2026-01-02 10:31

不確実な影響は、いつ始まるのか? ──オールハザードの視点で考える「巨大なリスク構造」

この番組は、歴史、政治、経済、そして自然災害。 これら一見バラバラに見える要素を「オールハザード(あらゆる脅威)」という一つの視点でつなぎ、世界に潜む「不確実な影響」を考察していくポッドキャストです。 最初に、一つだけ約束させてください。 この番組の目的は、特定の国や思想を批判することでも、あるいは擁護することでもありません。 「危機とは、どこで生まれ、どう広がっていくのか?」 その正体を、防災やBCP(事業継続計画)のプロの視点から解き明かしたい。 ただ、正直に申し上げれば、私自身もまだ明確な答えを持っているわけではありません。 結論を出すことよりも、**「考え続けるプロセス」**そのものを皆さんと共有したい。 なぜなら、複雑すぎる現代において、「理解しようとあがくこと」こそが、最強の備えになると信じているからです。

サマリー

このエピソードでは、不確実な影響の始まりについて考察しており、中国を巨大なリスク構造の一例として取り上げています。危機管理の観点から、複雑に絡み合ったリスク要素がどのように作用するかを深く掘り下げています。

不確実な影響の考察
不確実な影響はいつ始まるのか、オールハザードの視点で考える巨大なリスク構造。
この番組は、歴史、政治、経済、そして自然災害、これら一見バラバラに見える要素をオールハザード、
あらゆる脅威という一つの視点でつなぎ、世界に潜む不確実な影響を考察していくポッドキャストです。
最初に一つだけ約束させてください。この番組の目的は、特定の国や思想を批判することでも、あるいは擁護することでもありません。
危険とは、どこで生まれ、どう広がっていくのか、その正体を防災やBCP、事業継続計画ですね。
プロとして解き明かしていきたいと思っています。正直に申し上げれば、私自身も明確な答えを持っているわけではありません。
結論を出すことよりも、考え続けるプロセスそのものを皆さんと共有したいと思っています。
なぜなら、複雑すぎるこの現代において、理解しようとあがくことが、これこそが最強の備えとなると信じているからです。
皆さんは、危機がいつ始まると思いますか。地震が起きた瞬間でしょうか。戦争が始まったというニュースを見たときでしょうか。
危機管理の世界では少し違う見方をしています。こうした不確実な影響は、事件が起きるずっと前からすでに始まっている、こうした考え方を持っています。
それは派手なニュースやそれにならない場所、統計数字にも現れない場所で静かに淀みのように溜まっていきます。
今日はその見えにくい不確実性の正体、それに迫っていきたいと思います。
中国のリスク構造
最初の1回目は中国です。なぜ中国を最初の台座にするのか、それについて考えてお話したいと思います。
最初の考察対象としてあえて中国を選んだのですが、これは中国という国を採点する回ではないです。
いわば、巨大なリスク行動の標本として考えてみたいと思ったのです。
理由は、まず中国はこんな国ですね。世界最大な人口と経済の規模を持っています。
そして日本にとって切っても切れない鄰国であるということ。
そして何より政治、軍事、経済、災害のリスクが一つの器の中で複雑に絡み合っている国です。
好きか嫌いかという感情を一度脇に置いて、この巨大なシステムが抱える不確実性を構造として観察してみようと思います。
まず中国の歴史ですね。歴史、思想、教育、こうした点についてなんですけれども、
中国の歴史を俯瞰すると一つのパターンが見えてきます。
それは長い安定と急激な断絶の繰り返しが始まっています。
広大な土地と人々をまとめるために歴史が敷いた統制が必要だったといいます。
これは悪ではなくて、国家を維持するための彼らなりの合理性が働いたという結果だと思います。
しかし危機管理の視点で見れば、これ別の側面が見えてきます。
強く締め付けられたバネほど外れたときの反動は凄まじいということです。
統制が強ければ強いほど、内側からは外からは見えない不確実性が圧縮されていくという状況です。
そして経済、政治、軍事という増幅装置がこれに付け加えられるんですけれども、
今世界は中国に依存して、中国もまた世界に依存しています。
この密接な結びつきが不確実性を増大させるスピーカーのようになっていきます。
中央集権的なシステムは平時には驚異的なスピードで物事を進めています。
日本とは全く比べ物にならないスピードで政治的な要素も全部決まっていきますね。
そうしたものを見ていると思います。
しかしひとたび誤算や読み間違いが起きたとき、それを止めるブレーキは非常に効きにくいという一つのほころびがあるんですね。
政治、軍事、経済をまたいでこれがさらに連鎖反応を引き起こす。
これは中国に限らず強すぎる権力を持つシステムが共通で持っている脆弱性と言えるかもしれないです。
さらに自然災害が重なったとき、これがどうなるか。
本当に予測不可能な自然災害というピースがここに入ってくると、大地震や記録的な洪水や深刻な干ばつ、こうしたものがかかってくると、
この社会はさらに余裕をなくしていきますね。
経済や政治がギリギリのバランスで保たれているときに、自然災害という最後の一手が加わる。
一刻の問題に留まらず、国境を越えたリスクとして溢れ出してくるというこうした状況が手に取れると思います。
これこそが私たちが直視すべき国家レベルのBCPの課題です。
さらにここに今私たちが抱えている問題で、移民という問題、これが関係してきます。
じゃあ移民ってこれはもう原因なんでしょうか、私たちにとって。そうとは言えないかもしれないですね。
移民についてこれも考えてみましょう。
移民は、いわば彼らの中国にとっては経済の行き詰まりであったり、政治の不安、そして災害、こうした生活基盤の損失に耐えかねた結果として人が動き出した状況。
つまり移民とは、その国の中で処理しきれなくなった不確実性が可視化された状態、可視化された姿と言えると思います。
まとめなんですけれども、私たちが今持つべきなのは感情的な反発ではないと言えると思います。
私もそう思っているだけなのかもしれないんですけれども、感情ではなくて理解をして、そして極端な主張ではなくて構造をまず把握して、
そして極端な恐怖感を持つのではなくて、ちゃんと理解して知識を持って備えていく。
相手を正しく知るというこの毅然とした態度、これをまず持つということが必要じゃないかなと思っています。
なぜそうなるかと言えば、深く理解すれば、この相反するように思えるこの2つの同時のことなんですけれども、
毅然とした態度と深い理解、これらを持つことによって初めてこの不確実な時代を生き抜く、いわば出発点に立てると、
私は今現在何となくですけれども思っているからです。ということでここまでにしたいと思います。
次回はこの構造が私たちの日常にどんな影響を及ぼしてくるのか、これについてまた深く深掘りして考えていきたいと思います。
以上です。ありがとうございました。
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