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スピーカー 2
メディアヌップ、これ前回参加の話をするっていうか、参加ってキーワード出たんだけど、その話ができなかったんで、
その話もしたいなと思いつつも、メッセージ全体としてはね、最近よく喋っている儀式とかね、フィクションとかの話なんですが、
あの後ですね、僕またさらに衝撃的な、衝撃を受けることがありましたね。
えー、なんですか? いいですか?
はい。 高いね。
スピーカー 1
もうね、本屋に行ったんですよ、こないだ。 そしたら本屋の平田屋のとこに今年出た注目の新書として、
スピーカー 2
矢部元勝晴さんか矢部元克司さんか、ちょっとどちらかなんですけども、
はい。 「あずま鏡、鎌倉幕府生死の虚実」
スピーカー 1
お、あずま鏡、はいはいはいはい。
スピーカー 2
背後に隠された意図は何かっていうことで、このあずま鏡がほとんどフィクションであるっていう。
はいはいはい。
でね、あずま鏡って何かっていうと、鎌倉時代に作られた歴史書とされているもので、
で、メディアヌップの過去の配信でも、僕があずま鏡っていうふうに言った回があるんですけども、
それは、悪狼の名前があずま鏡の中に出てくるし、あずま鏡の中にも恵美氏の話というか、
東北とかね、アテルイの話なんかが出てくるんですよね。
スピーカー 1
うんうん。
スピーカー 2
書かれたのは12世紀かな、とかなので、アテルイがいた時代、悪狼が時代よりもさらに、
新しい、数百年新しいんですけども、鎌倉時代に万能武士ですよね、関東のほう。
東のほうに作られた武士政権の歴史書ということで、東、あれ北方、東北のほうの歴史にもちょっと触れてるところがあるんで、
よくよくね、アテルイとか悪狼好きな人とかは、この辺、あずま鏡っていうところにたどり着くんですけども、
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
それが、鎌倉幕府聖史の虚実ということで、いかに嘘まみれかということをね、しっかり書いてあって。
えー。
僕知らなかったですよ、全然。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
もともとここに、すごく嘘が多いというか、作り話が多いこと自体は、結構もうほんと明治の研究ぐらいから、たくさん指摘があったらしいんですけども、
この矢文本さんっていうのは、40歳ぐらいかな、お若い研究者、30代後半かも、お若い研究者なんですけども、
その起栄の研究者として、というか、これ研究者というか、あの、高校の先生なんだよな、確か。
スピーカー 1
あ、ほんとだ。1983年生まれ。
スピーカー 2
41歳ぐらいですね。
スピーカー 1
那田中学校の教諭。
スピーカー 2
教諭。
で、やりながら、そうそうそう、この歴史の本を書いてるんですけども、すごく細かくあれしてて、
なんていうか、嘘だ、みたいなことでよりかは、どういう背景があって、そういうフィクションとか、映像とか、
カマクラ幕府の中に都合のいいふうに描くにあたって、どういうことがされてるか。
スピーカー 1
気になる。
スピーカー 2
あとさらには、それは暴くだけの本じゃなくて、その中にも、なんていうかな、カマクラ幕府じゃない方の立場?
滅ぼされた側とか、その都合が悪い方の立場の、歴史とか言葉とか資料を紛れ込んでいくと。
だから、完璧にコントロールしようとしても、できないとこが混ざり込んでいく。
で、そこを見て、そこを見つけて、なんか面白いと。
ちょっとこう多次元的な、というか、本当に一人とか全部フィクションで描いたら、ひとつの目線だけども。
ただ、とはいえ、史実を使いながら書いてるから、その中に都合の悪いことも入ってくる。
うっかりとというか、描かざるを得ないのか。
そう見ていくと面白いよ、みたいなことで、歴史の面白さ自体を描いている本なんですけども。
スピーカー 2
何を言いたいかというと、これも嘘だったのかと。
嘘って言葉が多分強いんだよね。嘘って言うと全部真実じゃないって言ってくると思うんだけど、作り話が混じっているとかね、グラデーションのある言葉で聞いてほしいんですけど。
これもか、と。いや、これもかというか、そりゃそうですよね。
スピーカー 1
鎌倉バッグが成立してから、しばらく経ってから、昔のことについて書かれている本だから。
そうですよね。確かラクローンの話も出てきますもんね。
確かに。それ以外、むしろ僕知らないというか、それ以外どういう話が載っているんですか?
スピーカー 2
あの、吉津根の話とか。
スピーカー 1
ああ、そっかそっか。じゃあ、結構その時代から近辺の話も書いてる。
スピーカー 2
そうですね。鎌倉バッグが成立する時の正当性を書いたための本だから。
その前後のところは書いてあるんですけども、でもやっぱり改めて、後のように残っている歴史っていうのは、やっぱ都合のいいように書かれている、あるいは面白いように書かれているからこそ残っているわけですね。
都合悪かったら残らない。つまらなかったら残らない。当たり前だから。
強力な生存早さが勝っているから、まあそんな当たり前のことを突きつけられてですね。
で、何だと思ったかというと、そう逆で面白いと思ったんですよ。この、アズマカナリーっていう本が載っていることっていうのは。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
じゃあ、それフィクションだとして、それ読み解いていけば、なぜそういうふうに書きたかったのかっていう背景が見えてくるので、むしろ隠そうとしている本音が。
スピーカー 1
そっかそっか、見えてくる。
より見えてくるじゃないですか。
スピーカー 2
あ、そうそうそうそう。面白いなと。
スピーカー 1
はいはい、なるほど。
スピーカー 2
こうあったんですけども。
スピーカー 1
うーん。
スピーカー 2
ありました。
スピーカー 1
ありました。
えー、早速僕も今Amazonでぷちってして、ちょっと読みたいなと思ってます。気になりますね。
スピーカー 2
いやだからね、俺これ読んでね。
僕今、連載をしてるっていうか、まあ書き継いでいる、党の戦記っていう17世紀前半の時代小説があるんですけど。
スピーカー 1
はい。
その時に、頼りにしている本が、アソルマ後輩記っていう本を頼りにしてるんですけども、このアソルマ後輩記っていうのは、まあ、アズマカガミと成立の仕方が似ていて、
スピーカー 2
えーと、現政権が立ち上がった根拠、正当性を示すために、その政権が立ち上がって100年後に書かれた歴史書なんですよ。
スピーカー 1
うーん。
100年後って言うと、僕たちの時もそうだけど、今から大正時代の話を書けって言われたら、もう直接話を聞けない人が多数、みたいな状況。
スピーカー 2
多数っていうか、もうほぼ聞けない。
スピーカー 1
うーん。
スピーカー 2
で、その状態で書かなきゃいけないから、意図してない部分も含めて、もう事実の通りにもう書けない状態からスタートしてるじゃない、その100年前っていうのは。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
で、これアズマカガミもそうだし、アソルマ後輩記もその100年前のことを書いた歴史書が、一応今それしか残ってないから。
スピーカー 1
うーん。
スピーカー 2
それを事実ベースにみんな書くんだけど、まあ書くっていうか、僕もそれを事実の組み立てとして書いたんだけど、それを書いてる途中で、どんどん歴史について興味が湧いてきているうちに、
あまりにもアソルマ後輩記の書いてある通りに書きすぎていいやしないかっていう疑いが出てきて。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
だから、あのアソルマ後輩記のように書かなければいけなかった背景。
スピーカー 1
うーん。
スピーカー 2
あれにフィクションが混ざっているとして、なぜこうフィクションにしなきゃいけなかったのかっていうことを想像して、そっちを書かなきゃいけない。
スピーカー 1
うーん。
だから、ちょっと筆が止まる、難しくて筆が止まる。
そうですね。
えー。
スピーカー 2
止まってるんだけど、いやでもね、これ勉強しがいがあるなと思ってね。
スピーカー 1
うーん。
スピーカー 2
いやーそっか、そうですよね、確かに。
でね?
でね?
はい。
でね?ってか、まだ続きがありまして。
その後にこれ読んだんですよ。
これはね、古代金属国家論という本で、
これ、内藤雅俊さんっていう民族学者っていうか、研究者と、松岡誠吾さんって、この間亡くなられた、非常に有名な編集者の方の対談本で、
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
元の本が出たのが、1980、ちょっと今調べた、80年かな。
うーん。
結構前、80数年かな、1980年ですね。
今から44年前に出た本で、でこれが、復刊したのが2016年。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
36年経って復刊されたっていう本で、なんですけども、これ読んでね、僕微妙な気持ちになったんですよ。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
内藤雅俊さんって、金属民族学とかを立ち上げたというか、金属の電波の仕方、その加工の技術から、古代の国家の立ち上がりとか民族学とかを研究してやった人なんで、人で。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
すごい、僕もこの人の本よく読むんですよ。
引き書き塔の物語とか、塔の物語広とかかな、書いてる人で、すごく面白い人なんですけども。
もう一方の、厚岡誠吾さんってもう伝説的な、最も有名な編集者として、この間亡くなってすごくいろんな人がツイート文を書かれてましたけども、
この二人の対談なので、これめちゃくちゃ面白いだろうと思って、こんな本出てるの知らなくて、知って、期待して取り寄せてみたらね、ちょっと微妙な気持ちになりまして。
スピーカー 1
あ、へー。
スピーカー 2
なんでかって言うと、これ対談本なんですけど、対談本だからか、その場の思いつきで、ポンポンポンポン会話をしてるんですね。
なので、発想がいろんな方に膨らむっていう意味ではすごくいいんだけど、根拠に乏しいようなことですごく盛り上がってるんですよね。
スピーカー 1
あー。
スピーカー 2
で、特にもやもやするのが、漢字の記念。
あー。
例えば、この字はこういう意味でしょうとか、この日本はもともとこういう意味でしょうみたいな、音が似てるからっていうことで、勝手に連想を広げてどんどんどんどんやる?
それが本当かどうかわかんないけど、
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
本当かどうかわかんないっていうか、たぶん本当じゃないですよ。ただの思いつき。漢字が似てるからとか音が似てるからとか、どんどんどんどん連想ゲームで、これとこれはたぶん繋がってるんじゃないかと。
うんうんうん。
まあヨタ話なんだよね。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
で、ヨタ話なんだけど、一応この本の前書きとか後書きにはそういうエクスキューズがあって、
あの、きっちり研究してきっちり書いた本じゃなきゃ、世に出せないって風にすると、新進期への研究者がどんどんどんどん情報発信する頻度ってなんかこう下がっちゃうから、
スピーカー 1
うーん。
スピーカー 2
もう適当な思いつきでもいいから対談をそのまま文章講師して、どんどんどんどんスピーディーに本にしていくんだ。
スピーカー 1
うんうん。
スピーカー 2
紙の本じゃなくて、そのトークの場を編集するんだ。まあ今僕らがやってるのはポッドキャストみたいなもんですよね。
はいはい。
で、結構だからどんどんしゃべってやるんだっていう方針で作られてる本だから、別にその事実に誤りがあるじゃないかって指摘されても、いや、そんなのわかってやってるんですよって言われそうだから、
あの、エクスキューズがついてるんだけど、にしても、にしても今から44年前の本って、なんかその漢字の起源についても歴史認識についても結構研究が行き届いてなくて、
スピーカー 1
うーん。
スピーカー 2
なんか、しょぼいみたいなね。しょぼいっていうか、しょぼいっていうかね、行き届いてなくて、もう曖昧な変な議論で盛り上がってるんですよ。
スピーカー 1
あー。
スピーカー 2
で、一方でさっきの矢部本さんのあずま鏡とかは、もうすごい研究した上で、ここまでは事実だとかって、ここまではフィクションだと思って、もうそのフィクションの部分にこういう価値があるみたいな、すごい正確にやってるんですよ。
スピーカー 1
うーん。
スピーカー 2
だから、なんか例えで言うと、なんかあの、ベンチに行ったらタバコ吸ってた時代のプロ野球、ホームランバッターと、
はいはい。
すごいブヨブヨのお腹で、夜はいつも銀座に焼肉と寿司食いに行って、で、ベンチでタバコ吸いながらでもホームランをなっちゃうみたいな時代の野球選手と、
スピーカー 1
うーん。
スピーカー 2
大谷とかダルビッシュみたいな、なんかこう、ちゃんと自分コントロールして節制して、サイエンスとしてスポーツやってるみたいな、なんか、違いみたいなものがあって。
スピーカー 1
はいはいはい。
いや、俺も今はもう、タバコ吸ってお腹ブヨブヨのホームランバッター尊敬できないなみたいな気分になった。
なるほど。
なったんすよ。
なるほど。
スピーカー 2
こんなね、でもこんな有名な、有名な人の古い本捕まえても、文句言うのが44年遅いんだっていう。
何44年前に文句言ってるんだよみたいな感じなんすよ。
へー。
スピーカー 1
面白いわ。面白い。だから。
いいっすね、確かに。
スピーカー 2
だから多分、僕らの時代は多分ちゃんと研究して、
うーん。
ジーンスとフィクション、ちゃんと調べて、かつその両方に価値を認めて、
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
よりこう、精度の高いクリエイティブなものを作らないと、
うーん。
価値がないっていうか、そういう時代なんだろうなと思うんですよ。
スピーカー 1
うーん。
スピーカー 2
なんでその、生嶋さん、アーティスト、生嶋さんも、多分きっと同じようなことを言ってるんだと思うんですけど。
うん。
スピーカー 1
そうですよね、確かに。
かつその生嶋さん言った3家、3家の話、前、させきりさんが話してたやつですよね。
スピーカー 2
3家、もう3家について永遠喋らないっていう手もあるんじゃないかな。
スピーカー 1
生嶋さんはずっとメッセージをくれるかな。
スピーカー 2
いや、あの3家、3家ってみほむさん聞いたことなかったですか?
スピーカー 1
なかったです、全然。
スピーカー 2
ただ、それ全く別で、3家って山に住んでる人全員のことを指すわけじゃなくて、山に住んでる人の中でも、
手実、実ってわかります?米とか収穫した時にこう、
スピーカー 1
あー、はいはい。
スピーカー 2
ザルみたいなやつ、ザル、ザル、ザル。
あの、実を作って暮らしている山の民なんですよね。
だから山に暮らしてる人って何種類かいて、タタラっていうのはタタラ製鉄をする。
鉄の原料と原料となる木を求めて山を渡り歩く、タタラ製鉄をする人たちのことをタタラって呼んだ。
それはタタラ製鉄っていう産業と結びついた山の民。
あと、キジシ。キジシは木からお椀とかを作る。
ろくろでお椀とかを作るんですよね。
それはお椀製作とか、木での木工品を作るっていうなりわいとセットになった山岳民族がキジシなんだけど、
3家っていうのは、手実を作る人たちのことを。
で、関東近郊にたくさんいたらしい。
らしいとか、まあ、いた。実際に。
で、ただ一応ちょっとややこしいのが、3家って言葉自体は古い文献にも出てくるんですよね。
で、全く同じ言葉で出てくるから、いや、もっと別な、全国各地にもっと古い時代からいたとかっていう主張もあるんだけど、
文字が同じだけであって、その3家とこの3家は違うんであると。
みたいな細かい話がいっぱい書いてあるんですけど。
まあね、要はね、なんかそういうことらしいんですけど、ちょっと今しゃべり始めてしちゃったんで、もうちょっと興味持ってもらえるところを、
あれすると、これ面白いのがね、えっと思って、面白いなと思ったのが、
あの、タタラとかキジシとかと並べられるような、並べられるとすると、3家って大昔からいたように思っちゃうっていうか、思ったんだけど、
まあそれこそタタラってもののけ姫の、あそこにも出てくるように、
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
室町時代とか、あるいはもっと前からね、いたと思うんですけど、いたんですけど、
この3家は江戸時代の後期に、紀錦の時、東の出間の五百羅漢とかあるでしょ、その天明の大紀錦、天保の大紀錦とかがあった時に、
あの時代ですよ、あの時に、里での暮らしができなくなった人々、
例えば、お米を作って年号を収めるとか、仕入れで商売をするみたいな、
あの、里での農業とか資本主義みたいなね、そういう商売ができなくなった人たちが、食べるものを求めて山に入ったと。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
山に戻ったとか、山に入ったとか、そうすると、その年号もないし、ただ戸籍もなくなるけど、その社会から外れるんだけれども、
そこで食べるものもあるし、身を掻くものもあるし、その中で手に入るもので、身を作る、手身ね。
身を作るっていうなり合いを持って、たまに里に置いてきて商売するみたいな。
だから、紀錦の時に山の暮らしに戻った人々が、そのある特殊技能とかね、
あの、製鉄とか技術士みたいな、すごく技術がいるものはいきなりできないから、
スピーカー 1
身を作る、手身を作るっていう、比較的できやすいものをなり合いにして、その、やってった人たちが出て。
スピーカー 2
で、見て、農家をやってるとこだったら、税に使うし、あれって定期的に壊れるから、修理が必要で、何年かに1回修理に行って、修理代をもらうってことをするんだって。