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みなさん、こんにちは。作曲家で大学教員の小松正史です。
小松正史の一日一音、この放送は音や聴覚の切り口から、より良い人生や生活を考えていく番組です。
今日はですね、音は魔物じゃないかということで話してみたいなと思います。
今日はですね、なんか変なきっかけというか不思議なご縁で、実はボイシーの第一回目の小松番組の聞き取りをですね、ちょっと勇気を振り絞って聞いてみたんですね。
これ2021年の4月の4日だと思うんですけど、多分日曜日だったと思いますね。初めてボイシーを録音してっていう、どんな感じだったかっていうのがね、ちょっともうほんとだいぶ前の話なので、
あの、ほんと覚えてないぐらいですけど、とにかくね、風邪をひいててすごくひどい声で、何喋ってんだろうっていうふうに思って、ちょっとそういうね、フィルターがかかって聞くことがなかったんですけど、聞いてみてですね、ちょっと驚きました。
なんかこの番組の方向性をしっかりと言語化して、意外と鼻声じゃなかったなっていう感じだったですね。そんな感じですし、なんかね、今よりもある程度緊張感を持ちながら喋ってるというか、淡々と喋ってるっていう、自分の自我根が出たところなんじゃないかなっていうふうに思いました。
そこでね、僕自身の2年数ヶ月前のところで語っていたところはですね、音の魅力を改めて伝えていきたいとか、音の聞き方に磨きをかけていきたいっていうね、そういうところを言ってたと思いますね。
で、昼が減って今なんですけど、今ってこう、自分語りの話にはなりますけど、大学のね、もろもろ仕事が忙しくなって、ゆったりと時間をね、保って何かするっていうことがすごくね、ちょっと難しくなってきた状況があって、それがですね、実は音の聞き方を変えてしまってるんじゃないかなっていうふうな、自分自身に対する危惧もちょっと感じましたね。
つまり、忙しいと音の聞こえがね、おろそかになるんですよね。
よく僕、このサウンドスケープの話で、本当に同じようなことばっかりずっと言ってましたけれども、こう、どういうのか、全意識と意識の話してますよね。
普段、我々が聞いている音っていうのは意識的に注意が自然と向かっちゃうような声とか音楽っていうのがありますけど、それ以外の音が実は大事なんだっていうふうに言い続けてきました。
これは全意識で、聞こえるか聞こえないかの音なんだけど、自然と耳は閉じられてはいないので、脳に入ってきているような些細な音とか背景音っていうのがあって、それが音の大事な成り立ちになってるってことをずっとここで言ってきたわけなんですけど、
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それがですね、忙しいと音の聞こえがおろそかになってしまって、大事だなと思っているね、全意識っていうのを使わないような音の聞き方になってしまってるなっていうのがね、これも自分自身の身体実験ですよね。すごく思うんですね。
なので、忙しいと音の聞こえがおろそか。これね、音フェチにとっては極めて危ないことなので、これは自分の自解を込めてお話をしますと、少しでも年末年始の大事な良い時期というか、少しでもちょっと余裕が出てくるような時期でもありますので、その時期に音の聞こえを余裕をもって聞いてみるっていうことがいかに大事かなっていうのをね、
感じましたので、今日はですね、音の聞き方に磨きをかけるということで、ゆったりとした時間をもって全意識に向けて聞いていくという、それがあってこそ音の楽しみ深みっていうのが出てくるんじゃないかなと思ってお話をしてみました。