声の出し方の基本
声を武器にするラジオへようこそ。
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パーソナリティは、声から猫背を見抜くボイストレーナーみかです。どうぞよろしくお願いいたします。
では一つ前でマイクの話をしていて、そもそもの声の出し方大事よねというところだったので、
今日は声の出し方についてお話ししていきます。
マイクの回でもお話ししましたが、マイクが良ければ声が良くなるわけじゃないっていう、
もうもともこもないことを最後にドカンと透過してしまったわけですが、そうなんです。
マイクいいの使ったからってイケボになるんやったら、私もAマイク買います。
もっとAマイク買います。それでイケボになるのであれば。
でも実際はそうではなくて、自分の声がそのまま録音されるみたいなところなので、
自分の声を育てていくっていうのが結構重要です。
私は歌のボイストレーニングもしますし、しゃべり声のボイストレーニングもどちらもするんですけど、
どっちにも言えるのが、本当にまず呼吸から整えればだいたい良くなる。
いろんな声の技はあります。
以前も息漏れの声の話とか、息を漏れさせない声の話とかちょこちょこしましたけれど、
それはあくまで技術の話で、基本的な基礎、元の元の元のところが良い声の出し方、楽な声の出し方、
そして自分も気持ちよい声の出し方ができれば、それだけで良い声になります。
その上で技術も使えたらすごいよねっていうところで、いろんな声の方の分析をさせていただいております。
けれど、そもそもまずどんな声の出し方をすると楽に、そして良い声になるのかっていうところですね。
それが呼吸なんです。
すごく無意識ではありますけど、声を出すときって息を吐いています。
息を止めたら声って出ないんですね。
もう声にもなりません。
実は実は息を吐いています。
かといって、こういう感じでめちゃくちゃ息を吐いているわけでもないんですよね。
この塩梅があるんですけれど、多くの方はちょっと息を止めがち。
止めるっていうのも、喉で絞めてしまっている。
絞り出すように声を出してしまっている方が本当に多いです。
なので私、いろんな声のサービスをやっていますけど、だいたい一番最初に言うのが呼吸の話ですね。
腹式呼吸って聞いたことありますか?とか、声を聞く限り腹式呼吸の経験者な気がするんですけどどうでしょう?とか。
そういう感じでまず呼吸から入ります。
多分声に限らずかなと思うんですけど、土台とか骨組みみたいなそういう芯となる部分がちゃんとしていないと外側で何をしてもうまくいかない。
呼吸法の重要性
粘土とかそうですよね。
骨となるものを割り箸とかでしっかり組んでからそこに肉付けしていくような感じで粘土を張っていくとすごいしっかりしたものができるけど、
ふにゃふにゃのまま一生懸命やってもやっぱり倒れやすかったり、バランスうまく取れなかったりっていうことがあるじゃないですか。
いい例えだったかわかりませんけど。
芯となるもの、土台となるものっていうのがすごく重要で、そこさえしっかりすれば、
あとは応用なのでどんな粘土を引っ付けてもいいんですよね。
ちょっとシュッとした体つきがいいんであれば肉付きを細くしてみるとか、やっぱり筋肉質がいいわということであればムキムキにするとか、
その辺って後から何とでもなるというか。
基本の基本の一番最初のいわゆる声の出し方っていうところって本当に人間は勉強せずに来るっていうか、
自然と喋るのでこういうもんだろうと思って喋っているけれど、実はちゃんとやると楽になるんだよなっていうのがあるんですよね。
なんかもう読み書き呼吸、読み書き発声みたいなふうに声出すことも教育に入れたら声出しにくくて声が枯れちゃってみたいな悩みになるのになーなんて思うほど、
呼吸と声、このバランスが安定すれば基本うまくいきます。
なのでまずは本当によくある腹式呼吸っていうのがおすすめです。腹式呼吸じゃないといい声出ないかって言われたらそんなことはないですけど、
でもやっぱり楽だし、コスパいいですよね。腹式呼吸しておくと声も良くなりますけど、いろんなメンタルもフィジカルもいいこといっぱい起きるので、
本当に腹式呼吸はコスパがいいなと私は思っていて、全人類腹式呼吸をマスターすればいいのにと本気で思っています。
ということで、まずどういう声の出し方をするといいですかっていうとこの回答とすると、そんな質問来てないですけど、回答とするとまず呼吸。
呼吸を腹式呼吸で安定してできるようになると自然と声も変わっていきますよっていうのがまず一つ目です。
次に引っかかりやすいのが腹式呼吸はできるけれど、この呼吸を声とつなげられないっていうところでつまずく方もいます。
そこに関してはちょっとねもうこの数分とか10分とかでは話せないんですけど、本当にまずシンプルに姿勢を整えて深く呼吸を吸い、そのまんまああって声出したらそれだけでも出しやすくなるので、
本当に呼吸を整えていただくっていうのがいい声の第一歩かなというふうに思っています。ぜひやってみてください。
とはいえ、とはいえですよ。せっかくねこの配信聞いてくださっているので、私がこれやなって思っている、殿下の宝刀ではないんですけど、ここちょっと意識してみるだけでさらに声の出し方のコツがつかめるんじゃないかと思っているのがあるので、ちょっとそれお出ししちゃいますね。
それは息の使い方の方です。
腹式呼吸っていうと、本当に多くの方がお腹膨らませるんでしょっていうふうに、この吸う方、息の吸い方に意識を向けられるんですけど、もちろん大事、吸う方も大事ですけど、どうやって使うかっていうところにフォーカスをする方が、声の出し方としてはコツをつかまれる方が多い印象です。
これに関してはね、息を吸う方が得意か吐く方が得意かみたいな感じで、向き不向きというか得意不得意があるので一概には言えないんですけど、使う方、吐く方で力んでしまう方がすごく多いです。
腹式呼吸で息を吸いました。じゃあ息を吐きます。ふーってふにゃふにゃと息を吐く。これはこれでいいんですけど、じゃあもうちょっと一定に息を吐いてくださいっていうふうに言うと、ふーって一定に息を吐くときに、ふーって力を入れながら息を吐いてしまう方が多いんですね。
それだとやっぱり喉周りにも首周りにも力が入ってしまって、結局声を出すときにあれっていうふうになるので、息を一定に吐くときも首周り、喉周りはリラックスした状態で一定にふーっと吐く。
そんな練習をされると、声を出すときにここには力を入れないんだ。こっちはちょっと頑張る。こっちってお腹ね。お腹の方はちょっと頑張るかもしれないけれど、上半身、胸元とか首元には力を入れずに圧力のかかった息って吐けるんだなっていうものが分かってくると、声を出すときも同じ要領でやるとうまくいく。
という方が多いです。一概には言えないですけど、そういう方が多いので。息の吸い方ももちろん大事ですけれど、吐くときにどこか力入ってませんか。吐くって言ってもふやーって息を吐くだけじゃなくって、ふーっと一定の圧力でちょっと強めに息を吐いたときにどこに力が入っていますか。
胸回り、首回りに力が入っていませんか。そのままだと声出すときも苦しいですよっていう、そういう方法がありますので。
まずは姿勢を整えて声を出すっていうのをやってみて、それでもうまくいかない人は今説明した吐くときにフォーカスをすると声の出しやすさのコツみたいなのが分かるかもしれない。ぜひやってみてください。
声を育てるためのアドバイス
で、ここさえクリアすれば後は伸びていくだけっていうところなので、ぜひぜひやってみてください。
今回は本当にスペシャルなものをお届けした気がする。普段レッスンでやっていることだったり、本当に多くの方がここでつまずくよなっていうところなので、参考になったら嬉しく思います。
もうね、この声のもともとの出し方っていうのは手に入れちゃえば、自転車みたいなものでできるようになったら、できなかった頃には戻れないみたいなのがあるんですよ。できるようになってしまえば、この先の人生はずっと楽、ずっと気持ちよく声を出せるっていうやつなので、早めに進ませちゃえばいいなと思ってるんですよね。
ここさえ超えれば、あとはさっき言ってた肉付けの部分になってくるので、ちょっとね息漏れ声やってみるとか、もっと頼りがいのある声を出してみるとか、もっとエモーショナルに朗読ができるようになるとか、そういう応用編の方にどんどん入っていったらね、楽しいんですよ。
でもほんと基本のところは早く、早くも進ませちゃいましょう。ということで、ぜひぜひ高級に目を向けていただけたら声が出しやすくなるし、そのものの声が良くなっていきますので、いいマイクを買うよりも先に声を育てちゃいましょうという、そんなお話でございました。ぜひお試しください。