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2025-07-09 07:45

センスじゃない部屋づくり「のびしろAI」の話

のびしろAIデモサイト
https://taskmaster01.my.canva.site/nobishiroai
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サマリー

このエピソードでは、部屋をより快適にするためのAIツール「伸びしろAI」について紹介しています。彼らはリフォームや高額な家具を購入せずに、現在の空間の可能性を引き出す方法を探ります。

伸びしろAIの紹介
みなさん、こんにちは。建築とAIの間で、日々小さな実験をしているマスコットです。
今回は、センスじゃない部屋づくり、のびしろAIの話をしていきたいと思います。
例えば、もっとオシャレな部屋にしたいとか、なんだかこの部屋居心地が悪いなとか、
多くの人が自分の住まいに対して、そんな漠然とした悩みを持っています。
実際にある調査では、家を建てた後に、もっとインテリアにこだわればよかったと感じる人が、
常に公開ポイントの上位にランクインすると言われています。
でも、その原因が何で、どこから手をつければいいかというのがわからずに、
結局そのままになっているというケースは少なくありません。
今回は、そんな言葉にしにくい、お部屋の悩みの正体をAIとともに解き明かし、
誰もが自分の空間をもっと好きになれる新しいサービスの構想についてお話ししたいと思います。
なぜ私たちの部屋はなんだかパッとしないのか。
その答えは、多くの場合、インテリアのセンスにあるのではないというふうに僕は思っています。
それは僕たちが自分の部屋を成り立たせている、目に見えないデザインのルールに
まだ気づいていないだけかもしれないんじゃないかなと感じています。
僕たちは毎日同じ空間で過ごしています。
慣れ親しんだ空景というのは、やがて風景に溶け込んでいって、
その空間が持つ可能性にいつの間にか気づけなくなってしまいます。
そこで新しい解決策として、その名も伸びしろAIというものを、
AIを使ったものを考えています。
これはあなたの部屋は○○風ですねというレッテルを貼るのではなくて、
あなたがスマホで撮影した一本の動画をアップロードするだけで、
AIがその空間を成り立たせているデザインのルールや原則を客観的に分析して、
その部屋に眠る可能性、伸びしろですよね、を
具体的なアドバイスとして見つけ出してくれる、
あなたの空間の新しいパートナーとして考えています。
大きなリフォームや高価な家具の購入じゃなくて、
今あるものを生かした小さな変革から一緒に始めていける、
そういったサービスになっています。
AIの役割と未来
AIはどうやってこの伸びしろを見つけるかなんですが、
言葉で説明するより、体験していただくのが一番だと思うので、
今回このサービスの構想にGoogleのGeminiを選んだのは、
文章だけじゃなくて、画像や動画といった複数の情報を同時に扱える、
マルチモーダルという能力に大きな可能性を感じたからです。
一本の動画から空間の文脈を深く読み解く、
そんなAIとの共同作業のほんの一部ですが、
それを見ていただけると思います。
この数日間、Geminiと壁打ちしながら、
サービスの中心的な体験をシミュレーションできる一つの
短いデモサイトを作ってみました。
実際に今回はStandFMで話しているので、
デモサイトのリンクをつけたので、
もしよかったら、よろしければ見ていただければ嬉しいです。
これを見ていただけると、ほんの少しの原則やルールを知るだけで、
僕たちの部屋はもっと心地よい場所に変わる可能性を
秘めているということが分かっていただけるかなと思っています。
なぜ建築家である僕がこのAIを作るのかということも
作る途中で考えていて、
僕がこのサービスで実現したいのは、
単なるインテリアのアドバイスをしたいというわけではないです。
多くの人が言葉にできないけど、心のどこかでもっと自分らしいとか、
心地よい空間で暮らしたいという、
とても深く切実な願いを持っていると思っていて、
僕は建築の世界に身を置くものとして、
このことをずっと感じてきていました。
僕はこの大きなサービスは決して救い上げることのできない、
一人一人の非常に個人的でニッチな理想の暮らしへの思いというものこそ、
AIが売りそぶべきではないのかなというふうに考えています。
後ろAIはユーザーに光と影で空間を演出するとか、
視線の向けをデザインするといった建築家が当たり前に行っている
思考のプロセスの一端を楽しく体験してもらうためのツールでもあります。
このサービスが一人でも多くの人にとって、
自らの空間と対話し、その可能性に気づいて、
愛着を生むきっかけに最終的になってくれたら嬉しいなというふうに思っています。
また作っている中で感じた疑問が2つあって、
それはAI時代の人の価値とはということについてなんですけれども、
そのことについても話していきます。
これは僕自身常に考えていることではあるんですが、
一つ目はこのAIがこれほど優秀なら、
僕自身の価値というのはどこにあるのかなという点ですね。
その答えは、AIが生み出す無数の可能性の中から、
最終的なゴールに向かって対話を重ねていって、
一つの方向性を見出して磨き上げるという、
いわば編集長的な役割というのにあるかなというふうに考えています。
その役割というのは、
僕はこれまで建築家として学んできた経験があるからこそを果たせるものだというふうに思っています。
映画が出した答えに、なぜそれがいいのかという独自の文脈を与えることで、
それこそ僕だけ、それができるというのが僕自身の価値なので、
そういうのがあるんじゃないかなと思っています。
二つ目が、ジェミナイが使えるなら、
誰でも同じことができるのではないかという点ですね。
これはジェミナイじゃなくても、チャットGPTでもクロードでもいいんですけれども、
こういったものに対する答えというのは、
最高の厨房と食材があっても、
誰もが三ッ星料理人になれるわけじゃないという、
三ッ星料理の例え話に似ているんじゃないかなというふうに思っています。
僕のサービスは、僕の建築家としての視点を注ぎ込んだレシピ、プロンプトですね、
できるだけ直感的に使えるように工夫した体験のデザインを、
一つのパッケージとして提供しているものです。
素材であるこのAIが同じでも、
生み出される体験の価値というのは全く異なるんじゃないかなというふうに思っています。
最後に僕のこののびしろAIというサービスは、
完璧なものだとは全く思っていません。
AIの出現によってこれまで大企業でなければ難しかったような、
一人一人のニッチで個人的な悩みに寄り添うサービスが、
個人でも軽やかにすぐに作れたりするような時代になりました。
人々の悩みや欲求というのは本当にいろんなものがあるというふうに思っています。
だから万能な一つのサービスを作るんじゃなくて、
それぞれの小さな悩みに丁寧に応えていくような、
そういったサービスをこれからもいろいろ作っていきたいと思います。
それは建築に関わることがメインになると思うんですが、
そういうことを考えています。
この試みが皆さんと一緒に新しい建築や暮らしのあり方を考える、
楽しいきっかけになれば嬉しいです。
建築のこと、AIのこと、またいろいろ考えていきます。
それではまた。
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