憧れの工作機械
どうも、しぶちょーです。ものづくりの視点は、産業機械の現役エンジニアである私、しぶちょーが、ものづくりに関するトピックを独自の視点で解説する番組です。
今日は、ボイシーのデイリートークテーマに沿った回です。今日のテーマはこちら。
【いつか欲しい憧れの家具】
奮発して買いたい一生物の家具、憧れのデザイナーズ家具とその魅力、部屋の模様替えの計画と家具選びのコツなどを語ってくださいというテーマでございます。
まあ、一般的な人が憧れる家具って言うと、例えば高級ソファーとかさ、デザイナーズチェアとかそういうのを想像すると思うんですよね。
でもこの番組はものづくりの視点ですから、私がいつか欲しいなと思っている憧れの家具と言えば、そうなんですよ。工作機械なんですよ。
いや、これ聞いて家具じゃねえだろって思う人いるかもしれないんですけど、待ってくださいよ。
家に置く大きいものっていう意味では家具と一緒ですから、工作機械は家具なんですよ。
しかも工作機械があれば家具だって自分で作れちゃうわけです。家具を生み出す家具と言っても過言ではない。だから究極の家具というのは工作機械なんですね。
今日は私が本気で欲しいと思っている自宅に置きたい工作機械について熱く語っていく回でございます。理想と現実のギャップもあるんですけどね。
それでは早速いきましょう。まず最初に私の究極の夢を語らせて欲しいんですよ。それは何かというと、自宅の自分専用のガレージに汎用旋盤という工作機械を置くことなんですよね。
これはまじで昔からの夢です。汎用旋盤って知ってますかね。円筒形の金属を回転させながら削ってシャフト部品とか丸い部品を作るような大きい工作機械です。
大きさで言ったら、軽自動車ほどではないかな。軽自動車の半分ぐらいの大きさぐらいですかね。半分?三分の二ぐらいの大きさの機械なんですけども。
まあまあザ産業機械ですよね。でもその機械があったらもう何でも自分で作れちゃうわけ。自分のアイデアをその場で形にできると。やっぱりこの環境っていうのがね、ものづくりの醍醐味じゃないですか。
だからね、いつかね自分のガレージを作ってそこに工作機械を置きたいんですよ。ここからが重要なんですけど、工作機械買えるんですかという話じゃないですか。
実はね、買えるんです。中古の工作機械の価格ってご存知ですか?あんまり調べたことないでしょ。
例えば汎用旋盤とか汎用フライス盤っていうね、そういう自分で手でハンドルを回して動かすような機械だと、だいたい中古だとね100万円から200万円ぐらいで買えちゃうんですよ。
もちろんね100万円って簡単に出せる金額じゃないけど、車1台分って考えると、車1台というか中古車、中古軽自動車、また軽自動車出てきたけど、軽自動車1台分で工作機械買えるって考えると、別に手が届かない金額じゃないですよね。
一応ね、工作機械の中古の価格が見れるサイトってあるんで、それ概要欄に貼っておきますけど、ぜひとも見てください。
いやー、見るだけで本当にワクワクしますよ。
私結構ね、中古車サイトとか、中古の工作機械サイト見回るのめっちゃ好きで、毎回こうさ、バイクもそう、車もそう、工作機械もそうだけど、
あー、これがこの値段なんだーって、相場感を見ながら、あーこれ買えるかもみたいなね、買ったらどうしようみたいな妄想をするのが楽しくてしょうがないんですよ。
これはもう本当に私のライフワークなんですけど、もうね、これがもしも家に置けたらって考えると、もうゾクゾクしますからね。
みんなもそういう妄想していきましょう。
でも本当にね、私が、まあ工業高校なんでね、高校の時に使ってたような旋盤、まんま同じ形式のものが中古に出てたりするんですよ。
もうそうするとね、めちゃくちゃテンション上がりますよね。
このハンダルの配置、あの高校の時に使ってたやつだと。
まあそういう古いものも結構あるというか、今その中古市場にある汎用旋盤って、だいたいね、1980年製とか1970年製とかそのぐらいなんですよね。
まあそういう古い機械でもまだまだ現役で動くし、それでも中古相場で100万円ぐらいつくんだから、やっぱ日本の機械ってすごい物持ちがいいというか、
品質の高さが伺えますよね。
話戻しますけど、私が妄想しているシチュエーションはですね、広めのガレージに、今はガレージもないんだけど、
ガレージに汎用旋盤と汎用フライス盤がどんどんと並んでいて、壁にはお気に入りの工具がずらっと並んでいる。
KTCかスナッポンね、赤いスナッポンの工具ケースがバッと並んでいると。
壁掛けに工具がずらっと並んでいると。
そしてそこに愛車のバイクと車が両方置いてあると。
そこでちょっとお酒を引っ掛ける、もうこれは男のロマンの極地でしょ。
週末になったらそのガレージに籠ってさ、好きな物削って、ああでもない、こうでもないって言いながら、
図面引いたりなんかしちゃって、よしこれ作るかってなるのが、僕の憧れのシチュエーションなの。
もうそれを想像するだけでね、幸せなんですね。
これがね、理想の家具でございます。
卓上工作機械の可能性
とはいえですね、とはいえとはいえ、実際問題、ガレージ作るのもそうだし、
そのガレージに工作機械を置くっていうのも、まあ、現実的になかなか難しいわけですよ。
まあもちろん場所の問題もある。
そもそもガレージを作るだけのお金もそんなにないし、電源もね、
多分200ボルトとか引かなきゃいけないから、
まあそういうインフラ整備でだいぶ息切れするのが目に見えているんですけど、
まあそれこそね、あのなんか大成功しないと難しいと、何らかの事業で大成功したりとか、
まあ宝くじまではいかなくても、まあそうね、何らかお金の余裕ができないとなかなか難しいっていうのは正直あります。
まあ憧れゆえに非現実的なんですよ。
だがしかしBADです。諦めるのはまだ早いんですね。
実はね、工作機械を家に置こうと思った場合って別の選択肢もあるんです。
それがガレージじゃなくて、もう自分の家の中に置いちゃえばいいんじゃないという感じですよ。
世の中にはですね、卓上旋盤、卓上フライス盤という、甘美な響きの工作機械があるんです。
まあその名の通り、卓上って名前ついてますから、机の上に置けるサイズの工作機械です。
この卓上旋盤とか卓上フライスであれば、価格は50万円前後で新品が買えるんですよ。
もちろん50万円も高いですけど、中古100万、そして軽自動車の半分ぐらいの大きさに比べたら全然小さいですよね。
卓上って言ってもコンパクトで可愛らしいサイズではなくて、普通に重量で言ったら100キロ以上あるんですけど、
多少床の補強は必要かもしれないにしても、まあ別に部屋に置けるサイズだわけですよ。
導入するにもクレーンとかいらないと、あんまり人が持つものじゃないんだけど、頑張れば持っていけるよというぐらいの重さのものですよ。
それを工場じゃなくて自宅の一室に置けちゃうと、そして自宅の一室に工作機械があると、これも想像してみてほしいんですよね。
めちゃくちゃテンション上がりませんか。ただ、これも正直言うと問題はあるんです。
何かって言ったら騒音がやばいんですね。卓上工作機械、確かにスペース的には置けるんですけど、一般ご家庭に置く機械なのかと言われたら全然そんなことはないです。
金属を削る機械なわけですから、まあそれはうるさいんですよ。うるさいし、切りくずですね。
金属を削った時の切りくずも飛び散るし、油も飛び散る。だから卓上とはいえ、そんなリビングダイニングでできますみたいなそういうものではないです。
ちゃんと工場に置きますよね。工場の作業台の上にありますよねみたいな機械です。ただ最終的に家に置けるよねと私が言ってるだけの話なんですね。
だからそれなりに住宅環境でやるには周辺への配慮も必要になります。
でも私に言わせてみれば、まあそこはプライスレスですよね。お金に変えられない価値がありますよ。家に工作機械があるっていうのは。
朝起きて、「よし今日は昨日の続き削るぞ!」みたいに思える環境。いやこれはね、ものづくり好きにとって本当に幸せな環境じゃないですか。
いやこれもね私のね憧れのシチュエーションなんですね。
さてここまで夢を語ってきたんですけど、まあ現実問題としてですね、卓上旋盤とか卓上フライスパンでもまあまだまだハードルが高いということですよ。
50万円という価格もそうですし、やっぱ騒音とか切り子の問題もあります。私なんて別に独身じゃないから家族もいるんでね。
いきなりお父さんがこう、おー旋盤買ってきたぞって100キロの機械を家に置こうなんて思ったらもう家庭の問題になってしまうと。
じゃあ現実的な路線で考えると何が言えるかというとですね、実はこれもいいアイテムあるんですよ。
それはね卓上CNCフライスなるものです。
CNCっていうのはコンピューターで制御する数値制御の交差機械のことで、プログラムとかで自動で動く機械です。
ここで紹介したいのがですね、長野県にあるオリジナルマインド社っていうそういう交差機械メーカーがあるんですけど、そこが出しているキットミルシリーズという交差機械なんです。
ちょっとねこの画像をボイシーの方でチャプターに貼っておきますけどもね、この会社の作っている交差機械がねなかなか面白いんですよ。
キットミルっていうのはですね本当にまあこれも卓上サイズのCNCフライスでして、デスクトップサイズ、家庭に置けるんですよ。
しかも価格が一番安いモデルだと20万円ぐらいから買えちゃうと。
工作機械への憧れ
サイズも本当にね私の家にある3Dプリンターと大体同じぐらいかな、ちょっとでかいぐらい。
だからもともと家に置くことを想定されて作られている機械なんですよね。
オリジナルマインド社という会社はですね、結構前からこのシリーズを作っていて、多くの工業系の大学に導入されていると実績もあるんですね。
研究室に置けるという機械です。教育の現場でも使われている、それぐらいちゃんとした製品ですね。
キット式で自分で組み立てるっていうのもあって、ものづくり好きにはたまらないポイントですよ。
だからこのキットミルシリーズの卓上CNCであれば、かなり現実的な路線で家に交差機械を置くと、家具として手に入れるということができるんですね。
だからまずは20万円くらいのCNC卓上フライスから始めて、コツコツとそこでスキルを磨きながら作品も作って、
それで例えば20万円のCNCフライスで、ものづくりでお金を稼いで、最終的にはでっかい汎用交差機械を手に入れちゃうみたいなロードマップを描けるわけですよ。
破綻してますけどね、このロードマップは。そんなちっちゃい機械で本当にガツガツ稼げるかって言ったら、稼げはしないんだけど、
まあまあまあ妄想の世界なんでね。ステップバイステップで少しずつ夢に近づいていくみたいなことが、このキットミル卓上CNCフライスでできるんじゃないんですかと。
できなかったとしてもできるんじゃないかという妄想が、そこに本当に手を伸ばすきっかけになるんじゃないかと、私は本気で考えているんですよ。
皆さんも一回に1台交差機械いかがですか。いやマジでね、もう3Dプリンターをひたすらお勧めしてますし、まずは3Dプリンターからでいいかもしれない。
まあちょっと話しとれちゃうんですけど、今バンブーラボっていうね、私がひたすらお勧めしているメーカーが、ブラックフライデーセールをやっていて、タイムセールだとバンブーラボAOMという3Dプリンター25000円で売ってますからね。
コスパのバグもいいところです。25000円でめちゃくちゃ性能の高い3Dプリンター、結構ちっちゃいんだけど、買えてしまうんですよ。意味わかんないですよね。
まあ多分相当赤字だとは思うんですけど、そういうものも家具として買うことができると。
でも一歩踏み出そうと思ったらやっぱり削りでものを作る、金属を削る機械を買いたいですよね。
そこはやっぱり別格ですよ。ということでね、この工作機械を家に置く、家具として置くっていう視点もね、皆さんぜひともっていただけたらなと思う次第でございます。
3Dプリンターの普及
3Dプリンターは私本当に大好きでね。今家に7台あるとかっていう話を毎回してますけども、自分のものづくりの原点は削りですから。
今もね、工作機械メーカーに勤めて、工作機械の設計とかシステム開発に携わってますけども、やっぱり削りですよ。
だから家の中にもね、やっぱり削りの機械が欲しいなと思う今日この頃でございます。というお話でございました。
というわけでね、今日はいつか欲しい憧れの家具というテーマで、私の工作機械への熱い思いを語らせていただきましたけども。
まあね、なかなか工作機械は家具なのかと考えたことなかったと思うんですけども、家に置けたら家具ですから、何でも家具でございますよ。
3Dプリンターも工作機械も家に置ければ家具なんですね。
最近はね、やっぱり3Dプリンターの民主化が進んでて、ものづくりをエンジニアじゃなくても3Dプリンターで使いましたとか、3Dプリンターで遊んでますという人いますけど、削りの機械を趣味で持っているという人はなかなかいませんからね。
一歩進んだものづくりをするのであれば、やっぱり工作機械は家にいるんじゃないかなと思います。
ただね、私もぽんぽんぽんぽんガジェットを買っている身ではありますけど、最近ちょっとガジェット買いすぎてさ、
今年の時にね、iPadとかパソコンとかさ、あと不意にね、Apple Watch壊れたりして、Apple Watch買ったりとかしてたんで、あんまりお金がないんですけども、
まあまあ、頑張って復業してね、キットビルぐらいはね、やっぱり家に卓上CNCあるようぐらいは、やっぱり整備したいなって思いますよね。
いつかは自分専用の工作機械を手に入れて、好きなものを作ると。そんな未来を妄想しながら、これからも頑張っていきたいと思います。
というわけで、今回はここまでとさせていただきます。
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というわけで、今回はここまで。以上、支部長でした。ではでは。