声の通りやすさのテクニック
声を武器にするラジオへようこそ。
このチャンネルでは、声に関する質問にお答えしています。
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パーソナリティは、声から猫背を見抜く。ボイストレーナーみかです。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、今日も質問にお答えしていきます。では質問です。
話し声が出ていても届いていないことがあります。
声を張ること以外で通りやすい声の出し方があれば教えてください。
ということでありがとうございます。
これ結構わかるよって方いるんじゃないでしょうか。
話しています。声も出しているんだけれど、届いていないっていうことありますよね。
届いてないからということで頑張って声を張ってしまうんだけど、声も枯れてしまうし、
頑張ったほど成果を感じないみたいなことを感じるんじゃないでしょうか。
感じないということを感じる?ちょっとね、あれですけど。でも本当にこれはよくあることです。
声を張ること以外で通りやすい声の出し方あります。ぜひ試してみてください。
まず、どこで話されているかというところで変わってくるんですが、
例えばカフェでお友達と話をしているという時であれば、そのお友達に向かってというよりは、
友達のもう少し後ろにも声が届くようなイメージでお話しされると届きやすくなります。
例えばね、壁側にお友達が座っていて、自分がその真正面に座っているとしたら、
壁に声が届くような感じで、この前こんなことあってさっていうふうに話をすると、相手には届きやすくなります。
実はこれに近いのが収録の時なんですね。
マイクは口元にあると思うんですが、マイクに声を入れるというよりは、
マイクは近くにあるだけ、置いてあるだけで、実際の声は2,3メートル向こうに向かって話すようにすると通りやすい声、届きやすい声というのが出てきます。
例えば、私今からマイクに声が入ればいいという感じでこんにちはと言ってみますね。
その後、2,3メートル先に向かってこんにちはと言ってみます。
では、マイクに向かって声を入れてみますね。
こんにちは、こんにちは。
これぐらいでマイクに音が入るかなと思います。
では次、こんにちは、こんにちは。
どうでしょうか。
使っている呼吸の感じとかも全然違いますし、何なら顔の向きも違います。
これだけなんですが、ずいぶん聞こえ方が違ったんじゃないでしょうか。
意識したことは、伝えたい人やマイクよりももう少し後ろに向かって声を届けるような気持ちで声を出すということだけです。
では今度は、教室とか少し広い空間でお話をされる方はこれをやってみてください。
広い空間での発声法
広い空間でしゃべるときには少し呼吸の力を借りないと届きにくいです。
ですので教室の真ん中あたりに、そうだな、しゅうじ紙がぶら下がっているとイメージをしてみてください。
そのしゅうじ紙に向かって、ふーっと強めの息を吐いてみてください。
このしゅうじ紙は、教室であれば座っている方がいると思うんですけど、座っている方々の頭らへんの位置にぶら下がっているというイメージで、そこのしゅうじ紙に向かって息を強めに。
できる方は腹式呼吸で、深い呼吸で鋭く、ふーっと吐いてみてください。
そうですね、できれば3秒か4秒ぐらい同じ圧力をキープして、ふーっと吐いてみてください。
そのときにお腹の下、下っ腹の方がちょっとクッとなると思うんですが、このクッとなる感覚を使って声を出していきます。
こんにちはという言葉であれば、こういう感じになります。
こんにちは。こんな感じでしょうか。ちょっとクッとさせてみました。
もし音量がうるさくなっていたらごめんなさい。
このクッというのを使うと、勝手に音量が大きくなるような感じなんですね。
声を張ろうとか、大きく出そうという感覚になってしまうと、力んでしまって逆に通らない声という方向に近づいてしまうので、
そうではなくて、呼吸をしっかり使うときのお腹のクッというのを使って声を出してみる。これがおすすめです。
広い部屋で話すときには、つい大きい声を無理やり出してしまうということをやりがちなんですが、
そうではなくて、壁とかに反響して声がワンワンワンと戻ってくるような、そういうイメージをして、
声だけというよりは、声を響かせて教室中に自分の声がワーンと響く、そんなイメージをしながら声を出されるといいのかなと思っています。
ですので、声を張るということではなく、呼吸やお腹のクッという体を使ってぜひ声を出してみてください。応援しております。
さあ、いかがでしたでしょうか。何か聞きたいことなどありましたら、お気軽に質問フォームから送ってください。
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