AI上司の影響
こんにちは。mento広報の岩塚です。mento）は、メントに関わるメンバーがメントの事業や 組織についてありのままを語っていく番組です。
今日のゲストはCEOののりさんです。よろしくお願いします。よろしくお願いします。 今回はmento）のシリーズ、CEO Voiceの第1弾をお届けしたいと思っております。
このシリーズでは、中間管理職の本音を聞いてきたメント代表ののりさんが、 管理職コーチやマネジメントサクセスの事業を作る中で考えていること、そしてこれからの
マネジメントについて話していきたいと思います。 では早速お話ししていきたいと思いますが、今日はですね
AI上司の対等、人のマネージャーの役割はどうなる? ということをテーマでお送りしたいなと思っております。
このAIの前世紀にですね、管理職はどんな価値を提供していくのか 話していきたいなと思います。面白いと言いますね。
そうですね、AI上司っていうところも結構メディアでも言われてたりもするので、私もちょっと楽しみにしています。
改めてなんですけれども、AI上司の出現なども言われている中で、AIで上司って代替できるのか? みたいなところをのりさんはどういうふうに捉えていますか?
ありがとうございます。そうですね、どうだろうなぁ。 なんか直感的には
代替できる部分があるという方が近いんじゃないかなというふうに思っていて、 現時点での技術レベルで言うとAI上司は言い過ぎでは
みたいなことは思っていたりはします。
その代替できそうな部分みたいなのはどういうものだったりするんですか?
そうですね、ある程度過去のデータの蓄積と正解のある領域に関しては、どんどんAIの方が上手になっていくと思うので、
業務管理の領域だったりとか、ルーティンワークの領域は、もう人がやらなくてもいいっていうふうになってくるので、
上司といっても様々な領域あると思うんですけど、プロセスマネジメントだったりとか、 業務マネジメントなんていうふうに呼ばれる領域は、どんどんAIの存在感が増してくるんじゃないかな
なんていうふうには思います。 なるほど。
実際具体的にどういうふうに働き方が変わっていくのかみたいなシーンってあったりしますか?
そうですね、例えばなんだろうな、 これまでは部下の作った資料を上司がチェックして、
添削をしたりとか、フィードバックをして修正しますみたいなことって、やられてたと思うんですね。
でも絶対にAIの方が上手じゃないですか。 そうですね、誤字脱字見つけるとかも絶対にAIの方が良かったりとか。
とか伝わりやすい内容にするみたいな、ある意味で、なんていうのかな、ジェネラルな領域というかは、
もう全然人じゃなくていいよねみたいな感じだと思いますし、なんか上司自身も別にAI使ってやってるみたいな世界観になってくると思うので、
そこは人の差が出づらくなってくるポイントだし、 上司もAI使ってやったんでしょ、じゃあいいよみたいな感覚になってくるんじゃないかなって思ったり、
あとはそうですね、業界とかにもよるんですけど、例えばなんだろうな、
何かオペレーションを回し続けるみたいな領域とかだと、状況に合わせて臨機応変にはやるんだけれども、
言うても結構業務の型があるみたいな話だったりすると、
なんかもう人じゃなくてもいいよねっていう、その状況を認識して判断して、
何か支配するみたいなところのパターン認識が必要な仕事だったり、領域って絶対AIの方がいいよねみたいな感覚かなと思いますね。
ありがとうございます。そこまでそのAIに代替されてしまうみたいなのは、ある種その上司にとっては脅威でもあるかなみたいにも思うんですけれども、
実際その野里さんが今管理職の方々とたくさんお話しされている中で具体的に聞いているお話とかあったりしますか。
そうですね、やっぱり我々もマネジメントサクセスと呼んで、マネージャーの業務を支援するようなAIソリューションをまさに今作っているところなんですけど、
そのプロセスの中で先ほど言ったような業務マネジメントだけじゃなくて、さらにピープルマネジメントの領域まで含めて少しAIに支援をしてもらうような、
そういうソリューションを今作っているんですが、そういうコンセプトの話だったり実際にできるようになっていることのお話を現場の管理職の方々にすると、
マジっすか、みたいな。これできるんですか。これ僕の仕事ないですね、みたいな。って結構素で言われます。
衝撃というか、自分の仕事が奪われてしまうみたいな。
そう。今すぐにそれをできるか奪われるというか、人がいらなくなる状況かと言われると、そうじゃないんですし、
っていう冷静な面もあるんですけど、どちらかというと想像力を働かせて、これができるっていうことは、こう進化していって、最終的に自分の仕事なくなるかもしれないな、
なんていうふうに、なんか怖い想像が働くみたいな感覚だと思うんですけど、っていうのが結構リアルな現場の管理職の方々から返ってくるリアクションかもしれないですね。
人間の役割の再定義
なんかその裏側にはどんな心理だったりとか、どういう思いがあったりするんですかね。
なんかですね、これ結構深い問題だなぁと思うんですけど、本質的にはAIが登場するかどうかって、実はあんまり関係ないんじゃないかと僕は思っていて、
どちらかというと、マネージャーの人たちが自分の仕事って本当に価値あるんだろうかとか、これでいいんだろうかっていうふうに迷いながら仕事をしているという背景があると思っています。
要はどんどん実務から離れて、人と業務のマネジメントをしていって、かつそれも特定の会社の特定の組織にある意味根差したやり方だったりとか習慣を持ってやっていますと。
よくおっしゃっていただくのが、この転職当たり前の時代の中で、自分自身の市場価値はもう失われてしまっているんじゃないかとか、これをずっと続けていくとそういう方向に行くんじゃないか。
もうちょっと言うと、日々の仕事の中で部下を育てるとかっていうこともあんまり手応えがなくて、自分じゃないとこの状況が作り出せないとか、自分がいたからこの結果が出たんだみたいな手応えっていうものはやっぱり得づらいっていうふうによくおっしゃっているので、
マネージャーの方々の手触りとか貢献実感、成長実感みたいなものの薄さから来る危機感っていうことなんじゃないかなって理解しています。
なるほど、なるほど。じゃあ前提にその危機感があって、さらにAIが来たから恐怖がちょっと増しているみたいなのが今のかもしれないですね。
僕論、想像の世界ですけど、マネージャーだけじゃなくて、例えばわからないですけど、産業革命のときに上期間によって人がやらなければいけなかった仕事が全部自動化されてしまって、これまでだったらある意味その仕事をひたすらやって、その仕事に就熟していればお給料がもらえて、自分は生活ができたっていうところから、
もういらないよって言われちゃうわけじゃないですか。
なんで手応えがあったわけでも手触りがあったわけでもないけれども、役割としてそこに存在をしていて、その仕組みの中に自分を組み込んでいればちゃんと生活ができたっていうところから、
急に寝こそぎ、その役割がなくなるみたいなことが発生して、暴動につながったりするわけじゃないですか。歴史的には。
反対みたいなやつとかに。
っていうことを考えたときに、やっぱりちょっと近いものがあるんだろうなと。
実際にはちょっとニュアンスは違うと思うんですけど、仕事がそこにあるから自分が暮らせているっていう感覚があり、その仕事自身が奪われてしまうことによって、
じゃあ自分はどこで勝ち出せば、っていうような感覚に陥るっていう話かなと思いました。
改めてそういったAIの変化があるからこそ、自分の仕事の価値を見つめ直すときに来ているのかなと思ったりするんですけど、
そういう中で人間のマネージャーが果たすべき役割ってどう変化していると考えてますか。
ありがとうございます。2つぐらいあるんじゃないかなと思っていて、
1つはやっぱり人間と人間の関係性の中でビジネスは動き続けている側面が強いと思いますと。
例えばAという情報を与えたらBというアウトプットが出るみたいな機械みたいな動き方を人間がするかと言われると、
Aを与えたらCにもDにもEにもなるみたいな。
正確さよりも、どうやったらこのBという欲しいアウトプットを得られるのかっていうことを文脈とか、
日々みたいなものも含めて理解をした上で、Aの届け方を考えるみたいなところが人間のやっていることだと思うんですよね。
AIもかなり得意になってきているんですが、最後、結局正しいことでは人は動かないというのが前提にあると思っているので、
AIから正論を言われて、そうだねと思って動く人間はそう多くないと思うんですよね。
学んだときに、正しい情報が手元に手に入っているときに、それをどのようにして人が動きたい、動けるという形まで落とし込んでいくのかっていうところは、
まだ人間の役割なんじゃないかななんて思ったりするので、
そういう柔らかい部分、ソフトな部分に変換する役割っていうのはまだ人間が必要としている部分かなと。
もう一個は、やっぱり方向を指し示す役割かなと思っています。
AIは膨大な知識量と推論を得意としているので、問題が与えられれば、かなりの精度で解けるようになってきているわけですね。人間よりもうまく。
なんですけど、問題を発見したり、そこから課題を設定したりっていうことは、ある意味でこうかもね、は言えるけれども、これだよね。
こっちの方向に進むべき、もうちょっと進みたいということは持っていないですよね。
無限の方向性可能性を持っていて、方向性が指し示されれば高い精度で課題解決に向けた情報を提供してくれるっていうのがAIの強い部分なので、
やっぱりそこには何か合理性を超えた方向づけっていうものが必要になってくると。
やっぱり非合理のところがあるのが人間のいいところだと思うので、その非合理の世界の中で方向づけをするっていうのが人間の役割なんじゃないかなって思いますね。
ありがとうございます。なんか方向づけみたいなところはまさにその正しいかどうかみたいなことだけじゃなくて、そのリーダーの熱量が込められているかみたいなところもポイントだったりするんですかね。
まさにそうですね。AIに熱量はないというか、揺らぎがないんですよね。多分全てのアジェンダに対して、全ての問いかけに対して、多分全力で知っていることをまとめ上げてアウトプットしてくれるわけですよ。
なんだけど人間ってやっぱり揺らぎがあるので、やっぱり向かいたい方向性に向かっていくべきだと思っている方向性に対して指し示すとか、こっちだと思うんだよねっていうふうに一回ポンと方向を置くというかですね。
それによって、じゃあそこまでの道筋をつけていこうかっていう話が広がってくると思うので、なんかその唇を切るみたいな役割はまだまだ人間の世界なんじゃないかなって思いますね。
揺らぎを受け入れて生かすみたいなところが人間の役割なのかもしれないですね。
そうですね。
ありがとうございます。実際そういうふうになった中でマネージャーに求められるスキルだったりスタンスも大きく変わってくるかなと思うんですけれども、なんかそこはどういうふうな変化があると思いますか。
そうですね。なんかやっぱり特に大企業でマネジメントされている方とかに多いと思うんですけど、その業務に精通しているからマネージャーになっているっていう方ってものすごく多いんじゃないかなと思います。
ハイパフォーマーだからとか業務に詳しいからっていう形で、ある意味で辞書みたいな役割というか、その部門における自力的な役割を求められてマネージャーになっている方々って多いと思うんですね。
AI時代のマネージャーの役割
そこには多分まだ形式化されていない知識だったりとか知恵がいっぱいあって、その人から引き出すとか、その人がそれを使って判断するからいいアウトプットが出るっていうふうに期待されてマネージャーになっていると思います。
これで食ってる間は一見価値がありそうに見えるんだけど、どんどんどんどんそのスキルとか知識って陳腐化していくはずなんですよね。
なので、さっさと自分の知識をオープンにして手放して、自分が関わらなくてもAIとメンバーが自立してできるようにするみたいなことを早々に設計した方がいいんじゃないかなって思うんですよ。
どっちにしろ代替されると思うので。
なので、自分しか知らないこととか自分に溜まっている知識っていうものをどんどんアウトプットして書き出してテキストにしたりいろんな情報にしてAIに渡していって、自分と通してではなくて誰しもがリアルタイムにそのAIに溜めた知識を引き出して使えるようになって判断できるようになってっていうふうな状態を作り出して、
結果的に自分が今まで業務のマネジメントとか自分の知識を使って価値を出すっていうふうに使っていた時間を人やビジョン、戦略、こういったところの方向付けとチームを人を駆動させてまとめ上げていくための時間として使っていく。
なんかこんな変化を起こせると、AI時代にすごく一流のマネージャーになっていくんじゃないかなーなんて思ったりしますね。
ありがとうございます。
すごく理想だなと思いつつ、たぶんそうやって自分の知識を全部オープンにするとか、自分のやってきたことを手放すのに勇気がいるのかなと思うんですけれども、
そこの葛藤とどういうふうに向き合って一段上にというか、本当に人とビジョンに包括するみたいな方向に行けるのかってどう思いますか。
なんかこれって、正直AIがなくてもよく言われてきたことで、ナレッジマネジメントちゃんとやろうよとか、イネーブルメントをしっかり強化しなきゃとか言って、
いろんな人の中にしかない知識を引っ張り出してきて、明文化して誰しもが使えるようにしましょうっていう動きって、
AIがあったかどうかではなくて、そもそもその働き方自体が情報格差で食うみたいなことが、組織にとっていいことじゃないよねっていうふうな考え方がベースあると思っているんですね。
そりゃそうだという話で、一人で仕事するわけじゃなくてチームで仕事をするわけで、
チームの最大出力が出るっていうことを優先して考えると、自然とそういう意思決定になっていくと思うんですよね。
なんですけど、個人の単位で見たときにやっぱり非合理があってというか、そこには非合理があって、
自分しかできないことがあるほうが仕事が失われづらいので、守りたくなったりとか、ある意味で教えたくないみたいな、
秘伝の誰かしておきたいみたいなのってあると思うんですよ。
それって結局、それを抱えて自分と自分の役割を守っているという状態、スタンスから生まれてくると思うので、
守って抱え込んでいるものを手放せるとしたらとか、手放したとしたら、自分はどんな存在でありたいのかとか、
どんな役割を組織の中で果たしていきたいのかっていうことが言葉になっていくと、自ずと抱え込み続けず手放していくってことと付き合えるようになるんじゃないかなって思いますけどね。
秘伝のタレをみんなに拡散した上で、その中で自分がこの仕事をやる意味というか、自分自身がこのチームのマネージャーである意味みたいなのは、どうやって見出していくというか、見つけていけばいいんですかね。
極論自分しかできない仕事ってないと思ってるんですよ、僕は。なので、何の因果かその役割を自分が果たしているときに、結局自分は少なくともどうしたいのか、どういうチームを作りたい、どういう経験をしていってほしいのか、部下に対してみたいな、
というか、ウィルの話でしかないかなと思っています。
正しさを捨てて、ありたい姿を見つめ直すっていうことを通じて、最後はアートの世界というか、自分の哲学はこうであるっていうふうに言い切れるかどうかなんじゃないかなと思います。
じゃあ、自分じゃなきゃいけないわけじゃないけど、自分がそれでもやりたいこととか、自分のウィルを持っていくみたいなことなんですか。
そうなんですよ。そう思います。
ありがとうございます。
いろいろとAI時代の上司についてお話をしてきたんですけれども、ここまでの話も通じて、改めてMENTでもマークコーチングだったりとか、新しいマネジメントサクセスのプロダクトも通じて、新しいマネジメントの未来をつくることにMENT自身も支援していくかなと思うんですけれども、
どういうふうにMENTの事業を通じてマネジメントの未来をつくっていきたいかということを教えてもらえますか。
そうですね。振り返ればというか、過去を帰り見てみると、例えば情報化が進む前の管理職の仕事ってどうだったっけと思うと、紙で部下が作った書類をチェックして、
添削をしたり、反抗をしてOKよというのが、かなりホワイトカラーの仕事だったのかなと思っていて、そんな仕事ないじゃないですか。
でもみんな忙しいですよね。どんどんどんどんと物事が動くスピードとか情報が流通して意思決定のスピードが上がっていって、どんどん忙しくなっていると思うんですよ。
だから、今当たり前だと思っている仕事がなくなったとしても、どんどんまた人は新たにやるべきことを見つけて生み出していくと思うんですよね。
って中で、より想像的な仕事に向き合ったりとか、より子の人格とか価値観を乗せて色を出していく仕事っていうものが増えていくと思いますし、増えていってほしいなとも思うんですよね。
少なくともわかんないですけど、紙を印刷して添削して反抗をする仕事よりも、多分もっと人類はクリエイティブになっているはず、今は。
だとした時に、AI時代に今やっている当たり前の仕事がなくなっていったとして、そこから生み出されるまた新たな想像的なマネジメントの仕事っていうものが絶対にあるはずで、その形を最前線で作り出していくような、そんな仕事をしていきたいなって思ったりしています。
ありがとうございます。仕事に色を乗せるってめちゃめちゃ素敵ですね。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
そしたら、今日はまだまだお聞きしたいところなんですが、そろそろお時間となるので、以上にできたらと思います。
今日はCEOボイスとステーメント代表ののりさんから、AI時代のマネージャーの役割についてお話を伺いました。
聞いてくださった皆さま、そしてのりさん、ありがとうございました。
ありがとうございました。
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それではまた次回もお楽しみに。ありがとうございました。
