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2025-06-22 11:46

「産んでくれてありがとう」とは言えない 〜実母と我が子への想い〜

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サマリー

このエピソードでは、母親との複雑な感情や育児に対する考えが語られています。話者は自身の子供時代と母との関係を振り返りながら、育児における温かさや愛情の重要性についてのメッセージを伝えています。

母との関係の振り返り
皆さんは、自分のお母さんみたいにはなりたくない、そう思ったことはありますか?
私は、とてもあります。 私にとっての母は、育児に関して反面教師でした。
でも、今、子供たちを育てていて、気づけばふとした瞬間に、母と同じような言葉を使っていたり、
同じような態度をとっていたり、 そんな自分にがっかりしてしまうことがたびたびあります。
でも、母とのこれまでの関係があったからこそ、 私は私のままでいい、
子供たちとはこう過ごしたい、 私は子供の心を満たしてあげたい、
そう思って毎日、育児をすることができています。 私と違って、自分のお母さんと仲良しなママであっても、
子育てをしていく中で、自分はこの子にとっていいママなのかな?
怒ってばっかで子供に嫌われちゃわないかな? そう思って胸の奥がギュッとなることはありませんか?
そんなママに向けて私からメッセージです。 ママはそのままでいい、ママが笑顔なら子供たちもハッピーです。
急に言われても、そう思えないママも多くいると思います。 私がなんでこうやって前向きに育児ができるのか、
私自身の子供時代と、私と母との関係に触れながらお話ししていきたいと思います。
私が子供を育てていて特に思い出すのは、 母とのことです。
私は今、2人の男の子の子育てをしながら、 あの時の母はこういう思いだったのかもしれないなって思うことがあります。
でも、 母との関係はあまり穏やかなものではありませんでした。
私は3人兄弟の一番上で弟が2人います。 3つずつ離れていたので、
3個下の弟とは喧嘩ばっかり、 6個下の弟とは仲良しで、とても可愛がっていました。
両親と私と弟の2人の5人家族。 何不自由なく暮らしていました。
私と母の関係は、 仲良し親子という感じではずっとなくて、
正直に言えば相性の合わない親子だったと思います。 大きくなっていけば趣味も合わないし、
生活リズムも全く違う。 2人で旅行に行こうとも全く思いません。
私は母に対して反抗的な態度も取ってたので、 女同士で心が噛み合わない部分もあったと思います。
私は幼少期、とても気が強かったと思います。 とても活発で、何でもはっきり言う子。
何でも知りたがって質問ばかりする子。 今で思えば、感触っぽいような子供をしていたと思います。
思い返してみても母との思い出は、 嬉しかったとか楽しかったっていうよりも、
母からのちょっとした一言が今でも心に刺さって消えずに残っています。 一番大きな出来事といえば、私が中学2年生の頃、
いわゆる思春期で本当に中二病っていう感じでした。 幼少期の頃は感触のような激しい反抗というか、
怒りっぽかった私ですが、中学2年生の時は静かな反抗を繰り返していました。 そんな中、家族でバーベキューする時がありました。
反抗期といえど、家族とは一緒にご飯を食べていて、 その時もなんだかんだ楽しくご飯を食べることができていました。
ですが、母と二人きりになるタイミングがあって、 母が私に突然言ったんです。
あんたがいなきゃよかった。 あんたがいなければ私の人生違ってたのにって、
突然言ったんです。 その時は、
何言ってんだこの人、って思いました。 ですが少し時間が経つと状況がわかってきて、
言われた言葉の意味もわかってきて、とても悲しくて悔しかったです。 母の前で泣くのはすごく嫌だったので、
すぐに自分の部屋に行って、 静かに、
長く泣いていました。
私は生まれてこなきゃよかったのかなって、 私より
断然弟の方が可愛いよねとか、
自分のことを責めて、
目が腫れるまで泣いていました。 その出来事をきっかけに、母とはあまり話せなくなって、
高校卒業あたりまでは冷静状態、 そんな感じで過ごしていました。
心の温もりを子供へ
高校卒業後は保育士を目指して、 新規一転、自分の人生を歩もうと思って、
頑張ってきました。 保育士になって、
心穏やかに、 たくさんのママに寄り添って過ごすことができています。
私は最近、 保育園以外でも子育てに悩みを持つママたちに、
もっと寄り添うためにはどうしたらいいのかなと思って、 まず自分のことを知る必要がある、ということで自己理解をしているんですね。
自己理解の中で幼少期のことを思い返すと、 私がずっと欲しかったのは、
母のぬくもりだったり、母の優しいまなざしだったり、 素直に甘えられること、ただそれだけだったんです。
私は母とのスキンシップの記憶がほとんどありません。 もう忘れちゃってるだけなんだと思うんですけど、
弟が二人いたこともあって、 私の甘えたい気持ちはどこかに
置いてけぼりになってしまっていました。 唯一覚えているのは、父と手をつないでいること。
外出すると父は、私の少し前を歩いて、 両手を後ろに組むんですね。
私はその手をとって、一緒に手をつないで歩くのがとても好きでした。 当時子供だった私は、
私の気持ちを受け止めて欲しかった。 わかって欲しかった。 そのままの私のことを認めて欲しかった。
ただそれだけだったんです。 ですが、
お姉ちゃんっていうこともあって、 いい子でいなきゃ、ちゃんとしなきゃ。
いつもどこかで力が入っていて、 今でもどこかで自分に根付いている気がします。
そんな私が母親になって子供を抱いた時、 ふと
心に浮かんできた感情がありました。 私が欲しかったものを子供にあげよう。
たくさんハグをしたり抱っこをしよう。 目を見て笑顔を向けよう。
子供には自分っていいなって思ってほしいなって、 安心だったり温かい眼差しや温もりを
すべて届けたい。 そう思いました。
私自身、完璧な子育てなんてできていません。
完璧にする気も全くありません。 イライラする日もあるし、失敗もあるし、子供に少し当たってしまうこともあります。
でも、 私は私らしく子供と接して
子供が僕は愛されてるんだ。失敗しても大丈夫。 ママが見ててくれる。僕は僕のままでいいんだって。
そう思えることを我が子にしてあげたいと思っています。 私がこう思えるようにしてくれた母には、今では感謝かもしれません。
そうやって過ごしてきて、我が子たちを見ていると、 子供って本当にすごいなって思うんです。
たった一言を声をかけるだけで、 たった一つ抱きしめただけで、
すごく安心した顔を見せてくれるんです。 大丈夫だよ。
そばにいるよ。 今日も頑張ってるね。
大好きだよ。 そんな何気ない言葉や眼差しが
子供の心にとって どれほどの支えになるかと日々感じています。
もし今、子育てがうまくいっていないなぁとか、 私なんてママ失格かもしれない。
子供といるのがとても辛いと思っているママがいたら伝えたいことがあります。 子供にとって大切なのは、正しさだったり完璧さじゃありません。
それよりも、 そばにいてくれる安心感だったり、
自分の気持ちをわころうとしてくれるママの存在、眼差し、 認めてくれるぬぐもりの方が何百倍も大切です。
スキンシップがうまくできなくても、理想的な言葉がかけられなくても、 ただ見つめてあげればいい。それだけなんです。
子供はちゃんとそれに気づいて、自分のことを好きになっていきます。
ママの子供への大好きっていう気持ちは、 それだけで伝わります。
それだけでいいんです。 子育ては本当に思い通りにならないことばかりです。
ママへの励まし
でも、思い通りじゃなくても大丈夫。
今のママのままで、温かい眼差しを向けてあげれば、 ちゃんと子供の心は育っていきますよ。
ママはそのままでも大丈夫。 自分の中にある温かさをどうか信じてあげてくださいね。
そしてどうかママもママ自身をどうか大切に大切にしてあげてくださいね。
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