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#56自衛隊見学と職業について
2026-06-29 11:31

#56自衛隊見学と職業について

航空自衛隊岐阜基地へ見学に行ってきました。教育と自衛隊は時にはむつかしい問題を絡めてしまいます。国会議員の発言もあり今回は職業についてもそこから考えを深めていきたいと思います。

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サマリー

岐阜基地航空自衛隊の見学をきっかけに、自衛隊の多様な職種や、職業に対する固定観念について考察する。特に、国会議員の不適切な発言に触れ、職業に優劣をつけるべきではないという考えを深める。AI時代における身体的な感覚を要する仕事の重要性や、学歴主義に囚われない職業観の育成の必要性を訴える。

航空自衛隊岐阜基地の見学
こんにちは。岐阜県の工業高校で教員をしているすみです。 この番組、未来をつなぐものづくりでは、日本の製造業を支える企業の技術や、そこで働く人たちの思い、そして工業高校の教育の魅力をお届けしていきます。
さて今週は、航空自衛隊岐阜基地へ見学しに行ってまいりました。 2年生の実習で20名ずつ見学をさせていただく予定になっています。
岐阜県は航空自衛隊岐阜基地と、それに隣接する川崎重工航空宇宙カンパニー、そして川崎重工共同組合等の多くの航空機産業がある拠点地になっています。
生徒たちは卒業して県内の企業に就職すると、結構航空機の産業に関わることが多いんですよね。
ですから航空自衛隊岐阜基地というのは、岐阜県の産業にとって切っても切り離せない存在なんです。
航空祭なんかはブルーインパルスも来て、なかなか見ごたえがあるものになるんですけども、多くの人が足を運ぶせいか、なかなか地元の人は見に行けないかったりしますよね。
こういった機会に生徒たちには実際に航空自衛隊岐阜基地の中に入って、航空機の整備や航空自衛隊の仕事を知るということも大事なことなんじゃないかなというふうに思っています。
やはり本物を見るというのがやっぱり大事なことだと思っているんですよね。
ですから今回も実際に飛行機が飛ぶところであったりとか、実際の飛行機のコクピットに乗ってみるとか、そういった体験ができればなということで行ってきました。
今週は自衛隊を見学したことをきっかけに、職業について少し考えを深めていきたいなというふうに思っています。
早速自衛隊に着いたら格納庫の前にある広いエプロンと呼ばれるスペースに戦闘機がたくさんスタンバイしてました。
まさにエンジンをかけて飛び立つ前のチェックをしているとこだったんですよね。
そしてまず自衛隊の方から飛行機だけではなくいろんな職種があるということを伺いました。
それは航空機の消火にあたる消防という職種ですね。
一般的に消防署というのが身の回りにありますけれども、救急車があって消防車があって、
しかし自衛隊は自衛隊の中にそういった組織を持っているんですよね。
もし飛行機が火災を起こした場合は現場に向かい消火にあたるということで特別な消防車や、もしくは消火体験なんてこともさせてもらいました。
航空自衛隊というとパイロットや整備士しかいないかと思いがちなんですけれども、
消防もあったりとか、艦整艦であったりとか、空港の整備をする土木の仕事をする人であったり、いろんな職種があるんですよね。
そういった仕事が細分化されて、あの航空自衛隊が運用されているんですよね。
そういったことも生徒たちは行って体験して初めて知るということになります。
そしてその後はファントムという退役した飛行機、戦闘機ですね、にコクピットに乗せてもらうということを体験させてもらいました。
なかなか航空祭でもここまではなかなかできないですけどね。みんな目を輝かして初めて乗ったという生徒がほとんどでしたからね。感動してました。
将来は戦闘機の整備がしたいとか、そういう希望を持って自衛隊に就職する子が一定数います。
戦闘機かっこいいですからね。そういった実物を見ることで、より自分の職業や好きなものが見つかるということが大事なんじゃないかなというふうに思っています。
職業に対する固定観念と教育
今日も生徒たち喜んでくれたなぁと思って、私家に帰ってテレビをふとつけたらですね、
ある国会議員が自衛隊は裕福でない家庭の子が行くところなんていうことを発言してて、それについて小泉防衛大臣が発言を撤回するようにということを求めていた場面を目にすることになりました。
そのやりとりを見て私もなんか寂しいなというふうに思いましたね。生徒たちを間近で見ていると、純粋に航空機が好きとか、
戦闘機の整備が好きとか、そういったことに憧れて自衛隊に行く子ってたくさんいるんですよね。
でもある国会議員の方は発言を撤回したにしろ、頭の思考回路はそういうことになってるんじゃないかなっていうふうに思いました。
日教祖出身みたいなことで、まあ教員の代表みたいなことでなんか言ってましたけど、とっても恥ずかしいですよね。
特にですね、私航空機械工学科を立ち上げた時はですね、冒頭にも言ったように岐阜県は航空自衛隊、岐阜基地があって川崎重工があって航空機産業が盛んなんです。
しかし私が自衛隊から航空機の教材を借りたいという話を教育委員会に持って行った時は、これなかなか許可されなかったんです。
戦争を連想させるからとか、そういった理由で却下されちゃいました。本当にバカバカしいですよね。
この世の中、日本人で戦争したいと思っている人が一人でもいるんでしょうか。
戦争が起きないように安全を担保するように、航空自衛隊があったり自衛隊の方が頑張っている、そういうことに思考がなぜ向かないのか、本当に残念な気持ちになりました。
しかし現在はですね、管理職も教育委員会もガラッと変わりまして、人が変われば方針も変わるというのか、私が今自衛隊からエンジンを借りようということで動いていることを賛成してくれる、そんなような環境にあって助かってます。
でも今回自衛隊の職業がそんな風に見られるっていうのは、本当にその自衛隊だけかなっていう風に思うんですよね。
他の職業でも同じように思われたり、もしくは過小評価されたり過大評価されたり、なんかそういった職業について無意識に優劣がつけられちゃってるんじゃないかなっていうふうに思うんです。
例えば工業高校を卒業して製造業に就職する、そして技能職として働く、これは一般的には過小評価される現実があるんですよね。
そして例えば大企業の現場ではなくホワイトカラーの仕事だと高く評価されたり、本当はどの職業も現場で働く人たちがいなければ成立しないはずなんです。
そして整備士や製造に携わる人っていうのは何事も滞りなく運用できたら何も目立たない存在なんです。
でもそれがいかにすごいことかということをもっともっと皆さん知ってほしいなっていうふうに思うんです。
日本はどうしても学歴主義がまだまだこびりついてますよね。
でもドイツではマイスターという制度があって、この頭脳で働く仕事も現場で働く仕事も同じようにリスペクトされてるんです。
しかし私はこれからAIがどんどん出てきたことによって、身体的な仕事、身体的な感覚が必要な仕事というのはもっともっと重宝される時代になってくると思います。
今やれている仕事がすべて自動化されるとは思わないんです。
なぜなら職人と言われる方の仕事というのは、その職人と言われる方もなかなか言語化できないから難しいところがあるんです。
ですから数値化されない、言語化されないということになれば、なかなかAIが発達しても代替することっていうのは難しいんじゃないかなっていうふうに思ってるんです。
だからもう一度この工業高校で学ぶ内容についても練り直す必要もあるんじゃないかなと思います。
より感覚的なこと、身体的に身につけれることっていうのは、この高校生の時代にいかに体験できるか、経験できるか、そういったことに非常に価値があるような時代になってくるんじゃないかなというふうに思っています。
職業の序列というのは、これから産業構造が変わればまた変わってくると思われます。
しかし私はどの職業も序列を作ってほしくないなというふうに思っているんです。
AI時代とこれからの職業観
生徒たちの自衛隊を見に行った時に、自衛官という肩書きを見に行ったわけではありません。
目の前で自分の職務を的する、そこには誇りや技術、そして責任感、情熱を持った人間を見に行ったんです。
それを見てそこに憧れる生徒たちがいるかもしれません。
どんな仕事をするか、どんな仕事に就くか、よりどんな思いで社会に貢献するか、そういったことを考えられる職業観を持ってほしいなというふうに思っています。
今週は自衛隊の見学から、そして職業観について少し話を深めていきました。
AI の活用で産業構造が大きく変わろうとする中で、女性の仕事というレッテルもこれから外れていくことになるでしょうね。
女性も今まで男性がする仕事と思われていたようなことにどんどんチャレンジして、そしてその職務を全うすることができる環境が整いつつあります。
例えば航空整備士なんかもそうですよね。電車の整備や自動車整備、どんどん女性が進出しています。
女性の中にも一定数ものづくりが好き、もしくは整備することが好き、物を直すことが好き、そういった方は見えますよね。
自分のやりたいことを見つけてそれを職業にできる、そんな素晴らしい時代が今やってきているということは間違いないんです。
だからこそ自分のやりたいこと、自分の好きなこと、これをいかに高校生活を通じながら見つけられるかというのことが大事なんじゃないかなと思っています。
皆さん何が好きですか、何が得意ですか、そういったことをちょっと考える時間もとってくれるとありがたいなというふうに思います。
とはいえ私も何が好きですかって聞かれるとどうなんでしょうねって思いますけども、
今なんかでもこうやってやってもやらなくてもいいというか、
ポッドキャストもですね、なんかこう発信しているってことは、物づくりのことを伝えたいという気持ちがあるんだろうなっていうふうに自分自身で客観的に見てるんですよね。
それが教員という仕事でできているというのは幸せなのかもしれません。
教員もブラックと呼ばれる仕事だと思いますけども、
私や私以外の先生を見て、なんてやりがいのある仕事なんだと、僕もやりたい、私もやりたいなんて思ってくれる人が一人でもいたら嬉しいなというふうに思っています。
未来をつなぐものづくりでは皆さんからのコメントをお待ちしております。
コメントは私の励みになります。
インスタグラムで航空機械工学科と調べていただきますと、岐阜工業高校の航空機械工学科の日々の取り組みがご覧になれます。
未来をつなぐものづくりは毎週月曜日朝7時に配信しております。
ぜひお聴きください。
ではまた来週。さようなら。
11:31

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