1on1の課題と悩み
こんにちは。メント広報の岩塚です。mento)は、メントに関わるメンバーがメントの事業や 組織についてありのままを語っていく番組です。
今日のゲストはCEOののりさんです。よろしくお願いします。よろしくお願いします。 はい、今回はmento)のシリーズ、CEO Voiceの第5弾をお届けしたいと思います。
このシリーズでは、中間管理職の本音を聞いてきたメント代表ののりさんが、管理職コーチやマネジメントサクセスの事業を作る中で考えていること、そしてこれからのマネジメントについて話していきたいと思います。
今日のテーマはですね、部下との1on1がうまくいかない問題について話したいと思います。
昨今ですね、日本の大企業でも上位過多数の企業文化から、こう引き出すマネジメントに変化しよう、みたいなことが求められていまして、1on1を取り入れている会社もすごく増えているかなというふうに思っています。
ただですね、結構1on1うまくいってないとか難しいということもよくお悩みを聞いているので、そういった1on1がうまくいかない理由みたいなところから、
あとは、これからの時代、AI時代で1on1をどうアップデートしていくのかというところもお話ししていきたいなと思います。
それでは早速ですが、まずは1on1について管理職が今どういう悩みを抱えているのかというところから、普段管理職のコーチングの中でも多分よく聞くテーマかなと思うんですけれども、
山本さんの方で伺っている悩みを教えていただけますか。
はい、そうですね。1on1を導入する企業さんというのは年々増えていて、管理職に一定の頻度でやることを事実上義務づけているみたいな大企業ってすごく今多いと思うんですね。
やれと言われたからやってますみたいな、管理職の方々がやっぱり口々におっしゃるのは、何を話していいかわからんと。
基本的にはメンバーの話を聞く時間ですというふうに設定されることが多いので、聞かなきゃというマインドセット自体を持っていくんだけれども、最近どう?って聞いても、いやまあ大丈夫ですね、特にないです。以上みたいな。
なんやねんそれみたいなですね。全然話してもらえないみたいな。話題が広がらないからしょうがないから、最近のプライベートの話とか、そういうちょっとした探りを入れるみたいな。
どうでもいい話から探って探って、なんとかきっかけを引き出そうとして、時間終わっちゃったみたいなですね。また来月話そうみたいな。そういう時間を繰り返している人って多いと思っていて、なんかやらなきゃって思ってやってるけど、意味あんのかなこれみたいな。
もっと有効な時間に使えるはずとかですね。あるいはひたすら忙しい上司を捕まえるための会議の頭出しタイムみたいな感じになってしまっていて、結果的にほとんど業務の話相談、業務のその内容の相談ばっかり受けてて、会議じゃんみたいな。そんな時間になってたりするっていうのはよく聞きますね。
なかなかその結局業務の話をしてしまったりとか、よくわからないけど探りを入れるみたいなところも、ワンオンの正解がわからないみたいな悩みがみんな持っているのかなみたいなのをちょっと聞きながら思いましたね。
理想的な1on1の形
そうですね。別に業務の話をしても全然いいと思うんですよね。ワンオンなんて、こうあらねばならぬはないと思うので、いいと思ってるんですけど、ワンオンってこういうものですっていう風にイントロダクションを受けたものと、自分がやってるものは違うなみたいな。
実際、例えばキャリアに相談を持ってあげてくださいとか言われても、ニーズないっぽいからなみたいな。そんな感じで、ある意味理想とされるものと、今自分が実際にやってるものとか求められているものとのギャップを感じてもやもやするみたいな人は結構多いんじゃないかなって思いますね。
ありがとうございます。そういった背景として、どうして管理職自身のワンオンをうまくやれないのかというか、その理想とギャップが生まれてしまっているのかみたいなところってどう考えてますか?
そうですね。なんか業務でもいいと思っているって話をさっきしたんですけど、なんかそもそもどういうワンオンが良いワンオン、理想的なワンオンなのかっていうところのアップデートというか、クリアにするっていうことが結構大事かなというふうにはまずは思っていて、
これは持論なんですけど、業務の話してようとも個人的な話してようとも、やっぱりメンバーが本当の意味で、今これについて上司と話したい、相談したい、助けてほしい、なんかそんなふうに思っていることを場に出せているかっていうことがまず一つ大事かなと思っています。
で、もう一つが、なんか上司から放っておくと話さないようなことを提案できているか。
この2点がワンオンがワークしているかのチェックポイント、言い換えれば理想としては、本心から話したいと思っていることを話せていればいいと思うし、なんかこう短期的にはある意味話さなくてもいいこと。
だけれども、強いて向き合ってみようよというようなことに向き合えているかどうか。なんかこう会議の時間とかってどうしてもこう、今短期的にこれを解決しなきゃいけないっていうアジェンダをどんどんどんどん扱っていく時間になると思うので、
なんかそういうこう、余白とか揺らぎみたいなものが、やっぱりなかなかないと思っていて。
で、まあ今別に解決しなくてもいいし、なんか結論とかないんだけど、この辺気になってんだよねみたいな話だったり。
それは個人のキャリアの話でもいいと思うし、仕事の話でもいいと思うんですけど、なんかこう重要だけど緊急じゃないことに向き合うような場の設定ができていると、よりいい番組になってくるんじゃないかなって思ったりします。
ありがとうございます。その2つお話しいただいた、今話したいこととか本音を出しているかっていうことと、中長期での話というか、今今の議題じゃないこともしっかり話しているかみたいな2つのポイントがあるっていうことなんですけれども、なんかそれができるとどういうふうに良くなるのか、ないしはそれができてないことでどんな悪いことが起きるのかとかってありますか。
例えばですけど、典型的なのは指示をされないと動かないみたいな話だったりとか、逆でガチガチにロジックを固めないと持っていけないみたいな関係性になっちゃってる上司部下みたいなところもあると思ってるんですけど、やっぱりそれってコラボレーションが起きないというか、一方通行になりやすいんですよねコミュニケーションとして。
本来は上司も正解持ってなかったりとか、どうしたらいいかわかんないし考えきれてないんだよねみたいなことっていっぱいあると思っていて、部下も考えきれてないから出さないみたいな感じで引っ込めちゃうみたいなことって結構起きがち。
本来はその生に柄なものとか、なんかわかんないんですけど、この辺気になってるんですよねみたいな、もうなんかそういう状態から話し始めて、お互いの頭の中の情報を1回テーブルに出して、混ぜ合わせるみたいな、
なんかそんなイメージで対話ができていると、わざわざ2人という空間で、ある意味間違ったことを言っても問題がない、変に波及したりしないみたいな、なんかそういう場だからこそできるコミュニケーションみたいなものができるようになってくると。
そうすると、1人1人で考えて動いていた時とか、あるいはマネージャーが考えたものを指示を受けて動いている、みたいな状況からは生まれないような想像性だったりとか、メンバーの自発性みたいなものが生まれてくると思っていて、
そういう生に柄な会話みたいなものができるのが、いいワンワンであり、いい関係性かなって思ったりします。
AI時代の1on1の進化
会議の場だと生に柄なことを言うと詰められてしまうとかもある中で、ワンワンだからこそ出せるのが、そういった途中だけど気になることみたいな話だったりします。
そうですね。ワンワンで詰めるとかは論外なので、今減ってると思うんですけど、ワンワンで詰められるとかって本当最悪じゃないですか。逃げ場なさすぎるみたいな感じだし、もうやりたくないじゃないですか、その時点で。
やりたくない場になったら、身を固めて指摘されないように情報を減らして、問題がないということだけ言うみたいな。聞かれたことだけに答えますみたいな。そういう防衛モードになっちゃうので、本音からは極めて遠いコミュニケーションになってしまって。
なのでワンワンで詰めるぐらいだったらワンワンなんてやらない方がいいと思うぐらいだと思いますね。
ありがとうございます。なんかそういう中で改めてその本音を引き出すためのポイントだったりとか、なんかこういうふうなスタンスだったり、もしくはHow、Tipsだったりとかあるよみたいな部分があれば聞きたいなと思ったんですけど。
そうですね、本音を引き出すためのポイントか。結構聞き方一つで出てくる答えって変わってくるんですよね。例えば困っていることの話を相談されたときに、よし、なぜ誤解だみたいな感じで、なぜなぜなぜみたいなやったりする人いると思うんですけど、
いや絶対やらない方がいいと思ってまして、なぜ誤解は主語が我々チームとしてなんで今この課題が起きてるんだろうみたいな、WEで語るときのなぜ誤解とかっていうのはものすごくワークすると思うんですけど、
言うでなぜって言い続けるとめちゃくちゃしんどくなるんで、もうなぜなぜなぜっていうのをまず一回やめたほうがいいと思うんですよね。どっちかっていうと、それをじゃあ困ってるんですよねとか、課題に感じてるんですよねっていうと、やっぱり何が操作してるのとか、何に困ってるのとか、ワットに置き換えるだけで急に答えやすくなるみたいな。
そういうティップとかあったりしますね。
あとはなんか上司の人自身も自己開示をしてくれるとかも大きそうな気もしますよね。部下が話しやすくなるみたいな。
本当にそうっすね。最近大変でさって言われたら部下もそうなんすか?みたいな。ちゃんと自分の話しようと思ったけど、この人も疲れてるのか?みたいな。
なんかちょっとこう、ふと我に変えるというか、そういうシーンもあると思うし、そういう話していいんだとか、弱いとこ見せていいんだって思うと、やっぱり人は話すものなので、今岩近が言ってくれた通りで、積極的に上司から自己開示していくみたいなのはめちゃくちゃ有効ですね。
ありがとうございます。ここまでいろいろワンオンの理想の形とかを話してきたんですけれども、改めてこれからAI時代といいますか、マネジメントにおいてもいろいろAIだったりを活用していくみたいなところに変わっていくかなと思うんですけれども、
そうなった時にワンオンっていう形も変わっていく部分があるのかなと思っていて、そこはどういうふうにアップデートされていくと思いますか?
1on1の重要性と情報収集
やっぱりワンオンって、ワンオン単体の時間で考えない方がいいと思っていて、日々仕事をしている中で起こる出来事だったり、心の中に発生するあれやこれやだったり、そうしたものをある意味チェックポイント的に吐き出したり相談したり伝えたり。
そういう日々の仕事が一回集まってくる場所だと思ってるんですよね。なんですけど、いざワンオンで席について、上司を目の前にしながら、部下を目の前にしながら話し始めると話したいと思ってたことを思い出せないとか、忘れちゃうとか、なんだっけみたいなふうになりがちで。
すごく準備する方もいると思うし、しっかりアジェンダ作ってくる人とかもいると思うんですけど、そういうふと思ったこととか思っていることをちゃんと集めておけるか、みたいなのはすごく大事な観点だと思うんですね。
それをワンオン単体で扱うというよりは、やっぱり日々の仕事の中で思ったことや考えていること、気になっていること、あるいは本当に出来事ベースでも構わないから、こういったものを瞬時に集めてワンオンの場に持ち込めるかっていうことが結構大事だと思っていて。
で、その材料を眺めながらワンオンで話すことを決めていくみたいな感じでやれると、そうそうそうだ忘れてたけどさ、これさとかっていう話が始まって生に会話に繋がっていったりとか、ちょっとした気持ちの揺らぎとかっていうのもちゃんと拾えれば、そんなこと思ってたのとかって言いながら深い対話ができてくる。
それをフリーハンドにしないみたいなのは結構AI時代にやりやすいポイントかなというふうに思ってますね。
確かに先ほど話していた生に会話でするような何か気になるなみたいなことって、その場というよりも多分その日々の中でちょっと気になることがあって、それをこう持ってくるみたいなことだったりするんですね。
真面目な管理職の方だと結構手元のメモ帳で話したいことを溜め出たりとか、気になったことを今度伝えようとか思って、なんかこう蓄積してるみたいな人も結構いるんですけど、やっぱり相互にやれること大事だなと思ってて、
メンバー側も忙しい中でも日々ウッと思ったこととか、これ相談しようと思ったこととか、困ったなって思うことをちゃんと収集しておくみたいな。
それを収集のための収集って結構難しいので、日々やってる活動の中から自動で吸い上げてくるみたいな仕組みってやっぱり作れると思う。
なんかそれがAI時代だからこそやりやすくなってくるんじゃないかなって思ってたりしますね。
具体的にそのAIがその情報収集の部分を手助けしてくれるみたいなイメージなんですかね。
上司と部下のコミュニケーション改善
そうですね。なんか例えばカレンダー見て、今週とか最近どんな業務内容だったのか、忙しかったのかそうじゃなかったのかっていうのも一つ大事な情報かもしれないし、
でもそれってなんかこう一生懸命カレンダー見て、なんか予定の内容とか確認して準備してっていうのをやって、初めてその会話が成立するわけじゃないですか。
毎回そんなことばっかり気を使ってらんないじゃないですか。
その辺の必要なポイントを必要なところから情報を集めてきて、さまってくれて、こんな話したらみたいな。
AIが提案してくれるみたいな。
そんなふうな世界観っていうのはすぐそこまで来てるんじゃないかなと思います。
面白いですね。なんか上司にまだ言えないけど、AIとだったら対話できたことみたいなのもなんか増えていくと
AIにも話せるし、上司にも話せるかもみたいな、そこのハードルも下がる可能性もあったりするのかなって。
そうですね。なんか生に柄の会話ってさっき言ったんですけど、生に柄の状態で話せる関係性って結構関係性できてると思ってて、
大半の上司部下の関係で言うと、まとまってないとちょっと怒られたりとか、イライラされたりとか、ダメなやつって思われるんじゃないかって言って、
別に上司としてはいいよと思ってても、部下側のメンタルブロックがかかって、ちゃんと整理しないと話せないわって思ってることってすごくあると思ってるんですね。
話したくないわけじゃないんだけど、うまく話せないから、やめとこって思っちゃうことってすごくあると思うので、
AIとちゃんと話して、一回頭の中をクリアにして、言葉にして、持ち込むみたいなのは当然のように今後やられていくと思いますし、
なんならすでにチャットGPTでそういうふうにやってる方っていっぱいいると思うんですね、日本中に。
なんで、それを当たり前にしていくとか、それを仕組みとしてどう会社で後押ししていくのかみたいなのはポイントになってくるんじゃないかなと思います。
ありがとうございます。いろいろとワンオンワンについて話してきたんですけれども、最後にこのテーマで言うとメントの事業を通じてどういうふうに上司部下の対話を支援していきたいか、アップデートしていきたいかみたいなことを最後にお話しいただければと思います。
そうですね。ワンオンワンに限らずですけど、やっぱり上司と部下っていうものが組み合わせ次第ですごく能力を発揮することもあれば、
もうなんか点でダメみたいな、何も起きない、なんなら人が潰れちゃうみたいなことも起きるんですよね。
やっぱり一番最初の単位として、関係性の最初の単位として対話の仕方だったり関わり方、表情一つみたいな、そういう日々のコミュニケーションというものがそういった関係性を決めると思っているので、
コミュニケーション上手な人ばっかりじゃないと思っているんですけど、日本の部下管理職の方々の、そういった対話力の底上げができるような、そんな事業になっていくと思っているので、そういう支援がしたいなと思っています。
はい、ありがとうございます。では、まだまだお聞きしたいところですが、今日はここまでにさせていただきます。
今日はCEOボイスとしてMENT代表ののりさんから、部下とのワンオンがうまくいかない問題についてお話し伺いました。聞いてくださった皆様、そしてのりさんありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
現在MENTでは様々な職種のメンバー募集しております。この番組を聞いてご興味持っていただけましたら、番組概要欄にある採用サイトよりご応募お待ちしております。
またSpotify、Podcastなどのアプリでお聞きの場合は、是非番組のフォローをお願いいたします。
それではまた次回もお楽しみに。ありがとうございました。