耳トレの紹介
おはようございます。小松正史です。
今日はですね、耳トレの話題を久しぶりにしようかなという風にね、思いますので聞いてみてください。
今ね、大学からなんですけども、僕の研究室に隣に応接室があるんですよ。
そこはね、若干広くて応接セットもあるので、周りに先生とか学生さんが出入りしているので、ちょっと音聞こえるかもしれないですけど、大学モードな感じで収録をしておりますという感じですね。
今日はですね、耳トレなんですけども、初めて耳トレの話に聞かれる方も多いと思うんですけど、簡単に耳トレって何かということをお伝えするんですが、
人って老化したりどんどん年取ってくると、生理的に音が聞こえづらくなるんですよね。
それはもう仕方ないんだけど、人が音に対してとか周りの空気感とかそういう五感の刺激がありますけど、そこに意識を向けたり注意を向けたりすることによってですね、音を感じる力をある程度保っていくっていうね。
生理的現象、生理的な変化はあるけれども、音を聞こうとする意識とか注意力を保っていって、脳の活性化とか感性の豊かさを保っていこうじゃないかなという考えがですね、耳トレなんですね。
これ読んでくれた人とか聞いてくれた人たくさんいらっしゃると思うんですけども、今まで一応ですけど、10万部近くシリーズで耳トレ売れてまして、ヤマハミュージックメディアエンターテイメントから出ておりますけれども、
2017年に1分で聞こえが変わる耳トレから始まってね、それから毎日耳トレとか、あとは耳トレドリルとかですね、いろんなものがあるので、一応こちらのほうにね、その辺りまだ最近ちょっとお話ししてないので、リンクを貼らせてもらいます。アマゾンのほうにね。またよかったら、5冊今出てるので、シリーズね、ちょっと見てみてください。
それで今日はね、一番ちょっとお伝えしたいのは、音を聞くってすごく意外と難しいんですよね。そこをちょっとある耳のトレーニングやり方をですね、ちょっと共有することによって、皆さんもそこからまずね、初めて耳トレを聞くのだ、初めて耳トレを実践してみるっていう方も、この中いらっしゃると思うので、まずそれをね、ちょっとお伝えしてみたいなと思います。
で、突然なんですけど、音を数えるっていうことを今日はね、してみたらいいかなと思います。聞こえてくる音、それに対して1分くらいだいたい時間をね、共有したいと思うので、聞こえてきた音に、数をね、そこに当てていくっていう、まあそんな感じのね、耳トレをしていきましょう。
それでは今から1分間、音をいくつっていう耳トレね、ちょっとしてみましょうかね。それでは始めましょう。
はい、1分ちょっと過ぎました。いかがだったでしょうかね。僕あの、今5個ぐらいかなという感じですね、聞こえました。
人の声ね、学生と教員が喋っている声とか、あとは空調の音とか、チャイムが鳴ったのでチャイムとか足音とか、あとなんかパキッていう音があったんで、まあこの5つなんですけど、皆さんどうでしょうかね。
そこで、ちょっとね、音を数えるって僕何にも説明しなかったんですけど、どうでしょうね。ここが一番今日のポイントなんですけれども、音って数え方って人それぞれ癖があると思うんですよ。
これね、同じ空間にね、もしあの聞いてるあなたがね、いたとしたら、僕は5と言ったんだけど、いや7個だよ、15個だよ、30だよっていう人もいるかもしれないですね。
それはおそらくなんだけど、頭の中で音を数えたりするそのカテゴリーっていうのが違うのかなとか、数え方に違いが出ているのかなっていうことは明らかに言えると思うんですね。
僕は今ね、人の声1つだけっていうふうに伝えたんですよね。ただそれでずっと聞いてると、喋っている時の声と、あとは止まっている時の声、また喋り始めるっていう音ってカテゴリーに分けると1なんだけど、実際に聞いてみると、喋るごとに音の数を数えるっていうね、そういう場合もあったりしますよね。
そういう時って、例えば僕は5と言ったんだけど、たくさん出てくる度に音をカウントする人は、多分20とかね、25とか30とかって言ってると思うんですけどね。そうしていくと、音ってね、耳に入ってくる物理的な信号刺激なんだけど、そこを今近くっていうね、心理用語を使うんですけど、そこから認知ですね。
認識、認知をする時っていうのは、やっぱり人それぞれの数え方とかその値の環境認識が違っているという。これ教えるとかそうじゃなくて、人がその時に備わっているもんですよね。そういうものによってですね、音の聞こえ方、捉え方が変わってくるっていう。そこを今日はね、ちょっと共有したいなっていうふうに思うんですね。
環境理解の重要性
ちょうどね、最近耳トレの授業を大学でやった時に、1分間ね、テラスに、野外、天気の良い時だったんですけど、そこでみんなで音聴き合うとですね、一つずつ言うんですよ。1個聞こえた人、2個聞こえた人とかね、それでやっていくとですね、なんかね、人数的にね、1人なんか言わないなと思ってずっと言うと、30聞こえたって言うんですよね、音が。
遠くの音だとね、鳥の声とか、車の音とかね、人の声、遠くから聞こえる人の声とかって言うんだけど、その方に細かく聞いていくとですね、もうなんと人の声とか、音が出るたびにカウントしてたって言うんですよ。それこそが音の認知、認識に違いがあるっていうことで、まあこれカテゴリー分けというかね、グループ分けの話になりますけど、さあどうなんだろう。
どんな状態が良いか悪いかっていうよりも、その人の捉えているこの音をきっかけとした環境の認識みたいなものがあって、そこが人によって違うし、違いこそにここが大事なんだけど、違うことをお互い認め合ったりとか、感じ合ったりする、分かち合ったりするっていうことが、実はこう周りの人との環境認識とか、違う認識を持った人が同じ空間、
同じ時間、そしてもうちょっと大きな話で言うと、京都府にいますけど京都府とか、日本にいるっていうことなんですよね。その違いを他者理解する場合にですね、なんか言葉で他者理解、他者理解とかね、そういうふうにこう、分かったような気になってですね、喋ってるんだけど、それだと他者理解は単なる概念にしか過ぎないわけですよね。
じゃあ実際に感じ方としてどうなのか、育体としての人間としてそれがどうなのかっていうことを感じるのが、この今の音育つっていうね、本当にたまにもないような耳トレーニングじゃないかなっていうふうに思うので、そのあたりをですね、ちょっと感じ合える時間っていうのをね、持つっていうのは非常に大事かなと思って今日こんな話をしました。
で、これあの、このボイシーというかね、この音声配信終わった後でもちょっと1回やってみてください。これ終わった後ね、時間がもしあったら。それで、もし余裕があったら屋内と屋外で音の聞こえ方がね、音いくつ、どれだけ音の数が違ったのか。
で、それは数えるのはきっかけというかね、最初のとっかかりだけであって、実は自分とその音との関係性とか、どういう理由で音がたくさん聞こえたのか、小さく聞こえたのか、少ないのか、室内と屋外ではどう違うのかっていうのが見えてくると思うので、これ耳のトレーニングをきっかけにして、いわゆる環境理解をしているわけなんですよね。環境理解ね。
そこのあたりをね、このボイシー、この音声配信でもね、結構伝えてはきているので、しっかり音を聞く、音のカテゴリー化、具体化するか、抽象化するかということもあると思うので、それを通すことによって、今あなたがどんなふうに、周りの環境を捉えているのか、そこが多分メタ認知できるきっかけになるかなというふうに思っていますので、ぜひぜひね、そんなふうにして。
周りの音についての注目、意識を感じつつ生活されてはいかがでしょうかという、そんなお話をお伝えしました。はい、ということで皆さんも今日も良い音の一日をお過ごしください。