防災庁の必要性
防災庁ができたら何が変わる?
どうも皆さんこんにちは、みのる防災のみのるです。
シリーズ企画、防災庁を呼べ。今回は第5回。
テーマは、「防災庁ができたら何が変わる?」です。
では早速ですが、もし防災庁が存在していたなら、というテーマで考えてみましょう。
予測される危機は、南海トラフ地震や首都直下型地震、
あるいは火山噴火や大規模な水害、こうしたものが予測されています。
しかし、こうした危機が災害になった時、その度に聞かれるのが、
国の指示が遅れた、情報が錯綜していた、という声です。
じゃあもし、既に防災庁が存在していたなら、何が変わっていたでしょうか。
こうした疑問が生じてきます。ひも解いてみましょう。
現在の日本の状況ですが、今の日本の防災構造は残念ながら、これは司令塔不在です。
これは選挙があるからではなく、仕組み上そうなっています。
内閣府は調整役にとどまり、現場を直接動かすことはできません。
どうしても検務という形になるので対応が来れます。専門ではないんですね。
さらに自衛隊、消防、警察は協力なんですけれども、それぞれ別のラインで活動しているといえます。
統合して総合的な指示を出す機関は、日本の場合は、災害対策は発災してから市町村で発足するからです。
自治体にも災害対策本部はあるんですけれども、連携は縦割りが基本です。
共助や企業防災はその制度の外に置かれたままなんです。
防災支部で活動されている方は、このなんとも言えないチューブラリンの状態を感じていると思います。
つまり部品は揃っているけれども、それをつなぐ設計図が存在しない。
だからこそ防災庁という統合機関が求められています。
防災庁の役割
防災庁が変える3つのポイントとしてでは挙げてみましょう。
1つ目、まずこれは指揮系統の一本化です。
現場で一番困るのは、誰の指示を優先するか分からないということです。
防災庁があれば、総理や防災大臣の下で常時速報官を置き、現場に指示令を届ける仕組みが作れます。
発災直後に現地統合本部を立ち上げ、自衛隊や消防、警察や医療を一枚一枚で動かす、この一本化こそ一番分かりやすい変化です。
2つ目は支援体制の一元化です。
今は食料へ水、トイレ、医療資材、避難所運営、すべて全部バラバラの省庁が担当していて、自治体は複数の窓口とやり取りをしなければなりません。
こうした支援で、以前の災害では市町村と都道府県で全くうまくいかず問題が生じたこともありました。
防災庁があれば、この支援要請の窓口は一つで終わります。
物資の在庫を統合管理し、仮設住宅へのルートをリアルタイムで調整できるようになっていきます。
3つ目は平時からの訓練と文化づくりです。
防災庁は有事だけでなく、平時にも力を発揮します。
教助組織、自主防災やマンション管理組合の制度の支援、企業防災と自治体計画の連動、事情を促す教育、国際基準の訓練、
こうしたものが体系化され、災害が起きてから慌てる、そうした国から災害を前提に動く国に変わることができます。
ではこの仕組みは制度として正しいのか、そうした疑問を生じてきます。
それを検証していくのに、海外の仕組みと少し比較して検証してみましょう。
まずアメリカです。
アメリカのフィーマは、発災から数時間で現地に入り、州や自治体と統合式をとります。
ウォランダでは、セーフティリージョンという制度で、警察、消防、医療、自治体が一体で動けるように法律で既に整えています。
両国に共通しているのは、平時から訓練と設計を行い、有事に即応することです。
そして即時指示が出される機能にする。即時指示が出されて機能するということです。
全く無駄のないやり方で、必要な支援の指示を出すまで、最短であるということです。
これが日本には欠けているんですね。
防災地は、それを導入するための窓口になれるんです。
課題は山積みなんですね。
こうしたスイッチ一発みたいな、そうした防災の制度の設計を作るには、道のりが非常に今は困難です。
まず防災省や消防庁、厚生労働省などの権限の調整が必要になってきます。
これは言い換えると自衛隊消防医療ですね。
この災害発生時に必要な機関を動かすための権限の調整が必要になってきます。
次に予算の配分も必要です。
常時即応感を育てる仕組みも必要です。
次に工場の限界を支える部分の教授や企業防災を制度にどう組み込んでいくか、この部分も大きな課題です。
つまり防災庁の誕生はゴールではなくて、本当にスタートラインに次いないんですよね。
こうして見ていくと思うんですけれども、私は防災庁を防災の設計庁と呼びたい、そうしてほしいです。
これが実際の私の本音です。
司令塔はあくまでも政府、総理大臣にあります。
でも司令塔を機能させるためには設計図が必要です。
その設計図を描いて整備し訓練していくことが防災庁の本当の仕事です。
と私は提言したいです。
ただの権限移動、これではもう無理です。
統制は取れなくなっています。
このまま行くと国民から防災庁はいらないと言われるところに着地してしまうと思います。
これが私の今回のブログの解説です。
本当にもう提言書みたいになっていますけれども、こうした私のブログの記事となっています。
少し難しい極もありましたので、その極紹介も最後に記載しておきます。
以上です。