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  2. #99 音楽がサウンドするって一..
2024-12-15 41:22

#99 音楽がサウンドするって一体何だ? w/ヤマサキテツヤ

音楽の真髄を探ります。

サマリー

このエピソードでは、ヤマサキテツヤさんと共に音楽やその背後にあるクリエイティブなプロセスについて話し合っています。特に、個々の趣味や感情が音楽制作に与える影響を考察し、関西圏特有の文化やユーモアについても触れています。また、音楽における感情や体験の重要性を探求し、星野弦の影響や彼の音楽番組について語ります。NHKワールドでの活動や、プロデューサーとしての経験を通じて、音楽制作の裏側にも触れています。音楽におけるサウンドの重要性や、それを作り出すドラマーの役割についても探求し、演出や音圧の感覚を通じて他の楽器との関わりを考えながら音楽のストーリーを形成することに焦点を当てます。さらに、音楽の創作過程や音楽とリスナーとの関係について深く掘り下げ、特にワンコードの概念やライブ中の観客の影響が音楽の進化に与える影響についても語られています。

音楽制作の裏側
WATARUです。
はい、ということで引き続きヤマサキテツヤさんとお話ししていきたいと思います。
よろしくお願いします。
ということで、100回で終わるよということなんですけど、
ここがなんと99回目ということで。
記念すべき。
99か。
今までゲストって?
何組か行って、元クロスフェイスのベースのひろきくんが最初のゲストだったんですけど、
その後シーズ、ピアノのボーカルのりょうまくんとか、
あとはカレーフェスって横浜でいつも。
カレーと音楽のカレー&ミュージックジャパンっていう、
横浜赤レンガのところでやってるイベンターの人と、
カレートークってわけじゃないか。
あの時なんだっけ?
配信、ちょうどコロナ禍だったんで配信ライブについて考えるみたいな。
素晴らしい。
ちょくちょくそういうのあったんですけど。
あとあれでしょ?30代の憂いについて。
この前の話は30代の飽きについてっていうので、
ちょっと今ね、裏でもてつやさんと話してて、
ゲームに熱中できないとかいろいろ。
一応結論は出て、
どんなちっちゃい夢でも、
手が届きそうで届かないところをずっと追いかけ続けてるのが結局一番幸せなんじゃないかっていう話になって、
結構私は自分の作業机の周りの環境をアップデートしていくのが趣味なんですけど、
ガジェットこんなのあったらいいなっていう。
でもそれをすぐ買わないっていう。
一個一個ちょっとずつ集めていくとか、
あえて買わずに自分だったらどうやって工夫するだろうみたいなことを考えるのが楽しいみたいな。
僕の友達も最近バーベキューグッズを集め始めたっていうんですけど、
それも一個一個をすごく時間をかけて買うようにしてて、
全部一気に揃えることはできるんだけど、
そうすると一個一個の愛着も湧かないし、
時間をかけて時間と比例して幸福度が高まっていくんじゃないかみたいな話になって、
広瀬は物をいっぺんに買いすぎだっていう話。
あれだよな、ディアゴスティーニスタイルな。
結果すっげえ高いお金になってる。
初回に騙されるってやつね。
お前はディアゴスティーニアン。
確かに、本当だ。
楽しいよね、一個ずつやるのね。
そうなんですよね、夢が膨らむんですよね。
毎回寝る前の考える時間が楽しくなるっていうね。
明日はどんなことができるかなみたいな状態っていうか。
それに対して広瀬は大人買いでドーンって楽しみなくしてるでって話。
飽き性だしっていうのがあるんで、
自分を飽きさせない方法としてちょっとずつっていうのはいいんじゃない?
みたいな提案はな。
でも広瀬は無理やな。
飽きたいからな、どっちかっていうと。
飽き性って世間一般のすごいまともな人間が言いそうな通りでしゃべってるけど、
広瀬は飽きたいからな。
飽きたいんだ。
飽き性じゃなくて飽きたいんや。
飽きたがってんだ。
でも確かにそれだけで結構物事の取り方変わるよね。
しかもさ、こんだけ付き合い長くなるとわかるやん、広瀬。
お前もむちゃくちゃ長いやん。
広瀬さ、飽きた後のブスッとしてる時の方がさ、
俺らワクワクするやん。
次何に出すんやろこいつの方が。
なんかちょっと期待値上がるやん。
確かに。
サイクルがね、その分早くなる。
渡るが羨ましいなって僕はずっと。
お前ら幼馴染やからやって。
付き合い長いからやって。
でも物事に対する見方とか取り組み方が全然違うんで。
でもすごいよね。
そのコンビネーションで、
レジェンド漫才師みたいなもんじゃん。
この二人組は。
構築していける人っていうのは、
息が長くていいなって僕は羨ましいんですよ。
僕はいい長い。
ほらもう既に飽きてるでこの会話。
息が長くていいな。
もう飽きちゃうから。
関西文化の影響
でもこれも飽きたいんだな。
飽きたがってんのか。
しょうがないやん、天才やから。
確かにな。
ちょっとでもそれはしっくりきたかも。
そっか。
広瀬すっごい繊細でデリケートなくせに、
大概のことずぶらに済ますことの天才やん。
よくわかってらっしゃる。
前も一緒に曲のあれやってたときに、
歌詞のテーマこうで、これでいきたいんですけど、
なんかなかなかってずっとひねり出してる間に、
こっちバックトラックの相談とかやってて、
わちゃわちゃこっちでやってるときに、
千聖さんこういうアイデア出てたんですよ。
って言ったときの勝負玉。
既にホームラン狙えてるやつから、
1個下を、この日本語が2個3個並んでて、
これ英訳するの?英語のやつは何なの?
って質問したら、いやこれはこうでこうでって、
もう構築できてるのよ。天才なの。
なのに本人自覚なし。
俺に出名して初めて構築してることに気づいてるっていう。
自分一人で問題やってると一生できへんわって思いながら。
確かに多分東彦の歌詞だったと思います。
面白かったねあれ。
そうだ。そうなんですよ。
ちょうど東彦の歌詞を悩んでたときに、
千聖さんにそれ言ってもらって。
俺がこのアトリエに勝手に、
なんだろう、にじやかしに来てたんだよな。
そうですね。
開いてる?って言って、この店開いてる?って。
むしろちゃんと来ていただいたんですけど。
ほんまありがたかったもんな次。
確かに2人で歌詞の話しててね、
めっちゃなんか天才か?みたいなのを横から聞こえてきてて。
いやもう本当に褒めて伸ばしていただいて。
はめ込みのっていう。
なんであんだけ俺英語1ミリもわからんやん。
おじさん英語わからへんけど。
ファイブニューの英語の初期からの恩の良さ。
どう言えばいいんや。
外国の方とたくさん私も仕事してきてますが、
綺麗な英語よ。
関西のあのエリアから出てきたとは思えんぐらい上品な。
綺麗な英語。
いやでもすごい東彦のあのPVもミュージックビデオも素晴らしかったもんな。
いや本当にあの、わざわざてつやさんから連絡が来て、
すごい良かったって言ってくださって。
俺すっごい熱狂的なファンみたいな速さで連絡したよなあれ。
めっちゃ早かった。誰よりも感想が早かった。
素晴らしかったなあのくだらなさ。
めっちゃ面白いPVになったもんなあれ。
そうなんですよ。
久しぶりに監督をやらせていただいて、
編集とかお願いしたんですけど、絵コンテ描いてとかっていうのをやって。
だから広志本人がプロデュースしてるのに、
本人が演じてる時のやらされてる感最高だね。
そうですね。結構もうコンセプトに最初からあって、
ショーダウンでわりとしっかりしたMVを撮って、
かっこよくっていうのもやったので、
同じ人たちがそこまで楽さあるかっていうのを撮れたらいいなっていうのが最初にあって。
ハヤトが可愛い。
あとしゅんに関してはコメントしづらい。
何も変わらない。
しゅんはいつも何も変わらない。
確かに。安定オールウェイズね。
広志のそこが面白が出てくるのがなかなか魅力的だよね。
ここまでオシャレ番長で来て、
ちゃんと関西濃度が高いものを、
みんなに嫌われるかもしれない覚悟の上で。
でつやさんがさっきおっしゃってたドリフのこととか、
そういうの、僕も好きなんだろうなっていう感じがありますね。
さっき裏でね、関西人ならではのお笑いが、
お笑いというか土曜日には新規劇がやっているのがデフォルトのエリアでね。
学校の中の人気者の順位も結局、
関西圏以外の方たちと話して毎回思うのが、
男前運動できるお笑いっていうこの三本柱っていうのは、
お笑いとは何づやと。
でも関西人は全員共通して理解もしてるし、
面白い方がええやんって。
そうなんですよね。
だから面白くないと不安になっちゃうみたいなのが、
やっぱり常々にあるんですよね。
でも広志の俺ダンス面白くて好きよ。
懐かしい音楽の思い出
本当ですか。
可愛いし。
あれは好き。
俺広志が踊ってるだけのPVを作りたい。
むっちゃ可愛いあれ。
独特な踊りするもんないですよね。
習ってないからね。
身を見真似なんですけど。
素晴らしいっすよ。
身を見真似でお前にしかできないダンスが生み出されてるっていう。
めちゃめちゃいい話じゃん。
自分、自己理解って難しいなって未だに。
いいんだよ。
自己理解が難しいなって悩みながら生み出してるものを
ファンの皆さんが喜んでくださってるので、
こんな素敵なことはないので。
悩んで落ち込んでくれたのも辛い。
じゃあもっといいもんできるんじゃないか。
今年はずっと落ち込みっぱなしだったんですけど。
あ、そうなの?
わりと。
でも春先にお会いした時に色々。
あれでも俺、会った中では比較的軽めの落ち込み濃度に見えたけど。
ちょっと立て直し始めてた。
あれはでも海の苦しみのもんじゃん。
俺らの商売的には。
もうありましたし、
年明けに鼻の手術をしたもとで、
必然的にバンドもとっとまってっていうので、
今までのメジャーに入ってきてからのサイクルがあって、
パッと途絶えたっていうのがあって、
それで結構不安症とかも相まってなのか、
それでぐじゃっとなった。
いいねいいね。
なんか次むっちゃくちゃ暗いアルバムとか出してほしい。
何の希望もない。
で、ちょっと話が戻るんですけど、
さっきのドリフトとか、スネークマンションとかの話で、
なんでそれに自分が共感したのかなって。
アメリカとかだとサタデーナイトライブがあったりとかっていうので、
で、一個わかったことがあって、
俺とワタルの共通項で、
音楽を一緒に分かち合った現体験って、
俺の中で小学校ぐらいなんやけど、
ちなみに何のことか分かったりする?
彼女みたいな。
いきなり高校とか。
元カノに試してる何か的な。
めっちゃ彼女みたいな。
めっちゃびっくりした。
わかる?
小学校3、4年生ぐらいの時の、
音楽を分かち合ってる記憶。
えー、その当時は結構音楽の先生も尖ってた人やったから、
それは関係ない?
そこじゃない。
あそこじゃないんや。
今二人の話してるんやって。
ちょっと待ってよ。
言うけど、これハッチポッチステーションってやつ。
ぐっちぃさんのやつ。
そう、ぐっちぃ優造師。
NHKのいい番組だったね。
あれはめちゃくちゃ上手かったね。
あれってコントじゃないけどさ、
お話のパートと童話と往年のヒットソングをマッシュアップして。
ぐっちぃさんがマッシュアップしてパロディにしてね。
星野弦と音楽の影響
音楽的に高度なことをね。
めちゃくちゃ高度な。
犬のお巡りさんだっけ?
犬のお巡りさんとボヘミアンラボっていうの掛け合わせてとかって言ってて、
なんかすごくオシャレだし、
なんかこう、ファニーだったっていう。
あの弦体験ってすごいなって。
確かに。
未だに覚えてるし、ちょっと見たくなるからな、定期的に。
そうなんですよ。
で、さっきのドリフトとかの話の中で、
今それを体現してる人誰かなってなった時に、
星野弦なんじゃないかみたいな。
星野弦がやっている、不定期でやってるのかな、
NHKの音楽番組の中で、
それこそハッチポッチステーションを見るっていう回があったのを今思い出して。
そうなんや。
そう。
だからなんか、アンマーファイブニューアルドではそういう、
別にそういう構成でやってないけど、
でも東彦のMVが作りたくなったりする、
なんかその欲求って、
ハッチポッチステーションの弦体験結構大きいのかなって、
自己分析なんですけど、これは多分。
いい話だな。
俺、弦ちゃんに十何年前に浅草の飯屋で500円貸したまんまだな。
それを今思い出した。
今思い出しちゃダメだね。
そう、てつやさんと話してると、
そういうね、とんでもないエピソードがちょこちょこ入ってくるんですよね。
そうよな。
そうか。
面白いな。ハッチポッチステーションは素晴らしかったなって、
音楽制作とプロデューサーの役割
それは全然思うな。
めちゃくちゃ好きやったもんな、ハッチポッチステーション。
その後、夕方クインテッドになってね。
そうね。
詳しい。
いいテレウォッチャーになって。
いいテレ好きなんですよね、僕。
いまだに2355って、
23時55分になって、
5分間だけ0時になるまでやる番組が。
あれ、だからお前らの熟成が歌ってるよ。
笹倉のしんちゃんが。
そうなんですか。てつやさんの熟成が。
同門ですよ、同門。
やっぱね、そういうことがあるんですよね。
年末の大晦日のやつが一番僕は好きで。
スペシャル番組があるんですよ。
2355のスペシャル番組があって、
0時になると新しいエトのエトソングが発表されるっていうのが。
そうかそうかそうか、次のね。
なるほどね。
そうか、いいテレさんか。
NHKさんは、
俺はNHKワールドっていう、
外国の方がNHK見れるチャンネルの音楽をやっておりますから。
やっててるんですよ。そうなんですよ。
みんなの歌、何年か前のやつやらしてもらったな。
本当ですか。
お寿司の歌。
なんだっけな、あれ。
役者さんに歌ってもらったんだよ。
おもろげなのやめたほうがいいな、これ。
真面目に仕事はしてるんだけど、なんだっけ、あれ。
竹内リキさん。
竹内リキさんに歌ってもらって、
俺の古くからの仲間の、プロデューサーも関わってるのに
バンバンバザールっていうチームが、福島くんのバンドがあって、
それでマレトロイカっていう、2014年かな、みんなの歌で。
あれはだから、結局、もろもろのコンポーズと
サウンド周りとエンジニアリングもして。
そうなんだよ、だからそうなるとその時は
アレンジャープラスレコーディングミックス
マスタリングエンジニアみたいになっちゃうんだな。
クレジット的には。
年間、数えてはないかもしれないですけど、
どれくらい曲を制作したりとか。
メロディーと感情の結びつき
作曲の仕事をずっと避けるために
プロデューサーをやってたんだけど、
この何年かは、もう10年くらいは
コミになってきたりとか、
もともと言ってる哲也塾っていうのは、
某ヤマハの某YMCっていうレーベルがあって、
そこのレーベルの枠をやらせてもらってて、
そこでサウンドスケジュールってロックバンドがいてね、
今、アニソンで有名になった大石正義くんの
ボーカルギターなんだけど、
彼らのデビューの前の仕込みの時に、
大石くんは大石くんで作詞作曲してやるから、
もう一人の相方のプロデューサーに任せて、
で、俺ドラマーだから、
ドラムとベース、3ピースバンドだったから、
ドラムとベースがデビュー前仕込み期間ってさ、
いろいろボーカリスト作曲家はそこに集中するじゃん、
で、バンドメンバーはおざなりになるんだよ。
ちょっと待ってて、いい曲できたらすぐレコーディングする。
そんな時間もったいないから、
じゃあバンドコーチするからバンド練習しようぜ。
っていうのが実は哲也塾の始まりだ。
そのドラムとベースのパワーアップ。
で、それをやり始めてて、
いろんな横にスタジオの人とか、
それをバンドだけの練習をしてるっていうことが、
他のレーベルとかメーカーの人から、
じゃあうちも稽古つけてくださいっていうので、
ガンガン横の広がりがあって、
で、プロデューサーだから、
じゃあこの流れでプロデュースしてくださいとかっていうのが、
何年前なんだろう。
っていうのがまあ、塾の始まりだから。
沢之介やってる頃だから、2000年前半ぐらいかな。
じゃあもう彼これでも25年ぐらいは。
そうだね、だから兄弟子的な兄弟弟子。
で、行くとそのライズのケンケンとかも。
だから沢之介。
ケンスキーが10何歳?
彼が19か18、18、19でファーストアルバム作って、
その2枚目から俺かかわらせてもらって、
今も一緒にバンドやってるけど。
ぐちゃっとその辺に、
普通のプロデューサーではありえない関わり方だよね。
確かにそうですね、
あんまりイメージ、
みんながイメージするプロデューサーとはちょっと違う感じがします。
線引きないからね、仲間が。
親戚のおじさんとして入ってくるから。
あと触れられる範囲も多岐にわたるから、
僕らも結構、
哲也さんとは元々音楽的な解釈をどうこうっていうか、
教えてもらうとか、曲作りのヒントをもらうとかで、
その哲也塾に通ってましたけど、
割とここ2、3年、
実際にそのスタジオに来てもらって、
演奏を見てもらうっていう。
ライブバージョン、出張哲也塾の。
それが元々のバンドコーチが。
それが本質的な部分だったってことですよね。
それをお願いするようになってから、
ライブの打率がめちゃくちゃ上がったっていうか、
今日空振りだったっていうことが全然なくなったっていう。
ガムシャラにただ演奏してた時とコンセプトが違うからね。
全然変わって、
俺は忘れられないんだけど、
モーメントっていうミュージックワードロープの中の最後の曲、
バラードがあるんですけど、
その曲のコーチングをしてもらった時に、
哲也さんがハヤトの代わりに、
1回俺らの演奏を聴いて、
ちょっとハヤト変わってって言って、
哲也さんのドラムでワンコーラスぐらいやったのかな。
別に何の、ここはこうだよとかじゃなくて、
ただ変わって演奏してもらって、
ヒロちゃん歌ってみてってやって、
俺それで、別に何もないのに涙止まらなくなって、
号泣しながら歌うっていう。
あれ?それで泣いてたの?
そうです。
なんか俺、喉つっかえたのかな?
いや違う。
俺あれなんでか分からなかったんですよ。
別にそんななんか、
めっちゃ熱血に、
お前らこうだぜ、ああだぜとかって、
一切そういうトーンじゃないし、哲也さんって。
なるほどね。
じゃあちょっとハヤト変わってみてって始まって、
歌いだしたらグワァーみたいな。
どっかに、金銭に引っかかっちゃったんだね。
あの時は毎回そうなんだけど、
ドラムが得意だから、
でも他の楽器ももちろん同じように変わってってやるじゃん。
あのリハーサルのあの瞬間は、
俺ハヤトのために演奏したのよ。
ドラムを入れ替わって、
ハヤトに感動してもらうために演奏したから、
それをお前がとばっちり受けて、
これはちゃったんだね。
めっちゃ動機に長めちゃうもん。
そうなんだと思う。
俺はごめん。
広瀬の歌のために、
あの瞬間は、
ごめんね。
いつもはその話をするじゃん。
広瀬の歌のためだったら、
ここのタイミングですね、こうなってると、
すっげえいい声に聞こえるから、
こうしようぜってハヤトに言ってたけど、
あの瞬間は、
俺ハヤトの鼓膜に演奏してたの。
この音色でこの曲をお前が歌えると、
もっと良くなるから、
この音色だと思ってるぞって、
ハヤトを感動させるために叩いてたから。
それを広瀬が食らってるの、
今初めて知った。
そうなんだ。
あの時も涙止まらなくて。
俺も見てたからな。
ちょうど見てたから。
確かに、
あの曲の、
こんなにドラマチックっていうか、
物語性を感じたのは、
あの日スタジオで演奏した時に、
俺も初めて感じたから。
この曲ってこんなに、
なんか展開があって、
人の感情を揺さぶるような曲だったな、
っていうのを俺も気づいたから。
それを体感した上で、
広瀬を見てたからそうだよなって、
俺は思ってたけど。
そう、だから歌詞を書くポジションなので、
よりその楽曲に対してこういう絵があってとか、
でもその言葉があるから、
その後の一打は生まれるから。
なるほど、
そういう描写が自分の中に、
たぶんメンバーより人一倍、
言葉にしてる分、
輪郭がはっきりしてるんだよね。
多分音楽にする、
音楽で演奏でそれをさ、
一緒に演奏してくって、
その解像度ってたぶん全然違う部分もあるっていうか、
だけど、
なんかたぶんそれが、
すごいビター版ハマりしたっていうか、
自分が思い描いてるもの、
メロディー、トップラインと歌詞の物語に対して、
感想が追従してくれたときの、
報われた感みたいな。
でもそれはそうだよ。
お前さんの言葉、
声の色と、
言葉があってメロディーが、
そこに頼りに歌ってるのを、
重力側に着地させるのは、
ドラムの仕事なので、
そうすると音符を捕まえて、
一個前に入ったヒロシの言葉を、
切って、
携えて、
ドラムの楽器の音で地面にドーンって、
お客さんこんにちはってやるのは仕事なので、
これをみんなが、
サウンドと演出の意義
サウンドがね、
4人で一緒のアンサンブルが、
サウンドして、
一塊になって、
今度はお客さん1人ずつを、
全部捕まえていけば、
それはもう素晴らしいことが起こるわけじゃん。
の練習をいつもしてるわけで、
嫌な言い方するとどうやって騙すかって話なんだけど、
それってさっきの舞台が転換するときにあったフィルの空間を、
心を掴まれる話。
ドラムはいかに場面を作っていくのかっていう、
雑音だからな、太鼓って。
音色、あるんですけど、
ないですもんね、ピッチ。
ピッチないし、うるせぇし、
ハヤトは俺顔可愛いから好きなんだけど、
ドラムって楽器は、
基本ほら、歌のためにドラムが存在してなくて、
ドラムって俺は意味ないと思ってるから、
ジャズバンド自分でやってて言うのも変なんだけど、
俺は歌のバックで叩けるドラムが好きなので、
ストーリーと、誰かのお話の内容も含めた演出の中で
太鼓が鳴り響いてるのが一番好きなものなので。
演出的な部分って結構意識としてあるんですか?
音楽のドラマ性
演出家的な。
演出家、動く音が鳴る大道具っていう、
俺はイメージかな、太鼓は。
ドラとか大太鼓。
音楽からちょっと離れちゃうんだけど、
大太鼓が、
演劇の額縁が舞台っていうのがあるところで、
大太鼓が機能するときって雷の音とか、
心情、何かの心にショックなことが起こったときに
大太鼓ドーンって、ティンパニーもそうだけど、
クラシックの世界でも。
ティンパニーロールは、第1楽章、第2楽章、第3楽章、第4楽章、
一番最後の最後で、初めてピアニシッシモから、
ちっちゃい音からフォルテシッシモまでクレッシェンドする、
4小節しかほぼしことがないわけですよ。
やっぱりそれは最後の最後の、
ダメ押しな還元楽の素晴らしい世界が
繰り広げられたあとの27分から28分の間に
初めてやっと、楽器のクラシックの場合は
お仕事だったりすることを経験してるから、
それがポップスの中で、ドラムセットっていう、
一個のルールとか指針のリズムとタイムをね、
刻むものになったときに、いきなり存在にずっと
鳴ってりゃいいじゃんって鳴ってるのが、
楽譜に落ちなくて。
もともとティンパにもやってらっしゃる?
ティンパにブラスバンド部で打楽器もやってた。
そうすると、450小節とか480小節待つわけですよ。
震えるよな。
それすごいよな。
そうなると、ぼーっとしてんのもいいけど、
他のパートの人たちがどんな物語を紡いでんのかに
興味を見たほうが楽しいなって思って、
全員の楽譜を見て、
なるほど、これは大変だって思いながら、
次掘るん大変なところだ、頑張れって思いながら、
もう心で応援するしかないじゃん。
なるほど。
それが言葉とストーリー。
ポップスとかロックの場合はね、
ストーリーが出てきたら、
これは楽しいじゃない、そのために。
そうですね。
4分ぐらいの1個のストーリーを。
でもその3分半、4分の間で、
普通の2時間ボリュームの映画1本分の充実感を
聴いてくれるみんなには味わってもらいたいわけじゃない。
確かに。
ってなってくると、いろいろ、もっとここは繊細にとか、
ここは何も考えなくていいって、
メリハリがついてるほうがサウンドは作りやすい。
確かに。
そうですね。
確かに歌いにくいドラムってやっぱあるもんね。
なんか徹也さんのドラムって大きいんですよね、音が。
でも大きいのとうるさいのは違うっていうのは、
その時にすごく感じて、
確かに。
それはマジでびっくりした。
音大きいってうるさいとは違うんだっていう。
音な、音の話な。
なんかボリュームとまた違う感覚っていうか。
あの音量、音圧。
音圧ですよね。
音圧は大きいのかもね。
音圧と。
迫力か。
音、なんか大きく感じるけど、
なんかこう自分が声を張り上げなくても、
自分の音がそこにある。
場所は空いてるからね。
歌がある場所を空けるってどういう感覚なんですか?
感覚っていうか。
いやいや、それをもう歌い手さんの、
だからヒロシとかのこうやって普段喋ってる時に、
この骨伝導でこの帯域で声を発してる子が、
歌声になったこの辺かな。
そこを逃がすっていう。
そこの空間を空けるサウンドを用意する。
演奏で。
バスドラスネアハイハットの音色音量のタッチで。
そのタッチコントロールでそれがいくじゃないですか。
ていうのも、
ハヤトのいつものドラムのセットをチューニングしてもらってやってるっていうよりかは、
僕らはスタジオに入って、スタジオの真下にある
同じドラムでそれをやるっていうのが、
だってそれってもうスティックとキック、
フィジカルの足という。
そうやね。
よく分からん。
分からへんのよ、だから。
どうなってんの?と思って。
なんでそこが開くの?
それは俺が学院長の頃に食らったプロのおじいちゃんのドラマーが、
同じドラムセットを据え付けたキャバレーのドラムセットを、
もう皮もボロボロの、
バスドラ踏んでもペチッてしか言わないやつを、
ドゥーンって言わしてるわけよ。
踏んだときに、
俺踏んでもペチッしか言わないのに、
このおじいちゃん踏むとドゥーンってプルッポヨッと鳴るってなったときに、
ずっとそのおじいちゃんの足だけを見る何ヶ月かが過ぎるわけですよ。
嫉妬。
舞台の裏からこうやって。
これかって思って。
俺叩くとペチッて言うのになぁ。
それは何ヶ月も見ていく中で違いが見えてくる?
全く分かんなかったね。
ただその何ヶ月か3ヶ月半ずっと、
そのおじいちゃんの舞台真裏でこうやって風浴びながら見てて、
ということは3ヶ月半で分かんないってことは、
3ヶ月半同じようなこのペチッがドゥーンって鳴る練習をしなきゃいけないんだっていう現実を手に入れるので、
そうするともう箱が、キャバレーが開く開かない関係なく、
ペチッやりたいんで座ってていいですかって言いながら、
掃除とか手伝おうねって言いながら、
そのペチッがドゥーンになる物理努力。
プロの音出したいじゃん。
だからプロの音どうやったら出るんだろうなぁって考えてても無駄だから、
じゃあ物理努力するかっつって。
そこは昔努力した。
努力ね。
でもその言語化できないところですもんね。
そうだね、でもなんだろうな、
そのおじちゃんに何回かインタビューしたことがあって、
すんごいシンプルに教えてくれたのが、
よく聴けばいい。他の人の演奏をよく聴いて、
その曲がどんなドラマなのか分かれば、
ドゥーンって鳴るよって言われて。
かっこいいじゃん。普段ダメな競馬しかしないジジイなのに、
むちゃくちゃかっこいいじゃんって思ったの。
かっこいいなぁ。
でも本当にドラムだけのことを考えている間は、
ドゥーンは鳴らなかった。
他のことに意識を向けて、
他のプレイヤーの方がどんな風な演奏をしているかを聞いてたら、
ある瞬間にドゥーンのドゥーが一回出たのよ。
技術と熱量の変化
これかって思った。
でもこれかが一瞬、瞬間で途切れるわけじゃん。
プロって大変だな、鳴るのって思ったのが16です。
早いな。
まだそれ叩いてるだけで楽しい時期なのに。
でもその時期にドゥーンを知れたから、
音色綺麗なのいいなとかさ。
ただ客が2人でも、
この2人が踊るような太鼓叩けると幸せだろうなっていうのは、
すごく思ったので。
しょぼいんだけど。
よく聞くか。
なかなかできないよね。
そうね。
自分がそれをできてるかと言われると。
全然聞いてないわ。
広瀬はいいんじゃない?
いやいやいや。
広瀬はいいんじゃない?別にそれで。
ライブ終わった後に、
僕以外の3人の今日こうだったとか、
あの時ああだったよねっていうのとかが。
終演後あるあるで。
終演後あるあるでめっちゃあるんですよ。
あそこめっちゃおもろーってなったわとか言ってるけど、
僕だけわかんないみたいな。
歌いておいてけぼりな。
めっちゃあって寂しいみたいな。
たまに俺も認知してる時とかあるけど、
それないんだよね。
羨ましいと思う。
でもそれはほら矢印の向きの話だからな。
ボーカリストがお客さんに向けて、
全矢印向けてもらって、
バンドは広瀬の背中に向けて矢印で基本演奏して、
お客さんにそれが射抜いた。
射抜いてお客さんに届いた時にやったって思うけど、
次のパートの時緊張するからごめんちょっと戻るっていう。
なるほど。
あるじゃん。
新生の音色変えとかなきゃとかさ。
ありますね。
音色変えなかったらそのままお客さんと
わちゃわちゃできるのにな気持ちが。
なるほどね。
俺も毎回緊張感持ってやってる。
そうだよね。
あれだから本当にそのテクノロジーの進化の良し悪し。
コンピューターとかそういういろんな
イヤーモニターもそうだけど、
進化して良くなったところと、
そうじゃないもっとでたらめな時代の
一曲やる時に生で、
モニターシステムもほぼ機能してなくて、
でもバンドはまとまっていくから
客と一対一でやるぞってやってた時の熱量って
YouTubeにたまにあるじゃん。
70年代とか。
やっぱあれはシステムが追いついてない頃の
人の満パワーの強みというか、
こぼれてくるパワー感というか、
一対一だからね。
コンピューター挟まってないから。
そうですね。
でもウズファイブにはそれ以外に
コンピューターと共にできてる感じがするから、
ずっと関わりたいなと思う理由の
一個でもあるんだけどね。
初めからこうだったわけじゃないっていうのは
あるかもしれないですね。
もともとパンクバンドだったしっていうのも。
次のあるパンクでいいんじゃないか?
オシャレパンク。
でもちょっと気持ちは分かります。
パンクってやっぱ優しいなっていうか。
独特な日本語を使った。
誰にでも開かれているものっていうか。
そうだね。敷居は高くないね。
イカツイとかちょっとコアモテで
尖っててとかっていう
表層的なとこじゃなくて、
むしろ逆に
音楽の創作過程
音楽的な素養とかそういうものを取っ払って
音が鳴った瞬間に
門戸を開いているみたいな。
あの感じがいいなっていうか。
っていうのはこの間ワタルにも話した気がするけど。
もう一回そういう気持ちで
音楽作れたらいいなっていうのは思って。
曲作る時も
めちゃくちゃ下手な状態で
ワタルに渡したりとか
今はしてて。
自分でアレンジしないようにしようと。
いいと思ういいと思う。
1曲Gのみとかでいいんだよ。
1曲Gのみ?
ワンコードってことですか?
ワンコードでいい。
イディオム心意気としては。
それもここまで経験をして
プロとしてお客さんもちゃんと応援してくれてる中で
高みの話だな。
音楽教養的な高みの話。
Gのみでやってて、こっちはアイデアいくらでも作れんじゃん。
ワンコードも作れんじゃん。
でもどこまでそれでいけて
っていうのを
なるほど。
きっかけはパンクから
1曲の中でいろんな成長していくみたいな
組み上げもコンセプトとして面白いよ。
やろっか。
やろっか。
普通にアドバイスもらっちゃったけど
確かにね
精神性もあるんやったら
なおさらなんか
ちょっとトライしたいなって俺は思ったけど
確かに。もうこれ止めて今やりたい。
ちょっとうずってきたもんね。
うずってきましたね。
そんな感じですか。
もうほんとに
いくらでも進化しますからヒルヒル
2回で収まりきらない感じなんですけど
楽しいね。
いつか
FCとかで
たまにファンの方たちと
配信をしてるんですけどシャベル
リスナーとの関係
それを定期的に
オフラインオフ会みたいな感じで
やってる時があって
そういう時にてつやさんに
いつかゲストで来て
いつかじゃなくていいよ来週とか来週
行く行く行く普通に
そこでね一緒にこういう
音楽の話とかを
聞いてもらえたら
ミュージシャンとしても
めちゃくちゃ解像度が上がるんじゃないですか
てつやさんとこうやって話してると
毎回それは
自分が感覚として持ってたことを言語化してもらったりとか
あ、解説な
解説するからね
自分の
今思ってた
抱えてたもやっとしたものって
どの立ち位置から見てたか
とかが分からないけど
ここから見てるんだよとか
こっちから見てみたらとか
角度高さ変えてみたら
僕はすごいてつやさんから
言っていただいてるっていう感じがあって
だからこうしたらいいよ
っていうことじゃないっていうか
そうそうそう誤解なきように伝えたいのは
答えは教えたこと一度もないもんな
あ、そうです
たまに
ミスリードのアドバイスして
マニハマって笑ってるけど
それはひろしと同じ経験を
僕も過去にしたことがあるから
でもそれで答え言われたら
違うんだよ
そこ以外が
全部ハズレになっちゃう
無限の可能性あるんだから
無駄に悩むことを
楽しめればいいって
アドバイスはすげー素敵なんだよ
無駄が今
なさすぎてみんなキュウキュウになってんだから
そうですね
どうやったら無駄楽しめるかしらっていう
無駄アドバイサーなので
それを
ファンの方とか
ファンクラブに入ってくださっている
方たちと一緒に
共有できたとしたら
音楽を聴く人
リスナー側の解像度も
めっちゃ上がる
この時代にファイブニューを
応援してくれている耳のこえたリスナーさんたちは
物理的に
CPU優秀なので
お会いしたい
本当にね
すごい物理演算なんですよ皆さん
今ツアー中なんで
ツアーして
一年ぶりとかに
行くと一年でまた新しいお客さんが
入ってきてくれてて
若い人も増えてて
みんなすごい品が
あって
前も渋谷の
見せてもらった時に
お客さんすごい素敵だったの全員
あとお前の母ちゃんとおばちゃんな
ぶちかめかったんだよ
ナイスと思って
MVPなんで
本当にね
久しぶりに関わってた
アーティストのコンサートにお邪魔した時に
全員バイブレーション良くて
ちゃんとお前たちの
全てを
見て
応援してくれて
なんていい子たちなんだろう
みんなに10円ずつあげたいって
やっぱ
本当に僕らだけじゃなくて
お客さんみたいな方がね
後ろで支えて
くださってるので
それもあってこうやって僕たちも
音楽作れて
素敵なリスナーの方々に
受け取ってくださって
今日喋れてる
っていうことを聞いてくれてる
人が分かってもらえたら
嬉しいなっていう
そんなまとめ方でよろしいでしょうか
素敵ですさすがです
どうしたどうした
なんかいい顔になってる
いろんな方に
この話を生で
聞いてもらえる機会が
確かにそれ絶対面白いもんね
来年15周年なんで
そういうこともね
スペシャルでやりましょう
毎週やるんでしょそれ
つやじく毎週
公開
やれるやれる
またその時は
よろしくお願いします
本日のゲストは山崎哲也でした
ありがとうございました
41:22

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