それってすごい、ヨスキーがね、自分のインタビューでそういうこと言ってるんだけど、
ゆっくりのところから始めていくんだよっていう、どんどん早くしていくんだよって言ってますけど、
なんか津田さんの口からそれを聞くとすごい生々しいですね。
生々しいですね。そこはほら、ほんにあっさり言っちゃうけど、それがどれだけ見てる人からすると信じられないかっていう。
生々しくね、楽器かじってると、なんかそれがどれだけかっていうのが分かっちゃいます。
分かるでしょ。すごくないよね、ある意味。
もうそんなんやってらんねーよってなっちゃいます。
それをやってるから知っちゃう。あ、すごいなーって思いますね。
すごいですね。そういうとこなんでしょうね。
なんかやっぱその基礎練習の重要性みたいなのを、あれですかね、ピアノ幼少期からこう、ひたすらやったりもしてたから、
認識としてもともと持ってたりもしたんですかね。
それは絶対あるとは思うけど、でもなんか、どうしても僕はね、全てがすごく吉木らしいと思っちゃうんですよ。そういう姿勢もね。
レコーディングで、ボーカルレコーディングが終わった後でそれをセレクトしているとか、
あるいは自分の声をナレーションというかちょっとセリフみたいな、そういう役に入っている時とか、
そういうどんな時でもみんな一緒なんですよ。何もおろそかにしない。
何もおろそかにしない。全部一番最初から本当に丁寧にやっていくっていう。
チョルっていうことはしないです。
でもそれがただ真面目な人だっていうんじゃなくて、たぶんそれは一つは自分の限界まで、もう自分に対して一番負荷を与えるんですよ、あの人。
自分ができる限界までやれば、たぶん道が開けると思っている節がある。それが一つと。
それから、あとは自分に対して厳しいことを言う自分っていうのは、なんかそれをやらなきゃいけない自分と別の自分みたいな
ところがあって、もう一回もう命令したからもうお前はやれってやらされてるぐらい、
なんかそのなんていうかな、まあ要するに逃げ道立ってるっていう。もう決めたからもうやらなきゃいけないんだよって言って、やってる自分は大変なんだけどっていう。
自分で自分にそれを命令してるんだったら、それをすっぽかしちゃえばいいじゃんと思うんだけど、もう決めたことは絶対みたいな。
面白いんです。なんか。で、そのやらなきゃいけないことをやってる本人は無邪気っていうか、子供のようにただしょうがないからやるんだよねみたいに、なんていうかな、聞け迫るとかじゃなかったりするんですよ。
結局、もうやるんだって決めるときにはたぶん鬼のように厳しい自分が自分に向かって言うんだけども、もう命令されたらあとは自分は淡々とやるときは少年のようにただただやってる。
できないですよね。
タタタン、タタン、タタン、タタン、タタン、タタン、タタン、タタン、タタン。
はいはいはい。
だから、そのドラムアレンジとかを根こずり変えてるってことなんで。
それやっぱバンドごとというかグループごとの音楽性というか、そこを考えてのことなんですかね。
なんかそうとしか思えないし、僕がそのタイミングとそのコルセットを取ってるっていうのが、そしたら引っかかるんですよね。
ああ、言ってますもんね。
だから首に負担が少ないドラムの叩き方と今のセットに関係があるのかどうか、この不意なことは言えないですけど、推測にね。
関係ないとは思えなくなっちゃう。でも何も言わない。
なるほど。ムズムズするみたいな。
そこを秀樹くん的には実際こう叩いてる意図として首の負荷のかかりとかっていうのはどうなの?
ラストロックスターズはその、やっぱ早い曲はあんまないんですよね。
で、吉木はやっぱ早い曲になるともうこうなるじゃないですか。
これやっぱめちゃくちゃ首に負担かかるんですけど、そこは四つ打ちの曲とかがやっぱり多かったりとかっていう意味でいくと、
首への負担はそんなに、早い曲ほどはないからまあ通れるって判断したかは何も別にそこまで考えてないかもしれないですけどね。
そのセットの違いとか、スタイルの違いみたいなところではどうなんだろう。
ハムが多いから首に負荷がかかるってこともそんなにないかなっていうところは。
そこはたぶん叩き方で調整できるというか、負担は減らせるところではあるよね。
やっぱ一番負担かかるの早い曲だと思うんですよ、どう考えても。
ズッタンズクタンズッタンズクタンってやるともう絶対こう。
そうそう。それをやらずに叩くこともできるとは思うんですけど。
そうですね。まあそれをこうやってスタスタスタスタスタスタってやっちゃえばまあできるんですけど、たぶんそれはやらないじゃないですか。
ムチって言ってたもんね。
そうですね。ムチのように体をこうしならす。
そのテンポでそのリズムを叩くとやっぱそうなっちゃうんでしょうね。
そうですね。
あと確かにそのドラマって結構やっぱりそのタムとかが置かれてる場所めちゃくちゃやっぱ重要だと思うから確かに。
津田さんおっしゃってたみたいにタム1個に変えてっていうところは結構チャレンジっていうか今まで慣れてたところを変えるっていう。
そういう名曲性に関して僕は少なからず力になれたと思うわけ。
もう一方で僕ね、ドラムオタクなんですよ、自分が叩かないのに。
ドラムオタクって本当に好きなんですよ。
それは僕のこと知ってる人間はみんな知ってて、ドラム好きなんですよ。
本当に。
バランス悪いぐらいに特別に目的がなくただバンドスタイルの何かを見てるときって、
ドラムばっかり見ちゃうっていう。
なるほど。
とにかくドラムが好きで、
で、自分は最近自分のクレジットにピアノ、パーカッションって入れるぐらい、
リズム感もあるしパーカッションはできるから最近パーカッションって入れるぐらいリズムはあるので、
ドラムも叩いて、趣味で叩いてたことあるんだけど、
もちろん自分の中の限界を感じてドラムスはやらなかったです。
やらなかったけど、ドラムスを見てるのが好きなんですよ。叩いて。
あと音を研究したり。
今だったらある種、あまり打ち込みっていう言い方好きじゃないんだけど、
最近は音がね、いわゆる本当に実際に録音された音でやってるんで、
今の時代の作り方っていうのはサンプリングなんで、
だから昔の打ち込みとはまだ違う。
本当の音を並べていくみたいなのもあるんだけど、
とにかくドラムを、そういうソフトウェアを使ってドラムを構築するみたいなのもやらせたら止まんなくなるんですよ。
凝り出して。
しかも僕が自分で全部そういうソフトウェアを使って構築したドラムとかを、
やっぱり音楽好きな人に聞かせると結構好きになってもらえるんですよね。
ドラムが好きすぎて僕が。
そのぐらいドラム好きなんで、そんな僕が吉木のドラムを生で実際リハーサルって、
さっき言ったやつ個人練は辛いけど、バンドリハーサルとかで見れるようになったら、
もうずっと見てるわけですよ。好きで。
それで僕は、やっぱり制作ディレクターとして、
5人のことを平等に全部を見てっていう立場でいなきゃいけないから、
吉木だけに堪えられないように気をつけてはいたんだけど、
実際に演奏ってなるとき、まず僕は自分はサウモノは実際自分が弾かないし、
全くわかんないっていう、欠落してるんですよ、ギターが。
全くギターとかサウモノが欠落してるので、
それもまた鍵盤とドラムと吉木に重なっちゃうんだけど、
だから若干興味が薄いので、ドラムばっかり見ちゃうんですね。
そうすると吉木のドラムばっかり見るわけですよ。
で、あのドラムでしょ。
みんなで何となく合わせようぜとかって言ってるときに、
わからないようにそーっと何となく吉木のハイハットのそばに何となくいて、
ずーっとガン見しちゃう。
こっちに来るわけじゃん。
またちょっと位置だけ変えて、今度はピアノを弾いてるヨシを見守るっていう。
スタンスをすぐ変えられるから。
いいにかなってるんだけど。
最初からハットのほうから見てたからその理由は謎なんですけど。
僕のね、美学ではそこから見るのが好きだったっていう。
で、あとこれレコーディングになると最も僕の大事な仕事になるわけですよ。
僕の役割とか使命。
で、レコーディングになると一切そういう場所から見たりする喜びとかそういうのと全く違う場所に入っちゃうんですよ。
それはいい音で録るのとベストなプレイを生き取りしなきゃいけないっていう緊張感で。
やっぱり体力に限界があるからベストなプレイを録るのはものすごい集中力が必要で、
生き取りに失敗したら僕の責任なんですよね。
なるほど、なるほど。
とてつもない重圧と緊張感の中でレコーディングをすると。
なると僕はコントロールルームの方にいて、一振りみたいなそういうレコーディングエンジニアの確認をしながら、
で、僕にはレコーディングエンジニアに全部任せればいいかって言うと全然そうじゃなくて、
その譜面を吉木の譜面と自分で作った譜面の両方を並べて、
それで吉木が叩いてるときにどこに今いて、それが次にどうなるのかを全部俯瞰しながら、
僕が全部を把握してなかったらエンジニアが迷ってしまうんですよね。
だからそれを全部コントロールする役として目を光らせなきゃいけないから、
尋常じゃないんですよ、必要なエネルギーが。
しかもその先に一番大事な仕事があって、吉木が全力で叩いたプレイに対して今のどうだったっていう質問に、
あそことここが惜しかったって言わなきゃいけないから、
そのときにもう俺は音楽の耳は相当なんだけど、それをもう完全なフルの状態にして、
完璧な耳で聴いてるんですよ。
で、ベストかどうか、問題があるとしたらどういうところに問題があるのかを、
本人の限りに目をダンボンにして聴かなきゃいけないっていう。
いやいやいやいや、俺そこ質問コーナーでちょっと聞きたかった部分がある。
吉木のプレイをなんかジャッジしなきゃいけないわけですよね。
これを、どういう、やっぱ吉木がいいと言ったらいいとしてたのか、
やっぱ津田さんがそこをジャッジしてたのかっていう。
そこは、だって吉木がいいと言ったらいいという人だったら、吉木はその人に頼まないですよ。
なるほどなるほどなるほど。
そこでいろんな会話が生まれるんですけどね。
それは別でいいですよ、ゆっくり話して、別のところで話していいんだけど。
でも今、だいぶエンディングがわかったのね。
その最初のテイクをじゃあ撮ろうかって撮り始めて1曲終わった時に俺号泣したんですよ本当に感動して
ドラムのそのバラードのドラムだけでねそこに全てが入ったんですよ吉木の気持ちというか
僕は僕で本当に辛いレコーディングだったけどあの首のね辛いね吉木が首を痛めたところから始まって
辛いレコーディングだったけどとうとう聖日清のドラムを撮ることができたっていうのと
もう歌ってるんですよドラムが
僕は聖日清大好きだったから生まれて最初にピアノを弾いた頃から好きだったから
ドラムのファーストテイクが終わった瞬間に泣いてしまって吉木に
あのね最高だった泣いちゃったもうこれでいいよって言って吉木が分かった
じゃあもう1回だけ叩いていいって言ってテイク2だけテイク2なんだけどテイク2だけ撮って終わるなんていうのは
多分普通だったらありえないぐらいにね追求する人なんだよ
1回だけするもんね
それぐらいにそのファーストテイクで僕が泣いたっていうのは吉木もやっぱり分かったと思うんですよ
すごいドラム叩けたっていうだからそういうねなんか
本当にドラムだけで泣けるしそのドラムを撮るっていうのを
一緒にコントロールホームでやって最高のものを撮るっていうそういうね
不思議な作業をほぼやり終えたんだと思った時の感動がねもう未だに忘れられないですね
あとはそういう吉木のドラムが好きでしょうがないっていうのもあるんですけどね
バラードのドラムであんなに感情こもって激しく叩けてるって
それもまたもういないんじゃないかなっていういないですね本当にそれは
セイエニシングいいですよね
いいっすねめちゃくちゃいいっすよね
いいっすよね
そこまで全部のねそれはタイちゃんのベースだってね
ヒデちゃんだってコタちゃんだってトシくんだってみんなが
本当にこれ以上ないっていうのを全部ちゃんとレコーディングした音源だから
ブルーブラッドとかゼラシーだとかアートプロライフだとか僕が関わったその3つで言えばね
未だに古くならないし色んな人に世界中の人に聞いてもらえるわけで
そこに込めたものがね伝わってくんだなと思うとやっぱりレコーディングって素晴らしいと思うし
そういうレコーディングをしたやっぱりメンバーがすごいなと思うんですね
セイエニシングってエンドレスレインをもう一回再現しようとしたみたいな
でもうまくいかなかったみたいなそんなことをヨシキ自身が言ってるというか