担う若者に対してですね、実際にロボットに触れてもらって理解を深めてもらうということです。
ロボットに触れるとしたってプレゼンだけでしょと思うかもしれないんですけども、一応ですね、このセミナーみたいなのがあるんですよ。
ロボットアイデア講師園に出たいよってエントリーした際にセミナーと見学会があるんですね。
別に工業高校とか高専の子じゃなくて、一般の普通高校の子も参加できるんで、まずロボットって何っていう話から始まって、
実際に産業用ロボットが仕事をするのを見学したりと、触れてみるという体験があって、その経験をもとに、じゃあこれどういうふうに使えると思うっていう活用アイデアを考えるという流れになります。
だからロボコンだと当然工学の知識が必要なんですけど、このロボットアイデア講師園っていうのはそういう工学の知識を前提としないからさ、本当にさっきも言ったように普通高校の子も同じ土俵で戦うことができるんですね。
そういう大会なんで技術を競うっていうわけじゃなくて、あくまでもアイデアを競うっていうのが結構ポイントというかこの大会の面白いところなんですよ。
エントリーの資格は高校生、高先生、専門学校に通っている学生であれば誰でもエントリー可能です。
講師園っていうだけあってね、地方大会っていうのが全国であって、その地方大会で勝ち上がった1名だけが全国大会に行けるという流れです。
昨年はね、1000人以上が全国でエントリーしたみたいで、6月から12地方大会が始まって12月に全国大会すると、こういう流れになっていくわけですよ。
そこで全国のモサたちがアイディアを募って発表するわけです。全国大会はすごいですよ。
私も実際に全国大会に行ったわけじゃないんですけど、審査員がそうそうたる綿々なんですよ。大手ロボットメーカーの重役から日本の産業ロボット分野の権威の先生みたいな人たちもいっぱいいてですね、ものものしいなと。
技術者目線で見ると、この審査員はものものしいなって思うぐらい、すごい迫力のある大会になっています。
今回私が審査委員長として参加してきたのは、岐阜県の地方大会でございます。
私は去年からですね、岐阜県庁さんからご依頼いただきまして、岐阜県のものづくり施設、岐阜県テクノプラザものづくり支援センターというところの広報大使を務めさせてもらっています。
施設の詳細は概要欄に貼っておきますけども、立地はね、ぶっちゃけそんなに良くないんですよ。ものづくり支援センターはね、もう陸の孤島っていう感じなんですけど、それでもすごく広くて最先端の木々が盛りだくさんのものすごい良い施設なんですね。
そこの認知度がちょっと低いよっていうことで、私が広報大使を務めさせてもらっているんですけど、その認知度拡大の一環としてですね、そのものづくり支援センターでもロボットアイデア甲子園をやろうということで、
去年からロボットアイデア甲子園inテクノプラザという形で始まったんですけど、今年で2年目となります。ちょっと大会名はね、変わってロボットアイデア甲子園inかかみがはらっていうね、施設の名前じゃなくて、地区の名前にはなったんですけども、テクノプラザでロボットアイデア甲子園が行われると。
これが今年で2回目となります。昨年は募集初の開催だったから、学生の参加人数がそこまで多くなかったんですけど、今年から爆発的に参加者が増えまして、本当5倍ぐらいになったんじゃないかな。
一時審査だけでも150名参加しました。そこから審査を追加したのが10名で、その10名が決勝でプレゼンするという形です。現地で5分ぐらいのプレゼントか質疑応答してもらって、そこで競うという戦いが先週土曜日行われてきたわけです。
私はこの大会は一時審査から関わっていまして、今回二次審査も審査委員長としてその現場で、現場というか現地か、会場で実際にプレゼンダーまで見て、総評とかコメントするということで参加させてもらいました。
他の審査員の方も当然結構ガチで、岐阜大学から教授さんがいらっしゃったりとか、岐阜県のものづくり企業の重役さんたちとか技術者が総勢6人ですね、私も含めていると。
私はいわゆる支部長としているという、支部長技術研究所の支部長としているという、この人は何なんだろうって学生から見たら思ったんだと思いますけども、そんな感じで審査してきました。
普通にガチの大人たちの前で、自分のロボットの活用アイデアを高校生たちがプレゼンするっていうのはね、結構すごいことだと思いますよ。どの子もね、すごい堂々と発表されてました。
去年に比べてもね、結構こう、つかみみたいな、最初に一笑い入れてやろうみたいな、そういう黙論がすごく学生側にあって面白かったですね。
プレゼンの具体的な内容にはあふれませんけども、やっぱり去年もそうだったんだけど、先入観がないプレゼンっていうのはすごい強いなと思います。
総評と大会の感想
そういう発想があるのかとか、それに使おうと思ったのねっていう、大人視点だとなかなか思いつかないようなアイデア。先入観で最初からそのアイデアを除外してしまうようなものが、ちゃんと学生のアイデアの形となって出てくると。
だから若者の発想ってすごく貴重なんだなぁとね、思いますよね。まあそれこそ視点ですよ。ものづくりの視点。やっぱね、とにかく若者の視点って広いなと思います。
昨年も同じこと感じたんですけど、やっぱ自分がアイデア出す時ももっとね広い視点を持たないといけないなというふうに、逆にこう学ばせてもらった感じがしますね。
で私一応審査と、あと最後にね、締めの総評っていうのを、ちょっと学生の前で喋ってきたんですけど、実はその総評も録音しながらね、自分のマイクで録音しながら喋ってたんで、今日はこの回の締めとして、当日喋ったね総評の録音データを聞いていただこうかなと思います。
今日はね、それで締めたいと思います。それでは録音データどうぞ。
はい、ということで、審査委員長を務めさせていただきました、渋長と申します。皆さんお疲れ様でした。
いや本当に素晴らしい発表だったなと思います。実際この前に立ってみるとわかるんですけど、こうやってパッて見た時に、こんないかついおじさんたち目の前にしたら緊張しますよね。
僕も今ここで技術の話しろって言われたらすごい緊張しますからね。いかついっての冗談ですよ。
ですけど、実際プロフェッショナルとしてこうやってやられている方々の前であえて堂々と話されると本当にすごいと思います。
たぶん会場の人みんな思ってると思うんですけど、俺高校の時どうだったかなっていうふうに自分の高校時代と比較した人も多いんじゃないかなと思います。
総評ということなんで、ちょっと率直な感想を述べますけども、まず一つ目ですね、皆さんとらわれないなというのがすごい印象としてあります。
このロボットエデコン支援、基本的に最初にセミナーを受けてですね、そこで産業用ロボットを見ると思うんですね。
産業用ロボットを初めてそこで見たと、それをどうやって活用しようかということでアイデアを考えていくと思うんですけど、最初に見たその産業用ロボット。
だから地面から手がパーって入っているような、ああいうロボットにとらわれずに、いろんなロボット価値の形を想像してアイデアにしたというところで、皆さん審査員の方も言ってましたけども、下を巻く本当に勉強をさせてもらう。
こちら側が勉強できたなと思います。せっかくなんでアイデアのお話を少しさせてもらうんですけども、アイデアを考える上で一番大事なことって何だと思います?
別に答えはないんですけど、皆さんこのいろいろアイデアを出そうと思って考えたときに非常に重要なプロセスが一つあります。
アイデアの重要性
それが何かというと、具体的にどういうふうに新しいものを生み出すかではなくて、誰が困っていて誰を助けるのかと、誰を自分のアイデアで幸せにするのかという、その軸を最初に設定するというところが、ものづくりにおいては非常に重要になってきます。
皆さんがプレゼンの中で必ず市場とか社会問題みたいなところを取り上げてもらって、このぐらいの人たちが困っているから、これで解決するんだと提案してもらったと思います。この部分が非常に重要です。
これから皆さんが社会に出ていろいろやっていく中で、もちろんロボットとかそういうものづくりに関わらなかったとしても、このプロセス、誰を助けるか誰を幸せにするのかという視点が必ず重要になってきますので、今後もこうやって考えたことを忘れずに言っていただければなと思います。
具体の技術のほうもすごく大事ではあるんですけど、レベルの高い技術がそれに比例して人を幸せにするかといったら、やっぱりそうではないんですよ。単純なもの、チープなものであっても、必ず人を幸せにすることができる。そこはやっぱりアイデア次第なんですね。それがアイデアの力です。
ちょっと時間あるかな。私が好きなアイデア話を1個させてもらうと、アイデアで何か課題を解決したという事例で、結構よく語られる事例があるんですよ。それがMRIの事例です。MRIってわかります?人間を輪切りにするわけじゃないですけど、輪切りの写真を撮って、体の悪いとこないかって見るMRIなんですけど。
MRI撮ったことあるよって方いますか?さすがに学生さんは撮ったことあるんや。いますね。あれどうですか?正直うるさいですよね。体がガチッと固定されて、なんかわけのわからない機械に突っ込まれると。ウィンウィンウィンうるさいのを10分から15分くらい体験するっていう感じなんですけど、大人は耐えますと。
じゃあ何病患った子どもたちがあれに耐えるかって言ったら、耐えられないんですね。実際暴れてしまうと。結局撮れない。どうするかって言ったら薬を使います。鎮静剤とか麻酔をつけて眠らせた状態で撮ると。でも、もともと病気を持っている子どもたちだから、すごくそれが体に負荷になるんですよね。でも、そうしないと体の検査ができないっていう問題があったんですよ。
じゃあそれどうやって解決するかって言った時に、MRIを静かにさせましょうという技術的なアプローチもありますけど、あれ一台何十億ってする機械なんで、じゃあそれ開発するのに何年かかるんだという話ですよね。そこでいろいろアイデアを練って解決したっていう事例があるんです。
何をしたかっていうと、MRIを宇宙船にしたんですね。というのは、子どもたちが楽しくイオンを楽しめるように、MRIを宇宙船のシールとかいっぱい貼るんですよ。お医者さんとかナースは宇宙服着て、これが技術的に宇宙を体験できる機械だから、頑張ってこの宇宙を体験しようと。
それで入ると、いざビュンビュン音が鳴ると。これが宇宙船なんだって言って、子どもたちは楽しみながらMRIを体験することができたと。怖い怖いって言ってた子どもが、そういう形にすることによって、もう一回やりたいと、MRIを。
というようになったということで、本当は何十億かけないと解決できないような課題をアイデア一つで解決したという事例が、これ海外の事例で非常に有名なものなんですけど、あるんですね。
これってやっぱりですね、そういうもののスペックとか機能を上げようという視点ではなくて、人中心、困ってる人中心にどうすればその人が幸せになるのかっていうアイデアを考えたという、人中心の視点なんですよ。
人中心のアプローチ
ここが非常に重要になってきます。これから生成AIとかでいろんな技術を皆さん手元で使えるようになりますけど、結局そういう技術が使えるというよりは、やっぱり人中心に何を解決するかという、そういうアプローチを持ってアイデアを考えてほしいなと思います。
ちなみに今私が話した内容は、デザイン思考と呼ばれる、人を中心としてどういうふうに課題を解決するかっていうフレームワークがあるんですけど、それでよく語られる事例です。
なので皆さん今回ですね、そうやって社会課題から実際こういう解決ができるんじゃないかというところまで通してストーリーを作って発表していただいたんで、この経験を今後の人生で生かしながら、このロボットアイデア講師園に出たということが、皆さんのアイデアを考える上での現体験になればなと思っております。
私からの発表は以上とさせていただきます。ありがとうございました。
というわけで今回はここまでとさせていただきます。私は技術ブログ、支部長技術研究所も運営してますので、そちらの方も是非チェックしてください。
XM毎日ものづくりの役立つ情報を発信してますので、よろしくお願いします。
ポッドキャストものづくりのラジオ、兄弟番組ですね、の方も毎週土曜日週一で配信中です。
ポッドキャスト落ち着きAIラジオ、こちらはですね、週火曜日、金曜日、週二で配信中です。お時間あれば是非聞いてください。
またですね、このものづくりの視点は、ボイシーで配信しているものを、ポッドキャストでも配信するという形になっておりますので、
もしもボイシーで聞きたいよっていう方は、是非ボイシーの方で聞いていただければなと思います。
というわけで今回はここまで。以上、支部長でした。ではでは。