だと思いますね。
そのアルバムの話はたっぷりと後でしていくとして、前段として、
HIDEKI君はMUSEはどんな感じですかっていうのは前提として聞いておきたくて。
遠藤さんと僕のはMUSE番外編でいろいろ話してるんでそっち参照ですけど、
ざっくり言うと遠藤さんがSSSクラス。
僕はもうあらゆるロックバンドの頂点に位置するバンドとして位置づけてくるぐらいのバンドですねMUSEは。
めっちゃ熱いと。
トゥールとか。
トゥールシガーロスレベルですねMUSEは。
それは相当ってことですよね本当に。
結構ね、MUSEって割とコンスタントに出してるんですけど、
一つも逃してないというか、リアルタイムでずっと追ってる数少ないバンドの一つなんですよね。
その自分的にちょっとテンションが落ちてるとかがないっていう意味ですよね。
もうずっとMUSEは間違いがないというか、落ちた部分がない。
この時期は自分降りてたんですよねこの列車にっていう部分がないんですよMUSEに関しては。
それぐらいずっと追ってるバンドですね。
僕はそういう感じですけど、たくやさんはもう大気ですよね。
そのね、レッテルが。
そのイメージがね、めっちゃ強いですけど。
隠れリスナーでね、聞いてはいましたけど、まあでも、まあ初心者ですよ。
なので、こないだの番外編もそうですけど、今回もいろいろ勉強して臨んでますっていうところでやっておりますが。
なるほどなるほど。
そんな中、ひできくんはどうなのかなっていうところをどうでしょうか。
そうですね。そういう意味でいくと、ちょうどえんぞうさんとたくの中間ぐらいじゃないですかね。
たぶん、ちょうど中間ぐらいだと思いますよ。
なんかどれくらいから聞き始めてるとかそういうのは。
でも聞き始めたのは、何年前なんだろう。結構前は前ですけど、大学卒業してからですけどね。
アルバムとしてはどこから入ったんですか。
アルバムとしてはオリジンオブシンメトリー。
あ、そっからなんだ。
最初に聞いたのは。
ブソリューションかどっちか、その2つなんですよね。
曖昧な感じですか。
そうですね。
もう自分が聞き始めた頃には、その2つとも出てたし、その次も出てたのかな。
ブラックホールズ&リバレーション2。
それが出てたかどうかちょっと覚えてないぐらいな感じなんですけど、
オリジンオブシンメトリーとアブソリューションが一番ハマって好きで聞いてたなっていう感じの。
それを聞いて好きと思ったバンドを。
好きと思いましたね。
好きと思ったけど、やっぱりレディオヘッドに似てるとは思いましたね。
じゃあオリジンオブシンメトリーだろう、多分。
そっちから入ったってことですかね、多分。
アブソリューションまで行くと。
もうレディオヘッドフォロワーじゃないじゃんみたいな。
もう全然突き抜けてるなって感じは。
声とか歌い方とかが似てるなっていう印象は確かにあったはあったんですけどね。
でもやっぱサウンド的に全然違うなっていうところもあるし。
ファーストインプレッションとしてやっぱ自分的にも印象良くないところから入ってるんですよ、ニュースって。
僕入ったのがファーストアルバムのショービズとオリジンオブシンメトリーあたりでちょっと聞いて、
なんかレディオヘッドフォロワーなんだとか、レディオヘッドニルバーナのフォロワーなんだみたいな、そういう音の感触があったんで。
メディア的にプッシュされてたんだけど、別にそんなチェックするようなバンドなのかなみたいな。
ちょっとなめたところから入ってるんですよね。
それが覆ったのがアプソリューションなんですよ。
僕が考えた最強のレディオヘッドみたいな感じのそういうとこはあるんですよね。
結局レディオヘッドに引っ張られてんじゃねーか。
引っ張られてるんですけど、もっとこうしたらいいのにみたいなところを全部やってくれたなみたいな感じのところはちょっと。
レディオヘッドに行かなかった。
イメージが合うかね。
なんとなくそういう。
レディオヘッドに行ってほしかったんだけど、レディオヘッドに行かなかった方にミューズは行ってくれたみたいなのはあるかもしれないかなっていうのは感じるかな。
そういう捉え方もできる。
でもレディオヘッドじゃないんですよね。レディオヘッドに引っ張られてる感は。
入りとしてはそれでいいと思うんですよ。
そういうプロモーションの仕方してたんですよ、実際。
レディオヘッドのエモーショナルギターロックバンドみたいな。
ベンズの頃のレディオヘッドですよみたいなプロモーションのして方としてそれはあったんで、そこに惹かれてちょっと聴いてみるみたいな。
聴いてみるとまあまあまあまあフォロワーだなみたいな。
なるほどね。
そういう売り方ですよね。
それはレコード会社的にはあっただろうなっていうのは感じるかな。
レッチリにインキュバスがちょっと似てるみたいな感じの。
なんかその感じの感じか。
だからその辺のバンドのいいとこ取りしてますよみたいな売り方してたんですよ、実際。
そこに惹かれて聴くと実際そういう音だねと。
そのフォロワーに収まってるのであればそれを聴いた方がいいじゃないですか。レッチリとかニルバーナとかレディオヘッドとかインキュバス聴いた方がいいじゃないですか。
そこでちょっとどうなのかなみたいな。
あったんですけど、でもアブソリューションでそういうバンドじゃないんだっていうのが鼻開くんですよここで。
そこでめちゃくちゃグッと引き込まれたっていうのはありますよね。
なるほど。
まあそういうアブソリューションを語っていく回ですけど、
名番ラジオでミューズちゃんと取り上げるのは初めてなので、今回はミューズの歴史的なところも含めてアブソリューションリリースするまでのところを話していければなと思って、
私ちょっと勉強してきましたから。
すごい、さすが。
ミューズね、自分あんま歴史的とかその辺あんま全然知らないですよ。
これがまた結構面白かったんで、さっきまで話してたところにも通じるところですけど、いろいろちょっと面白かったんで話していければと思いますけど。
ミューズの結成としては1994年らしいので、
94年っていうのは16歳あたりってことになりますというところなんですけど、
きっかけみたいなところでいくと、まずドムがバンドを結成して、
そこに友人であるマシューベラミーが加入。
そういう感じなんだ。
もともとベーシストがいたらしいんですけど、
ベーシストが脱退したところに別のバンドでドラマーとして活動してたクリスを、
ベースに転校するように説得して、ベーシストに転校させて加入させて、
3人組のバンドとして結成して、
後にバンド名が変わってミューズになったっていう感じみたいですね。
ドラマーを?
そう、クリスはドラマーだったらしいですね。
クリスドラマーっぽいよね。
写真だけ見て誰がボーカルで誰がベースで誰がドラムですかって言われたら、
クリスとドムは逆だよね。
逆だと思ってました。
マシューベラミーは、こいつギターボーカルだろうなって思ったけど、
この人は間違いないな。真ん中に映ってるし。
クリスとドムは結構逆感あるよね。
そうですね、両サイドどっちだっていう。
結構そこの感じがミューズの個性になってるよなって思うんですよ。
ベースがドラムをやって、ドラムは結構フレーズ叩くよねみたいな。
ドラム出身のベースだからっていうのが結構あるかもしれないですね。
常に何をやっててもリズムが根底にあるんですよ、あの人のベースって。
ずっとそのリズムを刻んでるよねって、堅実なリズムを刻んでるよねっていうのがあるんですよね。
派手なフレーズ弾くんですけど、ベースで。
でもずっとリズムを刻んでるよね、ちゃんとっていうのがあるんで。
そこが結構ミューズの個性だなって思うんですよね。
やっぱりドラムやってただけのことだって、
ドラムとどう絡むといいかみたいなところってわかるんですか?
そこの気持ち良さめちゃくちゃあるよね。
ドラムとベースの絡み方の気持ち良さっていうのは。
いやー、なるほどね。
ドラム出身なんだっていうのは納得いきますよね。
それはなるほどっていう。
でもすごい面白いですよね。
ドラマーとしてやってたのを説得してベーシストに変えるってなかなかすごいというか、
それほど人間的にというか、なんか惚れ込んだのがあったってことですよね。
クリスにどうしても入ってほしかったみたいな。
どうしても入ってほしいっていう。
他のベーシストを、ベースやってるベーシストを見つけるより、
このドラマーをベーシストにしたいっていう。
誘ってる段階ではまだベースやるって説得中なわけなんですよね。
それで、でもお前を入れたいみたいな。
すごいよね。
クリスからするとさ、ドムお前がベースやれよみたいな。
そこのさ、どっちがドラムやるんだ問題が出てくるからね。
とかなったのかな。すごいよね。すんなりいったのかな。
ドラムバトルの末に、ドムが引っかかった。
負けたのか。
そこどうなんだろうね。
マットがジャッジする。
でもなかなか面白いよね、この演出は。
もしくはクリスが元々ベースに興味がなかったみたいな。
ドラマーとしてちょっと顕著に感じてたとかね。
ドラマー的にはベースちょっと興味あるんですよね。あるんですよ。
あいつさ、コーラス上手いじゃないですか。
ちょっと歌いたいなみたいなのもあるよね。
歌うんであれば、ベースの方がよりドラムでやるよりも歌うのもいけるぞみたいな。
ベースやってやれば。
見越して。
なるほどね。面白いですね。
うわーなんかちょっとすごいよ。
でもすごい魅力を感じてたんでしょうね。いずれにしろ。
その辺の関係性面白いですよね。
面白いですね。
ということで、16歳ぐらいでバンド3人を結成して、そこから活動を続けて、
1999年9月ショービズ発売ということで、これがファーストなんですけど、これが全英チャート29位だったらしいですね。
なかなかデビューとしてはでもいいですね。
どうなんですかね。
この辺の話はさっき最初の方でもありましたが、ここで結構面白いなと思ったのが、このショービズのプロデューサーがジョン・レッキーみたいなんですよね。
単独じゃないらしいんですけど、共同プロデューサーの一人って感じ。
ジョン・レッキーといえばもうあれですよ。
ラディオヘッドのザ・ベンズのプロデューサーとして、明晩ラジオのザ・ベンズ会でもいろいろジョン・レッキーの話はしてましたが。
そういうことでいくと。なるほどね。
そうなんですよ。しかもザ・ベンズっていうのが95年ですけど、ベンズの次に手がけたのがこのショービズなんですよね。ジョン・レッキー的に言うと。
なるほどね。
でさっき、散々ラディオヘッドとの似てるみたいなフォロワーみたいな話もありましたが、その辺でここがプロデューサーが絡んでるというところもあるっていうのが、なかなか面白いなと思いましたね。調べてて。
なるほど。実際結構関係性というかね。
関係者が関係してたっていう。
曲聴いたら多分そういう認識になってんだろうなって思いますよね。この段階の曲。
ショービズの曲聴いたら、じゃあこのプロデューサーがやったらいいじゃないかと。
ある意味その文脈のバンドでしかなかったんだと思うし。
ラディオヘッドを手掛けたプロデューサーに任せたらいい感じになるんでしょうみたいな。それで打っていきましょうみたいな。
それバンドというかレコード会社的な思惑が見えるかなっていう。
その文脈にあるから最初の印象が良くなかったんですよ。
こういう風に打ったらいいだろうとか、そういうのが見えたんですよ。ミューズって最初は。
だからすごく印象良くなくて、ああラディオヘッドフォロワーなんだなって。
そういう文脈の音で打っていくんだなっていうのが見えたからちょっと印象良くなくて。
それを全部覆したのがアプソリューションなんですよ。
いや俺らそうじゃねえからと。そこに留まってるバンドじゃねえんだ俺はっていうマシューベラミンのクリエイティビティの爆発。
そんなくだらないところに収まってねえぞ俺らはみたいなのを感じたからそこに惹かれたんですよね。
音聴いて全然フォロワーじゃないなこの人たちっていう。むしろパイオニア側だなこの人たちっていう。
これからの2000年代のロックを担っていく人たちなんだこの人たちっていうのが見えたからアプソリューションはすごい惹かれたんですよね。
その段階ではもうそこに収まってたバンドなんですよ多分。
まさにこのファーストのショービズは出た後のいろんな音楽メディアとか雑誌からやっぱりレディオヘッドとの類似性が指摘されてたみたいで。
ジョン・レッキー的にはそこに対してはやっぱり否定はしてて。
90年代後半にギター弾いて歌ってるイギリスのバンドってもう全部レディオヘッドと比較されてたでしょみたいな。
ミューズだけじゃないよねって話だと思うんですけど。
あとはそもそもベンズの後いろいろやっぱりオファー受けてたらしいんですよね。レディオヘッドのコピーやるようなプロデュースを。
でもそれは全部断ってて、ミューズをあえてその中から選んでいて。
ミューズだったらそういうコピーじゃない違いを出せると思ったからミューズを選んだっていうふうには言ってて。
それがだからアウトプットとしてその時どうだったのかはわかんないけど、その後の歴史を見ると結局似て非なるものになってたと思うし。
それを見抜いてたのかなみたいな。
いやーそうだね。そうだと思います。このバンドはそこに収まるバンドじゃないんだよって見えてたんでしょうね。だからこそ引き受けたんだろうと思うし。
ジョン・レッキー的にはそういうことらしいですね。
この辺面白いですけど。
ファーストのショービズが99年9月に出て、そこから次、2枚目がオリジン・オブ・シンメドリーですけど、これが2001年7月に出ていると。
これはまたチャートがかなり上がって前衛アルバムチャートは3位までいってるという感じですが。
ここも引き続きジョン・レッキーがプロデューサーの一人として関わっておりますね。
これはまあその3位記録してるぐらいなので、あれですけど、そういうメディアの評価としても、イギリスは結構高かったみたいで、もはやレディオヘッドと比較するなんて時代遅れとか。
おーすごいですね。
新しいグランジの再発明とかで評価されてたみたいですね。
すごいですね。レディオヘッドと比較するなんて時代遅れってすごいですね。
面白い表現ですよね。
ただ、アメリカでは結構評価が厳しかったみたいで。
アメリカでのレーベルがマーベリックだったらしいんですけど、そのレーベルからはラジオ向きじゃないって言って、ファルセットを減らして再録音するように要求されたらしいんですよね。
それをバンド側は当然拒否して。
それによってアメリカでこのオリジン・オブ・シンメトリー発売されなかったらしいんですよね。
まじで!?
ファルセットを減らさなかったから。
そうそう。ファルセットを減らせって。こんなのラジオでかけられないってなって。
ファルセットを多用するスタイルがアメリカ人的にはフェミニーすぎるというか、ロックってマッチョなものみたいな固定観念があって、そこにそぐわないよねみたいなのがあったのかもしれないっていうのはスイスプ?
もっとゴリゴリ濃いよと。
アメリカ人的には。
まあそこはね、レディオヘッド的なとかも絡んでるのかもしれないですけど。どうなのかわかんないですけど。
アメリカの評価は、さっきのはレーベルの話ですけど、メディア的な評価としてもアメリカでは信じられないほど大げさで、独りよがりがひどいとか。
あとは絶え間ない過剰な演奏がすべてに水をさしてるとか。
すごい。絶え間ない過剰な演奏がすべてに水をさしてる。すごい。
その辺ってやっぱミューズの魅力だと思うんですけど、それが多分アメリカ人的にはうまく伝わってなかったんだろうな。
まあそうですよね。表面的にしか捉えてないとそういう印象になるんだろうなみたいな感じですよね。
だってミューズってずっとそれをやってるバンドじゃないですか。絶え間ない。
絶え間ない過剰な。
過剰なのをずっとやってるバンドなんで。
大げさなっていうのも。
大げさな。
ずっとそれをやるバンドじゃないですか。
信じられないほど大げさで独りよがりがひどいって。
独りよがりがひどい。独りよがりがひどいのがミューズじゃないですか。
ずっとそれだと思うんだけどな。
ある意味的確に捉えてる。
そうそう。的確に捉えてんだと思うんですよね。
好きかどうかみたいな。
そうそう。大げさで独りよがりがすごいからいいっていう。
難しい。だってタイミングが難しかったんだと思うんですよね。
先行するニルバーナとか、レディオヘッドっていうすごい優れた表現をするバンドがあって、
どうしてもそこに対する追求するバンドのひとつが、
わかる人にはわかるものがあったんだと思うんですけど、
ショービズとかオリジナルシンメトリー聞くとわかるなって感じするんですけど、
そのバンドの個性はありながら、
そういうのはあったかもしれないかなっていうのはありますけどね。
なかなか面白いですよね。
イギリス側かなり評価を上げている一方で、
アメリカはアルアメリカの言葉が全然違うんですよね。
アメリカは言いませんけど、
アメリカの言いません。
アメリカは言いませんけど、
アメリカの言いません。
アメリカじゃないんですか?
アメリカはかなり評価を上げている一方で、アメリカはアルバムが発売さえされないっていう。
多分アメリカってああいう音って自国のバンドがああいう音を出してるんですよ。
だからあえてそのUKから来たバンドを。
輸入する必要ない。
そうそうそうそう。
今のバンドがああいう音を出してるから別にUKから仕入れる必要ないだろうっていうのは結構あるんじゃないかなって。
そういうそもそものスタンスはあったのかもしれないですね。
ミューズってUKでありながらUS的な音を出すじゃないですか。
そうですね。
もっとUKらしかったら。
そうそうそうそう。
すんなり別物として受け入れてたけどみたいな。
それがギリギリレリオヘッドだったと思うんですよ。
絶妙なUSとUKの合間というか。
それで売れたのがレリオヘッドであって。
ミューズはちょっとUSより多すぎたというか。
なるほどね。だからUSの土俵に入ってきちゃったから。
だからそこで勝負するのであれば別にUSはね、アメリカ人は自前のバンドでまかなえるからみたいな。
そういうのはちょっとあったかもしれないかなーっていう推測ですけどね。
あえてUKからね、入れる必要ないっていう。
そうですね。
あとはシーンの時代も移り変わってますからね。レリオヘッドの最初の頃とは。
そういうのも含めて。タイミング的なところもあんまり悪かったのかもしれないですね。
結構難しい時期だったと思うんですよ。
ちょうど狭間というか。
そうのレリオヘッドはめちゃくちゃエレクトロニカの方に行くじゃないですか。電子音楽的なところに行くし。
あとはやっぱり2000年代の大きなムーブメントとしてロックンロールリバイバルみたいな、もっと軽いロックの音がすごい流行ってたりして。
ミューズってちょうどその狭間じゃないですか。
狭間でちょっと独自に行ったみたいな感じですよね。独自というか既存の路線の延長に突き進んだみたいな。
軌道修正しないでそのまま行ったみたいな。
これが良くも悪くもだなと思うんですけど、その段階では結構難しい勝負を仕入れられたのかなと思いますよね。
2001年って一番それが難しかったタイミングかもしれないですね。
一番センシティブだったと思うんですよ。
かたやストロークスとかさ、
ちょうど出始めた頃ですよね。
ザ・ミュージックとか、この辺のすごい軽い音が出てくるタイミングだったし、
かたやラウドロック、リンプ的な、リンキーパーク的な音は幅を利かせてるタイミングだし、
どっちに行くのかなっていうのがミューズはそれが見えないというか、
どっちつかずになっちゃってたかもしれないですねっていう、そういうふうに捉えられちゃったかもしれない、
USの人たちにはっていうのはちょっと感じるかな。
で、あとこのオリジン・オブ・シンメトリーで触れておきたいのが、
このアルバムのプロデューサーの一人が、デイビッド・ボットリルなんですよね。
まあ、あれですよ。
トゥールのアニマ・トラタラウスのプロデューサー。
その2つのプロデューサー。
制作の前半、デイビッド・ボットリルがやってて、それをジョン・レッキーが引き継いだっていう。
そういうことなんですね。
なので、この辺めちゃくちゃ名番ラジオとのシンクロがすごいなって。
すごいね。
いうのがあって、名番ラジオ的にはそこも触れておかなきゃなっていう。
音作り的なところとかでの影響は?
どの部分にどれだけ関わっているのかがわからないですからね。
なかなかネーム的にすごいですよね。
レディオヘッド・トゥールみたいな関係者の。
っていうところからアブソリューションに続いていくわけですけど。
その2年後にアブソリューションが出てるわけですけど、2003年9月。
なので、ここまでは2年周期で出てるんですよね、ほぼ。
このアブソリューションはジョン・レッキーは関わってないですね。
なるほどね。
プロデューサー的な人は複数にいるんですけど、その中の中心とされているのがリッチ・コスティっていう人で。
この人はショービズとオリジン・オブ・シン・ムッドリーもエンジニア・ミキサー的な立ち位置で関わってた人みたいで。
結構そういうポジションではいろんな作品に、いろんなバンドのいろんな作品にも関わってる人みたいで。
結構僕がリスト見てて面白いなと思ったのは、レイジ・アゲンス・ザ・マシーンのレネゲーズのミキサーとかもやってたり。
あー、なるほどなるほど。
結構その界隈いろいろやってるんですけど、でも中でもこれはって思ったのはシガーロスのクウェイカーのミキシングやってて。
これはなんかこれだけやってるんですよね、シガーロスの。
これも面白かったけど、でもクウェイカー結構キャラクターあるから、なんか割と面白いなって思ったんですよね。
シガーロスの中でもすごいロック的なアルバムですもんね。
あー、なるほどなー。
いや、それすごい面白い。
面白いですよね、結構。
そのミューズの歴史としては、ミューズは多分見てると思うんですよね、ずっと。
でありながら、レイジの中でレネゲーズってちょっと多様性あるじゃないですか。
そうですね。
で、シガーロスの中ではクウェイカーってめちゃくちゃロック寄りじゃないですか。
中庸的な感じ?
そういうすごいロック的なバンドの中ではソフトな面になってたアルバムのエンジニアなりを携わってた人で、
すごいソフトなバンドのロック的な部分になってきたっていう、中庸的な感じがここで発揮されたんだっていうのはすごい面白いですね。
ポイントかもしれないですね。
そうですね。ミューズのそれまでミキサー的な立ち位置で関わってて、
ここではプロデューサーとして起用されてるところが面白くて、それがアブソリューションですということなんで面白いですね。
いやーすごいですね、この楽屋さんのリサーチ力。
これは手掛けたのは、ストーム・ソーガソンっていう有名な人ですけど、ヒプノシスっていう。
うーわ、出た!
出たですよね、演奏さん的には。
ピンクフロイドか。
そうそうそうそう。
いやー、そのテイストあるよなー!あるよなーそのテイスト!
なんか抽象的でありながらなんだろうなー。抽象的なんだけど、何かテーマ性を語ってるようなみたいな。
ヒプノシス感あるんだよな、このジャケット。
これは、そういうテーマをバンド側が示して、それでやったらしいんですけど。
これはアナログで撮ってるらしいんですよね、その影。
本当にこういう人形っていうか。
大きな段ボールでこの影を作って。
細かいところはわかんないですけど、上から吊るしてか何かやって、それを撮影してるっていう。
だからなんかCGとかそういう、いわゆるフォトショップ的なのでやってるわけじゃなく、ちゃんと。
生なんですね、生。
らしいですね。
なかなかすごいジャケットですよね。めっちゃ印象的っていうか。
一回見たらすごい忘れない。
そういうのって伝わると思うんですよね。
CGで安易にやってないというか。
だからこそ心に伝わるっていう。
それは絶対あると思うんですよ。
このバンドの音とその辺は結構リンクしてきますよね。
生が印象にあるというか。
それが根底なんですよねっていう。
そこに対してのビジュアルイメージの合わせ方。
そこがなんかすごいジャストだなというか。
CGで合わせちゃった方がいい場合もあるじゃないですか。その音に対して。
このアブソリューションというアルバムに対してはそうではないっていう。
生の音が希少にあるからこそその生のビジュアルイメージがあったほうがいいだろうっていう判断かもしれないですね。
なかなか本当に印象的なジャケットだと思います。
よくよく見ると怖いっていうか。
ミシンとかすごくいろいろ。
具体的に何を訴えかけてるかわかんないんだけど、
抽象性というかそこだけで伝わってくるものが何かあるよねっていう。
そういうジャケットですよね。
それを生でやってるっていう。
CGでやってないからこその生々しさがあるし、それは絶対伝わるんですよっていう。
あいにやってはいけないよねっていう。
そういうのがやっぱりこのアルバムのこのジャケットから伝わってきますよね。
これをCGでやってたら多分そんな伝わってこないんですよ。
このグッとこないんですよ。絶対。
そこの違いは絶対あるんですよね。
人間はそこはね、知覚するんですよ。
それはやっぱ視覚的にもそうだし、音的にもそうだと思うんですけど。
こんなことわかんないよねっていうところをこだわった方が絶対伝わるんですよっていう。
これは本当に印象的なジャケット。
印象的なジャケットですね。
そう思いますね。
というジャケットのアブソリューション。
ここまでいろいろミューズの結成からアブソリューション作るところまで語ってきましたが、
なかなか前段としてはいろいろ準備ができたんじゃないかなと気がしますね。
ファースト、セカンドを経てのサード、アブソリューション。
このミューズというバンドのオリジナリティであり、クリエイティビティが爆発したアルバムじゃないですかね。
俺をやらずには見てないんだっていうこのマシでありと。
俺を見せなければ何をやってる意味があるんだっていうぐらいの聞き迫るものがあると思いますし、
そういうものがやっぱり音楽的にも視覚的にも表せられた一作なんじゃないかなと思いますね。
ということで、次回はそのアブソリューション1曲目から曲を見ていければと思っております。
いよいよね。
次回は曲語っていきます。
ではでは、次回へ続きます。