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2023-01-29 10:14

精神の拠り所としての建築

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マスコットチャンネル始めていきます。今日のテーマは、精神の拠り所としての建築、ということについて話をしていきたいと思います。
このチャンネルでは、NFTマーケティング、デザインのことなどについて話をしています。 今日のテーマ、精神の拠り所としての建築ということについて話をしていきたいと思います。
この言葉は、谷川俊太郎さんという知人の、有名な方なので、ご存知の方も多いと思うんですけれども、その方の別荘が軽井沢にあります。
正確に言えば、今は谷川さんのものではなくて、谷川さんは手放しているんですけれども、
もともとは谷川さんの別荘だったという場所がありまして、その別荘を設計したのが、篠原和夫さんという建築家の方です。
篠原和夫さんは、もう亡くなりになっているんですけれども、本当に日本の建築界や世界の建築界でも、本当に有名な方で、
それこそ多分日本の建築界に篠原和夫がいなければ、全然また今は全然違った建築の流れというのになっていたんじゃないかなと思うぐらい、
とても重要であり有名な建築家の方です。
この別荘というのが本当に面白いというか、すごいんですよね。
3分の2ぐらいが土間と言われているような、昔の土間だったらそういった叩きみたいになって、土を固めたものみたいな状態で、
そういった地面で、という場所は、あるはあるというかあったんですけれども、
現代において、それこそかなり前の建物ではあるんですけれども、3分の2が地面が土なんですよね。
土というのは確か火山灰とか含んでいるような、砂と土が混ざったような状態だと思うんですけれども、
3分の2がそういったものです。地面がそうなっています。床がないんですよね。
それで壁と天井があって、桐妻の屋根なんですけれども、そういった建物です。
これ自体も本当にすごいことで、そんな建物ってなかなかないと思いますし、あまりではないと思うんですよね。
それで、そこを谷川さんが篠原和夫さんに別屋の設計をしてくれって頼んで作ったものです。
4年前くらいに、谷川さんと息子さんが音楽活動をなされていて、
谷川俊太郎さんの詩をもとに歌を歌ったりとか、詩を朗読するみたいな会が開かれて、それを見に行ったんですよね。
もちろん僕は谷川さんを知っていましたけど、建築としても建築学者だったら知っているだろうというような建物なので、
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絶対見に行きたいなと思って見に行きました。
そこで谷川さんの詩を朗読したりだとか、息子さんが歌を歌ったりとか、空間が本当に生き生きとしていて、
その初期に谷川さんが絵相として使っていたんですけど、何年か後には手放して、今は美術館として使われています。
ただその美術館というのも常設というか、常に誰もが入れるような状態ではなくて、
一定の期間だとか、そういったもので使えるようにしています。
なので詳細を知りたい方は調べていただければと思います。
前置きはすぐ長くなりましたけども、その詩の朗読会と息子さんがいらっしゃって、息子さんが歌を歌っていたんですけども、
息子さんと谷川さん、谷川俊太郎さんと息子さんがいらっしゃった時に、建築家の長谷川剛さんと石上純也さんがいらっしゃって、
そのお二人は若手のほう、若手のほうって言っても僕より10個上ぐらいの方の世代なので、40代半ばとかの方なんですけども、
そういった方たちと対談みたいな話をしていました。
その中で谷川さんが篠原和夫さんに対して別荘を設計してほしいというふうに依頼した時に言ったのが、
精神の拠り所になるような建物にしてくれっていうことを仰ったそうなんですよね。
それすごいなぁと思って、だからすごいあれなんですよ、建物、地面が土って普通に考えたら嫌っていうか、
家とかだったら普通靴脱いで、日本だったら靴脱いで、靴脱いでゴロゴロしたりだとか、そういった場所がほとんどっていうかリビングであったりだとかそういう場所があれで、
土間とかもあったりするんですけど基本的に叩きみたいに土を固めたものだったり、それもほとんど今の現代ではないと思うんですけど、
あるいはコンクリートの土間にしてコンクリートを落ちっぱなしみたいな状態で、
落ちっぱなしというかコーティングというかあればさらにそうですけど、コンクリートの状態にしてそこを趣味的な感じの空間として使うみたいなことはやる方もいらっしゃると思うんですけども、
地面がそもそも斜めっていう場所自体が多分家の中ではほぼないと思いますし、そこが土っていう状態もないと思うんですよね。
だから一言で言えば、そんな場所で家としては考えにくいですよね。
機能的に考えればこういう答えには絶対にならないはずなんですよ。
だけど谷川さんの要求というかこういうふうにしてほしいという要望というのは、精神の拠り所としてなるような場所、空間を作って建築を作ってくれというふうな依頼だったので、
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そう考えるとそういった場所にいることによって、いろんな、一言では表せないんですけども、
そういった本当に精神の拠り所になるような、そこにいることによって感じることとかっていうのがたくさんあるんじゃないかなというふうに思いますし、
それがより人間の生身の人間に近いような感覚を呼び覚ますというか、
そういった人間が本来持っているものっていうその感受性とか、そういった本来持っているプリミティブなというか、
原始のそういった感覚みたいなのを呼び起こしてくれるような建築なんじゃないかなというふうに僕も感じました。
こういったものっていうのは別荘だから、ある種夏とかしか使わないとか、そういった一定の期間しか使わないものだからこそそういったものになったっていう考え方もできるんですけども、
僕自身はこれがすごい住宅とかに求めているのはそういった場所なんじゃないかなというふうに思うんですよね。
住宅っていうか建築とか住宅っていうのは特に機能性とかっていう部分を要求されることが多いんですよね。
それこそどうしてもそういったものになってしまうんですよ。
住むときにこの部屋とこの部屋は導線的に短い方がいいだとか、あとは間取りとしてもこういう間取りの方がいいだとか、
あとは単純に断熱性能が高い方がいいとか高い方がいいみたいなことですね。
とか耐震投球は高い方がいいとかっていう構造的な安全性が高い方がいいみたいなっていうのは機能的な部分であって、
デザインとはもちろん機能とデザインっていうのが、機能とデザインっていうのを一緒に考えることによってデザイン性も良くなるっていう考え方は一つあるんですけども、
違うものなんですよね。
だから違うものなんですけども、そういったものもやっぱり建築の中では含まれるが故に純粋なアートとしてだとかという面と、
そういったデザインとかアートとかっていう面と機能的な面っていうのがあって、
でもやっぱり住むってなると機能的な面の方が重視されがちなので、
そうするとどうしてもデザインとかっていう部分に際してないがしろになってしまうという部分がどうしてもあるんだと思います。
それってすごく分かりにくい部分でもあるので、だからこそそういうことで作られた建築っていうのはなかなか少ないですし、
なかなか作ることが難しいんだなというふうに思います。
ただ僕自身はやっぱり精神の拠り所っていうのはある種すごい強い思想ではあるんですけども、
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そこまでいかなくても結果的にはそういうふうにその家にいることによって、
本当にさっき話したような自分が巣でいられるような感覚だったりだとか、
そういったものに本当に人間ならではの動物的な感覚というか、
そういったものがより快適だと思うという空間を考えていくっていうのが一番いいんじゃないかなと思っています。
というのが結局はその人にとってとても居心地のいい場所になるはずでしょうし、
それがいかに機能的にはそれを満たしていなくても、
実際には精神的にはそこにいることによって癒されていたりとかということがあるんじゃないかなということを思いました。
今日はですね、精神の拠り所ということから、精神の拠り所となる建築ということについてお話ししました。
今日僕が話したことがあなたにとって何らか役に立ったりだとか、
そういう考え方もあるんだとかっていうふうに思っていただけたら嬉しいです。
今日も聞いてください。ありがとうございます。失礼します。
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