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スピーカー 1
そこまではね、あそこで喋れたっけかな。
あそこは喋ったような気がするよね。
スピーカー 2
動物になって生きてみたは、
そうですね、それこそ獅子をかぶってみたいなことというか。
スピーカー 1
そう、獅子になるっていう本のタイトルだから、
それに対応して、
確かにそうですね。
これね、翻訳はね、Being a Beastっていうタイトルで、
動物になって生きてみたっていうやつなんですけども、
これはね、
なんていうのかな、このノンフィクション作家っていうか、
例えば、穴熊の気持ちになるっていう時に、
だいたいカメラマンだったら、
カメラ持って、
キャンプ張って、
茂みに身を隠しながら、
穴熊の生態を朝昼晩、ずっと写真に撮るみたいなことをするっていうのをイメージするじゃないですか。
そうじゃなくて、動物になって生きてみたっていうのは、
本当に穴掘って、穴熊と同じ質を作って、
耳水を食べて生き延びるっていう暮らしを本当にするんですよ。
食べ物まで。
スピーカー 2
食べ物まで。
スピーカー 1
動物が食べるものを食べる。
はい。
ですよ。
で、最後、人間に戻って文章を書く。
スピーカー 2
うーん。
スピーカー 1
ですよ。動物になってる間は動物になってるんですよ。
スピーカー 2
はいはいはい。
ほんとですね。
とみかんさんよくやっぱり夏はもう獅子になってるっていうけど。
スピーカー 1
これ、おびぶんがね、とてつもなく変態で、
ありえないほど文章がうまいっていうのがあるんですよね。
はい。
そうなんです。やっぱり人間って動物になったことないから、
動物になったときの感覚って、過去の文章からね、
なんかこう、習えないっていうか。
スピーカー 2
はいはいはい。そっか、そうっすね。
スピーカー 1
独自の感覚、寛容区に頼らない感覚で文章を書いていかなきゃいけないから。
うーん。
で、それがちゃんとすごいできてて、
このね、動物になって生きてみた名前、著者、チャールズ・ウィスターかな。
ウィスター?フィスター?なんだろう。
あ、フォスター。
フォスターだ。チャールズ・フォスター。
はい。
これね、面白いですよ。
スピーカー 2
へー。
すごい。
スピーカー 1
気になる。
狐となってネズミを追いかけ、人間と動物との境界を越境しようと試みた。奇妙にして胸を打つ解策。
スピーカー 2
おー。
スピーカー 1
これはね、ただ単にこの本が面白いってことだけを言いたくて。
タイトルが似てるからね。
はい。
スピーカー 2
獅子になると。
いや、めちゃくちゃあと気になってるのがこのヤンキーと地元。
スピーカー 1
あ、ヤンキーと地元ね。
スピーカー 2
ちょっと毛色が違う。関連性が一見ちょっと分からないっていうか。
スピーカー 1
これは内越雅之さんっていうジャーナリストが沖縄に10年以上入り込んで、暴走族の若者。
沖縄っていうと成人式で派手な格好をして暴走をする若者とか、成人式の映像とかで見ると思うんですけども。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
アイカルチャーがエロく残っている中に、その暴走族の中に本当に入り込んで暮らしてっていうか。
社会学者だから最終的にはそれを文章にしたりするし、その立場を隠しているわけじゃないんだけど。
本当に10年入り込んで、その人たちの考えていることみたいなものを擦り合った人なんだけど。
はい。
富川さんが10年間獅子踊りの団体に入り込んで、
イタザワ獅子踊りのピアス4つ開けた佐々木慎一郎さんと仲良くなっていく過程っていうのは、
内越さんが沖縄で暴走族と仲良くなっていった過程にある種近いものがあるというか。
はいはいはい。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
あと、2回目の結婚も書いてないのもあったと思うんだけど。
スピーカー 2
そうですよね、パートナーとの出会い。
スピーカー 1
そうそう。
でもね、言えば言うほどね、
いや、これって富川さん個人に興味ある人しか読まない本になるじゃんってことになると思うので、
それが良かったと言いたいわけじゃないんだけど、
もしこの本を出しに、
フルバージョンというかさ、
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
ディレクターズカットを作るんであれば、
佐々木ディレクターとしてはですね、
今言ったものを全部入れた、
精神を頭脳にかけてっていうバージョンをリトールしたいと。
いい物語ですね、本当に。
しかもさ、それが終わっちゃったらダメなんだよ。
最後何かもっと困ったことに出会ってるとか、
もっと大きな困難に挑戦してるってところで終わりたいんだけど、
一応あの本だとシシーのことをある程度理解して終わるみたいになってるから、
なんかこう、簡潔感があるんだけど、
大きなショックで終わりたいよね、一巻は。
スピーカー 2
そうですよね、なんか続きがあるのかないのか別としてありそうみたいな。
そうですよね。
なるほどな、いいですね、面白い。
スピーカー 1
俺がなんでこんなに熱心に言ってるかっていうと、
僕らのネクロマンシーって本が、フィクションでそれをやってる本だから。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
ほぼ同じ世代っていうか、本出版時点で同じ世代ね。
とびかさんと僕結構年違うんだけど、
本出版時点の年齢で言えば同じ時点のものの本として、
こういう見方もできるし、こうしたら僕的には面白いんだけどなみたいな。
スピーカー 2
はいはいはい。
いいですね、いや確かにな。
そうですね、だからとびかさんのイベントももうそれぐらいなので、
それが3回目だったんですかね、たぶんノマドさんでのイベント。
スピーカー 1
正確に言うと、東野でやったやつと一ノ倉でやったやつと、
スピーカー 2
そうだそうだ。
スピーカー 1
B&Bのやつと、ふっさでやったやつ。
ごめんなさい、僕ふっさ、細野ハロウィンの街って言ってたけど間違えてました。
ふっさが大瀧英一の街で、ふっさからちょっと行ったところの狭山が細野ハロウィンの街でした。
細野ハウスの街。
スピーカー 2
はいはい、いや調べてみました。
ふっさもすごい楽しそうでしたね、なんかいい街そう。
スピーカー 1
ふっさ、アメリカでしょ?すごいいいよね。
スピーカー 2
すごい楽しそうでした、それこそとびかさんの写真とか見てて。
いいなあ。
スピーカー 1
その後西尾一久保の、あ、違うその後じゃないか、でノマド会って、でその後、その後ちょっと覚えてないわ、なんかまだまだあるんだよね。
スピーカー 2
そうですね、まだまだありますね。今度はブックナードさん森岡の書店でやったり、そうですね京都でもやったりしますね。楽しみ。
スピーカー 1
いやいやいや、そうなんですよ。
スピーカー 2
いやいいですね、なんかその一つの本を中心に、またなんかそれ以外の本とかそれ以外の知識とか、
それ以外のもののこう合わせてその一つの本を読み解くっていうことのなんか改めて面白さっていうか、みたいなのをすごいなんかこう感じました。
さきれさんのお話から。
スピーカー 1
いや僕今年の秋本出るんで、俺これ自分でやろうと思ってこれを。
スピーカー 2
いいですね、自分で作った本を。
スピーカー 1
そうそうまあ9人のね、僕含めた9人のアンソロジーだから。
スピーカー 2
ああそっかそっか。
スピーカー 1
そうそう、いろんな著者を紹介するのに関連する本を並べてそこから語っていくみたいなことは、著者分できるんで、ちょっとやろうかなって気してきました。
スピーカー 2
はいはい、いや楽しみですそれも。
スピーカー 1
というわけでまあだいたい今回こんな感じなんですけども、今西尾一久保の本屋、旅の本屋ノマドではですね、
あと私の本ですね、僕らのネクロマンシーの文庫版が並べてディスプレイされておりますので、お近くの方はですね、是非両方お買い求めいただければありがたいです。
はい、というわけで今週ここまでにしたいと思います。
それではまた来週お会いしましょう。
おやすみなさい。
スピーカー 2
おやすみなさい。