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2025-12-11 21:52

ホラー担当

最近読んだ本について話しました
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サマリー

このエピソードでは、ホラー作品への愛情や興味について話され、特にアガサ・クリスティやシャーリー・ジャクソンの短編集が深く掘り下げられています。また、19世紀の女性作家ギルマンの『黄色い壁紙』を通じて、当時の精神医学や女性への理解の欠如についても考察されています。主人公のアイデンティティの崩壊や恐怖をテーマにした作品について語られ、特にアガサ・クリスティの『春にして君を離れ』と村田沙耶香の『世界99』が取り上げられています。さらに、実際の誘拐事件を描いたドラマ『雨に消えたひまわり』についても言及されています。

ホラー作品の魅力
今日は久しぶりに配信を撮ろうと思います。少し前にも、実は配信を撮ろうとしたんですけれども、あまりにもしゃべれなくて、一回やめたんですね。
もう、私にはやっぱりしゃべれないんじゃないかと思って、一回やめたんですけれども、今回、改めて配信を撮ってみようと思ったきっかけがありまして、
昨日、河原さんがライブ配信をされてて、その中で、私が最近、後味の悪い話とか、ちょっとホラー要素がある話とか、ちょっと怖い話をいくつか読んでて、
それを見て、河原さんが、もうよく読めるよねっていう話をされてて、そのホラーを楽しめるというか、ホラーを読めるのも一つの才能だと思うって言ってくださったんですよ。
だから、そういうのを感想として話すとか、そういう怖い話をしてみるっていうのも、SWC の中にはいないので、面白いかもっていう話をしてくれて、
そう言われると、全然自分はただのホラー好き、そういう嫌な話とかが好きっていうだけで、それが才能だなんて発想すらなかったので、めちゃくちゃ面白いなと思ったんですね。
で、ホラーが確かに苦手な人からしたら、そういう話って触れることもないだろうし、もちろんその中身に触れると、なかなかちょっと抵抗があったりするかもしれないんですけども、
自分の触れない話をするっていうのも面白いのかなと思って、というのと、単純に自分の好きな話をできるっていうのは面白いかもしれないと思ったので、
最近ね、特にあたわじ悪い話を読みたいですって募集までして、いろいろと教えてもらって、本読んだりとか、ドラマで見たりとかしていたので、その話をしてみようかなと思います。
最初に紹介したいのがですね、一番直近で読んだ嫌な話が、タイトルからしてね、もうその通りなんですけども、
嫌な物語っていう短編集と、その第2弾のもっと嫌な物語という短編集を読みました。
これね、電子書籍で出てなくて、めちゃくちゃ久しぶりに紙の本を読んだんですよね。
もう紙で読むっていうことが結構久しぶりすぎて、なかなか進まなかったりとか、やっぱりKindleとAudibleに慣れすぎてると、いつでもどこでも読めるっていう感じじゃなくなるので、
全然紙で読むってこんなに読書体験が違うものなんだっていうのはね、当たり前なんですけど、久しぶりに感じました。
あとですね、買えばいいっていうのはあるんですけど、やっぱ買っちゃうとどうしてもね、部屋を占領するというか、本なんてそんな大した分量じゃないですけれども、
やっぱり置き場所に困ったりするので、どうしようかなって思った時に、近くに図書館があって、じゃあ久しぶりに図書館使ってみようと思って、子どもと一緒に図書館に行ってみたんですよ。
それも含めてすごくいい読書体験でした。
それで図書館で借りて読んだんですけれども、この嫌な物語ね、結構、露博的な嫌な作品ばっかり集めてるかというと、そうとも言えないというか、そうでもなくてですね、
結構、作家さんもね、アバサクリシティだったりとか、有名どころの作家さんをいろいろ集めてまして、内容的にも、後味の悪さもね、すごく良くてですね、
ムナクソ悪い作品とか、後味悪い作品っていうふうに検索するとですね、本当にただただ嫌な思いをするだけの作品とかって結構出てきちゃうんですよ。
私、そういうのあんまり好きじゃなくて、というか、そういうの求めてるくせに文句言うなよっていう感じかもしれないんですけれども、
ただただ嫌な思いをするだけっていうのはね、激辛料理と一緒だなと思ってて、私、辛いものは好きなんですけど、激辛も好きなんですけど、ただただ辛いものっていうのがあんまり好きじゃないんですよ。
もう唐辛子をこれでもかということをぶち込んで、ただただ舌が痛いだけっていう料理は好きじゃなくて、やっぱり料理である以上は旨味をちゃんと感じたいし、美味しかったっていう体験をしたいわけですよ。
はい、ありがとうございます。
すごい有名作家さんを集めているだけあって すごく面白かったです どれも
短編集ってなんか1個2個当たりがあればいいや みたいなのもあったりするんですけども
これは結構 ほとんどが面白かったなっていうのが 個人的な感想ですね
嫌な物語の方は どういうものが面白かったのかっていうのが あったりするんですけれども
このアガサ・クリスティの短編も面白かったですし この第1弾の方の中ですね
シャーリー・ジャクソンっていう方の クジっていう作品が結構嫌な話でしたね
でも 嫌な話なんですけど クジの作品の中で シャーリー・ジャクソンという方の
クジっていう作品が 結構嫌な話でしたね
でも 嫌な話なんですけど 直接的に嫌な描写は出てこないんですよ
なんか最初からすごく不気味っていうか お祭りみたいな感じなんですよね 描写が
とある町の中で 町を挙げての盛大なくじ引きみたいのが 行われてるみたいな話なんですけども
なんかのお祭りなのかなって感じなんですよね 最初は
結構短いんですけども めちゃめちゃ嫌な話でしたね
クジの話で思い出すのが ドラえもんの藤子 F.藤尾先生の
クジの話で思い出すのが ドラえもんの藤子 F.藤尾先生の
クジの話で思い出すのが ドラえもんの藤子 F.藤尾先生の
クジの話で思い出すのが ドラえもんの藤子 F.藤尾先生の
SF短編集っていうのがあるんですけども 漫画の短編集ですね
その中にカンビュセスのクジっていう話があるんですけども
このクジの話もすっごい後味が悪くていいので ぜひとも読んでみてください
他のSF短編の話もね 嫌な話ばっかりなので
ドラえもんのあの絵柄で めちゃめちゃ嫌な話を出されるので
ぜひとも興味のある方は読んでみてください
あとはですね 多分この中に入ってたかなと思うんですけども
赤っていう話がね これが多分3,4ページぐらいしかなかったと思うんですけども
これもね はっきりと嫌な描写は出てこないんですけども
想像するだけでものすごく嫌な気持ちになるような話でした
最高でしたね
他もね すごい嫌な話が多くて
この第1弾もね すごく満足して読み終えたんですけども
第2弾の方もですね
第1弾は海外の作家さんがほとんどというか 全部でだったんですけれども
第2弾の方は日本の作家さんも何人か入ってて
夏目漱石だったりとかが入ってる感じだったんですよね
夏目漱石の嫌な話は
夢中野っていう短編の中の1個を取り上げて入れてるんですけども
あの なんだろう すごい幻想的な話だったんですけれども
ただね 最後にズシンとくるような
ちょっと嫌な終わり方をして すごく良かったですね
なので夢中野も青空文庫で読めるので
今度読んでみようかなと思いました
日本人の作家の作品で良かったのがですね
曹野忠夫という人の皮を剥ぐっていう話なんですけども
これはめちゃめちゃホラーの話ですね
野良犬の皮を剥ぐシーンがあるんですけども
それ言っただけでね
だいぶ嫌な気持ちになる人がいるかと思うんですが
そのシーンも嫌なんですけれども
その後の展開もですね
これぞホラーっていう感じ
ゾッとする感じの話で
すごく出来が良かった作品ですね
ぜひとも読んでみてほしいです
精神医学と『黄色い壁紙』
あとこっちのもっと嫌な物語の中で
一番私が心に残ったのは
シャルト・パーキンズ・ディルマンという方の
黄色い壁紙っていう話です
これはですね結構古くて
19世紀末に書かれた小説なんですけれども
内容としては
産後鬱になった女性がですね
家族や赤ちゃんから隔離されて
別荘みたいなところ
借りた別荘の2階の子供部屋にずっと隔離されて
ずっとその部屋の中で過ごすという話で
ちょっと外の空気を吸ったりとか
運動するみたいなことは認められてるんですけれども
もともと何か文章を書いたりするのが好きな
主人公だったのに
そういう知的な労働というか
知的なことは一切許されなくて
そういう自分の好きなことは
全部取り上げられてしまって
あれをやれこれをやれっていうのをね
自分の望んでないことをやらされる
ずっと部屋の中に閉じ込められてることで
その部屋の中にですね
嫌な感じの黄色い壁紙が貼ってあって
ずっとその壁紙を見つめて過ごすんですけれども
その壁紙を見ているうちに
だんだん妄想が膨らんでいって
だんだん精神がおかしくなっていて
もう療養してるはずなのに
精神的におかしくなっていって
最後狂っちゃうっていうような話なんですよ
話としてもですね
その狂っていく様を見るのが
とても怖い作品ではあるんですけれども
ただ怖いっていうだけじゃなくてですね
この作品の背景を知ると
いろいろと考えさせられるところもありまして
そもそもこの19世紀末だと
まず精神医学が全然発達していないので
精神うつになった人とかの精神状態とか
どうしたら良くなるかっていうことが
あまり分かってないので
だから好きなことやっちゃいけないよとか
ずっと部屋の中でじっとしてるのがいいんだよ
みたいな勘違いによって
どんどん悪化していくっていうようなことが
起きてしまったりですとか
あとは全然女性に対しての理解がない
医学の世界は特に男性がもう中心で
女性の意見が全く反映されていないので
女性がどうして産後うつで
辛い状態になっているのかとかっていうところが
全く理解されてないので
女性はヒステリー起こすよねぐらいの
そんな理解度で治療が行われていくんですよね
だしそもそも病気だと思われてないみたいな
話もあったりして
なんか言ってるけど
ちょっとしたヒステリーでしょみたいな
そんな感じで受け流されているっていうような
時代の話なんですよね
それに対してこの作者のギルマンという方自身が
自分でその産後うつを経験して
その時の療養期間で感じたことをきっかけに
この黄色い壁紙という話を書いたらしいんですけれども
もう本当にこの当時は
女性の意見が全く反映されない
透明化されているっていう中で
この小説を書くことによって
さらに精神的におかしくなる人が出ないように
っていう意図もあって書かれたようなので
そういう面も考えると
ただ嫌な話っていうだけじゃなくて
こういう女性がね
本当に今では考えられないぐらい
低い立場に置かれているっていうところから
女性たちがいろんな声を上げて
今の世の中があるんだなっていうのも
感じられたっていうような作品でした
この黄色い壁紙は
多分他のところでも読めたりするので
ぜひとも読んでみてほしいですね
この1編だけでも
この2冊についてはこんなところでですね
他に最近読んだやつだと
そうですね
金色の祈り 西澤康彦さんという方の
金色の祈りっていう本なんですけども
これは阿波猪さんと雑談したときに
お勧めしてもらった本で
内容的にはミステリーで
アイデンティティの崩壊
高校の同級生が
急行車の屋根裏で見つかった
被災で見つかったというところから
スタートする話で
その真相 過去の回想を交えながら
追っていくような話なんですけれども
その中で主人公が
ちょっと自分の嫌な面に触れていって
最後ちょっと絶望的なところに
たどり着いてしまうっていうような話なんですよね
ミステリーとして読んでも
普通に面白いんですけれども
自分のアイデンティティを疑って
自分のアイデンティティが
だんだん崩壊していくっていうところは
読んでてやっぱりちょっと
いたたまれない気持ちになりましたね
似たような話で
阿波猪さんも言ってたんですけど
長澤クリスティーの
春にして君を離れも
同じような感じでですね
どっちかというと
こっちの方が女性が主人公だし
家庭の中で自分は
母親として妻として
うまくやっているっていうアイデンティティを
ずっと抱えてた女性が
ある時急に一人になって
しかも異国の地で
全然言葉も通じないし
何も持ってない
例えば旅行のお供として
本を持って行ってたんだけど
本も読み終えてしまったし
何もやることがないっていう中で
ふと過去のことをいろいろ思い起こして
もしかしてあの時って
自分はこうだと思っていたけど
周りからこう思われてたんじゃないかとか
家族にすごい愛されて
自分は頼られていると思っていたけれども
あの時のあの行動とか
あの言動を見るに
自分ってこういうふうに
思われているんじゃないか
っていうところに
思い立ってしまうっていう話なんですけれども
それと似たような恐怖心を感じましたね
自分ももしかしたら
そうなんじゃないか
誰しも多分
自分のことを完璧に客観視できている人って
なかなかいないとは思うので
やっぱり自分の中で見ている自分と
他人から見ている自分の像っていうのが
一致してないっていうことはあると思うんですが
それが深刻な状態になるとね
こんな取り返しのつかないことになってしまうんだ
っていうのを物語を通じて突きつけられた
すごく怖い思いをしました
もしも自分が
ふとしたとき
春にして君を離れの主人公も
40代半ばとかなんですけども
自分もアラフォーなので
ここまで来て
自分が思っていたような
評価をされてないかもしれない
っていうことに気づいてしまったときに
修正できるのかっていうと
絶対修正できないよなとは思いますね
金色の祈りも面白いですし
このアガサ・クリスティの
春にして君を離れは
何の事件も起きないですし
誰も死んだりもしないし
怖いところは一切出てこないんですけれども
ものすごくゾッとする話なので
ぜひご興味のある方は
読んでみていただきたいです
実際の事件を描いたドラマ
金色の祈りを読んだ後
Xで後味悪い話とかを
教えてほしいですって募集して
お勧めしてもらったのが
まず白井さんにお勧めいただいたのが
雨に消えたひまわりっていう小説ですね
これは小説ではなく
ドラマ化されていたので
Netflixで見ました
もともとワウワウで放送されてた
ドラマなんですけれども
全4話が5話ぐらいだったかな
1話1話が結構長いんですけれども
すごく面白くて一気に見てしまいました
これは実際の事件を元にしている話で
ちょっと前に中学生の女の子が
誘拐されて2年ぐらい監禁されていた事件が
あったと思うんですけど
あれが多分大きなベースで
プラスちょっといろんな要素が
そこに含まれているかなっていう
山梨で山梨のキャンプ場で
女の子がいなくなった事件のところとかも
多分参考に描かれてるんだろうなっていう
お話でした
結構ねやっぱりいなくなってから
子どもが誘拐されていなくなってからの
家族の追い詰められ方だったりとか
あと周りの心ない誹謗中傷とかの描写が
結構しんどかったですね
あとですね主人公のケイジも
結構重い過去を抱えていて
そっちの過去の話も結構辛かったですね
ドラマなので多分そこら辺の心理描写とかは
かなりカットされていたり
簡素になっている部分もあると思うんですけれども
この辺もしかしたら原作で読んだら
もっとしんどい描写をされてるのかなと思うと
ちょっと読んでみたい気持ちもありますが
かなり食らってしまいそうな本でもあるなと思います
ただドラマすごく面白かったですし
最後はハッピーエンドなので
そこら辺は興味のある方は
安心して見ていただければと思います
もう一つマスコットさんが
世界99を進めてくださったので
それをきっかけにオーディブルで聞いたんですけれども
この世界99はこの前マスコットさんと白井さんとも
結構長い時間お話しさせてもらったので
いろいろと語った感はあるんですが
それでもまだ語り尽くせないぐらい
いろいろありますね
でも本当に対談というか
雑談してる時にも言ってましたけど
ディストピアものっていうイメージで
最初聞き始めたんですけれども
ディストピアはディストピアなんですけれども
本当に現実の延長線上にあるし
こういう世界がいつ来てもおかしくないな
っていう世界観だったので
ちょっとずつは
これはもしかしたら近い将来来てしまうんだろうな
っていう恐怖心もあるような作品でしたね
でも同時に出てくる言葉が
そうだよ本当その通りっていうような
キラーフレーズというかがいっぱいあって
一回オーディブルで聞いたんですけど
Kindleでも買い直して
もう一回文章をなぞりたくなるぐらい
キレキレの文章が私は好きですね
村田沙耶香さんの本はこれが初めてだったんですけれども
コンビニ人間とか他のやつも
読んでみようかなと思います
このキレキレな言葉がすごく良かったですね
久しぶりの配信なので
シトローモドルだったりね
ちょっと撮り直したりもありましたが
今回は最近読んだ本とか
ドラマも含めで話しましたけれども
また気が向いた時にね
読んだ本だったりとか
あとは映画とかもドラマも含めですね
いろいろ見るのも好きなので
そういうのも感想を話せたらいいかなと思います
ぜひともですねホラーが好きな人は
ホラーのおすすめを教えていただけると嬉しいです
ホラーっていうかね
ムナクソ悪い話
ムナクソ悪い話じゃないな
後味の悪い話とか
絶望を感じる話が好きなので
そういうおすすめをお待ちしております
では聞いていただいた方ありがとうございました
21:52

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