1. 名盤ラジオ
  2. #65-1 RADIOHEAD『The Bends』..
2024-08-26 59:28

#65-1 RADIOHEAD『The Bends』特集!苦悩しながらも立てたスタートライン!~制作過程から見えるレディオヘッドの本質とは?

RADIOHEAD『The Bends』特集スタート!ギターロックの頂点?Creepの呪縛からの解放?そして制作過程から見えるレディオヘッドの本質とは? (※1.5倍速再生推奨) ※続きはこちら 『The Bends』序盤3曲の聴きどころを語る!レディオヘッドの特徴、アルバム冒頭の音の強さ!【名盤ラジオ #65-2】 https://youtu.be/Dd_bo4iyYPQ 「Fake Plastic Trees」と「Just」は対極?~『The Bends』ギターの特徴は?【名盤ラジオ #65-3】 https://youtu.be/YH7FWvP1YRE アルバム最重要な一曲?「Black Star」~後々のレディオヘッドの未来を照らした曲とは?【名盤ラジオ #65-4】 https://youtu.be/4WmouQg8igQ 別次元?突然変異?「Street Spirit」~そして『The Bends』期のレディオヘッドを総括!【名盤ラジオ #65-5】 https://youtu.be/gIBqV5z6mSk -------------------- 名盤ラジオ、メンバーシップ開設しました! ↓こちらの動画および概要欄にて詳細ご説明しています。 https://youtu.be/8cODTrEK29I ▼メンバー限定動画はこちら https://www.youtube.com/playlist?list=UUMOLLmGJNwNe6awEOw-avRFNQ ▼ご参加はこちらから https://www.youtube.com/channel/UCLLmGJNwNe6awEOw-avRFNQ/join -------------------- ◎X(旧Twitter) 名盤ラジオ https://twitter.com/meibanradio エヌゾー https://twitter.com/Nzo_the_7empest ヒデキ https://twitter.com/hidekeenan タクヤ https://twitter.com/takuyameiban -------------------- ■『Pablo Honey』特集 なぜレディオヘッドは神格化されたのか?バンドの特徴&各メンバーについて語る!【名盤ラジオ #39-1】 https://youtu.be/fMenbvtj-Lk レディオヘッド結成から『Pablo Honey』まで~1993年という時代背景も【名盤ラジオ #39-2】 https://youtu.be/m61yTqP_sKw Radiohead「Creep」を語る!時代を背負ったアンセムとその苦悩について【名盤ラジオ #39-3】 https://youtu.be/LS7Vdyc8zV8 縦軸/横軸で見て重要な過渡期のアルバム!大学生っぽいレディオヘッドの魅力を味わう【名盤ラジオ #39-4】 https://youtu.be/Wc356LbIW30 『The Bends』/RADIOHEAD 1. Planet Telex 2. The Bends 3. High & Dry 4. Fake Plastic Trees 5. Bones 6. (Nice Dream) 7. Just 8. My Iron Lung 9. Bullet Proof ... I Wish I Was 10. Black Star 11. Sulk 12. Street Spirit (Fade Out) 《CD&配信情報》 ●Amazon https://amzn.to/45XLBem ●Spotify https://open.spotify.com/intl-ja/album/35UJLpClj5EDrhpNIi4DFg?si=2Ys--P3lRbWmYYiEUZyK2Q ●Apple Music https://music.apple.com/jp/album/the-bends/1097862703 ■『名盤ラジオ』とは? 3人の音楽好きが古今東西あらゆる名盤から1枚をピックアップし、お酒を飲みながら語っていく番組です。 ※自由気ままなトークです。内容に一部誤りがある可能性がございますので予めご了承ください。

サマリー

ポッドキャストでは、レディオヘッドのセカンドアルバム『The Bends』の制作過程や関連するエピソードが語られています。このアルバムは、バンドにとって重要な変化をもたらし、リスナーに深い印象を残しています。制作過程では、バンドの苦悩や進化が強調されており、特に前作『パブロハニー』に比べて急速に成長したギターロックとしての位置づけや、メンバー間の絆、ライブの重要性が述べられています。『The Bends』の制作は、バンドの苦悩と成長を反映しており、特にライブでの手応えを得ることで新たな方向性を見いだした時期のエピソードが描かれています。また、アルバムに関するエピソードでは、苦悩や試行錯誤の中で生まれたアートワークと音楽の本質が探求されており、トム・ヨークの個人的な感情が作品に深く反映されていることが強調されています。

名盤『The Bends』の紹介
名盤ラジオ
こんばんは、名盤ラジオです。
この番組は、僕ら音楽好き3人が好きなアルバムについて、お酒を飲みながら色々と語っていきます。
タクヤです。今回もよろしくお願いします。
こんにちは、こんばんは、Nゾーです。
おはよう、おやすみ、ひできです。よろしくお願いします。
今回は、65枚目の名盤ラジオヘッドのセカンドアルバム、
『The Bends』です。
いやー、素晴らしい。
Bendsですよ。
素晴らしいアルバムが来ましたね。
Bendsですなー。
ついにBendsがやるときが来ましたね。
超名盤ですね。
そうですね。
これは大好きなアルバムですね。
ですねー。
もう名盤ラジオ界隈がね、ちょっとおかしくなっちゃってるなって思うんですけどね。
はいはいはい。
次、トゥールをやるぞってやると割と盛り上がる人がいるんですよ。
うわー、好きだーみたいな。
そう。
ラジオヘッドやるぞって誰も盛り上がらないんですよ。
確かに。
なんだよ俺。盛り上がれよお前ら。ラジオヘッドだぞ。ふざけんなよ。
そうっすねー。
盛り上がれこの野郎。
来たーって。
来たーってね、本来は。
Bendsだーって。
ついにラジオヘッドかーってなるんですけど、普通ね。
割と反応がうまいなーってなって。
なんでトゥールの方がすごかったんだって。
言われてみればそうですよね。
おかしいんですよ、そんなのはね。
言われてみれば。
そういうバンドでありアルバムですよね。
いやー。
一般的にも。
Bendsやるってなんかちょっとね、緊張しますからね。
Bendsだぞって。
言い戻しキャーみたいだね。
そうそうそう。
結構あるよね。
これもうなんか。
ちゃんとやろうって思うよね。
そうそうそうそう。
まあというところでレディオヘッドのBendsですね。
レディオヘッドは名番ラジオ的には記念すべきね。
名番ラジオの第1回目でOKコンピューター3rdアルバムやってるんですけど。
そうですよ。我々のね、本当に第一発目がレディオヘッド。
一発目がレディオヘッドですからね。
最初に取り上げてるバンドですよ。
そうですよ。
それはちゃんとやろうと思いますよ。
ナンバーワンが。
そうですよ。
そこでね1回目やって、でその後39枚目として彼らのファーストアルバムパブロハニーをやっていて。
だいぶ空きましたね。39枚目まで空いた。
で今回65枚目でセカンドアルバムBends。
アルバムの聴き方と影響
Bends。
Bendsはどうですか。
いいですよね。名番ですよねこれ。
これはやっぱいいよね。改めて今回聴いててもやっぱいいなって。
Bendsってどういうタイミングで聴いてます?お二人は。
なるほど。
どういうタイミングなんだろう。
うちら多分OKコンピューターかKid Aくらいじゃないですか。世代的に。
そうですね。一番最初に聴いたのは。
自分はどういうタイミングで聴いてるのかなっていうのが。
Hail to the sheaf。
そこまで行くの。
Hail to the sheaf。
Hail to the sheafは完全にリアルタイムで聴いてて。
それの前に他のアルバムは聴いてたんですけど。
それは後追いで聴いてた状態だったと思うんですよね。
Kid Aも後追いなの?
Kid Aも後追いです。
でもそれ僕もそうですね。
1分でOKコンピューターかな最初に見たのは。
僕はこれそのOKコンピューターの回でも何か言ってたような気がするんですけど。
高校の時にちょっと洋楽好きなT君っていう。
秀樹君も同じクラスだったから同級生で知ってる人がいて。
この人にパブロハニーとベンズを2枚借りた気がするんだよな。
で、高校生の時はあまりよくわからずに結構パブロハニーを聴いてたんですけど。
その借りてMDにとって。
で、ベンズもたまに聴きつつみたいな。
高校の時にその2枚は聴いてて。
OKコンピューターはもうその時出てるんですけど、そこまで行きつかなかったというか。
高校生の行動範囲では。
っていうので大学入ってOKコンピューター聴きましたね。
で、もうOKコンピューターはそっからめちゃくちゃ聴いてて。
そっからすぐにもうキットAとかどんどん行った感じですけど。
だからリアルタイムではないですね。
元々は聴いてたって感じなんですね。
そうですね。割とだから順番に聴いてるっちゃ聴いてるんですけど。
そんなに覚えてはないっていうか。
言うてもリアルタイムではないんで。
どこで一番、「うわ、レディオヘッド!」ってなったんですか、博也さん的には。
OKコンピューター?
まあそうですね。
OKコンピューターって、結構キットAとかも多分ほぼ同時期に聴いてると思うんですけど、もう出てるんで。
でもOKコンピューターでやっぱめちゃくちゃハマりましたね。
で、割と時間差でキットAにはまるみたいな感じですけど。
なるほどね。
園蔵さんはどんな感じだったんですか。
俺は雑誌とかをいろいろ見るじゃないですか、情報を仕入れてる中でも、
OKコンピューターでほぼほぼ年度代表みたいな、その時代を代表するみたいな、ほぼほぼ何を見ても上位に来るんですよ。
トップ3に入るようなアルバムで。
全然リアルタイムではないんだけど、2000年か99年かそれくらいで、そういうのを見てて、めちゃくちゃ見るなこれみたいな。
医療機構みたいな、これは聞いとこうみたいな感じで、OKコンピューターとあとほぼほぼ同時でベンズを聴いてるっていう感じですね。
なるほど。それ高校とか。
いや、大学かな、大学。99年、2000年ぐらいですかね。
高校時代にはレディオヘッドは聴いてないですね、僕は。
じゃあ一番最初にハマったみたいなのはやっぱOKコンピューターになるんですか?
いや、でもベンズなんですよ。
なるほど。じゃあほぼ同時期でありながら。
OKコンピューターが本当そのもう時代の象徴みたいな感じで言われてて、そこと付随してOKコンピューターとベンズと両方ほぼほぼ同時に聴いたんですけど、
持ち上げられてるのはOKコンピューターなんだけど、僕としてはベンズじゃないと。このバンド。
なるほど。
音楽的影響と進化
いや、ベンズでしょみたいな。ベンズでしょと。こっちだよ。OKコンピューターじゃねえよと。ベンズだよって最初なってたんですよね。
最初はそういう入りだったですね。だからベンズ、がっつりハマったのはやっぱベンズなんだろうな。OKコンピューターはちょっとわかんなかったんですよね。
そうですね。それもわかりますね。
Kid Aがもう完全にリアルタイムだったんですよね、僕は。
なるほど。
そこでその世間的な動きとか評価と、あと自分的にも、え、なんなこれみたいな、こんなんなっちゃうのっていうところで、言うとやっぱKid Aっていうのは衝撃的だったなっていうのは。
なるほど。
衝撃した。リアルタイムで衝撃したのはKid Aなんですけどね。
なんでそれを今僕が聞いたかっていうと、レディオヘッドってやっぱすごい1枚ごとに変わるんですよね。
そうっすよね。
まさにそこですよね。
だからどこでどういうふうにはまったのかなっていうのは聞いてみたいなっていう、聞いておきたいなっていうのがあったので。
Kid Aが出てるのが2000年10月。
2000年ってことか。
高校3年生。
うん、だね。
この辺はね、やっぱ時代面白いですよね。なんか、まあよく言ってますけど横で見ると面白くて。
2000年、まあその頃日本ではっていう感じでいくと。
はいはいはい。
名番ラジオ的に言うとね、ルナシーは赤いルナシー、ルナシーYが7月に出ていて、8月にはラルクのリアルが出ていて、9月にはバクチクのワンライフワンデスが出てる。そんな時代ですね。
ああ、なるほどな。その辺を思い返すとなんかすごい、いろいろなんか蘇ってくるものがありますけど。
いや、2000年なかなかすごいですね。
確かに、その辺りのラインナップはね。
2000年とかね、2000年とかかな、そこすごいですね。
2000年とかやっぱすごいターニングポイントになってる感じしますね。99年、2000年あたり、やっぱ。
いやー、まあそこはやっぱすごいですね。ベンズの話じゃないんですけど、全然。
確かに。
いや、そこの、やっぱキッドAなんですけど、あれはね、本当にすごかったですよ。
やっぱあれ、周りの反応もすごかったし、やっぱ聞いてみてその、やっぱ日本のロックとの明らかに格差を感じちゃったっていうか。
ルナシーとかラルクがあれをやってる時にレディオヘッドはこれをやってるんだっていうのが、自分の中でもう隔絶しちゃってるんですよ。壁があるんですよ、完全に。
ああ、もう日本のロックここには追いつけないなっていうのをなんか一番感じた時期ですね、たぶん。
いやー、結構それ、僕なんかこの音楽史というんですか、こういう、割となんか身近なところですけど、この年代のそういうので、一番リアルタイムで聞きたかったなっていうのの一つですね、キッドAは。
いやー、キッドAはあれで、本当にものすごい差を感じちゃいますよ、あれって。すごい差を感じたもん、俺。ものすごい、全然日本のロック全然追いつけねえわって思ったもん。
キッドAの良さをわかんないんですけど、キッドAの良さってたぶんあの時点で俺理解できてないんですよ。俺わかんねえなって思ってて、でも圧倒的な差を感じちゃったんですよね。こっちの方がすごいっていうのはなんか肌で感じた。
だからあれは本当衝撃でしたね。
その辺に通じる話でいくと、よくエルゾーさんが言ってる赤いルナCYのやつが、90年代後半のレイディ・アゲイスト・ザ・マシーンであり、コーンの要素が多いっていう、そういうところがルナCは2000年にやっている、一方でキッドAは2000年でこの音っていう、その対比でってことですよね。
俺もありますね。そのもうここまでやっちゃうんだっていう。どうしてもやっぱり日本のトップのバンドはすごいことをやったり、洋楽の要素とかも取り入れつつやるんですけど、なんていうかな、日本のヒットチャートから離れてないというか、その範囲内でやってるっていうか。
そこはちゃんと意識しつつ、冒険もしつつなんですけど、レイディオヘッドってもうまったく考えてないんですよ、その辺。売れる売れないとか。
ここまで冒険しちゃったらお前今までのファン全員離れるよっていうことをやるんですよ、ここで。
それがなんかすごいなっていう。そこになんかゾゾーってしちゃったんですよね。背筋が震えるっていうか。
それはやりませんよ、誰もっていうのを。
ヒットAでレイディオヘッドがやってたんで。それはなんかもう、そこまでストイックに突き詰めちゃうんですかっていう。
日本のロックバンドもものすごいストイックにやってたと思うんだけど、それすらもなんか凌駕してるというか、そこは眼中にないっていうぐらいやっちゃうんですよね、あの頃のレイディオヘッドって。
そこの冒険心とかそういうのを感じ取っちゃって、ブルブルブルって震えるっていう。
これは何だろうっていう。
あとはそのヒットAの衝撃の理由の一つに、元々はつい5年前まではああいうベンズみたいな。
バンドサウンドをやってたバンドがこの音っていう、その進化のそれがあるからですよね。
いきなりヒットAみたいな音をポンって出てきたわけじゃなくて。
ああいうのをやり続けてきたんだったら私もね。
そこですよね、衝撃の裏側にあるものとしては。
そうなんですよね。だからレイディオヘッドがそれをやったっていうのがすごい衝撃というか。
そこまでなんかやってしまうのかと。
もともとそういう音を出してたバンドが、とかアーティストがそれをやったなら、そこまでではなかったと思うんですけど。
レディオヘッドの挑戦
もともとはね、もっとトラディショナルなロックバンドというか、ギターバンドだったレイディオヘッドがここまでなんか自分を壊すというか、
自分の形をなくすところまで挑戦してしまうんだっていうところの衝撃ですよね。
でもね、自分が日本にいて日本のロックバンドをすごい見てるから、そことの比較として見てしまうんですけど、ここまでやってるバンドって世界的に見てもいないですからね。
取り立てでその日本との差というよりはやっぱりレイディオヘッドが飛び抜けてたんですよねっていうのは。
確かに。世界見回しても確かにそんなに。
ここまで形変えちゃってもロックバンドじゃなくなるわけじゃないですか、あそこで。
そこまでその自己を、自分を殺心するというか。
いやーだって、フィルとかも何しよう、どうしようって思ったと思いました。
フィルとかいるのかお前みたいな感じじゃないですか。
ドラムは一番そうだよね、ドラマ。
生ドラム1曲ぐらいでしょ、オプティミスティックだけ。
きっとAはね。
きっとAしか入ってないよね。
フィルが一番悩んだよね、あれね。
俺どうしよう、俺いなくていいよね。
お前ふざけんなよ、思いよくてねえこの野郎みたいな。
サンプリングすらたぶんしてないですからね、生ドラムのほとんど。
すごいよもう。
フィルね、どこの何をやってるのか気になりますけどね、ほんとに。
もしかしたらリズムトラック全般に作ってるのかもしれないんだけど。
まあ打ち込みとはいえみたいな、海の監修みたいな。
監修みたいな。
そこすごいんだよな、あのメンバーは。そこにちゃんとついていくというかね。
網の毛もなくなるし存在意義もなくなるというね。
散々な雰囲気ですよ、たぶんね。
でもライブだと叩いたりとかしてたりするから。
そうそう、そうだね。
それもまたかっこいいんだよね。
ライブで叩いてる肉体性がやっぱロックバンドなんだっていうのを。
『The Bends』の制作背景
ライブバンドだとまたかっこいいってなる部分だったりするんで、そこも魅力的なんですよ。
そこがやっぱね、ただのハゲじゃねえんだよな。
頭髪とともに存在理由がなくなったわけではないんだよ。
存在理由はあるんだよな、ちゃんと。
ベンズの頃はまだありますからね。
ベンズの頃はそうだね、あの頃は全然あった頃だね、髪の毛も。毛孔も生き生きとしてたし。
だいぶ兆候ありますけどね、そうはいっても。
兆候もありますけど、もうなくなるなっていう兆候ありますけど。
いやー、バンドサウンドの変化とともになったんだ。
そうだよ、そういう、ね、罪深いよね。
一人の人間の毛孔のね、毛孔のあれと。
フィルの写真を見ればだいたいどの時期のサウンドなのかなっていうのが、
だいたいわかるんだよ。
ハウンドがわかるっていう。
いやー、すごい。
まあね、レディオヘッドはでも本当に、今ね、いろんな話をしてきましたけど、進化がね、本当すごいっていうところと、
そのアルバム、その間に出てるアルバム、一枚一枚が本当に名番なので、もう世界的、歴史的な。
そうですね。
どのアルバムがっていう話でもね、本当に永遠に話せるっていう。
なんか全部重要アルバムみたいな感じ。
いや、本当そう。
どれをね、本当にどれが好きっていうのに、みんなこうばらけても不思議ではないっていう。
本当にそれくらい、もう全部が名番で、その進化がすごいっていう。
進化すごいですね。
結局レディオヘッドって、一枚でそのジャンルを極めちゃうんですよね。
はいはいはい。まさにまさに。
そこをもう制覇しちゃうっていうか。
だからもう、ポーンと次にレベルアップしていけるんですよね。
だからあそこまでいけたんだろうなって思うんですけど。
まあね、今回はベンズということで。
キッド英会みたいな。
入りとしてはもうキッド英会みたいになってますけど。
なんかベンズ会みたいな。
やがてそんなに、なんか、
この95年、3月に出てるベンズですね。
だって5年、5年ですよね。
そう、5年、5年、5年。
キッド英の5年前がこれなんですよ。
うーん。
5年、5年ですよね。
5年、5年、5年。
キッド英の5年前がこれなんですよ。
Xジャパンだったら1枚しかアルバム出ないですよ。
そうですね。
1枚も出ないですよ。
いやまあ実際ね、ジェラシーからダリアが5年。
ジェラシーからダリアが5年じゃないですか。
あれの振り幅と、ベンズとキッド英の振り幅を見るとやっぱり、やっぱりすげえなって思うんですよ。
なんじゃそれはみたいな。
あの2つ入って聞かされて、同じバンドって思わない人いるかもしれないぐらい変わってますからね。
いやもうトムヨークの声ぐらいしか共通でないじゃないですか。
それぐらいの振り幅があるんですかね。
いやもうトムヨークの声ぐらいしか共通でないじゃないですか。
それぐらいの進化の度合いがすさまじいんですよね。
やっぱりそうですね、進化のスピードすごいすごい。
異常ですよね。
すごいすごい。
パブロハニーからベンズも進化が結構すごいじゃないですか。
すごいんですよ。そこもやっぱりそれはまさにベンズ界で出会わず。
本来テーマ来た。
そうですね。
パブロハニーは本当、言ってみればグランジオルタナティブの枠にあったに過ぎないアルバムだと思うんですけど、
次のベンズでギターロックっていうものを極めてしまったみたいなところにまで行くじゃないですか。
行きますね。
ギターロックの究極って言ったらもうベンズじゃないですかっていうところまでやっちゃうんですよね。
ちなみにそのパブロハニーからベンズはどのくらい空いてるんですか。
2年。
2年。
なるほどね。
2年ですよ。2年で極めちゃうんですよ、ギターロックというものを。
おーすごいですね、やっぱ。
進化の速さですね。
そこの本題、ベンズがどうやってできたかっていう話をしていきますか。
ちょうどそういう話になってきたんでね。
ですね、ベンズにフォーカスして。
ギターロックの究極と今出てたアルバムがどう作られたかっていうところですけど。
パブロハニー界でいろいろレディオヘッドのそもそもの結成とか成り立ちの話をしているので、
ちょっとその辺をここでは割愛しますけど。
パブロハニー界参照ということで、その辺パブロハニー界聞き直してもらえればと思いますけど。
聞き直します。
パブロハニーは93年2月に出ていると。これがファーストアルバムですね。
93年2月。
あんまりね、UKとかでは、まぁイギリスのバンドですけどレディオヘッドは。
そんなに売れなかったんですけど、93年夏にアメリカでクリープが大ヒットして。
で93年はなのでアメリカでツアーしたりとかっていう感じの活動をしていたと。
で93年は12月ぐらいまでなんかツアーをやってたみたいなんですけど、
結構なんかもうその最後の方はかなりなんか過酷で肉体的にも精神的にも疲労がすごかったっていう。
でなんかクリープがヒットしたんで、よくレディオヘッドのクリープで言われてますけど、
そのクリープの重圧とかがもう始まっていて、
ヒットするとそれを超えなきゃみたいな、次はそれを超えなきゃみたいな、そういうようなことだったりとか。
クリープのバンドみたいなそういうような評判になったりとか、その辺が重なって、さっきの疲労とかと重なって、
かなりその時期バンド内、レディオヘッドってめちゃくちゃメンバーの結束が強いというかね。
学生時代からのメンバーなんで結束が強いイメージありますけど、
なんかバンド史上この時期が一番なんか仲が微妙だったっていう言葉、なんか振り返って言われてますね。
っていうのが93年のツアー年末までやってて、
で94年になるとセカンドアルバムを制作開始してるんですけど、
ここで迎えられたプロデューサーがジョン・レッキーっていう人で、
なんかストーン・ローゼスとか、あとライドとか、
ライドはシューゲイザーでよく出てくるようなバンドですけど、
そのライドとか手掛けたジョン・レッキーを迎えて制作開始するんですけど、
さっきも言ったクリープ以上の曲を作らないといけないっていうのがやっぱあって、
クリープの次としてこれはふさわしいのかみたいな、
そういう呪縛がやっぱあったらしくて、
この時期全然ダメだったらしいですよね、この94年になった最初のこのセッションというか。
もともとレコード会社的には春にシングル出して、
10月にアルバムみたいな予定でいたらしいんですけど、
その時の春にシングル候補になってたのが、
曲のザ・ベンズ、サルク、ナイス・ドゥリーム、キラー・カーズだったらしいんですけど、
結局その時期でのシングルは見送りになると、
まあ納得いかなかったんでしょうね。
そんな感じでセカンダーアルバム作りなんか難航してるんですけど、
アルバムがもうなんかできないままツアーに出るんですよね、5月から、世界ツアーに。
で、さっき言ってたような曲は多分もうラインナップにあるし、
その前から新曲は多分曲自体はできてるんで、
結構そのツアーで後にベンズに入る曲たちを新曲としてやってるんですよね。
で、その5月27日にロンドンのアストリアでやったライブが、
ライブビデオになってるんですけど、
そこからもアルバムベンズに入ってる曲から8曲やってて、
その時点でだいぶ曲があって、演奏されてると。
で、結構ね、ここのそのツアーで、
その新曲をやることでいろんな手応えをね、掴んでいったらしいんですよね。
だからこのツアーは、そのレコーディングに詰まってツアーになった感じになってますね。
ライブの重要性
それが正解だったという感じで。
やっぱライブやると曲ってどんどん良くなっていくんですね。
そうなんだよね。
だからまあ、その辺でもやっぱradioheadって、
どんどん良くなっていくんじゃないかなって思うんですよね。
だからまあ、その辺でもやっぱradioheadって、
根っこというか、成り立ちが本当にライブバンドなんだなっていう。
なんかすごい、後のradioheadのイメージでいくと、
スタジオですごい採用して作り込んでみたいなイメージある人も多いかもしれないですけど、
もうめちゃくちゃライブバンドっていうか、
そういう本質なんだよなっていう。
人間がやってる生きたバンドっていうかね、生き物というか。
音としてはね、ものすごいエレクトリックな方に行っちゃうんですけど、
でもやっぱロックバンドなんですよね、本質的には。
使ってるツールが何であれ、
やっぱりバンドで音出してなんぼっていうバンドなんですよね、結構radioheadって。
そこがやっぱりすごい安心するところだし、
やっぱ信頼できるとこなんですよね。
その場で音出してどうなんだっていうのをずっとやってるバンドなんで、
そこがやっぱいいですよね。
その変化だからさっきもちらっと触れましたけど、
きっとA時代のライブとかでもかなりフィジカルにステージ上ではやってますからね、
メンバーそれぞれが。
そこでやっぱ楽曲が進化するのが目の当たりにしますもんね、やっぱり見てる方としても。
あんなにデジタルな音が、やっぱり生演奏でバンドがやるとこんなにロックな曲になるんだっていう進化の度合いを見るっていうのがありますし、
本質的にすごいロックバンドなんだよね。
方法論がロックバンドらしからぬものを採用してるだけで、
本質的にはすごいロックバンドなんだよな、レイティオヘッド。
苦悩からの脱却
この辺の本当にスランプというかね、クリープの呪縛みたいなところから抜け出すのが、
そのライブで新曲をやって手応えをつかむっていうところがね、まさになんか、
レイティオヘッドの本質ってやっぱりそういうところにあるかっていうのが。
やっぱりライブでやらなきゃね、ダメだったんだろうね。
それは本当に思いますよね。
スタジオでこう、うーんって考え込んで、
ああだこうだやってただけでは多分打開できなかったんだよね。
その辺がね、なんか面白いなって思いましたね。
ベンズの元にあったのはそういうとこなんだっていう。
ライブってやっぱね、すごい集中力と一瞬のひらめきと、なんかすごいっすもんね。
あの場はすごいエネルギーがあるから。
そうですよね。
で、ダイレクトに見てる人のリスナーとかファンの反応があるわけだから、
あ、こっちなんだっていうのはなんか、
肌でわかる場ではありますよね、アーティストとしてはね。
そうですね。
で、その、
その、
その、
肌でわかる場ではありますよね、アーティストとしてはね。
そうですね。
で、やっぱ、まあ単発のね、こうライブっていうよりは、やっぱツアーで、
ずっとこう、演奏の積み重ねというか、
やって、じゃあ次はもっとこうしようとかっていう、
いろんなね、移動とかもやっぱコミュニケーションが取りやすかったりすると思うんで、
もっとこうしよう、ああしようっていう話も多分できただろうし、
1回1回でのね、上積みっていうのもすごいやりやすいんだろうなっていう感じがするんで、
こういう、なんか時期にツアーをやるっていうのはほんとデカいんだろうなっていう。
アルバム作るときはツアーをやれということですよね。
ツアーをやってレコーディングすべしっていう。
そう、ツアーをやってからすべしという。
ね。
ここでもそれがね。
この頃は多分楽しかったんじゃないかなと思うんですけどね。
人達的にも。
手応えをね、どっかで掴んじゃえば多分、
なんかこの方向で行けるぞみたいなのが途中で見えてそうな気はしますよね、なんとなく。
やっぱりバンドが一丸となって模索してると思うんですよね。
クリープっていうすごいヒットがあった、その次を全員がどうにかして見つけ出そうっていう時期だと思うんで。
苦しいかもしれないんだけど、楽しい時期でもあったんじゃないかなと思うんですよね。
そうですね。
やっぱりすごいロックバンドとしての面白さ、楽しさと苦しさと厳しさとっていうのは一心に感じてた時期なんだろうなって思いますね。
EPのリリースと反応
本当に辛くなるのはこの後なんだよ多分っていうね。
確かに。
まだ楽しかったっていう余裕があるんじゃないですかね、この頃はっていうのは思いますけどね。
で、途中9月にEPとしてマイアイアンラングリリースしてると。
これがだから一番最初に世に出たというか。
一番最初に出てるのがマイアイアンラングなんだ。
そう。
意外。
そうでしょうね。
そうです。
割とマニアックな方の曲を。
だと思いますね。
してきたなって感じですよね。
テーマ的にはベンズに対してのアイアンラングっていうところではなんか。
はいはいはい。
大使というか。
これでも歌詞が結構面白いですよね。
マイアイアンラング?
皮肉っていうかめっちゃ直接的ですけどね。
うん、ですね。
だからそこをやっぱ表明したかったかな。
それを出したかったっていうカウンターっていうかなんていうか。
それだろうね、やっぱな。
そこですよね、途中の。
This is our new song. Just like the last one.
A total waste of time.
マイアイアンラング。
すごい確かにその辺。
これが俺たちの新曲だ、どうだ前のと同じだろって。
全く時間の無駄だぜって。
すごいよね。
これ、まあすごいな。
わかるよ、わかるよ。
クリープを超えるのを出してくれって言われてこれを。
ほらこれだよ。
これだよ、同じだろって。
そっくりじゃん。
そっくりだろって。
そこにね、やっぱ捕らわれてるじゃ捕らわれてないけど。
そうそうそうそう。
めっちゃ意識してるやんって。
意識してるじゃねえかっていう。
いやー。
確かに。
その情けなさがいいんだよな。
意識してる奴がガッツリ気にしてる。
そっかなんだよね。
めっちゃ気にしてるっていう。
そこを出せるところがやっぱいいんだと思うよ。
しかもこのEP結構曲は入ってるんですけど、
一番最後に入ってるのがクリープのアコースティックバージョンなんですよね。
結局クリープ入れるから。
情けないな、もう情けない。
ダメだよ、もうこんなバンドは。
どこまでメンバーの意思だかレコード会社のあれだかわかんないですけど。
情けないわ。
これ結構面白かったな。
それはウケるね。
ああ、ダサいわ、もう。
ちょっと可愛いですよね、なんか。
うん。
めっちゃ気にしてるって。
ああ、ダサいわ。
めっちゃ気にしてるって。
そこなんだよね、そこが可愛いとこなんだよな、やっぱり。
自分たちの意思で全てコントロールできるわけでもないですしね。
この時はそうですね。
そうですね。
うん。
自分だったらやっぱね、自分だったらね、いやそれはやらないなっていうところなんですけど。
そうですけどね。
もうそこ触れないでって、掘り下げないでって。
葛藤はあったんだろうなって思うとなんかなかなか、でも出てるんだっていうね、最終的には。
でもやっぱりね、それを表現せざるを得ないというか。
こうなんだろうなぁとも思いますし。
でもまあ、だからこそ、次こそはそうならないでいいように、もっといいものを作ってやるぞっていう原動力になってあるのかもしれないですね。
そうですね。
ベンズっていわばそういうアルバムですもんね、そのグリープの反動というか。
グリープとパプロハニーというアルバムで必ずしも自分たちがやりたかったものではないものをやった結果、割と売れてしまったというか。
特にアメリカでね、そこに対するアンチテーゼっていうか、もう一回自分を取り戻す戦いみたいな感じがしますね、ベンズは。
そうですね。
で、途中ね、そういうEP出て、で、ツアー続いていったんですけど、結局ツアー終わってから2週間でアルバム完成したとかって。
『The Bends』の反響
だからやっぱもうライブ中にね、相当手応えも得て、あとはもうじゃあ撮るだけみたいな感じまでいってたのかなって。
だからもう早かったね。
早すぎるだろ。
早いですよね。
早すぎる。
まあそれまでの作業もあったのかもしれないですけどね、もともとやってた部分。
俺はフィルセルウェイが剥げるわな。
とんでもないスピード感が抜けていってますよね。
髪の毛がもう抜ける抜けるって。
それで、95年3月13日にザ・ベンズ発売ということなんで。
これがね、全英チャートで6位に入る検討。
ただ、アメリカでは不発らしいんですよね。
アメリカでは不発なんだ、ベンズって。
そう。なんかね、クリープに代わるものは見つけられずっていう評価。
今度はされちゃうんですよ。
わかるわかるわかる。
だからもう向こうはそういうふうに、
ベンズはわかんねえんだ、あいつらはな。
それはすげえわかるな。
結構ね、面白いですよね。
うん、すごいなんか。
パブロハニーの時期、クリープに最初のイメージは、
クリープに最初のイメージは、
クリープに最初のイメージは、
クリープに最初のイメージは、
すごいなんか。
パブロハニーの時期、クリープに最初に反応したのがアメリカで、
そっちでブレイクしたんだけど、
ベンズはね、イギリスで6位ではありますけど、
検討してアメリカでは、
クリープに代わるものは見つけられないかったっていう感じで。
わかりやすくそうだね。
やっぱりパブロハニーって、
めちゃくちゃアメリカの音なんですよ、あれって。
そうですね。
あれってものすごいピクシーズだし、ソニックユースなんだよね。
だからどっちもアメリカのバンドじゃん。
だからイギリスから出てきたバンドが、
アメリカナイズされた音を鳴らしてて、
そこに反応しただけなんだよ、アメリカ人ってのは。
で、ベンズっていうのはそうじゃないんですよね。
単純にアメリカンな音ではないし、
もっと複雑で有形らしい情緒とか複雑さとか、
いろんなものを盛り込んでいくから、
そこはアメリカ人わかんねえんだろうっていうところだよね、たぶん。
それすげえわかる。
国の色ってなんか本当はありますよね、何なんだろうな、不思議ですよね。
パブロ・ハニーはめちゃくちゃそこにフォーカスした音になってんだもんね。
ピクシーズだしソニックユースだし、もっと言えばニール・バーナだしっていう。
やっぱそれは嫌だったんだろうね、レディオヘッドはっていう。
そういう形で売れてもそれは不本意だっていう。
もっとたぶんあの人たちは複雑なものというか、もっとできる。
あんな単純な音じゃねえんだっていうさ。
っていうのもあっただろうし、それを表現したベンズだと思うんですけど、
それがアメリカで不発っていうのは、わかるっちゃわかるし、
皮肉と言えば皮肉なんですけどね。
でもイギリスではちゃんと売れたんだろうかね、そこそこ。
そうですね。
まあそんな感じでね、ベンズ発売まで行ったという感じですけど。
途中チラッと出てたと思うんですけど、
ベンズっていうタイトルの意味というか、
これはご存知ですか?
はい。はい、知ってます。
これはですね、あれですよね。
ダイビングとかしたときに、深いとこに潜って、
そっから一気に急激に水面の方に上がってきちゃうと、
血液がすごい圧迫されてたやつが、
その圧が上がってきちゃうんですね。
血液が上がってきちゃうんですね。
なんていうんですかね、血液がすごい圧迫されてたやつが、
その圧が急になくなることで沸騰しちゃうみたいな感じになるんですよね、血液が。
気泡が血の中にできちゃって。
それでいろいろ体がおかしくなっちゃうというか。
ということですよね、これベンズっていうのは。
そうですね。潜水病とか減圧症とかそういう感じみたいですね。
なぜそんなタイトルにしたんだろうか。
いやもう単純に息苦しいってことでしょ。
息苦しさの。
突然やっぱり成功してしまったことによる息苦しさとか、
そこによって周りの人間関係が疫変してしまう息苦しさ。
とにかく息苦しいっていうのがこの頃のトム・ヨークの心象だと思うんですよね。
それを直接的に表しているというか、それを表現せざるを得なかったっていうことですよね。
とにかく息苦しい、呼吸ができないのも何なんだこれはっていう。
まさに急浮上によってそういう風になる時っていうことでしょうね。
だと思いますね。
ですね。
クリープで急に深海魚がね。
深海魚がいきなりすぎ上げられて、
せめにあげられてしまうとね。
膨れ上がってね。
パンパンになっちゃう。
破裂しちゃうってね。
まさにそれだと思いますよ。
そこになんか息苦しさを覚えてしまうっていうのがやっぱり90年代のテーマだと思うんですよね。
レディオヘッドの苦悩とアートワーク
やっぱカートコーパーもそれで死んだわけですよね。
それを生きながらにして表現してたのがトム・ヨークであって、やっぱりものすごい苦しかったんだろうなっていう。
前時代のロックスターだと単純に売れりゃパーティーだつって、女じゃドラッグだ酒じゃつって楽しめたんだけど90年代の人間はそれは楽しめなかったんだよなっていうところがやっぱロックの一つの大きなテーマになってたんですよね。
それはやっぱり今にも通じるものはあると思うんですけど、単純にパーティーやっては楽しいのかといえばそうじゃねえじゃねえかっていう。
そういうのの自我の芽生えの始まりのことの表現じゃないですかね。
そうですね。そしてこのジャケット、アートワークですからね。
こんなアートワークの部品はわけわかんないんだよな、これ。
かっこよくもねえし、なんか。
謎の人形っていうか。
顔というか。
ジャケットもっとどれかかっこよくしろよつってね。
これはなんかあの、蘇生実験用のダミー人形っぽいよね。
蘇生実験。医療用のなんかそういう。
医療用のあのさ、身近なところで言うとあの人工呼吸っていうか、心臓マッサージとかやる。
人工呼吸してる人形あるじゃないですか。あれっぽいもんね。
それですね。
まあこのタイミングからのスタンリー・ドーン・ウッドっていう、まあそれ以降のアートワークっていうのが出てきて、
まあこのタイミングからのスタンリー・ドーン・ウッドっていう、まあそれ以降のレディオヘッドのアートワーク全部手掛ける、
トム・ヨーフックの大学時代からの友人がやってるんですけど、
そのトムとスタンリーで病院の訓練棟に、なんかまあ許可を得てですけど、入って撮影してたらしいんですけど、
その時にたまたま見つけたのがこの人形で。
本当に病院の、本当にそういう実際使ってる、実際のやつなんですね。
なんか何体かある中で、これだけこんななんか、窒息してるのにまるでオーガズムに達してるみたいな、
そういう表情をしてるんで、なんかこれを撮って、それをジャケットに使ったらしいです。
なんか確かに、まあなんか安らかな顔というかなんか。
まあすごい表情っちゃすごいよね。そのなんか人形だと思うとすごい表情というか。
もっとね、見てる側としてはもっとなんかかっこよくしろよとか思うんですけど。
でもこのそのなんか身近な感じというか切実な感じ、リアルな感じが多分トム・ヨークのその心象風景にめちゃくちゃマッチしてたんだろうなっていう。
すごい有名なデザイナーがなんかやってっていう、それじゃないんだよっていう状況だったんだろうなって思いますよね。
ほんとやっぱセッパ詰まってたんでしょう。いきなり売れちゃって。
リオヘッドのジャケットってほんと面白いっすね。なんかすごいな。
それ以降のね、どのアルバムジャケットもそうだけど、シングルとかもすごく世界観が統一されてる感じのね、ジャケットだもんねリオヘッドって。
それを基本もう同じ人がずっとやったりするとか。
すごいなんかやっぱり表現する人間の心象を大事にしたデザインだなって思いますね。一貫して。
後の方が洗練されてはいるんですけど。
そうですね。
アートだなっていうのはあるけど、何よりもやっぱり、多分トム・ヨークだとは思うんですけど、この心象を反映したアートワークでなければ認められないっていうのをずっとやってるかなって感じにしますよね。
そうですね。
そこがやっぱりレディオヘッドってすごいメジャーで世界的なバンドなんだけど、やっぱ表現の根幹にあるのはすごい一人の人間のパーソナルな心象だったりするんだよなっていうところがなんか、そこに一番誠実だと思うんですよねレディオヘッドって。
そこになんか共感するところはあるなっていう。決して商業主義には陥らないっていうプライドがあるよねっていう。
という弁図ですが、なかなか苦悩しながら生み出されたセカンドアルバムですというところだし、ここのアルバムから今言ったアートワーク的なところではスタンリー・ドーンと入るようになってるし、
ナイジェル・ゴドリッジって、それ以降もプロデュースでずっとやってることになる。彼もここから入ってきてるんで。なのでもうここがいろんな意味でのスタートになってる。
そういうタイミングですね、まさに。
ずっと後まで続くレディオヘッド体制の始まりがここかなって感じしますよね。
ですね。苦悩しながらそこに行き着いたというか、そのスタートラインに立てたんだっていう。そういうタイミングであったと。
もうレディオヘッドってずっと苦悩してるんですよね。苦悩の歴史なんですよ、もう。
音楽の救いと次回の展望
苦悩してますもんね、トム・ヨークがもう。
この世の辛いことっていうのは全部トム・ヨークのせいだってね。ノエル・ギャラガーが言ってますけど、あいつのせいだ、全部苦しいのはよって言ってるけど。
そういうバンドなんですよね。やっぱ苦しんでるんですよ、ずっと。ずっと苦しいんだよ。
そこに共感できるか、何を苦しんでたおめーはってなるかっていうところですよね。
それはでもすごい90年代のロックが背負っていたものをずっと背負い続けたバンドとか表現者だと思うし。
確かに。形を変え。
本当、ゴンゲですよね、その。
確かに。
こいつらが化身だよね。苦悩の化身だよ、こいつらは。
苦悩のゴンゲですよね。
ピルセルウェイの髪の毛に現れる。
そう、それ剥げるよ。それ剥げるよね。
トム・ヨークがフサフサしてるのが信じられないよね。
トム・ヨークも一時期だいぶヤバかったですよね。
フサフサはしてないんだけど。
でもだいぶ持ち直しましたよね。
前の方は、おでこの方は割と言っちゃうんですけど。
いやー、まあまあ、そんなね。
そういう苦悩。カートコバンがもう死んでしまって、ある意味中ぶらりになってしまうというか。
カートコバンが背負ってた苦悩を引き継いでしまった表現者的な感じがしますね、トム・ヨークって。
でもそれを背負ったままちゃんと生きてるというか。
で、音楽でも表現してるし。
苦しい、苦しいバンドだ。
でも音的にはそんな苦しくはないんですよね。
音は救われる感じがある。
特にベンズはそこまで苦しくないんですよ。
っていうところの話をこれからしていければいいなと思いますけど。
次回以降でその中身の話をしていきましょうか。
じゃあ今回はそんなベンズの全体的なところを話したということで、次回曲入っていきたいと思います。
次回へ続きます。
59:28

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